小・中学生対象のお菓子がテーマの小説『理花のおかしな実験室(1)』発売
第8回角川つばさ文庫小説賞一般部門<金賞>受賞作
KADOKAWAから、小・中学生を読者対象とした児童文庫レーベル「角川つばさ文庫」より「第8回角川つばさ文庫小説賞」一般部門金賞受賞作である『理花のおかしな実験室(1) お菓子づくりはナゾだらけ!?』 (やまもとふみ・作 nanao・絵)が発売されました(電子書籍も発売)。
わたし理花(りか)! 理科が大キライな小学5年生。ある日、あこがれのクラスメイト・そらくんのヒミツ――パティシエを目指して修業してるって知っちゃった!
「たのむ! おれの菓子作り、手伝ってくれ!」
課題のお菓子を上手に作らないと、そらくん家のケーキ屋さんがつぶれちゃう!? 助けられるの、じつは〈理科がトクイ〉なわたしだけ――って、そんなのムリだよ~~~!!!
ふたりだけのヒミツの実験、はじまる!?
第8回角川つばさ文庫小説賞金賞受賞作!
『理花のおかしな実験室(1) お菓子づくりはナゾだらけ!?』 内容紹介
理科が得意だけど料理経験はゼロの理花(りか)、パティシエの夢を持つけど算数・理科は苦手なそらがバディを組み、失敗を繰り返しながら、おいしいお菓子作りに挑戦する小説です。作中に登場するレシピはすべて実際に作ることができ、また科学的な解説も満載です。本を読んだあとは、おうち時間に、親子で一緒に、原理を理解しながらぜひお菓子作りに挑戦してみてくださいね。
【1巻の実験内容】
「サクサククッキーを完成させるには?」――重曹を使って大奮闘。生地に重曹を加えると、熱で気体が発生。その気体で空間ができて、サクサク食感に!
他に「ホットケーキが膨らむ理由」、「カスタードクリームがかたまる仕組み」などがわかる話を収録。
選考委員も大絶賛!
宗田 理 さん
作家。代表作『ぼくらの七日間戦争』。「ぼくら」シリーズは角川つばさ文庫でも大人気。
おかし作りという日常的なことがらが題材ながら、ここまで面白い物語を作り上げたことに感心した。ポイントは科学をからめた点だろう。驚くような展開があるわけではないが、文章のリズムも良く、作者の才能を感じた。
あいはらひろゆき さん
作家。著書に「くまのがっこう」「がんばれ!ルルロロ」『はっはっはくしょーん』「クローバーフレンズ」など。
とてもストレートでフレッシュな作品です。個人的にはとても好感が持てる作品でした。主人公の2人もさわやかでとても魅力的です。理科の実験とケーキ作りをからめた展開もおもしろく、父親の存在もとても効いています。教育的な素材をうまくエンタテインメントな物語の中に消化できています。ただ残念なのは、ストレートな分、物語世界が狭く、展開が単調になってしまっていることです。主人公2人が通う学校やおじいさんのケーキ屋のある町など、ふくらませる要素は十分あると思います。シリーズ化を考えたときには、この部分を再考する必要があるでしょう。
本上まなみ さん
女優、タレントとして活躍する他、エッセイや絵本などの著作も多数。
『リケジョとオカシな実験室』は、お菓子作りを通してクラスメイトとの交流を深めていくお話。クッキーのサクサク、ホットケーキのふわふわなど、どういう工程で作ると上手にできるのか。トライ&エラーを繰り返しながら正解を導き出していく主人公たちの、好奇心いっぱいな様子が生き生きと描けていました。よく考えてみればお菓子作りって実験要素満載ですよね。理科的視点から謎解きをしていく展開が面白かったです。つばさ文庫を初めて手にする子たちにも夢中になって読んでもらえそうな、可愛らしい作品でした。
書籍紹介
書名:理花のおかしな実験室(1) お菓子づくりはナゾだらけ⁉
作:やまもとふみ 絵:nanao
判型:新書版 ページ数:224ページ
定価:本体660円+税
ISBN:9784046320421
発行:株式会社KADOKAWA
著者プロフィール
著者 やまもとふみ
福岡県出身で千葉県在住。福岡女子大学人間環境学部環境理学科卒業。山羊座のA型。趣味は街の散策と野球の観戦。好きなスイーツはホットケーキ。作るより食べるほうが好き。
イラスト nanao
5月25日生まれ。富山県出身。グッズイラストやMVイラスト等で活動中。小説挿絵は本作が初担当作品。
角川つばさ文庫とは?
2009年3月創刊。「次はどんな本を読もう ?」そんな子どもたちの「読みたい気持ち」を応援する、KADOKAWAが発行する、主に9~13歳の児童を読者対象とする児童文庫レーベルです。2012年から8年連続ジャンル別売上ナンバーワン。KADOKAWAの持つコンテンツや読者を楽しませるノウハウを子どもたちのために駆使し、青春、冒険、ファンタジー、恋愛、学園、SF、ミステリー、ホラーなど幅広いジャンルの作品を刊行しています。レーベル名には、物語の世界を自分の「つばさ」で自由自在に飛び、自分で未来をきりひらいてほしい。本をひらけば、いつでも、どこへでも・・・そんな願いが込められています。主な作品に『ぼくらの七日間戦争』『新訳ふしぎの国のアリス』『怪盗レッド』『いみちぇん!』『四つ子ぐらし』シリーズなど。毎月15日ごろ発行。
角川つばさ文庫小説賞とは?
「角川つばさ文庫小説賞」は、小・中学生のこどもたちにもっと読書を楽しんでもらいたい、という願いを込めて2011年9月に創設された小説賞です。「角川つばさ文庫」からの出版を前提とする〈一般部門〉、応募資格を中学生以下に限定した〈こども部門〉ともに、今年で第 9 回を迎え、毎年多くの作品が集まっています。
同時受賞!もう一つの一般部門<金賞>受賞作発売中
【サキヨミ】
それは、人の顔を見ると、その人に起こる
“不幸な未来”が見えてしまう力のこと。
私、如月美羽(きさらぎ みう)。中学1年生。
物心ついたころから、「サキヨミ」の力を持ってるんだ。
人の不幸なんて見たくなくて、
“ぼっち”をつらぬいていたはずなのに、
先輩が大ケガするサキヨミを見ちゃったの!
怖くてふるえていたら、とつぜん未来が変わりはじめて…。
現れたのは、同級生の瀧島君!
なんと、彼にもおどろきのヒミツがあったんだ。
さらに、弟の命にまで危険がせまってきて――!
第8回角川つばさ文庫小説賞金賞受賞作!
書籍紹介
書名:サキヨミ!(1) ヒミツの二人で未来を変える!?
作:七海まち
絵:駒形
定価:本体660円+税
ISBN:9784046320315
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