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せなけいこさん最新作『おだんごちょうだい』読むたびに発見があるあかちゃん絵本です!

読むたびに発見がある、プレゼントにもぴったりのあかちゃん絵本

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=179658

童心社から『おだんごちょうだい』(せなけいこ さく・え)が刊行されました。読むたびに発見がある、 プレゼントにもぴったりのあかちゃん絵本です!

おだんごちょうだい

おだんごちょうだい

あかちゃん、あおちゃん、きいろちゃん。
服と同じ色のぼうしをかぶって、おでかけです。
みんなで、いち、に、さん。
ぼうしも、ぶらんこも、いち、に、さん。

いっぱいあそんだら、おやつです。
いぬちゃんもきて、みんなで、いち、に、さん、よん。
くしにささったおだんごも、ビスケットも、いち、に、さん、よん。
でも、ドーナツがいち……!?

ドーナツがたりなくて泣いちゃったいぬちゃん。
みんな、どうするかな?

せなけいこさんのかわいくて味わい深い貼り絵が魅力の絵本。
くりかえし読むうちに、子どもたちから「いち、に、さん」という声が!
色や数に親しむはじめての絵本としても楽しめます。

せなけいこさんの最新作『おだんごちょうだい』

『おだんごちょうだい』(せなけいこ さく・え)

あかちゃん、あおちゃん、きいろちゃん。

服と同じ色のぼうしをかぶります。
みんなで、いち、に、さん。
どこにおでかけするのかな?

●ひとめでひきつけられる! 温もりある貼り絵の魅力
かわいらしいあかちゃん、あおちゃん、きいろちゃんが、この絵本の主人公。
せなけいこさんが貼り絵で描く3人は表情豊かで、どのページからも温もりを感じます。
あかちゃんも大人もほっこりする、プレゼントにもぴったりの絵本です!

●いっしょに あーそーぼ! あかちゃんも物語の世界でわくわく!
おでかけした3人。
なにしてあそぶのかな?
おやつはなにかな?
あかちゃん、あおちゃん、きいろちゃんといっしょに心がはずみます。
ページをめくる楽しさいっぱい!

●「いち、に、さん」って、いいたくなる! 数や色に自然と親しめる
くりかえし出てくる「いち、に、さん」というかけ声は、きいているだけで元気になる言葉。
読んでいるとあかちゃんが自然とリズムに合わせて指さししたり、いっしょに声をだしたりして、数に親しむことにもつながります。
色と言葉を結びつけて見られるのも、絵本だからこその魅力です。

『おだんごちょうだい』(せなけいこ さく・え)

1967年刊行の紙芝居をもとに生まれた新作絵本

「せなけいこ・おばけえほん」シリーズ(童心社)、ねないこだれだ(福音館書店)、めがねうさぎ(ポプラ社)など、数々の人気絵本を生み出してきたせなけいこさん。実は絵本デビュー以前から、紙芝居の絵を手がけていました。2019年~2021年に全国で開催された「『ねないこだれだ』誕生50周年記念 せなけいこ展」でも、初期の紙芝居原画が展示されました。

2019年開催「せなけいこ展」展示風景(横須賀美術館)

紙芝居『おだんごちょうだい』(渡辺泰子・作 瀬名恵子・はりえ、童心社 1967年)の原画も展示され、その愛らしい世界は多くの人を魅了しました。
今回、その紙芝居をもとに、新しいあかちゃん絵本ができました!
紙芝居の発売当時、印刷用の製版は、まだ人の手による描き版とよばれる方法でされていました。今回は新たに原画から製版し直し、せなけいこさんの温もりある貼り絵の風合いを印刷でも表現することができました。
また、紙芝居と絵本は進む方向が違い、サイズも異なるため、さまざまな工夫が必要でした。原画と、できあがった紙芝居の色に違いがあったため、両方を見比べながら、ブックデザインの前田景さんによってデータの調整がていねいに行われました。
おはなしの展開や言葉も工夫され、ページをめくるたびにリズミカルでかわいい世界が広がります。

何度も読むからこそ楽しいあかちゃん絵本 ―としまみつばち保育園園長・共田鍾貴

東京都北区のとしま みつばち保育園では、毎日の生活の中でたくさんの絵本や紙芝居を楽しんでいます。
『おだんごちょうだい』をさっそく子どもたちと読んでくださいました。

何度も読むからこそ楽しいあかちゃん絵本

 子どもたちは乳児のころから日々成長し、興味や遊びが豊かに広がっていきます。そんな子たちにぴったりの絵本ができました。赤、青、黄色の服を着たかわいい3人が主人公。お出かけして、遊んで、それからおやつを食べることになりますが……。見開きごとに「どれがだれのぼうしかな?」「どのおやつもたりるかな?」という語りかけの言葉が入っています。
 大人はどうしても色や数に目がいくかもしれませんが、この絵本は物語がしっかりしているので、子どもたちはそんなことおかまいなし。数にまだ関心のうすい子どもたちも、それぞれの楽しみ方をしていました。
 例えば、1歳児クラス。「あか!」「ぶーらん」と知っている単語を声に出すだけでなく、くりかえし読むうち、「いち、に、さん」と、いっしょに指を動かしはじめました。2歳児は、「公園行った」など、主人公の3人と自分の経験を重ねるようになり、やりとりも増えます。服と同じ色の帽子に気づく子や、ぶらんこの数をかぞえてうれしそうな子もいます。そのうち「ドーナツたりないよ」と、教えてくれる子も出てきます。
 物語を楽しむうち、だんだん数など細かいことにも目が向くようになり、読むたびに発見がある。子どもたちの心に長くのこってほしい絵本です。「一冊で何度も楽しめる」絵本ですね。タイトルにあるおだんごがどこに出てくるかは、読んでからのお楽しみ!

としま みつばち保育園園長 共田鍾貴

『母のひろば』704号より(2023年1月15日 童心社発行予定)

かわいいPOPとともに書店に並んでいます

新作『おだんごちょうだい』、そして、同じくせなけいこさんによる人気絵本『いらっしゃい』が、かわいいPOPとともに書店店頭に並んでいます。
ぜひ、どちらもお手にとってご覧ください。

『いらっしゃい』『おだんごちょうだい』(せなけいこ さく・え)

書籍紹介

『おだんごちょうだい』
さく・え:せなけいこ
定価:990円 (本体900円+税10%)
判型:B5変型判 18.7×21㎝
ページ数:19P
ISBNコード:978-4-494-01583-2
発行日:2022年12月23日
対象:2歳~

著者プロフィール

作:せなけいこ(瀬名恵子)
東京生まれ。武井武雄に師事。1970年、「いやだいやだの絵本〈全4冊〉」(福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞受賞。絵本に「せなけいこ・おばけえほん〈全15冊〉」、『いらっしゃい』(いずれも童心社)、「あーん あんの絵本〈全4冊〉」(福音館書店)、「おおきくなりたい〈全4冊〉」(偕成社)、「めがねうさぎ」シリーズ(ポプラ社)などがある。ほかに紙芝居、詩画集、装丁、さしえなど幅広い分野で活躍している。日本児童出版美術家連盟会員。

人気絵本『いらっしゃい』

いらっしゃい

やおやさんには、なすや、ばなな。魚やさんには、たこや、かに。おかしやさんには、おだんごや、ケーキ……。いろいろなお店に、いろいろあるよ。「どれがいい?」と語りかけると、あかちゃんが思わず絵本に手をのばします。せなけいこさんの貼り絵はどこかユーモラスで、すてきな柄や色のものがいっぱい! ひとつひとつの物に表情があります。「いらっしゃい」「まいどあり!」という元気なくりかえしの言葉も楽しい絵本。

『いらっしゃい』
さく・え:せなけいこ
定価:990円 (本体900円+税10%)
判型:B5変型判 18.7×21㎝
ページ数:19P
ISBNコード:978-4-494-01569-6
発行日:2019年12月20日
対象:0・1歳~

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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