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「第15回MOE絵本屋さん大賞2022」決定! 第1位は鈴木のりたけさん作『大ピンチずかん』!

「第15回MOE絵本屋さん大賞2022」決定!

「第15回MOE絵本屋さん大賞2022」ロゴ

白泉社が主催する「第15回MOE絵本屋さん大賞2022」の大賞および部門賞が決定しました。

 

MOE絵本屋さん大賞とは、月刊MOEが全国の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者3000人にアンケートを実施し、最も支持された絵本30冊を決定する年間絵本ランキングです。

『第15回MOE絵本屋さん大賞2022』 (主催:白泉社/協力:朝日新聞東京本社メディアビジネス局)の栄えある第1位は、鈴木のりたけ/作『大ピンチずかん』(小学館)が受賞。
部門賞では、「新人賞」第1位を田中達也/作『くみたて』(福音館書店)が、「ファーストブック賞」第1位をひらぎみつえ/作『ころりん・ぽい!』(ほるぷ出版)が、それぞれ受賞しました。


「第15回MOE絵本屋さん大賞2022」表彰式をオンラインで開催!

YouTube白泉社チャンネル(https://www.youtube.com/user/HakusenshaBooks)で公開されています。
第1位を受賞した鈴木のりたけさんの登壇をはじめ、受賞作家の方々が寄せた映像や直筆コメントなどで参加しています。ぜひご覧くださいね。

「第15回MOE絵本屋さん大賞2022」受賞作を発表します!

第1位『大ピンチずかん』 鈴木のりたけ/作(小学館)

大ピンチずかん

大ピンチずかん

もういつピンチが来ても大丈夫だ!

大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。
この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から 大ピンチを ときあかします。
・・・などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。



【編集担当からのおすすめ情報】
きみは、ガムを飲んじゃったことはあるかな?シャンプーが目に入ったことは?
大ピンチは、なんの前触れもなく君の生活に入り込んでくる。振り返ってみると、人生は大ピンチばかりだ。この先もいつ大ピンチに陥るかわからない。
ピンチに出会うのを恐れるより、どんなピンチがあるかを知っておいた方が心の準備が出来るというもの。そんな時は、この『大ピンチずかん』。これでもう、いつ大ピンチが来ても大丈夫。持ち運ぶのにも便利なコンパクトサイズ。ぜひきみも、でかけるときは持っていって突然の大ピンチにそなえよう。

牛乳がこぼれた。セロハンテープの端が見つからない。トイレの紙がない。毎日の中で襲い来るさまざまな大ピンチを「なりやすさ」と「大ピンチレベル」で解説。一家に一冊必携の図鑑。子どもたちの間でも話題沸騰中です。

第1位受賞に際して、 鈴木のりたけさんのコメントです。

ピンチで落ち込んだり、イライラ、ドキドキしたりすると。
よけいにうまく行かないですよね。
「ああ、こういうこともあるよな」って面白がりながら、
ピンチを俯瞰して、力強く前に進めるような、
そんな効力のある本になるといいなと。
(MOE2023年2月号より抜粋。インタビュー全文は誌面にて)

第2位 『かみはこんなに くちゃくちゃだけど』 ヨシタケシンスケ/作(白泉社)

かみはこんなに くちゃくちゃだけど

かみはこんなに くちゃくちゃだけど

MOE絵本屋さん大賞2020第1位を受賞した『あつかったら ぬげばいい』の姉妹編が登場!

歌手になりたいと願う女の子、自分が何に向いているかわかったおじいちゃん、朝顔の花が咲いたのを発見した女の子…。
こんな時代だからこそ、日常に小さな希望を見つけたい。
どこかのページに、あなたがいるかもしれません。
子どもだけでなく、大人も何度も開きたくなる絵本です。
2022年4月刊

第3位 『さかなくん』 しおたにまみこ/作(偕成社)

さかなくん

さかなくん

さかなくんは、さかなですから水の中で暮らしています。小学校に行くときは、ゴムのズボンをはいて、水でいっぱいのヘルメットをかぶって、ひれにはクリームを塗って……と、ひと仕事。でもきゅっきゅと歩いて通う小学校をさかなくんは好きなのです。ただ、ひとつ、体育の時間だけはきらいでした。なぜなら、さかなくんは走るのが苦手だから……。
さかなくんの暮らす世界を魅力的に描ききった一作。私たちと同じようなごく普通の毎日だけど、どこかちがう、そんな世界をたっぷり味わえます。

第4位 『くみたて』 田中達也/作(福音館書店)

くみたて

くみたて

分解された状態の日用品。それをミニチュアの作業員たちが、せっせと組み立てます。パーツの状態だと何か分からなかったけれど、完成するにつれて、それが何なのか分かってきます。完成した日用品は、ミニチュア世界の住人たちにどんなふうに使われるのでしょうか。「組み立て」と「見立て」で繰り広げられる、身近なものが別のものに見えてくる驚きと面白さにあふれた写真絵本です。海外でも大人気のミニチュア写真家・見立て作家 田中達也による初めての絵本。

第5位 『ねこいる!』 たなかひかる/作(ポプラ社)

ねこいる!

ねこいる!

ねこがいるのか、いないのか。ただそれだけ!

バケットやリコーダーなどの思わぬところから、ただ、ただ、ねこが現れる絵本です。シンプルな展開と言葉の繰り返しが、子どもたちの笑いのツボを刺激します! 斬新すぎるラストにも注目です。

作者は『ぱんつさん』(ポプラ社)で日本絵本賞を受賞した、たなかひかるさん。『サラリーマン山崎シゲル』(ポニーキャニオン)の著者としても知られています。

神出鬼没なねこがクセになる、著者渾身の「頭は良くならない絵本」です。

第6位 『ノラネコぐんだん ラーメンやさん』 工藤ノリコ/作(白泉社)

ノラネコぐんだん ラーメンやさん

ノラネコぐんだん ラーメンやさん

ノラネコたちがラーメン屋さんをのぞいています。
「ニャー、ラーメンのつくりかた おぼえたぞ」
……いつものようにお店に忍び込み、せっせとラーメンを作っていたら、お客さんたちがやってきてしまい!?
累計200万部突破の大ヒットシリーズ第9弾!
2021年11月刊

第7位 『ぼく』 谷川俊太郎/作 合田里美/絵(岩崎書店)

ぼく

ぼく

「ぼくはしんだ じぶんでしんだ」90歳を迎える詩人・谷川俊太郎が「自死」を想い、言葉をつむいだ絵本。新進気鋭のイラストレーター・合田里美が美しい日常風景で彩る。
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死をめぐる絵本「闇は光の母」シリーズ、
谷川俊太郎さんによる推薦文

死を重々しく考えたくない、かと言って軽々しく考えたくもない、というのが私の立場です。死をめぐる哲学的な言葉、死をめぐる宗教的な言葉、果ては死をめぐる商業的な言葉までが氾濫している現代日本の中で、死をめぐる文と絵による絵本はどんな形でなら成立するのか、この野心的な企画はそれ自体で、より深く 死を見つめることで、より良く生きる道を探る試みです。

谷川俊太郎
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編集部より

この絵本を読んで、自分のなかに「ぼく」のような気持ちがある、とかんじる人はいるでしょうか。
まず最初に、このようにつたえさせてください。

「死なないでください」

あなたのかかえている思いは、きっと、だれにも理解し、共有することのできない、自分にしかわからないものでしょう。でも、もしかしたら、だれかに「自分はこうかんじているんだ」と話すだけで、すこし気持ちがかわるかもしれません。とはいえ、それはとてもむずかしいことです。
したしければしたしいほど、自分の孤独や絶望をうちあけることにためらいをおぼえるかもしれませんし、そもそも、聞いてほしい人なんてまわりにはいないかもしれません。

まわりのだれにも話せないというときに、たとえば、国や各自治体が設置している相談窓口を利用するという選択肢もあります。 24時間子どもSOSダイヤルや、全国いのちの電話、18歳までの子どものための相談先「チャイルドライン®」など、さまざまな窓口が用意されています。
電話をしたり、メールを送るのは勇気がいることですが、だれにも話せないあなたの思いを、気持ちをつたえてみてください。

この絵本は「ぼく」が周囲に語らなかった声、気持ちを、わからないながらも、聞こうとし、知ろうとする、「ぼく」のことを考える絵本です。
友だちとの時間や麦茶のつめたさ、おにぎりのおいしさに思いをはせる「ぼく」は、きっと生きたかったはずです。「ぼく」がなぜこのような選択をしてしまったのか。どうしたら、生きることができたのか。それを考えることは「ぼく」がどう生きたかを、そして、どう生きたかったかを考えることでもあります。

その問いは「自分自身がどう生きたいか」という問いにもつながります。

私たちのすぐ近くに「ぼく」はいます。
「ぼく」はもうひとりの自分かもしれない。
どうしたらすべての「ぼく」が、この世界で生きていくことができるのか、
この絵本をつうじて、考えていただけたらうれしいです。

「闇は光の母」シリーズ編集部
筒井大介(野分編集室)
堀内日出登巳(岩崎書店編集部)

第8位 『ドーナツペンタくん』 柴田ケイコ/作(白泉社)

ドーナツペンタくん

ドーナツペンタくん

ペンギンのペンタくんは、移動販売のドーナツ屋さん。
頭にかぶったドーナツがトレードマークです。
あげたてのドーナツが自慢のペンタくんのお店に集まってきた、たくさんのお客さんたち。
「ぼくの かおの ドーナツつくってよ」と次々にお願いされたペンタくん。
真夏の海水浴場で、大忙しのペンタくんの奮闘をお楽しみください。
「パンどろぼう」シリーズ(KADOKAWA)、「ぽめちゃん」シリーズ(白泉社)などで今、注目を集める絵本作家、柴田ケイコさんの最新作。
2022年6月刊

第9位 『ひよこは にげます』 五味太郎/作(福音館書店)

tひよこは にげます

ひよこは にげます

「ひよこが にげます」「みんなで にげます」――おうちから元気に逃げ出したひよこたちは、好奇心いっぱい。家の外のひろい世界でいろいろなものに出会い、さまざまな経験をしながら、どこまでもどこまでも逃げていきます。逃げて逃げてたどり着く先は――。転がるように駆けていくひよこたちのリズムと疾走感が心地よい、シンプルで楽しい絵本です。

第10位 『バスが来ましたよ』 由美村嬉々/文 松本春野/絵(アリス館)

バスが来ましたよ

バスが来ましたよ

全盲になった男性が、小学生に助けられながら続けた、バス通勤。「バスが来ましたよ」その声はやがて、次々と受け継がれ…。小さなひとこと、小さな手。でも、それは多くの人の心を突き動かした。小さな親切のリレーの物語。

新人賞第1位は、『くみたて』 田中達也/作(福音館書店)

くみたて

くみたて

分解された状態の日用品。それをミニチュアの作業員たちが、せっせと組み立てます。パーツの状態だと何か分からなかったけれど、完成するにつれて、それが何なのか分かってきます。完成した日用品は、ミニチュア世界の住人たちにどんなふうに使われるのでしょうか。「組み立て」と「見立て」で繰り広げられる、身近なものが別のものに見えてくる驚きと面白さにあふれた写真絵本です。海外でも大人気のミニチュア写真家・見立て作家 田中達也による初めての絵本。

ミニチュア写真家であり見立て作家の田中達也さん。Instagramのフォロワーは360万人を超え世界中で注目されています。そんな田中達也さんの初めての絵本がこの『くみたて』。
日用品を使って「組み立てる」と「見立てる」をどう表現しているのでしょうか。

ファーストブック賞第1位は、『ころりん・ぽい!』 ひらぎみつえ/作(ほるぷ出版)

ころりん・ぽい!

ころりん・ぽい!

わっかの形をしたボタンやトマトをコースにそってころがして、ポケットやおなべに、ぽいっと入れよう。ちゃんと入ったら絵本を逆さにしてみよう。ボタンやトマトがぽーん!と、とびだすよ。あかちゃんが喜ぶ色、くるくるまわる手触り、リズムの良いテキストで、視覚・触覚・聴覚に楽しくはたらきかける絵本です。

ボタンがころりんとポケットに、トマトもころりんとお鍋の中に、消えちゃった? 絵本を逆さにしてみたら、ぽろん! 赤ちゃんが大喜びのしかけ絵本、「ころりん」シリーズ第3弾。

MOE2月号では、表紙&巻頭で「第15回MOE絵本屋さん大賞2022」を大特集!

MOE 2023年2月号

MOE 2023年2月号

特別ふろく ヒグチユウコカレンダー2023
ヒグチユウコさんのカレンダーが手に入るのはMOEだけ!! A4サイズ16ページの豪華仕様&壁かけタイプ。描きおろしの絵も収録!

巻頭特集
全国の絵本屋さん3000人に聞いた2022年の絵本ランキング
第15回MOE絵本屋さん大賞2022

MOEがお届けする年間絵本ランキング。全国の絵本屋さん、書店の絵本担当者の投票で 2022年におすすめしたい絵本30冊が選ばれました。受賞作家へのインタビュー、絵本屋さんたちの推薦レビューを通して、受賞作品の魅力をたっぷりとお届けします。同時発表の「新人賞」、0・1・2歳向けの絵本を対象にした新設の「ファーストブック賞」、 MOE読者のアンケートで選ばれた2022年のおすすめ絵本、広松由希子さんの「2022年 見逃せない注目絵本」にもご注目ください!

● 絵本屋さんが選んだ 2022年の絵本ベスト30発表!
● 第1位~第5位 受賞作家インタビュー
● 第6位~第10位 受賞作家コメント
● 第15回MOE絵本屋さん大賞2022 新人賞・ファーストブック賞
● 第11~30位 受賞作品紹介
● 読者が選んだ2022絵本ベスト10
● 見逃せない! 2022年 広松由希子の注目絵本
● 絵本売場から見た2022年
● 2022年の絵本市場
● 2022絵本トピックス

■ 懸賞
ヒグチユウコ最新アイテム 合計50名プレゼント

■ 新連載
小川糸「食堂巡礼」

■ 最新情報
ヒグチユウコ 最新ニュース

■ 好奇心を満たしてよい一年に
絵本と美術の展覧会2023

■ よしながふみ最新インタビューも!
漫画『大奥』その愛のかたち

■ 記憶に残る物語の主人公たち
岡本颯子 かぎばあさんとこまったさん

■ 話題の展覧会
フェリックス・ヴァロットン 豊潤な黒

■ フランス生まれの小さな芸術
幸せのフェーヴ

■ 審査結果発表!
第11回 MOE創作絵本グランプリ

■ 好評連載
ワンワンちゃん 工藤ノリコ
日本の絵本 100年100人100冊 広松由希子
アーティスト・インタビュー 海宝直人
注目の作家インタビュー 南 果歩
MOEのおすすめ新刊絵本
今月の展覧会

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