Z会の小学生向け新教養書「99%シリーズ」で情報を読み取り、伝える力を鍛えよう!
Z会の「99%
物語を楽しみながらハイレベルな「読み取るチカラ」の鍛え方を知ろう!
10年後のキミが変わる!情報の海の中を泳いでいくために!
未来のために、いま小学生に知っておいてほしい大事な考え方を身につける学習読み物です。教科書では学べない、これから生きていくために大切な力が身につきます。
本書では、日常生活の中にあふれているさまざまな対象を読み取ることを軸として、学校の教科学習が生活場面でどのように役立つのかを物語を通して伝えます。
「読み取る力」にはレベルがある!
情報を単に読み取るだはなく、他の情報とつなげて考えたり、別の場面で使いこなしたりできてこそ、読み取る力が生きる力になります。ハイレベルな「読み取る力」を身につけるためにどうすればよいのかが、物語を読みながらわかっていきます。
「情報」は人になにかを伝えるときに使う知識や事実、考えのこと
「情報」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか?
動画を見ていると「オトク情報!」や「耳寄り情報」という言葉がたくさん表示されます。ゲームの画面では「Information」という英語で、新イベントのおしらせを受け取ることができます。教科書や図書館で借りる本、スマホや冊子でよむ記事や漫画も全部「情報」ですし、友だちに「昨日、家でこんなことがあった」と話す内容も立派な「情報」です。
「情報」とは、人になにかを伝えるときに使う知識や事実、考えのこと。そして情報を相手に伝えるときに、言葉や文字、音楽、絵や動画などいろんな形で表現されます。つまり、人が見聞きしたモノ、コトを誰かに伝えるとき、その内容はどんな表現方法であってもすべて「情報」になるのです。そう考えると、私たちの身の回りは情報だらけですよね!
でも同じモノを見ても、人によって受け取る情報に違いがあることを知っていますか?
『99%の小学生は気づいていない!? 読み取るチカラ』に登場するサキ、ユイト、モトヤ、リョウの仲良し4人組と一緒に考えてみましょう。
モトヤはサル、リョウはウサギとカエルに注目して、それぞれ違う意見を出しました。モトヤは「見て」「感じた」ことを素直に言葉にしましたが、リョウはモトヤの話を受けて、サルを追いかけているウサギとカエルの表情の違いを「見比べて」考えています。すると、単純にサルが逃げているだけではなく、ウサギにとってサルは悪い事をしたヤツだけど、カエルにとってはサルのやったことはうれしいことだったという風に、自然と絵に描かれていない部分の“おはなし”が想像できて、思わず「それ、おもしろいね!」と会話に参加したくなってしまいますよね。情報は、1人だけではなくいろんな人と交換することで、よりおもしろくなったり、膨らんだりするのです。
「読み取るチカラ」とは、「絵を見て受け取った情報」+「その情報を元に組み立てた自分の考え」。そしてそのチカラは鍛えることができるのです。しかも『99%の小学生は気づいていない!? 読み取るチカラ』は、サキたち仲良し4人組が学校や生活の中で取り組むおはなしを楽しみながら、「読み取るチカラ」の鍛え方がわかるのです! いったいどんなときに使うのでしょうか?
教科別に「読み取るチカラ」の使いどころがわかって、すぐに実践できる!
『99%の小学生は気づいていない!? 読み取るチカラ』では、どの「教科」でどんな「読み取るチカラ」が使えるのかを、9つのおはなしに分けています。もくじを見ると、図工に始まって国語、算数、理科、社会と、主要な教科がすべてあります。さらによく見ると、同じ教科でも使う「読み取るチカラ」が違う場合があるようです。
最初の「ラスコー壁画のナゾ」をちょっとだけ見てみましょう。
タブレットで、およそ2万年前の人が洞窟の岩に描いたとされる「ラスコー壁画」を見たモトヤとリョウは、ケイコさんに「どうしてこんな絵を描いたんだと思う?」とたずねられました。モトヤは深く考えずに「わかんないよ」と言いましたが、リョウは「ちょっと考えてみようよ」と言います。なぜなら、ケイコさんの「どうして」はいつもおもしろいことが多いからです。
ケイコさんは、2人に「ラスコー壁画がどんなものか調べて見よう」と提案しました。すると、壁画の絵のほとんどが「動物」を描いたものだとわかったのです。すると今度は「どうして動物の絵が多いのだろう?」と、新たなナゾが出てきました。そこで2人は、絵を描いた人たちがどんな生活をしていたのかを調べてみることに。その結果、2万年前の人の暮らしがどんな風だったか、イメージができてきたようです。
2人は調べてわかったことを簡単にまとめ、もう一度壁画に動物の絵が多いことについて考えてみました。すると、最初は「わからない」だったモトヤの考えが、劇的に変わりました!
こんな風に調べて考えてみると、次から次へと新しいナゾが出てきます。正解がわからないと頭を抱える2人。でも、だいじょうぶ。実はこのナゾは、モトヤとリョウと同じように、世界中の学者さんが一生懸命調べたり考えたりしても、「きっとこうだろう」と想像するしかない、正解のないナゾだからです。
大切なのは、見た人それぞれが自分なりに考えて、ひとつの答えにたどり着くこと。おはなしの最後にある「読み取るポイント」を読んで、もう一度自分の答えを考えてみましょう。最初とは違う答えを思いついたあなたは、もう「読み取るチカラ」がアップしています! この調子で9つのおはなしを読んでいけば、かなり鍛えられそうですね。
【インタビュー】Z会編集部にきいた「99%」シリーズのこだわり
●「99%」シリーズの企画のきっかけはなんでしたか?
「未来が広がる新教養」というのがシリーズの根本思想です。これからの世の中をつくっていく子どもたちに、教科学習の枠組みにとらわれない「新しい学び」を届けたいという想いからスタートしました。教科書では学べないことを学べる楽しさや、生活の中の気づきが学びになる面白さが、次の新しい学びにつながっていく。そんなきっかけになるような読み物を届けたいと考えてこのシリーズを企画しました。
●制作で特にこだわったことはなんですか?
読解力というと文章を読む力だと思われがちですが、実際は文章だけでなく、図やグラフ、絵や写真などもっと幅広く必要になる力です。国語だけではなく、あらゆる教科の学習の中で身につけている力だということを伝えたくて、タイトルをあえて「読み取る力」としました。また、教科の学習と日常の生活がつながっていると意識できるように、子どもの生活場面で「どうして?」「どうやって?」などの問いを立てながら考えていく物語展開としました。読み終わったあと、同じように考えていけたら、自然と読み取る力を伸ばしていけると思います。
「統計グラフ」の読み解き方を知ると世の中と未来が見えてくる!
10年後のキミが変わる!統計グラフを楽しく学ぶ!
未来のために、いま小学生に知っておいてほしい大事な考え方を身につける学習読み物です。教科書では学べない、これから生きていくために大切な力が身につきます。
本書では統計グラフを使って事件を解決することなどを通じて、小学生で学ぶ表やグラフ、それらの活用の仕方について、登場人物のオサムさんやケイさんと一緒に楽しく学ぶことができます。
未来に向けた統計グラフの考え方を学べる!
統計データによって、身のまわりのことや世の中のことについての現在・過去・未来を知ることができます。世の中には様々な情報が溢れていますが、その中から自分に役立つ情報を取り出して、相手にわかりやすく伝える力が身につけられます。
「統計」は集めた「データ」を整理・分析したもの
「統計」に欠かせないものといえば「データ」です。「データ」は事実を集めたもので、「数字」や「記号」になっています。『99%の小学生は気づいていない!? 統計グラフのカラクリ』に登場するオサムが、クラスメイトにアンケートをして書いて貰った「冬休みに読んだ本の冊数」の紙が「データ」(黄緑の矢印)になります。
でも番号と「○冊」と書いてある紙だけでは、なんのことだかわかりません。そこでオサムは「データ」を整理して、「読んだ本の冊数」別に人数を数えた①の表を作りました。でも数字が並んでいる表では、なんだかピンときませんね。
同じデータを使って、②のような棒グラフにしてみたらどうでしょうか? 棒の長さで、4冊読んだ人が一番多かったことや4冊以上読んだ人が少ないことなど、見た目がすごくわかりやすくなりました。こんな風にデータを表やグラフにまとめることが「統計」で、できあがった表やグラフは「統計データ」とよびます。
算数や社会など、複数の授業で使う数値・表・グラフが1冊で学べる!
「統計データ」は見やすければ見やすいほど、早く正確なデータを読み取ることができますし、データを整理したおかげで新たな発見をすることもできます。「統計」を使いこなすためには、まず数値・表・グラフに詳しくなるのが一番! 『99%の小学生は気づいていない!? 統計グラフのカラクリ』では、算数や社会、理科などいろんな授業で目にする数値・表・グラフを、1冊でわかりやすく紹介しています。
もくじを見ると「こんなに表やグラフの種類があったんだ!」とびっくりします。そして学校よりも、現在仕事をしている人の方が「なるほど!」と思う、とても実用的な内容であると感じました。中でも響いたのが、こちらのコラムページです。
「表現の仕方をくふうして、より『伝えたい言葉』に変身させている」という一文にドキリ。社会人歴の長い私ですが、改めて「相手に伝えるときのくふう」の重要性について、考えさせられました。これを小学生のときに知っていたら、今とはまったく違う職業に就いていたかもしれません。
【インタビュー】Z会編集部にきいた「99%」シリーズのこだわり
●制作で特にこだわったことはなんですか?
小学生のみんなに読みやすい本にすることを意識しました。文章や数式をなるべく少なくし,長い文章や計算が苦手な小学生でも読み進めやすいように心がけました。一つの項目を見開きで理解できるようにコンパクトに説明しているのもそのためです。身近な事件を統計グラフを使って解決する役立つ話なども紹介して,読み進めやすいようにしています。
●「99%」シリーズに興味を持った小学生へのメッセージをお願いします。
小学生はスポンジのように様々なことをどんどん吸収できる時期です。いろいろな経験があなたの心と頭を作りあげていきます。そんな経験の一つとして、ぜひ本を読んでください。「99%の小学生は気づいていない!?」シリーズは、世の中を生きていくために大切なことを学べる書籍です。幅広いテーマを扱っているので、ぜひ興味のあるものから手に取って、未来をつくる力にしてください。
徹底解説!「99%シリーズ」のじょうずな使い方
「読んで知った」だけでは終わらない!「使ってみたくなる」工夫が満載
「99%シリーズ」には、最後の章に必ず「使い方」と「鍛え方」が書いてあります。せっかく「読み取るチカラ」や「統計データの見方」がわかったのですから、その力を普段からどんどん使って鍛えて、身につけるのが大切です。『99%の小学生は気づいていない!? 読み取るチカラ』の第2章「『読み取るチカラ』は生きる力!」では、生活の中のどんなシーンで「読み取るチカラ」が必要になるのかを、おはなしで紹介しています。
サキは「読者モデルになれる!」という雑誌の情報を読んで、1週間おためしのおしゃれグッズを頼みましたが、「1週間後に」きちんと返送したのに料金を請求されるというトラブルが発生! 実は荷物は「1週間以内に」返送しなければならないことが、小さな字でしたがきちんと書いてあったのです。スマホゲームの課金システムやインターネットのキャンペーンでも、書いてあることをよく読まなかったばかりに支払いが発生するというトラブルはよく起きます。「ああ、もっとよく読めばよかった!」と後悔してもあとのまつり。支払いができればよいですが、自分が使えるお金以上の支払いが発生した場合は、家族にも迷惑をかけてしまいます。そんなことにならないようにと思うと、しっかり最後まで読んでおきたくなりますね。
『99%の小学生は気づいていない!? 統計グラフのカラクリ』の第4章「『統計のカラクリ』? 統計データの探し方や正しい見方をマスターしてだまされないようにしよう!」では、給食で食べたいカレーの味アンケートや受験の合格率などの例をあげて、統計データの探し方や使い方をわかりやすく紹介しています。「だまされないように」という言葉にドキッとしますが、要は「読み取るチカラ」と同じように、「データ」もきちんと調査方法や数値を確認して、適切な部分を読み取る必要があるということです。インターネットを検索すれば、ありとあらゆるデータが表示される時代ですが、本当に必要な情報が手に入るかは、自分自身のチカラが頼り。大人もしっかり読ませていただきます!
「99%シリーズ」を2冊以上組み合わせて使うと効果抜群!
『99%の小学生は気づいていない!? 統計グラフのカラクリ』で使う「データ」と、『99%の小学生は気づいていない!? 読み取るチカラ』で説明した「情報」は、同じものだと思いますか? しかし実は「情報」と「データ」には違いがあります。
「データ」は「事実」を文字や記号、数字などにしたものです。「データ」を整理してまとめたのが「統計データ」でしたが、さらにその「統計データ」から読み取った結果に、自分なりの考えを加えたものが「情報」になります。つまり「データ」を「情報」にするために使うのが「読み取るチカラ」というように、2冊で得たチカラを組み合わせると、よりハイレベルなチカラを身につけることができるということです。
組み合わせはこの記事で紹介した2冊だけではありません。「読み取るチカラ」は5冊ある「99%シリーズ」すべてに応用することができますし、「データ」の使い方を知っていれば、『99%の小学生は気づいていない!? プログラミングの創造力』で紹介したプログラミングでも活用できます。まずは気になる1冊から読んで見て、おもしろかったらぜひ、他のシリーズ作品も読んでみてください。きっと「あれ、さっき読んだあのチカラは、こっちでも使えそうだぞ」と思うところがたくさん発見できるはずです。それはきっとあなたの「読み取るチカラ」が鍛えられた結果ですね!
本書は「絵本ナビ 絵本アプリ」でためしよみもできますので、こちらもご活用ください。
「99%シリーズ専用読書メモ」で差がつく読書感想文を書こう!
もうすぐ夏休み! 気兼ねなく思いっきり遊びためにも、宿題は早く終わらせてしまいたいですよね。特に絵本ナビの記事を読みにきてくれる小・中学生のみなさんの一番の関心が、読書感想文。
実は高い評価を受けたり、賞を獲ったりしている読書感想文には、ある法則があります。それは、「自分自身の体験」を、作品のテーマや内容にからめて書いていること。読書感想文を書くことが苦手な場合、「物語よりも説明文を選ぶと良い」と指導することもあるので、おはなしと説明文の両方の要素が入っていて、身近な出来事を扱っている「99%
さらに今なら、Z会「99%
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