大賞はドイツ在住のデザイナー！「書店員が選ぶ絵本新人賞2024」受賞作発表

「 求む『 文字好きを育てる絵本 』！」 をコンセプトに読売新聞東京本社と中央公論新社によって創設された「書店員が選ぶ絵本新人賞」。今年の大賞および特別賞受賞作が決定しました。

「書店員が選ぶ絵本新人賞」は「求む『文字好きを育てる絵本』！」をコンセプトに、2022年11月に創設されました。出版未経験者の未発表作品を対象に、全国の書店員が選考する、これまでにない絵本賞です。2回目の今回は国内外から422作品の応募があり、投票には全国の書店員406名のご協力をいただきました。大賞受賞作は2024年11月に刊行予定です。贈呈式は11月13日に如水会館（東京都千代田区）で行われます。

作品名：『ライオンのくにのねずみ』

あらすじ：父親の転勤でライオンのくにに引っ越したねずみの家族。ライオンが怖くて仕方がない子ねずみだったが、あることをきっかけにライオンと対決することに。使う言葉も習慣も体の大きさも違う彼らはわかりあうことができるのか？「優しさと勇気」についての絵本としても、「国際理解教育」の教材としても読める、幅広い層に届けたい作品。

作者名：さかとく み雪 

プロフィール：宮城県出身、1980年生まれ、武蔵野美術大学通信教育課程を卒業。卒業後もアートや絵本の制作を行い、第9回三鷹市星と森と絵本の家「回廊ギャラリー展示絵本作品公募」最優秀賞、SHIBUYA ART AWARDS 2023 特別賞を受賞。 現在、WEBデザイナーとして活動中。 

作品名：『わたしはかわいいおにんぎょう』

あらすじ：お母さんが娘のために手作りした女の子のお人形。お人形は娘、その娘、そのまた娘と、世代を超えて譲り渡されていきます。長年に わたって愛されてきたお人形が、最後にたどり着いたのは――。お人形をめぐり、物を大事にすること、次の世代に語り継いでいくことの大切さを描いた作品。

作者名：はせがわ まり

プロフィール：東京都出身、2005 年生まれ、武蔵野美術大学油絵学科 1 年。幼い頃より人形サイズの ミニ絵本を制作してきた。その延長で中学 1 年生から絵本コンクールに応募し始める。第 9 回、第 10 回 MOE 創作絵本グランプリで佳作受賞。

作品名：ズグロカモメの夏

あらすじ：ズグロカモメは頭が黒くて体が白い鳥。暑い夏を乗り切るため、帽子を被って過ごします。帽子の種類はとても豊富。でもカモメたちは帽子のデザインなど気にせずにくらし、季節の変わり目には飛び立っていくのでした。カラフルな配色とカモメたちのかわいさが光る作品。

作者名：いすやま すみえ

プロフィール：仙台市出身、1983年生まれ、東京藝術大学美術学部を卒業、同大学大学院修了後、総合研究大学院大学文化科学研究科満期退学。現在、イラストやデザインの仕事をしている。５歳の娘がおり、母娘で食べることが大好き。

子どもたちに「読む」ことの楽しさを伝え、将来にわたって読書を好きになってもらいたい。そんな願いを込めて読売新聞東京本社と中央公論新社が創設した絵本の新人賞です。応募資格はたったひとつ、 「一般の書店に流通する商業出版をした経験がないこと」。「読む」体験を楽しめる絵本作品を募集し、選考は、絵本を「読む・届ける」プロフェッショナルである全国の書店員の投票によって行われます。日々、 店頭で読者と接している書店員の目を通して、読み手の気持ちに寄り添う「新たな才能」を発掘することが狙いです。 大賞受賞者には賞金50万円が贈られ、受賞作は中央公論新社より出版いたします。特別賞受賞者には賞金10万円が贈られます。詳細は公式HPをご覧ください。