こどもプレゼンターが表彰する「小学生が選ぶ!“こどもの本”総選挙」ベスト 10 結果発表会!
アンバサダー又吉直樹さん応援!10人の「こどもプレゼンター」による“こどもの本”総選挙結果発表!
2017年11月よりスタートした『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』のベスト10結果発表会が、2018年5月5日の子どもの日に、東京都荒川区立図書館「ゆいの森あらかわ」にて実施されました。『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』は、一番面白いと思う本を投票した小学生の中から選ばれた10名が、投票した本をプレゼンターとして発表し、作者(出版社)を表彰するというもの。これまで数多くの児童書を出版してきたポプラ社が70周年を記念して主催した、まさに、子どものための子どもによる総選挙!
表彰式には、アンバサダーを務める作家・お笑いタレントの又吉直樹さんが登場し、受賞作品の感想などを披露。 さらに、3 人の小学生より又吉さんへ質問があり、又吉さんが本を書こうと思ったきっかけも語られました。 「こどもプレゼンター」に表彰された著者の方々は、終始笑顔で「こどもの日」にふさわしい会となりました。 その模様をレポートいたします。
◆又吉直樹さんコメント
すごくいいと思ったのは、それぞれ本を読んでいるだけではなく、そのあとになぜこの本を選んだかという理由をみんなが言うところ。漠然と読んでおもしろかったじゃなくて、この本の何が面白かったか考えるきっかけになっている。自分が読んでなかった本を読んでみようという機会にもなるので読書が広がっていくんじゃないかなと思いました。
◆今泉忠明さんコメント 第1位「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」監修
子ども達が意外と本を読んでいたなと言う感じです。ゲームとスマホとかに明け暮れていると思ったので、認識不足でした。結局、出す側が知恵を絞っていなかった。まだまだこれから子どもが本を読む余力がある。出す側が反省をしないといけないと思いました。僕もざんねんな子どもだったので、決してくじけることなく好きなことをやればいい人生になると思います。
アンバサダー又吉直樹さんから「こどもプレゼンター」へ激励のメッセージ
『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』ベスト 10 結果発表会が始まると、アンバサダーの又吉直樹さんが登場しました。緊張している「こどもプレゼンター」へ向けて「思っているよりも大きい声で話すと緊張感がなくなる」と アドバイス。 また、又吉さんが子どもの頃に、授業中に関係のない本を読んで、先生に「注意しにくい」と怒られたエピソードを披露しました。会場は笑いに包まれ、緊張していた子どもたちの表情も、一気にリラックスした様子でした。
小学2年から6年までの「こどもプレゼンター」10 名によるスピーチに感動の表彰式
本発表会では、子どもがプレゼンターとなり大人を表彰します。全国から選ばれた小学2年生~6年生10名が登壇しました。又吉さんの励ましコメントでリラックスした様子の「こどもプレゼンター」たちは、自身が投票した本に対して、
「お話の世界に入ったように感じます。」
「ひいおじいちゃんも天国で楽しく暮らしてい ると良いなと思いました。」
「『作家の木の育て方』をあるかしら書店で買いたくなりました。」
と元気よくコメントを披露し、著者や出版社の方に表彰状を渡しました。表彰された大人たちも、「こどもプレゼンター」の一生懸命なスピーチに笑みがこぼれて、会場は大変あたたかな雰囲気に包まれました。
1 位に選ばれた「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」 監修の今泉忠明さんビックリ!
12万8,055 票の中から選ばれた、『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』第1位に輝いたのは、今泉忠明さん監修の 「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」でした!
この本の「こどもプレゼンター」 田辺恭輔さんは、
「僕はこの本を読んで、いろんないきものの、ざんねんなところをしりました。そして、ざんねんなところを、かいぜんしていきたいと思いました。」
とコメントし、監修の今泉忠明さんを表彰しました。これを受け て今泉さんは、「びっくりですね。」と驚きを隠せない様子。
今泉さんは、こどもの頃はいたずらばかりで、人生で初めて受け取った賞が、今回の賞とのこと。「初めてがトップ。すごいですね!」と喜びをあらわにしました。
「どうして本を書こうと思ったのですか?」子どもからの質問に又吉さんは?
こどもを代表して、3 人の「こどもプレゼンター」が、又吉さんに様々な疑問を投げかけました。
「どうして本を書こうと思ったのですか?」の 質問に対して、又吉さんは、本を書くきっかけになったエピソードを語り、 「笑わせる方法を教えてください。」という質問に対しては、「魔界の自動ドア」を伝授。「どうして本を書こうと思ったのか」という質問に対しては、「18 歳で書いてみた時は全然書けなかった。でも、いつか自分の気持ちで書きたくなるタイミングが来る」と返答しました。
『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』は、多くの笑顔に包まれて大盛況に終わりました。
このユニークな試みは、「こどもプレゼンター」以外の、小学生の参加者にとっても、自分たちの一番を振り返る、大変思い出深い機会となったのではないでしょうか。子どもたちのリアルな声に身の引き締まる思いと嬉しさで、大人たちは今後も子どもたちが夢中になる素敵な児童書をたくさん生み出してくれることでしょう。
総選挙で選ばれた100位までのランキングも発表されています。ぜひ、どんな作品がランクインしているか見てくださいね。
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