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絵本ナビニュース2022

NO WAR 今こそ“戦争と平和”について考えよう “戦争の悲劇”を 令和の今、届けます

今こそ“戦争と平和”について考えよう 6作品が復刊

金の星社は令和元年に創業100周年を迎え、戦火をくぐりぬけた業界最古の児童書出版社として、これまで数々の“戦争と平和”をテーマにした作品を出版されてきました。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く今、改めて“戦争の愚かさと平和の大切さ”を考える。戦争を知らない世代がほとんどの令和において、そのきっかけとなる全6作品『うしろの正面だあれ』『アニメ版うしろの正面だあれ』『お星さまのレール』『アニメ版お星さまのレール』『チロヌップのにじ』『チロヌップの子さくら』を復刊し、世に問います。

東京大空襲、朝鮮からの引きあげ…実際に体験した著者が記した“戦争の悲劇”を 令和の今、届けます。

復刊6作品をご紹介!

海老名香葉子さんの作品紹介

海老名香葉子さん戦争体験自伝『うしろの正面だあれ』

うしろの正面だあれ

すべての世代に語り継ぎたい戦争体験。平和への渾身の想いをつづった感動作。

長火鉢、天神祭、路地に漂うにおい。下町に育った著者が経験した幸せな生活と全てを奪い去った戦争。今改めて読みたい平和への祈り。

『うしろの正面だあれ』
著:海老名香葉子 画:千葉督太郎 ※高学年~一般向け

定価1,540円 (本体1,400円+税)  A5判/222ページ/ISBN978-4-323-07504-4

アニメ版 うしろの正面だあれ

アニメ版 うしろの正面だあれ

『うしろの正面だあれ』を原作をとした長編アニメーション映画のアニメ画を使ったアニメ版。 いまの子どもたちにもわかるように、戦時用語には細かく注を入れており、太平洋戦争を知る良い材料にもなっています。映画は、手塚治虫先生が創設したアニメーション専門プロダクションである虫プロ制作。

『アニメ版 うしろの正面だあれ』

原作:海老名香葉子 監督:有原誠治 脚本:今泉俊昭 作画監督:小野隆哉

※中学年向け 定価1,430円 (本体1,300円+税) A5判/94ページ/ISBN978-4-323-07505-1

海老名香葉子さんよりメッセージ

「戦争ほど悲しいものはありません。
幸せな家族を死なせ、幸せに育った子をひとりぼっちにしました。
言葉にならない、文章では表わせない苦しみを味わいました。
決してわたしのような子を作らない、戦争のない世界、
平和への祈りをこめたこの本を、
いま読んでいただけることを、とても嬉しく思っています」

小林千登勢さんの作品紹介

小林千登勢さん戦争体験自伝『お星さまのレール』

お星さまのレール

女優であった小林千登勢さんが描く、時を経て色あせぬ戦争文学の名作。
生まれたばかりの弟を背に、星をたよりに命がけで越えた38度線。朝鮮からの引きあげ体験を、当時9歳の著者の目を通して、ありのままにつづるノンフィクション。平和を望み、我が子に語る戦争の物語。

『お星さまのレール』
作:小林千登勢   画:小林与志 画 ※高学年~一般向け
定価1,540円 (本体1,400円+税) A5判/174ページ/ISBN978-4-323-07509-9

アニメ版 お星さまのレール

アニメ版 お星さまのレール

『お星さまのレール』を原作をとした長編アニメーション映画の絵を使ったアニメ版。「戦争と平和について考え次の世代に語り継いで欲しい」との願いを込めて。戦争文学の名作を、アニメ映画のセル画とともに。

『アニメ版 お星さまのレール』

原作:小林千登勢  ※中学年向け
定価1,540円 (本体1,400円+税) A5判/94ページ/ISBN978-4-323-07510-5

たかはしひろゆきさん著の、千島列島を舞台に描かれた物語『チロヌップのきつね』姉妹作

著者・たかはしひろゆきさんが、千島列島のウルップ島(作中ではチロヌップ=アイヌ語で狐の意味)に上陸された昭和19年の暮れから春にかけての悲しい出来事を描いた名作『チロヌップのきつね』。その姉妹作として出版されました。

チロヌップのきつね

チロヌップのきつね

北海に浮かぶ小さな島チロヌップ。きつねたちと人々の暮らしを、やがて戦争が…。
今こそ伝えたい平和への願い

北海の孤島できつねの親子が平和にくらしていました。しかし、戦争の余波は、その島にまでおよんできたのです。きつねの親子の愛や、野生の厳しさ、人間に翻弄されるきつねたちの悲哀を詩情豊かに描きます。英語版・ドイツ語版が出版され、アニメ映画でも話題をさらった物語。平和への祈りをこめて描かれた絵本。

『チロヌップのきつね』

文・絵:たかはしひろゆき

定価1,320円 (本体1,200円+税)  A4変型判/48ページ/ISBN978-4-323-00231-6

【読者の声】

「私も息子も戦争を知らない世代ですが、改めて戦争がもたらした悲しみの深さを知りました。子どもと何度も何度も読んで戦争についてしっかりと考えていきたいと思います。」

チロヌップのにじ

チロヌップのにじ

北海に浮かぶ小さな島チロヌップ。きつねたちと人々の暮らしを、やがて戦争が…。
平和への祈りを込めて描かれた不朽の名作

3人の漁師が、野生の子ぎつねと仲良くなりました。しかし、やがて戦争が、その触れ合いの日々を奪い、懸命に生きるきつねの親子を悲しい運命に追い込んでゆきます。ほろびゆく自然、ほろびゆく動物たちへの悲しみをこめ描かれた絵本。戦争がもたらす悲しみを、美しく繊細なイラストで丁寧に描いています。

『チロヌップのにじ』

文・絵:たかはしひろゆき

定価1,540円 (本体1,400円+税)  23.6×24.6cm /48ページ/ISBN978-4-323-00304-7

チロヌップの子 さくら

チロヌップの子 さくら

北海に浮かぶ小さな島チロヌップ。きつねたちと人々の暮らしを、やがて戦争が…。
人間ときつねに生まれた強い絆

江戸時代、北の孤島チロヌップで、与平の娘さくらときつねのチロは、きょうだいのようにくらしていました。しかし、ある夏の日、さくらは突然、息をひきとります。平和への祈りを込めて描かれた絵本。

『チロヌップの子さくら』

文・絵:たかはしひろゆき

定価1,540円 (本体1,400円+税)  23.6×24.6cm/48ページ/ISBN978-4-323-00305-4

NO WAR 今こそ伝えたい平和への祈りをこめて

現在、金の星社のホームページでは、「NO WAR 今こそ伝えたい平和への祈りをこめて」特集ページを展開中です。ご紹介した復刊本のほかにも、かわいそうなぞう』『新版ガラスのうさぎ』『おこりじぞうなど、令和の子どもたちにも読んでもらいたい作品を集めました。ぜひご覧になってみてくださいね。
特集ページはこちら→https://www.kinnohoshi.co.jp/special/no-war2022/

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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