【保育士がっちょに聞く!】保育園・幼稚園で読みたい運動会におすすめの絵本4選
現役保育士で絵本専門士の大河原悠哉(がっちょ)です。私は公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験したのち、現在は株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務めています。また、子育て支援のイベントを主催・運営したり、保護者向け・保育士向けの絵本講座をしています。子どもとの絵本エピソードや活用方法についてお話しします。
がっちょが選ぶ運動会にオススメ絵本4選
保育園や幼稚園では、秋の運動会に向けて準備や練習が少しずつ始まってきているのではないでしょうか?私が勤める園でも10月に運動会を行う予定です。感染症対策を行いながらになりますので、例年のようにはいきませんが、子どもたちが楽しめる機会を作るために先生たちが創意工夫を凝らしながら準備してくれています。今回はその運動会が少しでも楽しみになったり、意欲的に取り組めたりできるような絵本を4冊ご紹介します!
【1】童謡のメロディーで読み進める運動会絵本
まずオススメしたいのがひかりのくにさんから出ている『ねばらねばなっとう』です!小さいなっとうちゃんたちがみんなで力を合わせて運動会を行うのですが、たまらなく可愛いんですね。小さいなっとうちゃんたちですが、力強さや迫力のある運動会となっています。この絵本の最大の魅力は、童謡「静かな湖畔」のメロディーに合わせて物語が進んでいく替え歌絵本です。担任時代は、運動会シーズンの度に繰り返し歌って読んでいました。子どもたちも自然と文章を覚え、みんなでなっとうの大合唱!テンポよく、そして元気いっぱい物語が進んでいきますので、ついつい盛り上がってしまいます。絵本でも十分に運動会の雰囲気を味わえる1冊。最後の「ねばらねばしんぶん」も見所です!
【2】定番運動会絵本
保育園や幼稚園では定番の1冊ではないでしょうか?中川ひろたかさんと村上康成さんのピーマン村シリーズの1つです。ダジャレを織り交ぜながら、運動会ならではのスピード感のあるストーリーです。「運動会って楽しそう!」「こんな競技してみたい!」なんて思わせてくれる絵本だと思います。これを読まないと運動会が始まらない、私にとって大定番絵本!「よーい うどん」「かけっこ かけっこ こけっこ こけっこ」と運動会の練習を楽しんだ記憶があります。
【3】少人数でじっくり楽しみたい運動会絵本
絵本の中には、大人数向きの絵本と少人数向きの絵本がありますが、この絵本は少人数向き。と言うより少人数でじっくりと楽しみたい絵本です!作者の中垣ゆたかさんの特徴の1ページ1ページ登場人物がびっしり描いてあり、それぞれ特徴のある人物なので、じっくり見たくなってしまいます。よく見てみると、身近な登場人物が出てくるので、探し絵の要素アリの1冊です。この絵本を囲んで、みんなでワイワイしながら1ページ1ページをたっぷり時間掛けて読んでいくと面白いですよ!
【4】万国旗に興味・関心を持てる絵本
運動会と言えば、万国旗!様々な国の旗を見ているだけでも面白かったりしますよね?私が担任時代は、万国旗を子どもたちと手作りしていました。そんな時に使っていたのが『国旗の絵本』!色鮮やかな世界の国旗を眺めていると、それぞれ自分好みの国旗が出てきます。それを見ながら描いてみると、子どもらしい万国旗が出来上がるんですよね~!自分たちが描いた万国旗が飾られた運動会は気持ちのスイッチも入っていつもの練習以上の結果を出せたり…!子どもたちが描いた万国旗を飾れば、さらに楽しめること間違いなし!
子どもが活き活きと楽しめる運動会を!
運動会は担任も気持ちが盛り上がって、ついつい熱くなってしまいます。私自身も熱くなりすぎて、勝ち負けにこだわり過ぎてしまう時もありました。勝ち負け以上に、自分なりに目標を持って頑張ったり、友達と一緒に楽しんだりすることの方が大切だと今だからこそ感じます。子どもたちが活き活きと楽しめるには子どもの実態を良く観察することが必要だと思います。絵本をうまく活用して子どもと一緒に素敵な運動会を作り上げてくださいね。
大河原悠哉(がっちょ)
公立保育士・幼稚園教諭を計10年経験ののち退職。現在は、株式会社SHUHARIが運営する認可保育園元気キッズにて施設長を務める。 平成29年6月に独立行政法人国立青少年教育振興機構による「絵本専門士」を取得。子育て支援センターや図書館、本屋などでおはなし会や保育者・親子向けの絵本講座や研修を行っている。 現在は、保育士・ライター・子育て支援イベントの主催、運営・講師など様々な顔を持つ。 『がっちょの絵本ブログ』を運営。
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