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【聞いてみた】犬好きスタッフがお気に入りの「いぬの絵本」はどれ?

犬好きが選ぶ、犬好きのためのおすすめ「いぬの絵本」6選!

11月1日は、ワンワン・ワン!の犬の日。犬派のみなさまお待たせしました。犬の絵本の特集です!

犬が活躍する絵本、犬の愛らしさが詰まった絵本など、いろいろな絵本がありますが、なかでも気になるのは、犬好きがぐっとくる絵本。「うんうん、わかるわかる。」「そうそう、こういうとこ!」なんて、読みながら「うちの子」を思い浮かべてニヤニヤしたりホロリとしたり。そんな愛犬家の心をつかむ絵本にはどんなものがあるでしょう。

やっぱりここは、犬を愛する人に聞いてみなくっちゃ。というわけで、絵本ナビの犬好きスタッフに聞いてみました!

思わず笑っちゃう「犬らしさ」が描かれた絵本

まずは、誰もが知るロングセラー絵本の登場です。

犬好きスタッフTは、犬の面白さ(怒られると聞こえなかったふりをしたり)を描いた絵本が好きなのだそうです。この絵本の主人公ハリーも、そんな犬らしさがありますね。

はじめて飼った犬の名前が、この絵本からとった「ハリー」でした。

お風呂を嫌がってどうしようもないところ、全然悪びれないところが犬らしくて好き!

どろんこハリー

黒いぶちのある白いいぬのハリーは、おふろが大きらい。体を洗うブラシをかくして遊びに逃げだします。
軽快なタッチの絵と文が、子どもたちにハリーへの共感の声をあげさせます。

愛嬌たっぷりの表情を味わう「いぬの絵本」

犬好きスタッフYは、自他ともに認める柴犬ファン。「可愛い」「かっこいい」だけでなく、愛嬌のある表情ができるところがたまらないのだそうです。そんな彼女が選んだ一冊は、こちら。

「チャイ」は、作者の長谷川義史さんとあおきひろえさんと共に暮らす家族。家族ならではの目線で、可愛いだけじゃないチャーミングな柴犬の魅力がたっぷり描かれています!

シバ犬のチャイ

長谷川義史&あおきひろえ
はじめての夫婦絵本

「オイラ、シバ犬でござんす。ワン!
かおはキリリとおとこまえ。
豆シバのチャイってんだ。いごよろしく」

大人気絵本作家、長谷川義史さんの家には、とても愛らしいシバ犬の「チャイ」が暮らしています。
3兄弟には負けないぞ! オイラはご町内のアイドルなんだ!
それにオイラだって恋もする……。
家族の一員、チャイの日常を、あたたかい眼差しでユーモラスに描きます。

犬から見たら…? 犬の視点が描かれた絵本

こちらは、何人ものスタッフから好きな犬の絵本として名前があがった作品。なかでも犬好きスタッフSは、「いばりいぬ」ことハスキー犬じんぺいの、男前なところ、「上から目線」が良い!とのことでした。

家族の一員として過ごす犬が、普段周りをどんなふうに見ているのか。その気持ちを想像するのは、愉快でもあり、なんだかぐっときてしまったりするものですね。

ラストのじんぺいのセリフ「おまえ おれの ゆめ みろ。 おれ おまえの ゆめ みる。」が、イケメンで気に入っています。

ゆうたのゆめをみる

おまえ「おはよう」。おれ「わん」。おまえ「いただきます」。おれ「わん」。--さて、1日がおわって見る夢は?

心のふれあい、絆を描く「いぬの絵本」

縁あってともに過ごす時間は、かけがえがないもの。犬好きスタッフAは、初めて読んだ小学生のときからずっと好きだという絵本を教えてくれました。

悲しく、でも愛しさにあふれた作品だと思います。成人して改めて読んだら、昔よりも深く感じられるようになっていて号泣しました。もっと伝えておけばよかったと後悔することは、成長した今、昔より多くて、伝えることの大切さが身に沁みます。

ずーっとずっとだいすきだよ

エルフィーとぼくは、いっしょに大きくなった。年月がたって、ぼくの背がのびる一方で、愛するエルフィーはふとって動作もにぶくなっていた。ある朝、目がさめると、エルフィーが死んでいた。深い悲しみにくれながらも、ぼくには、ひとつ、なぐさめが、あった。それは……。

愛するものに対して、心のありったけで、「愛している」と告げてあげること、愛を注ぐ心のたいせつさを、教えてくれる絵本。

もう一冊、絆をテーマに犬好きスタッフOの選んだのは、かの有名な犬の物語。

子どもの頃にこの本を読んで、こんなにも犬と人が心を通じ合わせるということに胸打たれたのだそうです。

いろいろハチ公の話はあれど、僕はこれで子どもにも読んで聞かせたので、もうこれ以外考えられない。思い出の一冊です。

はちこう 忠犬ハチ公の話

人と動物の心のふれあいを描いた名作絵本。東京の渋谷駅にあるハチ公の像はいまも多くの人々に親しまれています。主人の死を知らず、雨の日も雪の日も9年間、駅にかよい主人の帰りを待ち続けた犬のハチ公。時代を超えて、人と動物の心のふれあいのすばらしさを伝える感動の名作です。<初版発行1971年9月>

物語を味わう「いぬの絵本」

犬も猫も好きなスタッフKが紹介してくれたのは、物語の展開の面白さとラストの感動をぜひ味わってみてほしいという、こちらの名作絵本。

けしてなかない犬「ジロ」が主人公。勇気や「本当の強さとは何か?」を考えさせてくれる一冊です。

深いテーマと、絵のすばらしさ、ラストの余韻が印象的な一冊です。

ジロがなく

けっしてなかない犬・ジロが、はじめて声をあげたのは……。
友情と勇気を考える名作絵本、待望の新装版!!

いかがでしたでしょうか。

今回は、絵本ナビの犬好きスタッフが選ぶ絵本をご紹介しました。

知っている絵本、読んでみたい絵本はありましたか? まだまだここで紹介できていないたくさんのすばらしい「いぬの絵本」があります。また別の機会でぜひ紹介していきたいと思います。

かわいかったり、かっこよかったり、優しかったり、ちょっぴりトホホなところだって、いろんな犬の魅力が詰まった「いぬの絵本」。犬大好きな方はもちろん、そうでない方もぜひ手に取って、あなただけのお気に入りを見つけてみてくださいね。

掛川晶子(絵本ナビ編集部)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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