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絵本作家みやこしあきこさんによる、はじめての絵童話『ちいさなトガリネズミ』が発売に!

ささやかな日常を愛らしく描く『ちいさなトガリネズミ』

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=177281

偕成社から、『ちいさなトガリネズミ』(みやこしあきこ 作)が2022年11月16日に刊行されました。海外でも高く評価される絵本作家みやこしあきこさんによる、はじめての絵童話。ひとめ見たら忘れられない、つぶらな瞳のトガリネズミの日常とは?

ちいさなトガリネズミ

ちいさなトガリネズミ

ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞、ニューヨークタイムズ・ニューヨーク公共図書館絵本賞などを受賞し、海外からも高い評価を受けている絵本作家が初めて手がける絵童話!

トガリネズミは働きもの。朝おきてから夜ねるまで、毎日きまった予定をこなし、つつがなく暮らしています。でも今日はひとつだけ、いつもと違うことがありました! ひとめ見たら忘れられない、つぶらな瞳のトガリネズミ。そのささやかでありふれた日常を、独特のおかしみをもって描きます。

働きもののトガリネズミの日常3話

トガリネズミは働きもの。朝おきてから夜ねるまで、毎日きまった予定をこなし、つつがなく暮らしています。でも今日はひとつだけ、いつもと違うことがありました! それは……?
ひとめ見たら忘れられない、つぶらな瞳のトガリネズミ。そのささやかでありふれた日常を、独特のおかしみをもって描く絵童話です。第1話「トガリネズミのいちにち」、第2話「トガリネズミのあこがれ」、第3話「トガリネズミのともだち」の3話を収録しています。

会社で働き、帰り道にお気に入りのパンを買ったり、テレビの向こうの南国の世界を夢みたり、年末には家に友だちを招いて、1年をねぎらったり……。平和でささやかなトガリネズミの日常が、淡く美しい挿絵で浮かび上がります。読み手を驚かせるようなどんでん返しの展開はなくとも、日々の暮らしが価値あるものであることがじんわりと心に染み渡り、読み終わるとあたたかな気持ちに包まれます。

刊行前に作品を読んだ方々からも、「等身大の希望をくれる物語でした」「とても心に残る、これから寒くなる季節にぴったりの本」など、多くの声が寄せられています。

▼Net Galleyの刊行前レビュー
https://www.netgalley.jp/catalog/book/271936

作者・みやこしあきこさんについて

本作の作者であるみやこしあきこさんは、1982年埼玉県生まれの絵本作家。2009年に『たいふうがくる』で「ニッサン童話と絵本のグランプリ」大賞を受賞しデビュー、2012年『もりのおくのおちゃかいへ』では日本絵本賞大賞を受賞しました。

たいふうがくる

たいふうがくる

金曜日、ぼくは悲しい。明日は家族そろって海へ行くのに、台風が近づいているから。
空はどんどん暗くなり、雨も強くなってきて……。少年の不安を表すようなモノクロの絵の中で、
ただ1色使われた青色が印象的な絵本。第25回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞作。

もりのおくのおちゃかいへ

もりのおくのおちゃかいへ

雪の朝、キッコちゃんは森のむこうにあるおばあちゃんの家へケーキを届けに出かけます。ところが、途中で転んでしまい、ケーキはぺしゃんこに。泣くのを我慢しながら森のなかを歩いていくと・・・見たことのない館にたどりつきました。そっと窓をのぞいてみれば、沢山の動物たちがおめかしして、お茶会を開いているではありませんか!
 読者をふしぎな体験へ誘う、とっておきの絵本です。

また、数々の言語に翻訳出版されている『よるのかえりみち』は、ボローニャ・ラガッツィ賞(2016年フィクション部門Special Mention)を受賞したほか、ニューヨークタイムズ&ニューヨーク公共図書館The Best Illustrated Children’s Books of 2017、ミュンヘン国際児童図書館The White Ravens 2016に選ばれるなど、海外からも高く評価されています。

よるのかえりみち

よるのかえりみち

静かな夜の街。昼間たくさん遊んですっかり眠くなったウサギの男の子が、お母さんに抱っこされて家に帰っていきます。明かりの灯った家々の窓からは、夜を思い思いに過ごす人々の様子が垣間見えます。電話で話をしている人、遅い時間に料理を作る人、一人きりで過ごす人もいれば、賑やかなパーティーに参加している人々。まもなく男の子は家に着き、ベッドの中で、さっき見た人たちのことに思いを巡らせます。みんな今頃どうしているかな、そろそろ寝る支度をしている頃かな……やがて男の子の想像と現実とが夢うつつの中に混ざり合い、満ち足りた気分のうちに一日が終わっていくのでした―—。一つ一つの絵に想像をかき立てる要素が盛り込まれ、シンプルな物語に奥行きを与える、夜の読み聞かせに最適な絵本。

そんなみやこしさんは、今回『ちいさなトガリネズミ』で、はじめて絵童話を手がけました。なぜトガリネズミを主人公に据えたのか? 本にしようと思ったきっかけは? など、本作についてみやこしさんが語ったインタビューを、偕成社のウェブマガジンKaisei webで公開中です。

▼「南ドイツの森の中での1匹のトガリネズミとの出会い。『ちいさなトガリネズミ』みやこしあきこさんインタビュー」(Kaisei web「わたしの新刊」より)
https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/a/ath/ath221116/

ぜひお手にとって、愛らしいトガリネズミの暮らしを体感してみてください。

著者プロフィール

作:みやこしあきこ
1982年埼玉県生まれ。武蔵野美術大学卒業。在学中から絵本を描きはじめ、2009年に『たいふうがくる』で「ニッサン童話と絵本のグランプリ」大賞を受賞しデビュー。2012年『もりのおくのおちゃかいへ』で日本絵本賞大賞を受賞。数々の言語に翻訳出版されている『よるのかえりみち』はボローニャ・ラガッツィ賞(2016年フィクション部門Special Mention)受賞後、ニューヨークタイムズ&ニューヨーク公共図書館The Best Illustrated Children’s Books of 2017、ミュンヘン国際児童図書館The White Ravens 2016に選ばれるなど、海外からの評価も高い。その他の作品に『のはらのおへや』『ピアノはっぴょうかい』『これだれの?』『ぼくのたび』『かいちゅうでんとう』などがある。

書籍紹介

『ちいさなトガリネズミ』
作:みやこしあきこ
本体価格:1,400円
判型:21cm×16cm
対象:5歳から
初版:2022年11月16日

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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