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【news】10年後、夫婦の働き方、どう変わる?~働く主婦787人に大調査 ~

時代や社会の変化とともに変わっていく家族、親子、そして夫婦のかたち。

そんな中、共働き世帯は1,000万世帯を超え増え続けています。

10年後の、夫婦の働き方は・・・?
そんな質問を、働く主婦787人に実施しました。

今の夫婦のあり方を問うような問いに対し、女性たちの本音は…。

『10年後の夫婦の働き方』を働く主婦層にアンケート~しゅふJOB総研~

主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』の調査機関しゅふJOB総研が、『10年後の夫婦の働き方』をテーマに、働く主婦層にアンケート調査を実施しました。
働く主婦にとって10年後の未来は明るいでしょうか?
切り込んだ質問に対して、ママたちの本音は・・・。

同じ質問でアンケート調査をした4年前の結果の比較とともに、フリーアンサーもご紹介します。

■調査概要


調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:787名
調査実施日:2017年6月22日(木)から2017年7月10日(月)まで
調査対象者:ビースタイル登録者/求人媒体『しゅふJOBパート』登録者

1.10年後増えそうな働き方は?

「夫婦対等に共働き」74.3%、「夫が中心となって働き、妻が補助的に働く」24.9%、「夫が働き、妻は専業主婦」2.4%という結果に。

2.「10年後増えそうな働き方は?」4年前のアンケート結果とと比べると・・・?

「妻が中心、夫は補助的」12.7ポイント減、「妻が働き、夫は専業主夫」は9.7ポイント減っています。

3.「妻が中心、夫は補助的」および「妻が働き、夫は専業主夫」を選んだ人に。その理由は…?

「キャリア・起業志向の女性が増えそう」「家事・育児をシェアする家庭が増えそう」「ITの進化等で在宅でも働きやすくなってきたから」と女性の社会進出のインフラが整い始め、さらに進みそうであることを意識した回答が多いようです。
一方で「女性ならではの感性が社会から求められてきている」「男性に頼りがいがなくなってきている」といった長く日本社会に定着した男女観に対する変化が垣間見られる回答も。

4.「妻が中心、夫は補助的」および「妻が働き、夫は専業主夫」を選んだ理由を4年前と比較してみると・・・

「キャリア・起業志向の女性が増えそう」「家事・育児をシェアする家庭が増えそう」は増えましたが、一方で「家事・育児をシェアする家庭が増えそう」が減っているのが気になります。

5.働く主婦にとって10年後の未来は明るいか

「明るい」「どちらかというと明るい」が全体の42.7%を占めています。

多くの主婦たちが、女性の社会進出に対して期待を抱いていることが伺えます。
 

6.「働く主婦にとって10年後の未来は明るいか」 4年前との比較してみると・・

「明るい」「どちらかというと明るい」と回答した方は4年前は全体の42.9%現在とほとんど変化がありませんでした


大きな変化がなかった、ということは、何を表わしているのでしょう。
回答したママたちからのフリーコメントをご紹介します。

7.フリーコメントより

<明るい・どちらかというと明るいと答えた方>


・色々な働き方が社会で受け入れられるようになっているから(50代:パート/アルバイト)
・働くところが増えそう(40代:パート/アルバイト)
・働く条件、環境が今後変わる可能性が高い為(50代:今は働いていない)
・時短勤務や、夫の家事分担の理解が社会的に浸透し、仕事がしやすくなってくるだろうから(50代:派遣社員)
・実際に私が上の子供を生んだ15年前よりも今の方が仕事を続ける女性が増えている(30代:派遣社員)
・夫婦対等に働くので、家庭での仕事も分担されるため、女性の負担が減る(40代:派遣社員)
・ゆっくりではあるが制度が改善されている。例、保育園、企業の理解|ゆっくりではあるが、夫らが家事育児をするようになっている。まだまだ不足(40代:パート/アルバイト)
・世帯収入が増える(30代:パート/アルバイト)
・そうなっていて欲しいという願望です(50代:フリー/自営業)
・家事のオートメーション化やアウトソーシング化が進みそうだから(30代:パート/アルバイト)
・法律も変化があり、女性が働きやすい環境になっているような気がする(40代:今は働いていない)
・女性のほうが、変化に強いと思うので、男性より立場が上になる日は近いと思います(40代:その他)
・働くことに誇りを持つ人が増えて、働くのが当たり前になればもっと自分自身に価値を見出せるはず(40代:今は働いていない)
・共働き世帯が当たり前になり、お互いに対しての理解や社会としての改善が進むと思うから。そもそも主婦と言う言葉が違和感になるのでは(30代:派遣社員)
・今は過渡期で、専業主婦世代に支えられた会社員が完全に引退するから。上層部が変われば会社の雰囲気、指示がかなりかわります(40代:正社員)
 

<暗い・どちらかというと暗いと答えた方>


・10年くらいで状況は大きく変化しないと思うから(40代:今は働いていない)
・とにかく求人が少ないから。特にブランクがある人材は不利(40代:今は働いていない)
・仕事も家事も、で疲れている、と思う(40代:契約社員)
・特に根拠はないが、将来に明るさを見いだせない(40代:正社員)
・保育園の空きがなく、近くに両親や兄弟もいないので子どもが病気になったときに頼る選択肢がありません。ベビーシッターは高額で毎月頼むことができません(40代:派遣社員)
・女性の在宅勤務が増えると、家事負担も増える(50代:フリー/自営業)
・今の男性中心の社会が根本から変わらなければ、働く主婦の未来はあまり明るくならない気がします(50代:今は働いていない)
・時短・週3日以下で近場など好条件の仕事があればよいが、都心以外なかなかないのが現状で、これらが10年後に解決しているとは思えないし、10年後は親の介護問題も起こりうるから(40代:SOHO/在宅ワーク)
・家事は主婦(女性)がするものという風潮がそれほど変わるとは考えにくい(50代:派遣社員)
・育児によってフルタイムでは働かなかった分がブランクとされてしまう為(40代:パート/アルバイト)
・単純労働をロボットに持って行かれたら、働きたくても働けない主婦が増えるだけ(50代:パート/アルバイト)
・男性の働き方が大きく変わらなければ、女性の働き方は変わらないと思うので(50代:派遣社員)
・人間の方がAIよりも優れていると言えないから、職業の選択が難しくなりそうだから(50代:今は働いていない)
・収入は上がらないが、年齢により仕事も制限される。しかし、共働きの状況は変わらず、支出も変わらない(30代:派遣社員)
・働きやすい制度を増やす一方で、働かないと保証が減っていっているので、共働きを強要されてきていると思う(30代:パート/アルバイト)

<どちらとも言えない>


・働きたいから働くという主婦ばかりではないと思うから(40代:今は働いていない)
・現状とさして変わらないように思います(50代:パート/アルバイト)
・多種多様な働き方や、もしかすると移民受け入れの状況などあった場合を想像すると全く想定デキナイから(40代:契約社員)
・学童の充実、待機児童問題など、まだ不確定要素が多い(40代:契約社員)
・対等に働けるようになって欲しいが、子育てしながら働く環境がどの程度改善されるかによると思うので
(30代:パート/アルバイト)
・ヨーロッパの先進国と比較し日本の政府の施策がその場凌ぎで中途半端。長期的な視点のグランドデザインにかけるため(50代:フリー/自営業)
・私の夫は、家事 育児が全くできないので、私が仕事を持つと、私自身の時間、体力の負担が増えることになる
(40代:今は働いていない)
・子供がいる いない によって捉え方が違うし、パートナーの考え方によっても 変わると思います(50代:今は働いていない)
・子どもを預かる保育所の充実や会社の体制等、世の中の認識等総合的に変化していかないと未来が明るいとは言えないのではないか(40代:派遣社員)
・社会に出て働くことを幸せと考える人もいれば、専業主婦を幸せと考える人もいると思うから(40代:派遣社員)
・主婦が働くことにプロフェッショナルな意識を持てるかどうかによると思う(50代:派遣社員)
・高齢層が増える中、60歳以上でも働ける求人先がどれだけ拡大充実しているかで未来は変わってくると思う(50代:派遣社員)
・学歴や資格保持者は出産後も希望の仕事ができるが、そうでない人は限られた職種しかなく格差がうまれる
(40代:パート/アルバイト)
・収入をえるようになると離婚を考えるから(40代:今は働いていない)
・10年前と今を考えた場合に変化は感じられない為(40代:フリー/自営業)

しゅふJOB総研 所長 川上敬太郎さんの見解

「第二次安倍内閣発足以降、働き方改革や女性の活躍推進といった言葉は耳にしない日はないほど一般的になりました。実際にM字カーブの底は、年々上昇傾向にあります。女性が働く環境は簡単には変わらないものの、少しずつ変化は感じられるようになってきたように思います。では、そんな現状を踏まえて働く主婦層は未来をどのようにイメージしているのか。10年後の夫婦の働き方について聞いたところ、7割以上の方が「夫婦対等に共働き」となるケースが増えると思うと回答しました。4年前に同じ質問をした時と大きく差は生じていません。

 

 一方で4年前と大きく差が出たのは「妻が中心となって働き、夫は補助的に働く」「妻が働き、夫は専業主夫」の2項目。これらいずれの項目も、大きく数値を下げました。働き方改革や女性の活躍推進が叫ばれる中、なぜこのようなことが起きたのでしょうか?その理由のヒントがフリーコメントに隠されているように思います。「仕事も家事もで疲れている」「今の男性中心の社会が根本から変わらなければ」「家事は主婦(女性)がするものという風潮」・・・聞こえてくるのは女性の負担に関する声。働き方改革や女性の活躍推進によって職場で活躍する女性が増えても、家事や育児などの負担が減らない限り女性の疲弊感は強まるばかりです。この4年の間に、女性の活躍が進むと却って女性の負担が増える面があると、多くの女性が認識した可能性があると考えます。ワークとライフは表裏一体。両方に目を配りながらバランスをとるための施策を検討する必要性を感じます。

 

 もう一方で、新しい課題も見えてきたように思います。それは家庭における収入責任のシェアです。過去のしゅふJOB総研データを再集計したところ、配偶者が家庭の収入を主に支えていると回答した既婚女性は96%に上りました(※)。家事・育児は女性の役割という、家庭内での暗黙のルールが女性を苦しめているように、家庭の収入獲得は男性の役割という暗黙のルールの存在もまた、男性にとって負担になっている可能性もあります。見方を変えると、収入責任を負っていることが男性にとって家事を行わない理由になっている面もあるかもしれません。「夫婦対等に共働き」社会に移行するにあたり、家事、育児、収入など、家庭を運営していくために必要なタスクを棚卸した上で、夫婦間で何をどうシェアするのかを包括的に考える時期に来ているように思います。」

【プロフィール】

1997年愛知大学文学部卒業。テンプスタッフ株式会社に入社し、新規事業責任者等を歴任。転職後、執行役員としてキャリアカウンセリングやマーケティング部門を統括するなど、営業・経営企画・人事といった人材サービス事業のほぼ全てのセクションに携わる。『月刊人材ビジネス』を発行する株式会社オピニオン在籍時は営業推進部部長 兼 月刊人材ビジネス編集委員を務め、人材ビジネス企業経営者に向けた勉強会を企画運営。2010年株式会社ビースタイル入社。2011年より現職。同年人材サービス業界の『声なき声』を社会に届けるインタラクティブメディア『ヒトラボ』を立ち上げ編集長就任。フェイスブックグループ『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰。有識者として内閣府 規制改革会議 雇用ワーキンググループ勉強会への参加、男女共同参画センターでの講演など、主婦人材の活躍推進や人材サービス業界のあり方について積極的な意見提言を行う。

―働く主婦にとって10年後の未来は明るいと思いますか?

 

同じく働く主婦のみなさんは、この質問にどのように答えますか?

10年後の自分、夫、そして家族、また職場の環境を想像しながら、寄せられたフリーコメントに共感したり、不安を覚えたり。

願わくば、10年後は同じアンケート質問をしなくてもいいような日本に、

男女の垣根なく、仕事をもつ主婦、もたない主婦ともに伸び伸び自分らしい生き方を楽しめる社会になっていてほしいと思うのですが・・・。

 

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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