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『カピバラがやってきた』他者との共生を描いたウルグアイの作家の絵本発売

世界14か国以上で出版されているウルグアイの作家の絵本

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=176437

岩崎書店から、『カピバラがやってきた』(アルフレド・ソデルギット さく/あみのまきこ やく)が、2022年8月17日に発売されました。

 

ニワトリたちは、のんびりとくらしていました
ある日、カピバラがやってくるまでは

 

カピバラのとぼけた表情がかわいいこの絵本は、これまでにスペイン語、カタロニア語、英語、フランス語、オランダ語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ギリシャ語、トルコ語、中国語簡体字、韓国語で刊行され、日本語版が14番目の言語となります。なぜここまで多くの国、言語で出版されているのでしょうか。もしかしたら「よそ者を受け入れる」という、普遍的なテーマを描いているからかもしれません。難民や移民の受け入れが大きな問題になっているヨーロッパを中心に刊行されていることからも、この絵本の描く「共生」というテーマが、各地で切実だということが推し量れます。翻って、日本は難民の認定率が低い国と言われています。それでも、コンビニや飲食店、介護施設や農家など、多くの場所で外国人の方が働き、日本で暮らしています。しかし、社会の一員として認めあい、意思の疎通をはかることが、果たしてできているでしょうか。
『カピバラがやってきた』は、文字の量が少ないからこそ、読者が読み取る部分が大きい絵本です。カピバラとニワトリに何が起こっているのか想像する。話の結末のつづきに思いを巡らせる。そのように絵やお話を楽しみながら、身近なさまざまな問題を考えるきっかけにもなるような「余白」の多い絵本です。どうぞお楽しみください。

    カピバラがやってきた

    カピバラがやってきた

    もともとその場所に暮らしていたニワトリと、よそからやってそこへきたカピバラ。
    違う種類の動物どうし、一緒に暮していけるの?

    移民と移民を受け入れる側の話などにも解釈できる、他者との共生を描いたお話。
    スペインの出版社から刊行されたウルグアイの作家の絵本。世界14か国以上で翻訳出版。

    内容紹介

    こざっぱりした鳥小屋でくらしていたニワトリたち。
    食べものはたっぷり、のんびりした毎日。
    そこへ、とつぜんカピバラがやってきました。

    毛ぶかくて、びしょぬれで、ずうたいの大きいカピバラたち。
    「こまります!かえってください」とニワトリたち。
    でも、カピバラたちは、うちへ帰れない事情があったのです。

    狩猟の季節になり、カピバラたちはハンターに狙われていました。
    カピバラとニワトリ、これからどうなるのでしょう?

    PR動画

    書籍紹介

    『カピバラがやってきた』
    さく:アルフレド・ソデルギット
    やく:あみのまきこ
    出版社:株式会社岩崎書店
    ISBN:978-4-265-85198-0
    体裁:A4変型判
    定価:1650円(本体1500円+税)
    発売日:2022年8月17日
     

    著者プロフィール

    作:アルフレド・ソデルギット
    1973年ウルグアイのロチャに生まれる。ウルグアイ共和国大学で美術を、ウルグアイ映画学校でアートディレクションを学ぶ。監督として手がけたアニメーション映画「アニーナ」は世界20か国で上映された。イラストレーターとして数多くの児童文学作品に携わる。ブラチスラバ世界絵本原画展入選、ボローニャ国際絵本原画展入選。本作は世界8か国以上に翻訳され、ニューヨーク公共図書館子どもの本2020年ベストブック選出など、数々の賞を受賞。

    訳:あみのまきこ
    スペインとの出会いは幼い頃の愛読書『はなのすきなうし』。上智大学、東京外国語大学大学院でスペイン語を学び、現在は語学教師をしながら、スペインやラテンアメリカの児童書・昔話の紹介につとめている。

    掲載されている情報は公開当時のものです。
    絵本ナビ編集部
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