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「非認知能力をドリルで育てる!」3歳からが始めどき!「Z会グレードアップドリル」シリーズ12選

3歳は、体はもちろん頭脳もめざましく発達する時期です。周囲のいろんなものに興味を持ち、「なんで?」「どうして?」「あれ、なあに?」と大人を質問攻めにするのも、好奇心がいっぱいだから。目にしたもの、耳にしたものを、スポンジのようにグングン吸収する3歳児さんにおすすめなのが、「非認知能力」を育てるドリルです。

ドリルと聞くとお勉強のようなイメージがありますが、「非認知能力」を育てるドリルのほとんどが、遊びの延長。迷路や探し絵、お絵かきや工作、そして名探偵になった気分で遊べる「すいり」など、おもしろそうなものがそろっています。そこで、「非認知能力」育む「Z会グレードアップドリル」シリーズ12冊を紹介します。

目次

「非認知能力」とは?

「非認知能力」とは、今世界で注目されている「生きる土台となる力」や「生涯の学びを支える力」です。

 

2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンの研究によると、幼児期から非認知能力を高める教育を受けた子どもは、学校の成績が良く、高学歴・高収入者が多いという結果が出ています。そして「非認知能力」がもっとも伸びやすいのが、「脳が柔軟で、急速に発達する幼児期」なのです。

 

「非認知能力」は、日常生活やお友達との遊びの中で育まれますが、ドリルでさらに伸ばすことができるものが「観察・想像力」「空間把握能力」「思考・推理力」「知識量」「表現力・器用さ」の5つです。

受験向けというイメージが強いZ会ですが、「Z会グレードアップドリル」シリーズはイラストがいっぱいで取り組みやすさがありつつも、きちんと子どもに考えさせるひと工夫が光る良問ぞろい。パッと見てすぐに解ける問題では物足りなくなってきた子におすすめです。お部屋遊びのときに「これ、やってみる?」とお子さんを誘って、ゲーム感覚で楽しく遊びながら、学ぶ力をアップさせちゃいましょう♪

「空間把握能力」+「想像・思考力」がアップする「Z会グレードアップドリル 」4選

シールパズルや迷路、間違いさがしなど、いろいろな切り口の問題が楽しめる♪
Z会グレードアップドリル ろんり・かたち 3-4歳

●思考力を育て、学習の土台を作ります。
学んだ内容を生かしながら次にステップアップできる構成になっているので、お子さまが「できた!」を実感でき、思考力とやる気が育ちます。

●多様な切り口の問題を多数収録。
楽しいイラストのパズルや迷路などを通して考える力を育てる好奇心がひろがる問題をたくさん掲載しています。

●楽しく学べるふろく付き
書いて消せるお絵かきボードや、シールを使って楽しく取り組め、お子さまを飽きさせません。

●充実のシリーズラインナップ
ベースとなる、「ことば」「かず」「ろんり・かたち」のほか、さらに発展的な「めいろ」「くうかん・こうさく」「おかねとしゃかい」の充実のラインナップで、3歳から入学前まで、しっかりとした学習の土台を作ります。

【ここがポイント!】身近な題材が問題になっていて実生活でも役立つ

3歳くらいの子どもが一番関心を持つのが、自分の身の回りにあるものです。『Z会グレードアップドリル ろんり・かたち 3-4歳』では、問題にホットケーキやかき氷など、実際に子どもたちが生活する中で目にする身近な題材を使っています。

 

例えば「ホットケーキのパズル」の問題では、欠けた部分にどんな絵が入るかを想像して絵を完成させるのが主題ですが、絵を完成させると、ホットケーキの作り方もわかるようになっています。こんな風に多様な絵を通して、形を認識する力と実生活でも役立つ論理的思考力を同時に育てることができるのです。

言葉や数を覚えた4歳児さんにぴったりの難易度

【ここがポイント!】楽しみながら、算数につながる基礎力がアップ!

4歳になると、数を数えられるようになったり、ひらがなやカタカナの文字を読めるようになるなど、理解力が上がります。ものを見比べる力もついてきて、遊びや食事などのときに「あっちのほうが多い!」と主張したり、遊びのルールをちゃんと理解して、お友達と仲良く遊ぶことができるようになったりします。

 

そんな子どもの成長に合わせて、4-5歳向けでは「条件を整理して考える問題」や「ことばやかずの知識を活用しながら考える問題」が多く入っています。

特に「まほうの はこで どう かわるかな」など変化を推理する問題は、小学校の算数で扱う「関数」につながる見方と考え方を育て、「関数の素地」を作ってくれる良問です。「関数」と聞くとすごく難しそうな印象がありますが、まほうのはこで食べ物がどんな風に変化するのかを想像するのなら、簡単ですね。しかも、実際にりんごやたまねぎを切って確かめることもできます。

 

そうやってドリルと日常生活両方で繰り返し体験すると、子どもの頭の中に強い印象が残ります。その印象が、小学校になって「あれって、そういうことだったんだ!」という気づきと、「もっと知りたい」という意欲に繋がっていくことでしょう。

「こうすると、こうなる」という原因と結果の関係がわかり、未来を想像!

【ここがポイント!】おはなしを想像するのが楽しい♪

5歳になると、手先が器用になってはさみやえんぴつをじょうずに使いこなし、折り紙などの難しい動きも覚えて楽しむことができるようになってきます。特に記憶力がグンと発達! 自分がやったことを思い出して絵を描くことができたり、「今度の日曜日に○○しようね」といった約束をすると「あと何日」という風に、少し先の未来を見通すこともできるように。

 

イメージが豊かになるので、自分でおはなしを作って絵を描いたりごっこ遊びをしたりするのもこの頃。そんな5歳児さんの想像力をさらに伸ばしてくれるのが、おはなしの順番を考える問題や暗号ゲーム。絵を見比べて違いや変化を見つけ、おはなしが繋がるように順番を考えることで、論理的思考力が育ちます。

【絵本ナビユーザーのレビュー】

年長さんのお子さんが、家庭学習の習慣を身につける意味でやるのにぴったりではないでしょうか。 Z会なので(良問が多いと思います)、安心して取り組ませることのできる一冊にも感じました。(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)

「立体物」を作る工作やごっこ遊びを楽しみながら、空間認識力をアップ!
Z会グレードアップドリル まなべる くうかん・こうさく 5-6歳

●工作で空間認識力をアップ!
作った工作でお祭り遊び!空間認識力が自然と身につく、楽しく学べる問題がいっぱいです。

●楽しく学べるふろく付き
工作シート、折り紙シート、ゲームボードや、シールを使って楽しく取り組め、お子さまを飽きさせません。

【ここがポイント!】自分で作ったもので遊べる!

「かたちの おまつり」を楽しむ工作とごっこ遊びが合体した、お家遊びにぴったりの一冊。「見る」→「作る」→「遊ぶ」の3ステップで、立体物をいろんな角度から見たときの形の違いや積み重ねるとどんな形になるのかなどを、体感的に理解していくことができます。

小学校の授業のようにがっつり理論を学ぶのではなく、お子さんに遊びを通じて「こんな形が見えたね」という体験をさせるのが目的なんです。 そして何年後かに小学校に上がって図形の問題が出てきたら、「前に見たことがある!」と思い出してもらえるように、ドリルの行き先に身につく力を意識した問題をところどころに盛りこんでいます。(「Z会グレードアップドリル」シリーズ編集・七五三さんのインタビューより)

「思考・推理力」をアップするドリル

ネコ探偵といっしょに町のみんなの困りごとを解決!
Z会グレードアップドリル まなべる なぞとき すいり 4-5歳

物語形式で楽しく学べる!
町のみんなのお困りごとを解決していくストーリー形式。「今日の事件は何かな?」と楽しく取り組むことができます。見開き完結のショートストーリーで、お子さまの負担にならずに取り組むことができます。

探偵と謎解き!考えることが好きになる
ネコ探偵と一緒に探偵になった気分で楽しく学習を進めることができます。問題ごとに解くべき目的があるので、「やりとげた!」「解けてうれしい!」という気持ちを後押しします。考えることが好きになる工夫がいっぱいです。

多様な観点で論理的思考力を養う
「なかまわけ」「条件整理」「規則性」「比較」といった11の観点で出題。ステップアップしながら学んでいくので、無理なく取り組むことができます。「条件整理」「迷路」「条件付き迷路」などでは『ことばの力』や『書く力』を、「点つなぎ」「形態認知」「規則性」「比較」などでは算数につながる力を育むことができます。

【ここがポイント!】見開き完結のショートストーリーがおもしろい

「探偵」や「推理もの」は、いつの時代も子どもたちの好奇心をくすぐるジャンルです。おはなしを読む楽しみに加えて、自分も探偵になって実際に問題を解決するという、夢のようなドリルが「Z会グレードアップドリル まなべる なぞときすいり」シリーズです。

 

『なぞときすいり 3-4歳』の主人公はネコ探偵! 依頼人の影からどんな人が来るのかを当てる「かたち当て」に始まり、仲間分けや迷路、点つなぎに話の順番当てなど、とにかくたくさんの「事件(問題)」が次々登場。また「依頼人の困りごとを解決する」という問題を解く理由があるので、解けたときに「できた!」「うれしい」という気持ちが生まれて次の問題を解く意欲につながり、集中力も自然とアップします。

問題がグレードアップ! ふたごのペンギンと町の困りごとを解決しよう

【ここがポイント!】文章を読み解く力もアップ!

『4-5歳』の主人公は、かわいいふたごのペンギン。パズルや迷路、条件整理など11種類の問題を楽しみながら解いて、おはなしを進めます。『3-4歳』よりも問題が少しグレードアップしていて、問題文をよく読んで考えさせられる良問がいっぱい。シールを使う問題もあり、子どもが自発的にやりたくなる楽しい紙面になっています。

【ここがポイント!】クロスワードや暗号ゲームなど16種類のゲームで遊べる

「王様のパーティーに、誰もこないんだ。探して連れてきてほしい」という依頼を受け、おサル探偵が海や山を大冒険! 全6章の物語構成で、たっぷり名探偵気分を味わえます。『4-5歳』よりさらに問題がグレードアップして、クロスワードも登場。考える力だけでなく、言葉の力や算数につながる数の力なども同時にアップします。

「知識量」をアップするドリル

四季の移り変わりを五感で感じながら自然科学への探究心を育む
Z会グレードアップドリル まなべる きせつとかがく 4-6歳

自然科学への好奇心や探求心を育むドリル!
日常生活と密着した四季をテーマに取り組むことで、四季の移り変わりを五感で感じる感受性を育みます。

すぐに取り組める実験工作用紙付
実験や工作などお子さまが楽しみながら取り組める体験を通して、小学校での生活科や理科の学習へとつながる科学的なものの見方を養います。

100種類以上の生き物・植物・食べ物を、季節に絡めて学習できる!
春の野原の様子、夏の昼と夜に見られる昆虫の違いなど、興味関心が広がるイラストで身近な植物・生き物・食べ物にたくさん触れることができます。

【ここがポイント!】自然の中にある遊びをドリルの中で体験

虫さがしや葉っぱやどんぐり集め、影ふみなど、自然には遊びの素がいっぱいあります。そんな自然の様子を、春の野原や夏の虫、秋の落ち葉に冬の鍋料理など、100種類以上の生き物・植物・食べ物を、4つの季節に絡めて覚えられる、図鑑的な要素もある複合的なドリルです。さらに、ひな飾りのモビールなどの工作ページもついていて、一冊でいろんな問題を楽しみながら、科学的なものの見方を養うことができます。

【絵本ナビユーザーのレビュー】

このドリルで、私たちの身の回りにいる生き物や植物、食べ物など、四季の変化に照らし合わせて見ることで、知識を整理することができます。普段何気なく目にしていた物を科学的見地から学ぶことができ、自然科学への好奇心が高まると思います。工作なども含まれるので、4〜6歳くらいのお子さんは興味深く取り組めると思います。(ぼんぬさん 40代・ママ 女の子5歳、女の子1歳)

生活から「お金」について学び、社会と繋がる教材
Z会グレードアップドリル まなべる おかねとしゃかい 5-7歳

自ら判断し、行動する力を、お金の学習を通して育みます。
「お釣りってなんだろう?」「おうちのお金はどこからくるの?」「ICカードは魔法のカードなの?」といった、子どもの疑問をイラストや付録のお金カードなどを使って、丁寧にわかりやすく学習します。

【ここがポイント!】お店を経営して利益を出す遊びを通して社会の仕組みも学べる!

最初は、シール貼りや迷路遊びを通してお金の形を覚えるところからスタート。生活する中でどんなときにお金を使うのか、お金の勘定や稼ぎ方などをマスターしたら、最後はアイスクリーム屋さんを経営してきっちり利益を出すところまでやりきる、「お金」のドリルの決定版です。

 

特にお店の経営は、お店の物はお金を払う必要があること、商品を黙って持ち帰るとお店の人が困るなど、社会のルールを教える教材にもなっています。「お金」は、算数を勉強するだけのものではなくて、世の中の仕組みや動きに繋がっていることを勉強するのに、ぴったりの教材。日常生活の中で繰り返し体験学習ができるのが、子どもの知識の定着にもつながります。

【絵本ナビユーザーのレビュー】

お金についてのドリルは他にもありますが、こちらはお金と物の価値が分かりやすいのでおすすめです。実物のお金より、まずは紙で遊びながらお金のことを学ばせたいと思い、ドリルを利用しています。(ぼんぬさん 40代・ママ 女の子4歳)

「表現力・器用さ」をアップするドリル

迷路で遊びながら運筆能力をアップ!
Z会グレードアップドリル まなべる めいろ 3-4歳

◎楽しみながら学習の素地を育む!
言葉や数にも触れられる問題を出題。迷路を通して、文字を書く前段階の運筆練習もできます。楽しみながら学習を進めることができます。

◎言葉や数だけでなく、論理的思考力も養える!
条件を満たす正しい道筋を見出す力を養う条件迷路や、平面から空間の広がりを推測する力を養える立体迷路などもご用意。言葉や数だけではなく、論理的思考力や空間認識力も育みます。

◎興味の幅を広げるモチーフがいっぱい!
「クモの巣や雪の結晶の迷路」、「ドングリの種類を見分ける迷路」など、迷路のモチーフにはお子様の興味の幅を広げる題材をたくさん使用しています。親子で会話を広げたりすることで、お子様が身の回りの自然に興味を持つきっかけも作れます。

【ここがポイント!】普段目にしない動植物の絵で新しい世界に触れるきっかけに

真っ直ぐな線や曲線が組み合わさった迷路は、まだ筆記用具を使い始めたばかりの子どもの運筆能力をアップさせる効果があります。迷路を楽しみながら、1〜6までの数の数え方や言葉に触れて知識量を増やすほか、「全部通ってゴールする」といった条件迷路では論理的思考力を、立体迷路では空間認識能力を育むことができます。

3-4歳からちょっぴりグレードアップ!

【ここがポイント!】ドリルを通じて興味の幅が広がる

クモの巣や雪の結晶、ドングリなど子どもが興味を持つ虫や植物が使われていて、迷路を進みながら自然と新しいものに触れられるつくりになっています。また「〝わ 〟がつく動物を通って」や「全部拾って」など、条件を満たしながら正しい道を探す「条件迷路」や立体迷路も、『3-4歳』より少し難易度が上がっています。

文字を書いたり数を数えたりするのが苦手な子も楽しくできる!

【ここがポイント!】絵がいっぱいで楽しく取り組める

年長さんになるまでドリルやワークをやったことがないという場合のファーストドリルにおすすめなのが、迷路です。かわいい絵を使った迷路をやりながらことばやかずに触れることができ、文字を書いたり数を数えたりすることが苦手な子も、楽しく学習することができます。また、スタートでは幼虫だった虫が、みかんの木を通り抜けてゴールするとアゲハチョウになっているなど、子どもの興味の幅を拡げるモチーフもたくさん使われています。

【絵本ナビユーザーのレビュー】

めいろは、運筆の練習にもなりますし、机に向かう家庭学習習慣にもいいな~と思いました。子どもには、まず机に向かうことも楽しいと思わせることも重要に思います(笑)。そういう意味では、めいろのドリルもいいものですね。イラストもかわいらしいので、子どもも楽しめると思いました。(まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)

 

いかがでしたか?

 

幼児期のドリル&ワークは、お勉強というよりも「遊び」のひとつ。やり始めてもすぐ飽きてしまう場合は、問題が簡単すぎるか、逆に難しすぎたかです。紹介しているページを試しにお子さんにやらせてみて、「もっとやりたい」と興味や意欲が見えたら、本格的に取り組むチャンスです。

 

すぐに興味を示さなくても、目につくところに置いておくと、ふとした瞬間にスイッチが入ってやり始めるということもあるようです。親としては「せっかく」と思う気持ちがありますが、グッとこらえて、子どもを見守ってあげてくださいね。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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