がんばる時にはがんばらないと!「やる気」を応援する絵本
はじめてのことに挑戦する。
苦手なことを克服する。
新しい環境に飛び込む。
子どもたちの毎日って、結構大変。
でも、やっぱりがんばる時はがんばらないとね!
上手に「やる気」を引き出してくれる絵本をピックアップしてみました。
子どもの状況や性格に合わせて選んでみてくださいね。
できなかったことが、できた!
りっちゃんは、3さいのおんなのこです。ママのまねっこがだいすき。
りっちゃんは、ママのお手伝いで牛乳を運びます。
ところが、バタバタいそいで運ぶので、牛乳がこぼれてしまいます。
「あら あら……そっと 運ばないと……」「はぁい……」
今度は、猫のミーにミルクをあげましょう。
「りっちゃん、ミー どこに いるかな?」
「りっちゃんが つれてくるー!」
ところが、ギュッと捕まえるので、逃げられてしまいました。
「あら あら……そっと だっこしないと……」「はぁい……」
そんな失敗続きのりっちゃんですが、日々を通して“そっと”が上手になっていきます。
赤ちゃんに触るときは、“そっと”。
シャボン玉をふく時も、“そっと”。
できなかったことができるようになっていくりっちゃんの成長と、それを見守るママのあたたかな空気が伝わってきます。
『ちょっとだけ』(福音館書店)の作者が描くやさしい一冊です。
「あしたプールだがんばるぞ」
「その気」になる気持ちが大事!
強そうな装備をして、刀をもってみたら・・・
「その気になった!」
ユニフォームを着てバットを持って、こんな感じでビシッと決めたら・・・
「その気になった!」
あれ?この感じ、どこかで見たことあるぞ。
そうそう、いつも色んな格好して「その気になっている」のは我が息子。ついでに何かを持たされて「その気にならされている」のは私。「その気になった」息子と「その気になってみる」母親の応戦が繰り広げられていく、いつもの光景。
だけど、なぜか突然全部脱ぎ捨てて、ぼくのまんまで「その気になった!」
・・・「ぼくになった気になった」ってどんな気分?
ここで置いてかれるのは親の方。子どもたちにはきっとわかっているはずです。
子どもたち、いってらっしゃーい!
「今はベンチの身だけど、夏の大会はなんとしてでも試合に出るんだ!」野球少年ワタルは、海辺での特訓を決意します。波打ち際で素振りをしていると、知らない男の子が現れて練習相手をかって出ます。波の間からワタル目がけて次々と投げられる白球。この男の子は、いったい誰なんだ?
やがて、たくさんの応援団(波の子たち)が、ワタルを励まします。「かっとばせ!たまをよくみろ!きをぬくな!いっぱつホームランだ!・・・」
波を目がけて振るバットが本当に力強く、迫力満点です。ワタルの一生懸命さがビンビン伝わってきます。絵と文がすばらしく解け合った、鮮やかでさわやかな作品ですね。これだけ男っぽい絵本もめずらしいかも!
「いいとも!すきなだけ 海をかっとばしにこいよ!」この台詞に「打ち取られた」って感じ。
(星モグラサンジさん 30代・その他の方 男の子11歳、男の子9歳)
「ノンタンがんばるもん」
「がんばる!たまごにいちゃん」
たまごの殻がとれて勇ましく成長した、たまごにいちゃん。弟や妹の憧れです。でも、一人になると、ふと、たまごの殻の中に戻りたくなってしまうのです。たまごにいちゃんは悲しくなってしまいます。さて、そんなたまごにいちゃんのピンチを救ったのは…? 絵もすみずみまでじっくり見たい一冊。
「モモンガくんとおともだち」
いつも高い木の上から、お友だちが遊んでいるのをみているだけのモモンガくん。「あそぼうってこえをかけてごらん」と言われても、最初の一歩がふみだせません。ある日のこと……。
引っ込み思案な子どもの背中をそっとおす両親のはげましと、友達の優しさを柔らかなタッチであたたかく描いた絵本。
「ぼくら ちきゅうじん だいひょう!」
初めての遠足。先生は、「今日は地球人代表として行動しよう」と話すのですが…!? くすのきしげのり×よしながこうたく初タッグ!
「ホームランを打ったことのない君に」
試合でちっとも打てないぼくは、野球部出身の仙吉に出会う。彼はけがをしても野球への情熱を失っていなかった。
ぼくもいつかホームランを打つ。あきらめずにがんばろうと誓うのだった…。
夢にむかって歩き続けることの大切さを、野球が大好きな少年と野球を愛し続ける青年の交流を通してえがく。
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