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絵本ナビニュース2023

『あまがえるの たんじょう』”いのちの絵本”完結!シリーズ最後のテーマは「誕生」

小学館児童出版文化賞受賞作家・たてのひろしとかわしまはるこが描く”いのちの絵本”

https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=200847

世界文化社から、「あまがえる」を題材に生物の”いのちの輝き”をみずみずしく描いた人気絵本シリーズ最新刊『あまがえるの たんじょう』が、2023年4月27日に発売されました。本書は、小学館児童出版文化賞受賞作家・たてのひろしさんが原作を手掛け、生物画家・かわしまはるこさんが絵を担当した絵本三部作の最後の物語です。

 

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あまがえるの たんじょう

あまがえるの たんじょう

『あまがえるのかくれんぼ』『あまがえるのぼうけん』に続く
人気シリーズ最終章。“命の輝き”を美しく描く。

●『あまがえるのかくれんぼ』『あまがえるのぼうけん』に続く、シリーズ第三弾・最終章。
●繁殖からおたまじゃくし、あまがえるになるまでの3匹の成長と出会いの物語を、透明感溢れる水彩でみずみずしく描いた科学ファンタジー。
●小さな生き物の命の尊さや生き様を通して、子どもたちに、未来への希望と生きる力をお届けします。

夜の水辺では、かえるたちが大合唱。
「きゃっ きゃっ きゃっ きゃっ」と鳴くのは、あまがえるです。
しばらくすると、たまごから小さなおたまじゃくしがかえり……。

小学館児童出版文化賞受賞作家 舘野鴻と、生物画家 かわしまはるこが描く、
「3びきのあまがえる」シリーズ第三弾。3匹の誕生から出会いの物語。
あまがえるも私たち人間も同じ―命の輝きに満ちた美しい作品です。

誰もが一目ぼれした”いのちの絵本”「3匹のあまがえる」シリーズ

シリーズ一作目であるあまがえるの かくれんぼ(2019年5月刊)は、当初幼稚園や保育園でしか購入できないソフトカバーの直販絵本として出版されました。しかし、非売品として書店店頭に展示されるやいなや、市販化を望む多くの声が寄せられ、ハードカバーとして新たに出版された作品です。

あまがえるたちの「成長」をみずみずしく描いた絵本として、新聞書評やテレビ・ラジオなどメディアでも話題となり、物語のその後を描いた第二作あまがえるの ぼうけんが2021年4月に刊行。人気シリーズとなり、さらなる続編が待ち望まれていました。そして、2年の時を経て、ついにシリーズ最終章となる『あまがえるの たんじょう』がこの度刊行されることとなりました。

「今を生きていく。」たてのさんが現代の子どもたちに贈りたかった”成長の物語”

成長することへの戸惑いや喜び、今日という日を懸命に生きていくしたたかさ…。美しくも厳しい自然の中で、「今を生きる」あまがえるたちの成長を綴ってきたたてのさんが、シリーズの最後に選んだテーマは「誕生」です。シリーズに登場する3匹のあまがえるたちの、「誕生」から「出会い」までを描いた本作。たてのさんは、あとがきの中でこう綴っています。

アマガエルの水の世界から大気の世界への旅立ちは、
私たちがお母さんから産まれてくるその時と重なります。…

力いっぱい遊んで、学んで、悩んで、今を生きていく。
次に何が起こるかわからない。

それは『自然』の中に生きるものはみな同じです。
私たち人間も同じだと思います。

産卵・孵化の様子から、おたまじゃくしがあまがえるに成長するまでの過程やドラマを丁寧に描写。その後の物語へと繋がっていく、3匹のかえるたちの出会いまでを描きます。

「いのちの輝き」を描くため、雨の日も晴れの日も、朝も夜も通った”かえるの水田”

シリーズの絵を担当した生物画家・かわしまはるこさんは、約10年あまがえるを飼育し、水槽での観察を続けてきました。本作の制作では、埼玉県飯能市でのフィールド取材に特に注力し、あまがえるの生息する水田へ昼夜問わず通ったといいます。特に、おたまじゃくしがかえるに成長するまでの「水の中」でのドラマは、飼育下と自然環境下では様子が異なるため、水中にカメラを入れて生き物たちの行動を記録するなど苦心したそうです。かわしまさんが描く、生命感あふれる自然描写といきものたちの豊かな表情にぜひご注目下さい。

書籍紹介

『あまがえるの たんじょう』
発売日:2023年4月27日(木)
定価 :1,540円(税込)
発行 :株式会社世界文化ブックス
発行・発売:株式会社世界文化社

著者プロフィール

作:たてのひろし(舘野 鴻)
1968年、神奈川県生まれ。絵本作家・生物画家。幼少期より、熊田千佳慕氏に師事。美しい細密画で多くの人々を魅了している。2017年、『つちはんみょう』(偕成社)で小学館児童出版文化賞を受賞。絵本に『しでむし』『ぎふちょう』『がろあむし』(偕成社)、『ねことことり』(世界文化社)など、読み物に『ソロ沼のものがたり』(岩波書店)がある。

絵:かわしまはるこ
1967年、埼玉県生まれ。生物画家。2006年より舘野鴻氏に師事し、昆虫や植物などの観察法や生物画を本格的に学ぶ。絵本に『あまがえるのかくれんぼ』(世界文化社)、『いしがきのすきまに』(福音館書店)、挿絵に『野鳥が集まる庭をつくろう』『世界の美しき鳥の羽根』(誠文堂新光社)などがある。10年以上、あまがえるの飼育と観察を続けている。

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小学館児童出版文化賞受賞作家 舘野鴻と生物画家かわしまはるこが初めて描く “会話するカエル”

あまがえるのラッタ、チモ、アルノーの3匹は、かくれんぼが大好き。いつものように遊んでいると、ラッタの体がへんな色になっていました。一体どうしてしまったのでしょうか。小学館児童出版文化賞受賞作家 舘野鴻と、生物画家 かわしまはるこが初めて描く “会話するカエル”。愛しき小さな者たちの成長物語。

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発売日:2019年5月9日(木)
定価:1,320円(税込)
発行 :株式会社世界文化ブックス
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あまがえるのラッタ、チモ、アルノ―は森の中へ探検に行くことに。
見たことがない世界にはしゃぐ3匹ですが、さまざまな生き物たちに遭遇し……。
逃げて、隠れてばかりの3匹にとって、“冒険”とは? 
葛藤しながらも、無邪気に逞しく“いまを生きる”3匹の成長と、明日への希望を描いた物語です。

小学館児童出版文化賞受賞作家 舘野鴻と、生物画家 かわしまはるこが描く、
「3びきのあまがえる」シリーズ、待望の第二弾。
ハラハラドキドキ、緊張の連続!
瑞々しく美しい、躍動感あふれるかえるたちの世界をお楽しみください。

『あまがえるの ぼうけん』
発売日:2021年4月24日(土)
定価 :1,430円(税込)
発行 :株式会社世界文化ブックス
発行・発売:株式会社世界文化社

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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