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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】声に出すって気持ちいい! 声に出したくなる絵本と共に元気な一週間を♪

今日は朝からやる気が出ないなあ~なんて思ったら、声に出して絵本を読んでみませんか? 声に出すとなぜか不思議と体の内側から元気が湧いてくるのが感じられるはず。今週は、リズムが楽しい言葉絵本や、はやくちことば、さらに滑舌を鍛える絵本!? まで思わず声に出して読みたくなる絵本をご紹介♪ さあ、子どもも大人も声を出して、元気な一週間にしていきましょう~。

2022年9月12日から9月18日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

9月12日 軽快で楽しい「たべものあいうえお」

月曜日は『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』

あっちゃんあがつく たべものあいうえお

軽快で楽しい「たべものあいうえお」。

最初に登場するのは、
「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」。
最初のページを見た途端、思わず声が出ちゃうはず。
「おいしそう」「可愛い」「…でも、やっぱりおいしそう!」
手足のあるアイスクリームさんたちが4人(?)、いい表情をしながら歌って踊っているのです。
カップアイス、棒アイス、もなかアイス…
何だか目に馴染みのあるようなアイスばかり。
子ども達の目が釘付けになっている様子が簡単に思い浮かびます。
隣のうたのページにも“あの”小さくてチョコでくるまれたアイスくんたちが登場しています。
次に「いっちゃん いがつく いちごじゃむ」。
ああ、なんておいしそうないちごジャム、塗られてパンが喜んでいるよ!

…なんて、いちいち解説していたら時間がいくらあっても足りません。
だって「あっちゃん」から始まって、「わっちゃん」どころか「ばっちゃん」「ぺっちゃん」、「んっちゃん」まで!?
濁音、半濁音も含めて69音すべてが登場するんです。
ものすごい数のおいしそうで可愛らしい食べ物たちが出てきちゃうんです。
背表紙も分厚いのです。
1ページ1ページそれぞれの絵にストーリー性が見えてきて、
更にお互いにつながっているところもあったりして。

とにかく読み応えがすごい。いくらでも楽しめて、すっごくお得な気分になれる絵本なのです。
子どもがゆっくりと言葉遊びをしている横で、お母さんは思う存分食べ物の絵を堪能できちゃったりもします(笑)。
おいしそうな食べ物を描かれる画家さんを無条件に信頼してしまう…というクセがある私なのですが、
この一冊で当然のごとく、すっかりさいとうしのぶさんの大ファンになってしまいました。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

9月13日 ことばが次々つみあがる、つみあげうたの代表格!

火曜日は『これはのみのぴこ』

これはのみのぴこ

「これは のみの ぴこ」
「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもん」
「これは のみの ぴこの すんでいる ねこの ごえもんの しっぽ ふんずけた あきらくん」

ページをめくることに言葉がつみかさなっていき、
最初は短かった文章が、どんどん長い文章に。

言葉遊びで絵本をつくってくれる谷川俊太郎さんと、
その世界観をユニークに表現してくれる和田誠さんのベストコンビによる1冊。

繰り返しの部分を何回も聞いているうちに、
子どもたちは思わず声に出してみたくなるようです。
最後にはいったいどうなるのでしょうね…?

読者の声より

1~4年生までそれぞれの学年で読み聞かせをしましたが、どの学年でもものすごく盛り上がりました。
「これは・・」とゆっくり読んでからその後は早口で、最後のフレーズだけ確認するようにはっきりと読みました。
「とまと ぶつけた やおやさん」とか「いれば つくった はいしゃさん」など1ページごとの展開に反応する子もいれば、言葉の積み重ねを楽しんでいる子もいて、人それぞれ。私が読みながら頭でリズムをとってしまうようで、同じ様にリズムを刻んでいる子もいました。
読み手も聞き手も楽しい時間を共有できること間違いなし!の一冊です。
(マジックツリーハウスさん 30代・ママ 男の子9歳、男の子6歳

9月14日 でんしゃ ごとごと みごとごと あわせて ごとごと…

水曜日は『へんてこはやくちことば』

へんてこはやくちことば

『へんてこたいそう』に続く、新井洋行さんの新感覚ピクトグラムえほんの第2弾が登場! 前回はマークが動き出しましたが、今度はマークがしゃべり出します。

駅などで見かける電車のマーク。いつもはだまっているけれど、たまにはたくさんしゃべりたい?! 電車のマークが左右のページに3つずつ並んで「でんしゃ ごとごと みごとごと あわせて ごとごと むごとごと」。楽しい「へんてこはやくちことば」ができました。

その後もページをめくるたびに、信号機ありのマーク、赤まるに斜線の禁止マークなど、いろんなマークが登場します。そこにリズムカルでユーモラスな「へんてこはやくちことば」が添えられ、挑戦できるようになっているのです。子どもも大人も声に出して読みたくなりますが、みんなじょうずに言えるでしょうか? なかなか難しいですよ。

今やピクトグラムは、公共施設や交通機関のほか、食品などの商品の包装など、身の回りのあらゆる場所で活用されています。この絵本を読んだ後は、マークへの興味がわいて、今まで目に留めることのなかったものが気になり出すかもしれません。マークを探して意味を調べたり、さらには「このマークはどんなことをつぶやいているんだろう?」と想像したりするのも楽しいですね。自ら「へんてこはやくちことば」を作ってしまうつわものもいるかもしれません。目で楽しみ、声に出して楽しみ、見つけて楽しみ、想像して楽しむ。日常生活とつながって、いろんな楽しみ方のできる一冊です。

(出合聡美  絵本ナビライター)

読者の声より

『へんてこたいそう』の続編。
マークを題材に、動くというインパクトを、早口言葉という切り口にしたのがなるほどです。
ついつい、唱えたくなりますからね。
マークへの興味はもちろんのこと、その内容も愉快に紹介しているのがお見事です。
赤丸に斜めの線は禁止、
「あれだめ これだめ やっちゃだめ それだめ どれだめ? ぜんぶだめ」
マークの意味をもうすっかりマスターです。
子育て世代にはおなじみのベルマーク、細かい点数はあるあるです。
もちろん、今時に、SDGsも完備。
最後のマークは、やはりうれしいですね。
幼稚園児くらいからでしょうか。
(レイラさん 50代・ママ )

9月15日 テーマは滑舌! 読んで噛むこと間違いなし♪

木曜日は『ニュースで筋トレことば さ行編 新種さんしょううお 発見!』

ニュースで筋トレことば さ行編 新種さんしょううお 発見!

【滑舌を鍛える音読絵本】シリーズ1作目。
舌や唇、その周りの筋肉のトレーニングにつながる言葉を“筋トレことば”と命名し、言いづらい「さ」行の“筋トレことば”をたくさん盛り込んだ絵本。
“筋トレことば”を提案したのは、絵本専門士としても活躍中の、日本テレビアナウンサー杉上佐智枝さん。
アナウンサーが、滑舌のトレーニングとして職場で実際に使用している言葉も盛り込まれました。
繰り返し読むことにより滑舌を鍛えることにつながり、人前で話す事に苦手意識を持っているお子さんにもおすすめです。
また、お年寄りにとっては口周りの筋力を強化することで誤嚥予防につながるとも言われており、
家族で楽しみながら滑舌を鍛えることができます。

【おはなし】
ある日「KEROKERO NEWS」のスタジオに、新種のさんしょううおが発見されたというニュースが舞い込んできました。
新種さんしょううおを捕まえようとする笹原さん・佐々木さん・佐々三郎さん。逃げる新種さんしょううお。
ドタバタの逃亡劇の様子を、カエルのアナウンサー"かつぜつがえる”が伝えます。

9月16日 はやおき よーし てんき よーし わしは ひでよーし

金曜日は『ひでよーし』

ひでよーし

ヒゲよし、マゲよし、気分よーし! 城下の町の見回り、いこみゃー。テングといっしょに、いざしゅっぱーつ。

今日も平和で何事もなーし……とは、いかなくて? 大仏さまは足がシビれて、風神雷神は大げんか!

どうしたらえーかっしゃん……。

心配ご無用、問題なーし。ここにきたるは、豊臣のひでよーし! お悩み解決、これでよーし。

名古屋弁で話す織田信長が主人公の『ノブーナガ』につづく、丸山誠司さんのあっぱれ武将絵本第二弾。名古屋弁で話すひでよしが、友だちのテングといっしょに町をパトロール! 神さま仏さまに、オオナマズまで!? 先々で起こるおかしなトラブルに、これまたおかしなアイデアで立ち向かっていきます。

パワフルなのにかわいらしい、豪快なのにやわらかい、名古屋弁の独特な雰囲気がたのしい! リズミカルに小気味よくくり出される名古屋弁は、読み聞かせをしているうちに、なんだか歌でも歌っているような心地になってきます。

みんなの困りごとを解決していくうちに、思わぬごほうびにありつけた、ひでよーし御一行。「よーし、きてちょー!」の掛け声に、テングも、大仏さまも、カッパも集合。「みなもでーらきげんよーし」な結末に、ほっこりあたたか、うらやましー!

声に出して読んだら、でーらたのしー、まちがいなーし! な一冊です。

(堀井拓馬  小説家)

9月17日 トントンポコポコ…どんどんリズムが重なって…

土曜日は『たいこ』

たいこ

たいこ

作・絵:樋勝 朋巳
出版社: 福音館書店

トントントトトン トントントトトン、誰かがたいこをたたいています。「なかまにいれて」 仲間がひとり増えました。トントンポコポコ トントンポコポコ、ふたりでたいこをたたいていると、「なかまにいれて」 またひとりやってきました。トントンポコポコペタペタ トントンポコポコペタペタ・・・・・・さあ、次は? たいこのリズムにのって、大勢で盛り上がること間違いなしの絵本です。

9月18日 早口言葉にのせて描かれる、結婚式の一日

日曜日は『生麦生米生卵』

生麦生米生卵

今日はおねえちゃんの結婚の日。家族全員、みんな着かざって結婚式に向かいます。
「李も桃も桃のうち」「隣の客はよく柿食う客だ」など早口言葉にのせて描かれる、
楽しくて少し切ない、結婚式の一日。声に出して読んでください。

読者の声より
大人も懐かしい早口言葉。
一度ならうまく言えても2回3回続けて言うと間違えてしまう。
そんな楽しい早口言葉。
この絵本は、それだけではなく早口言葉を使った物語に仕上がっています。
おねえちゃんの結婚式の一日が描かれているんですが、こんな場面に早口言葉が結びつけられているのか、と大人でも感心してしまうほどです。
お祝いの場で柿を丸かじりするお客さんや、お祝いの言葉を書いた紙が赤、青、黄色の巻紙だったりと思わず笑ってしまいました。
(かおプーさん 30代・せんせい)

いかがでしたか。リズムに乗って、登場人物になりきって。おひとりでも、家族や友達と一緒にでも、楽しんでみてくださいね。

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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