雨を楽しむ絵本(3) 雨がふると喜ぶのはだあれ?
雨がふってくると、喜ぶのはだあれ?
雨やどりをする私たちをよそに、キラキラした世界をめいっぱい楽しんでいる生き物たちの様子をのぞいてみましょう!あ、人だって雨が大好きな子はいるよね♪
いろんな雨
最後のページ以外は全く字がありません。とってもシンプルなのに、とっても奥が深いです。雨の降り方もいろいろ、それを表現する日本語(ぽつぽつ、ざーざーなど)もいろいろ、雨を喜ぶ動物もいれば、いやがる動物も。いかにお話を作れるか、読む親のほうが試される感じです。にわとりとひよこ、かえるとおたまじゃくし、のように、親子で一緒の動物が多いのもいいなと思いました。
子供たちは、保育園で覚えてきたかたつむりポーズ(チョキにした左手甲のうえにグーの右手をのせる)をしたり、動物の表情を見て「にこ~」と言ったりして楽しんでいます。雨降りの日に「雨だよ」と言うと、この本を出してくることもあります。子どもたちが大きくなったら、お話を作って読んでもらうのが楽しみな本です。
(キイロイトリさん 30代・ママ 女の子2歳、男の子2歳)
バルボンさんは雨が大好き
雨の日でも楽しい
娘が図書館で自分で見つけて、借りてきた絵本。
雨の日、ワニのバルボンさん一家はお出かけです。
どこに出かけるのかと思ったら、水たまりで「どんどん ぴちゃぴちゃ」。
カエルたちも一緒でとっても楽しそう!
子どもって水たまりが好きですよね~。
雨の日のあと、水たまりを見つけ、長靴でぴちゃぴちゃしているのを見ると、濡れないかとハラハラしてしまいますが、バルボンさん一家みたいに思いっきり遊ばせてあげるのもいいかなと思えました^^
雨の日のお散歩もいいなと思う1冊です。
バルボンさんシリーズ、他にも読んでみたくなりました。
(*どんぐり*さん 20代・ママ 女の子2歳)
切ないけど良かった
てるてるぼうずなのに、いつも自分の周りでは雨が降ってしまう「あめふりお」。
お日さまに会ったことがない彼は、遠くに行ったら会えるかもと旅に出ます。
雨の中をとぼとぼと歩くあめふりおの姿は、とってもけなげで切ない。でもそこへ、ジャッポチャッポジャッポチャッポチャッ!と女の子がやってきます。
赤い傘をさして、黄色いカッパを着て、はじけるような笑顔の女の子。
あめふりおが「もしかしてお日さまかな?」と思ってしまうのも無理ありません。
この女の子との交流が素敵なのです。
女の子と遊ぶうちに、生き生きと輝いてくるあめふりおの表情を見ていると、こちらまで嬉しい気持ちになります。ところが…。
切ないあめふりおの決断に、思わず絶句。
でもね、きれいな朝焼けとあめふりおの笑顔、そして最後のセリフにほっとして心が温かくなりました。
(オパーサンさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子1歳)
「何もかもあべこべ、あべこべにもほどがある!?」
そんなキャッチコピーで紹介されているこの絵本、いったい何があべこべなんでしょう。
「お、あしたはいい天気になりそうだ。ちょっとでかけようかな。」
テレビの天気予報を見ていたカエルは言います。
次の朝、カーテンをあけると・・・
「やったー!きょうはいちだんといい天気」
うきうきでお出かけ。でろでろで、ぐちょぐちょのピクニックのはじまりです!
・・・ぐちょぐちょ?
そう、お察しの通り。カエルのいいお天気というのは、ものすごい雨が降っているということ。
傘なんてもちろんさしません。できたてのサックサクのカツバーガーを持って公園へ。
噴水の周りは大洪水。これじゃあ、まるでプールみたい。カツバーガーもでろでろ。
「ん~、ますますおいしそう。」
デッキに横たわって、いただきまーす。
ひー!!
何もかもびしょびしょ、ぐちょぐちょ。こんなんで楽しいの?
でも、カエルがあまりにも嬉しそうなので、何だか気持ち良さそうに見えてきたりして。
さあ、早く帰らないと雨がやんじゃうよ。カエルくん。
ユーモア絵本作家高畠那生さんの、あまりにもいきいきとした最新作。
大声を出したり、驚いたりしながら楽しんでくださいね。
それからカエルのおしゃれな「あべこべのかさ」もお楽しみに。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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