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未来の今日の一冊 ~今週はどんな1週間?~

【今週の今日の一冊】会ってみたいのはどの魔法使い? 魔法と魔女の本大特集!

ほうきを使って空を飛んだり、ふしぎな呪文で願いを叶えたり、魔法を自由自在にあやつる魔女や魔法使い。誰もが一度は憧れたことがあるでしょうか。ひと口に魔女と魔法使いといっても、親しみやすそうなキャラクターから、怖そうなキャラクターまで、本の中にはいろいろな魔女や魔法使いが登場しますね。もし会えるとしたら誰に会ってみたいですか。今週は、ハロウィンが近づくと読みたくなる魔女や魔法使いのお話をご紹介します。仮装のご参考にもおすすめですよ。

 

2022年10月17日から10月23日までの絵本「今日の一冊」をご紹介

10月17日 登場から20年以上たった今も大人気の彼の名は…

月曜日は『ハリー・ポッター(1) ハリー・ポッターと賢者の石』

ハリー・ポッター(1) ハリー・ポッターと賢者の石

ロンドン郊外の、どこにでもありそうな平凡な街角、ある晩不思議なことがおこる。そして額に稲妻の形をした傷を持つ赤ん坊が、一軒の家の前にそっと置かれる。生まれたばかりの男の子から両親を奪ったのは、暗黒の魔法使い、ヴォルデモート。 平凡な俗物のおじ、おばに育てられ、同い年のいとこにいじめられながら、その子、ハリー・ポッターは何も知らずに11歳の誕生日を迎える。突然その誕生日に、ハリーに手紙が届く。魔法学校への入学許可証だった。キングズ・クロス駅の「9と3/4番線」から魔法学校行きの汽車が出る。ハリーを待ち受けていたのは、夢と、冒険、友情、そして自分の生い立ちをめぐるミステリー。 ハリーはなぜ魔法界で知らぬものが無いほど有名なのか?額の傷はなぜか?自分でも気づかなかったハリーの魔法の力が次々と引き出されてゆく。そして邪悪な魔法使いヴォルデモートとの運命の対決。

10月18日 魔女といえば…みんなの憧れキキの成長物語

火曜日は『魔女の宅急便』

魔女の宅急便

魔法が使えて、ほうきに乗って空を飛べる…。女の子なら一度は憧れたことがありますよね。
でも魔女ってなんだか遠い存在?いえいえ、とっても親しみやすくてかわいい魔女がここにいます。

その名はキキ。キキは魔女のお母さんと、人間のお父さんの間に生まれた女の子。
“13歳になったら、魔女としてひとり立ちするために、家を離れて知らない町で1年間暮らす”というきまりに従って、キキは満月の夜、ほうきに乗って相棒の黒猫ジジと一緒に新しい町へと旅立ちます。辿り着いたのは、きれいな海に囲まれたコリコの町。想像していたよりも大きな町ではあったけれど、ひと目で気に入ったキキはこの町で修行することにします。幸運にもグーチョキパン屋のおソノさんと出会い、下宿させてもらいながら、持っているたったひとつの魔法“ほうきで空を飛ぶこと”を生かして、お届けもの屋さんをはじめるのです。

ここでは魔法はたったひとつということが大切なキーワード。ひとつだからこそ、自信をなくした時の落ち込みは相当ですが、ひとつだからこそ大切で、それを生かせたときの喜びが大きく伝わってくるのです。

お話のお楽しみは、なんといってもキキが運ぶもののさまざまなエピソード!中でも、わんぱく坊主のお誕生日プレゼントに黒猫のぬいぐるみを運ぶエピソードはユーモアたっぷり。運ぶ途中で大事な黒猫のぬいぐるみを落としてしまったキキはいったいどうしたのでしょう?知らない町での魔女修行はうまくいくことばかりではないけれど、つまずきながらも前に進んでいくキキからはたくさんの勇気をもらえます。

スタジオジブリのアニメやミュージカル、さらに2014年春には実写映画にもなりました。魔女のキキは子どもから大人まで日本で一番有名な魔女かもしれませんね。「魔女の宅急便」シリーズは全部で6巻。自立や、進む道への悩み、自身のこと、恋愛、結婚など、さまざまな事に悩んだり、傷つきながらも、何度も立ち上がり成長していくキキの姿は、読む人に大きな共感をもって愛されています。
キキと同年齢の子どもたちだけでなく、大人になってから、また子育て中の親御さんなど、読む時期によって共感する部分や気づきがさまざまに変わっていくのも大きな魅力です。まだ小さいお子さんへは親御さんから少しずつ読んであげるのも楽しいですね。親から子へ、またその子どもへ、と世代を超えて丁寧に引き継いでいきたいお話です。

(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

10月19日 まほうつかいのコジモさんがまほうをかけると…!?

水曜日は『まほうつかい』

まほうつかい

登場するのは、ひげをたくわえたあやしげな魔法使い。
「わしは まほうつかいの コジモじゃ。これから すごい まほうを おめに かけよう……」
先端に星のついた不思議な杖をひとふりします。
「りんごよ りんご。おおきくなあれ! でかでか どーん!」
しかけページを右へめくると、男の子が「わあーい!」
りんごがむくむくと大きくなっています。

お次は風船。コジモが杖をふって「おおきくふくらめ!」と唱えれば、男の子が手ににぎっていたひもの先の風船は、大きくふくらんで……男の子は空へ浮かんでしまいます!

右や上へ、しかけページをわくわくしながらめくると、ゆかいな魔法が次々出てきて思わず笑顔になりますよ。
ひよこは空を飛び、車は横にながーくのび……、おっと、残りの魔法は見てのお楽しみ!
「ぷかぷか ふわりーん」「もじゃもじゃ ぼわわーん」など魔法のセリフが面白いのも見どころです。ホットケーキの場面のセリフは、真似したくなっちゃうかも。

本書はいしかわこうじさんの、あっ!とおどろくしかけ絵本。
いしかわさんと言えば『おめんです』『おめんです2』も大人気。
シンプルなめくりしかけでありながら、子ども心をくすぐるものがあり、あかちゃんからちょっと大きなお子さんまでみんなで楽しめますよ。
いしかわこうじさんのしかけ絵本をぜひ手にとってみてくださいね。

(大和田佳世  絵本ナビライター)

10月20日 ウンゲラーが描く不気味な城の雰囲気を堪能したい一冊

木曜日は『魔術師の弟子』

魔術師の弟子

魔術師の弟子フンボルト、陽気で気はいいが、とってもなまけもの。ある日魔術師は、仕事を山ほどいいつけて出かけた。フンボルトは、〈魔法の本〉をこっそりのぞき、ほうきに魔法をかけて仕事をさせようと思いついたが…? 国際アンデルセン賞受賞作家のダイナミックな絵本。

読者の声より

挿絵がトミー・ウンゲラーさんなので「あ!すてきな三にんぐみだ」と、うれしくなりました。
楽しかったです。すてきな三にんぐみよりも、私は好みかもしれない。魔術師のおしろが、いろいろとおどろおどろしいので、絵を眺めているだけでも飽きないし、物語にも動きがあって。たくさんのほうきがひょこひょこしている場面では笑ってしまいました。
弟子の立場だったら大変でしょうけど。
(ぽこさんママさん 50代・ママ 女の子9歳)
 

10月21日 いつもひとりのルマニオさん。でもある日…

金曜日は『まじょのルマニオさん』

まじょのルマニオさん

魔女のルマニオさんはいつもひとり。
唯一のともだちは魔法のつえだけです。
「ルマニオ ルマニオ キーホ キーホ」
呪文を唱えれば、魔法のつえは空飛ぶほうきに変わります。
ルマニオさんはほうきに乗って、ひとり満月の夜の空を飛びます。
またある時は、つえは笛に変わり、スープにだって変わります。
なんでもできる魔法のつえがあるルマニオさん、なんだかうらやましい!
・・・でも、本当かな?
ある時、ルマニオさんはけがをした小鳥に出会うのです。
どうしたらいいのでしょう?けがを治す?薬をつくる?
いつもだったら魔法のつえで何でもできちゃうはずなのに、ちっとも上手くいかない!
そこでルマニオさんは魔法のつえをほうりなげ・・・。

絵本『100にんのサンタクロース』 『サルくんとバナナのゆうえんち』で話題となった人気急上昇の絵本作家谷口智則さんの作品は重厚で繊細、そしてスタイリッシュ。だけど、いつも物語の中には小さな心の奮闘や葛藤が秘められています。

誰かと出会うことでルマニオさんの中に生まれた、わずかな心の変化。
そのことでルマニオさんは幸せになれるのでしょうか。
最後に訪れる素晴らしい奇跡をお楽しみください。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

10月22日 「いい魔女ってどんな魔女?」

土曜日は『小さい魔女』

小さい魔女

小さい魔女は、ちょっぴりそそっかしくて、負けずぎらい。年は127歳ですが、魔女の世界では「ひよっこ」で、一人前とは認めてもらえません。魔法もまだ修行中。しょっちゅう失敗していて、しゃべることのできるカラスのアブラクサスもあきれるくらいなのです。

今日はワルプルギスの夜。ブロッケン山に大勢の魔女が集まって、踊り明かすのです。まだ参加は認められていないのに、小さい魔女は踊りの輪にまぎれこみます。しかし、いじわるな魔女に見つかってしまい、皆の前で、1年後には「いい魔女」になっていることを約束するはめになるのですが……。

魔女の世界はなかなかキビしい。大きな魔女たちはしたたかで、一筋縄ではいきません。一方、小さい魔女の魔法の腕前は……読んでいて思わず吹き出してしまうような失敗ばかりで、先が思いやられます。でも大丈夫。小さい魔女にはやってみたいことがいっぱいあるから、いつも前向きなのです。ちょっとドジだけど、けっしてめげない。そんな魔女に親近感を抱いてしまうのは、私だけではないはず!

「いい魔女ってどんな魔女?」というところからスタートした小さい魔女が、四苦八苦しながら成長していく姿は読みごたえたっぷりです。自分の使える魔法で解決してあげられる悩みがたくさんあること、人助けをすることで、自分も喜びが得られるということに、小さい魔女は気づいていくのです。それにしても、小さい魔女が使う魔法のユニークなこと! 紙のお花をいい香りがするお花にしたり、思いのままに風を起こしたり、意外なやり方で意地悪な御者をこらしめたり、ネズミやカメを踊らせたり、かまどに歌をうたわせたり。次はいったいどんな魔法が飛び出すのかな? と楽しみで仕方ありません。

そして最後、理不尽な宣告に対して、小さい魔女が頭を使ってやったこととは……? あっと驚くこと間違いなしです。なんて大胆で痛快なのでしょう。この瞬間、「いい魔女」とか「悪い魔女」とか、人が決めたレッテルを取り去って、小さい魔女は「自分がなりたい自分」になったにちがいありません。わくわくする自分探しのこの物語、男の子にも女の子にもオススメです。

(光森優子  編集者・ライター)

10月23日 ハロウィンの晩の魔女たちは何をしているの?

日曜日は『まよなかの魔女たち』

まよなかの魔女たち

暗い森の奥深くにすむ魔女たちは、
昼間はねむってすごし、
夜、月がのぼるころ、「おはよう」と起きてきます。
今日はおまつり。
こうもりのシチューを食べ、ほうきに乗って出発! 
月のまわりをぐるぐる飛んだり、
夜空を思いっきり飛びまわって大はしゃぎ。
つかれたら、お月さまにすわってひと休み。
さいごは、一気にとうもろこし畑へ。
ところが、畑にはおそろしい怪物たちが…!
魔女たちはあわてて森に帰り、ごはんを食べて、
空が白むころ、眠りにつきます。

ハロウィーンの晩の魔女たちを描いた、
ちょっぴり怖くて楽しい絵本。

最後にもう一冊、楽しい魔法が登場する絵本をご紹介♪

世代を超えて人気のアニメキャラクター「アクビちゃん」。
このたび初めて絵本になりました!
弟の「プゥータ」も一緒に、魔法で空や海を冒険する、ダイナミックなおはなしです。

※絵本ナビ公式アプリで独占配信中※

『ハクションだいまおう とびだせ!アクビとプゥータ のりものハウスでだいぼうけん』

ハクションだいまおう とびだせ!アクビとプゥータ のりものハウスでだいぼうけん

あの人気アニメキャラクター「アクビちゃん」が絵本になった!
絵本ナビ公式アプリで配信中です。

1969年~70年に放送されたテレビアニメ「ハクション大魔王」。
その50年後、2020年にテレビ放送された「ハクション大魔王2020」。
大魔王の娘である「アクビ」とその弟「プゥータ」が魔法で繰り広げるドタバタを、絵本でも楽しむことができちゃいます♪

本作品は「ハクション大魔王2020」をベースにした、完全描き下ろし&オリジナルストーリー。
読んだ後、日々の暮らしにも「魔法」で良い変化が起こるかもしれません。

【STORY】

外に出るのが嫌いなあゆむくん。
家の中でゴロゴロしながらあくびをすると、そこに現れたのは…!?

魔法でいろんな「のりもの」にお家が大変身!
「アクビ」「プゥータ」と一緒に空や海を冒険できる、ダイナミックなストーリーです。

© タツノコプロ・読売テレビ

いかがでしたか。怖いような、でもなんだかワクワクしてしまうような魔法の世界。他にも魔女や魔法使いが登場する絵本や読み物がたくさんありますので、テーマからチェックしてみてくださいね。

選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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