【今週の今日の一冊】夏休みの学びに役立つ本特集! 小学生から中高生まで
さあ夏休み! 小学生は何して遊ぼうか、どこへ出かけようか、とワクワクでいっぱい!? 一方で、中高生や大人は、宿題をどう計画的に終わらせようか、中でも特に時間や手間がかかる自由研究や工作や読書感想文をどう乗り切ろうかと考えている頃ではないでしょうか。
今週は、そんな夏休みの宿題を楽にしてくれるアイデアが詰まった本や、少し時間のある夏休みだからこそ、新たな学びにつながるようなテーマの本をご紹介します。
2023年7月24日から7月30日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
7月24日 自由研究におすすめのやさしい天気入門!
月曜日は『だれでもかんたん天気観察入門 ビジュアルBOOK』
晴れは、雲は、雨は、嵐は、虹はどうして生まれるのか?
天気の種類や変化、その仕組みを、
やさしく解説する児童向け天気入門書。
気象予報士であり、空の写真家でもある
武田康男先生が自ら撮影した美しい写真を用い、
天気の種類、発生のメカニズムのほか、
天気観察の方法などをていねいに解説します。
天気観察のポイントや、観察帳の付け方、
観察器具作り、写真の撮り方など、
夏休みの自由研究にぴったりの企画ページも充実!
7月25日 身近な素材で作れる工作のアイディアがいっぱい!
火曜日は『リサイクル・ネイチャー素材で作る 小学生のアイデア工作 改訂版』
毎年大人気!夏休みの宿題に役立つ工作のアイデア集の改訂版。ペットボトル、牛乳パックなどの身近な素材や、海や山で見つかる素材を生かした、かっこいい、かわいい、楽しい工作がたくさん作れます。素材ごとに、工作のコツを紹介するページも充実。
みんなの声より
工作が大好きな6歳の息子。
牛乳パック、トレイ、空き箱・・・見つけ次第、コレで何かを作ろう!と工作にいそしんでいます。
が、最近は「動くもの」を作りたくなったようで、自分ではその動く仕組みを考えられないというので、参考になるような本を探していました。
この本では、まさしくそのようなリサイクル素材を利用して作る、動くオモチャがたくさん載っています。
しかも、作り方が比較的簡単なのに、しっかり遊べるものが作れます!
小学生向き、とうたってありますが、幼稚園年長の息子でもなんとか作れそうな易しいものもちゃんと載っています。
キリで穴をあけたり、カッターで切り取ったり、というような作業が必要な場合は親が手伝いますが・・・。
工作タイムを盛り上げて充実したものにしてくれる、楽しい本です。
この本を開くと、なにか作りたくなりますよ♪
(あんれいさん 40代・ママ 男の子6歳)
7月26日 おなじみの食材が、全くちがう料理やお菓子に変身!
水曜日は『食べて楽しむ科学実験図鑑』
おうちやお店でおなじみの食材が、見た目も食感もちがう料理やお菓子に変わる…。
私たちが食べるものには、「科学で説明できる不思議」がたくさんひそんでいます。
そこで本書では、「ご家庭で気軽に試せて」「最終的には食べられる」、一粒で二度おいしい実験として一気にご紹介!
詳しい手順を掲載し、「どうしてそうなるのか」という秘密にも科学的に迫ります。
写真に撮って話題にしたり、家族や友だちと楽しんだり、自由研究の参考にしたりできる1冊です。
合わせておすすめ!
7月27日 子どもと一緒にユニークなおもちゃを作ろう!
木曜日は『ふきさんのアイデアおもちゃ大百科』
いつもとちょっと違う遊びをしたいなと思っても、家にあるのは、日用品ばかり。
それでも大丈夫です。
家にあるもので、楽しいおもちゃができますよ。
お絵描きが大好きなら、「くっつけおえかき」はどうでしょう?
薄めたボンドと画用紙を用意したら、
身の回りのものをなんでも細かく切ってチップにしちゃいましょう。
(もちろん、切っていいものだけを!)
画用紙に薄めたボンドを塗って、チップを乗せたらぎゅっぎゅっと押して、
はい、完成!
クレヨンで画用紙に顔を描いて、チップを髪の毛にしたり、ライオンのたてがみにしたり。
チップは、余った毛糸や布、落ち葉などなど、好きなものを好きなだけ。
色んなもので試してみたくなるお絵描きです。
さてさて、次はお外に出てみませんか?
今度は、「空とぶネコ」の登場です。
持ち運べる大きさの鏡を用意したら、紙に描いた猫を切り抜いて、両面テープで鏡にぺたり。
外に持ち出して、いろんな景色を鏡に映してみましょう。
まるで猫が空を飛んでいるように見えるはず!
猫じゃなくても、動物じゃなくても、思いついたものを自由に描いて切って貼って、どんな風になるか確かめたくなります。
良い感じに景色が映り込んだら、カメラでパシャリ。
ちなみにこの遊び、作者で「こどもの手作りおもちゃ作家」の佐藤蕗さんは「アナログAR」と呼んでいるんだそう。
言い得て妙ですよね?
「くっつけおえかき」や「空とぶネコ」以外にも、いろんな遊びのアイデアがいっぱい。
長い長いおうち時間でそろそろ遊びのネタも尽きてきたぞというときの、とっても心強い味方です。
(近野明日花 絵本ナビライター)
7月28日 AIと過ごしていく世界はどのようになっていくのか?
金曜日は『99%の小学生は気づいていない!? となりのAI』
◎10年後のキミが変わる!
未来のために、いま小学生に知っておいてほしい大事な考え方を身につける学習読み物です。教科書では学べない、これから生きていくために大切な力が身につきます。
◎AIといっしょに駄菓子屋を救おう!
セイとメイのふたごのきょうだいのところへやってきたAI。AIを使って、二人は駄菓子屋「みやこ」で起こる謎の事件を解決しようとします。果たして、AIをどのような場面で、どのように活用したら事件を解決できるのでしょうか?
◎人間とAIがともに生きる世界を体験
気がつけばわたしたちのすぐとなりにいるAI。さらに進化していくAIとともに過ごしていく世界はどのようになっていくのでしょうか?
AIをどのように活用したらいいのか、そもそもAIに任せるべきなのか、など物語を通して主人公たちと一緒に考えながら、AIと生きる世界を体感できます。
合わせておすすめ。「99%の小学生は気づいていない!?」シリーズ
7月29日 言葉を変身させて、感想文をパワーアップしよう!
土曜日は『小学生のためのことば変身辞典』
毎年夏になると多くの親子が苦労していると思われる「読書感想文」の宿題。
そんな読書感想文の悩みに寄り添い、助けてくれる頼もしい一冊が登場しました。
表紙には「読書感想文」の文字はありません。「ことば変身辞典」という文字が飛び込んでくるので、一見、ことばの本なのかと思いますよね。本書は確かにことばの本なのですが、ことばを変身させるということが読書感想文さらには文章を書くときの大きな助けに繋がることが本書を読むと分かります。
この本の著者である、こな・つむりさんは、「はじめに」のところでこんな風に言われています。
“この本は「思ったことを言葉にするのが苦手」「言いたいことはあるけれど言葉が出てこない」「読書感想文を書くのがめんどう」と感じたことがある子どもたち、そしてその親御さんに読んでもらいたい本です。”
ここで言及されている、思ったことを言葉にする難しさというのは、大人でも日々感じている方も多いでしょうし、もともと持っている語彙がまだ少ない子どもたちならなおのことでしょう。
本書では、読書感想文でよく使われる感情を表す13のことばに対して、それぞれ約10個の言い換えのことばを紹介してくれます。たとえば「うれしい」というひとつの感情に対して、うれしさの度合いに合わせて「ときめく」「わくわく」「ほおがゆるむ」「天にものぼる心地」などのことばを紹介してくれたり、「感動する」ということばについても「胸が熱くなる」「ぐっとくる」など、大人にも表現のヒントになりそうなことばをたくさん紹介してくれるのです。
ひとつの感情を表すことばにこんなにバリエーションがある! ということを知るだけでも、子どもたちはワクワクしたり、新しい表現を使ってみたいと思うのではないでしょうか。
そして、3章「おうちの人とやってみよう」、4章「文章を書いてみよう」の項目では、実際に読書感想文の書き方についてしっかりとした手順とともに具体的なアドバイスがあります。
著者のこな・つむりさんは、元書店員であり、POP職人としてあちこちで講座もされているそうです。本のPOPというのは、限られたスペースの中で最大限にその本の良さを伝えるものなので、まさにどんなことばを選んで使うかが重要になってきますよね。その名人であるこな・つむりさんが、ことばの広がりや使い方を易しく子どもたちに伝えてくれるというのは、とても頼もしいですね。さらに、3人のお子さんの母親でもおられるということで、本の中にはそれぞれの子どもたちと読書感想文に取り組んでみた様子がマンガで表現されていて、こちらは、あるある! の共感ポイントが満載。実際の体験を通してのアドバイスは説得力があり、どこをどうしたら良いのかが具体的に分かります。
今年の夏は、この一冊を手に、読書感想文に向かってみませんか。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
7月30日 子どもにも大人にも響く「お金」の本
日曜日は『僕らの未来が変わる お金と生き方の教室 君が君らしく生きるために伝えておきたいこと』
【読者満足度99.7% お金のことと自分の生き方について、深く考えられる革新的な一冊!】
・マンガやイラストのおかげで、お金のことがよくわかった。友だちにもすすめたい。(11歳 小学生)
・「ありがとうを集めた人がお金を集める」という話が印象に残った。大切なことをわかりやすく伝えてくれている本。(15歳 中学生)
・最終章の第6章はすべて私に刺さる内容だった。時間とお金の大切さを理解し、自分が納得する行動をとっていこうと思う。就職活動中のすべての学生に薦めたい。(20代 大学生)
・親から子へ伝えたいことを見事に示してくれて、何度もうなずきながら読んだ。親としてあると心強い一冊。(30代 保育士)
・普段、不自由なく生活できている裏側に、親の努力があったことを実感できた。(14歳 中学生)
・銀行員から司書に転職した自分が、子どもたちに伝えたい内容がしっかり掲載されていて感激した。(50代 学校図書館司書)
・マンガが素晴らしく泣いてしまった。わかりやすいからこそ大人にも薦めたい。書店員としては、ビジネスの棚でも展開したい。(40代 書店員)
・世の中の知っておくべきことを、知らないまま社会人になってしまった私のような大人にピッタリの本。(20代 介護職)
・ストーリーと解説の組み合わせがとてもよく、最後は涙が出てしまった。大人にとっても大切なことが詰まっている。(50代 個人事業主)
・答えのない問いに正面から向き合っている誠実な本。仕事の原点に立ち返るようなフレーズがたくさんあり、働き方を考えるきっかけにもなった。(30代 編集者・ライター)
・もしこの本を読んでいなかったら、貯金してばかりで楽しい「時間」や「経験」を失っていたかもしれない。本当にこの本に出合えてよかった。(17歳 高校生)
・お金に関する本はたくさん読んできたが、この本は年齢に関係なく多くの人が簡単に学べる本だ。自分が小学生や中学生の頃にこんな本に出合いたかった。(20代 専業主婦)
・お金と将来の話が、わかりやすくくわしく書いてあった。教科書の代わりに授業で使ってほしい。(15歳 中学生)
(満足度99.7%とは、本書を事前に読んだ306名のうち、内容に「とても満足」「満足」と答えた人の割合)
合わせておすすめ!「新時代の教養」シリーズ
いかがでしたか。
どの本も魅力的な内容で、つい大人も読みふけってしまいそうですよね。
楽しい夏休み、宿題を無事に進める過程で、新たな発見や学びがたくさんありますように。
秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)
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