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目から鱗のテクニックがいっぱい「わが子の考えを引き出す! 読書感想文ワークショップ」レポート

絵本ナビ×Yondemyの読書感想文ワークショップを開催しました

2020年9月19日(土)、絵本ナビ×Yondemyのオンラインイベント「わが子の考えを引き出す!読書感想文オンラインワークショップ」が開催されました。

参加者はこちらの記事(【参加者募集】わが子の考えを引き出す!読書感想文オンラインワークショップが9/19(土)開催!)を読み、応募してくださった方々の中から抽選で選ばれた小学3年~のお子さんと、保護者の皆さんの計10組。

 

保護者の方への事前アンケートでは「うちの子は本を読むことは好きだけど、感想を聞いてみると『おもしろかった』としか言わない」「感想を作文として、原稿用紙に書くことができない」といったお悩みが多く寄せられました。今回のイベントは、そんな悩みを抱えている親子に解決方法を伝授するもの。今回は当日の様子をお伝えします!

 

また、イベントに参加できなかった人もYouTubeで配信中の動画を見れば、読書感想文に対する苦手意識が変わること間違いなし! 動画も合わせて、ぜひチェックしてくださいね。

イベントの詳細は動画でチェック!

 

今回のイベントの様子を収録した動画をYouTubeにて配信中です。

「イベントには参加できなかったけれど、読書感想文の書き方やコツを知りたい!」というお子さんや保護者の方はぜひご覧くださいね!

講師陣による目から鱗の解説や本の紹介、また、親子で協力して感想文を書くためのポイントなど、充実の内容です♪

講師陣プロフィール

秋山朋恵(絵本ナビ 児童書担当)

 

書店の児童書仕入れ担当を経て、私立和光小学校の図書室で8年間勤務。
現在は絵本ナビ児童書担当として、ロングセラーから新刊までさまざまな切り口で児童書を紹介。
子どもたちが本に苦手意識を持たずに、まず本って楽しい!と感じられるように、
常に子どもたち目線で本を選ぶことを1番大切にしている。
著書に「つぎ、なにをよむ?」シリーズ(全3冊)(偕成社)がある。

笹沼颯太(ヨンデミー代表)

 

東京大学経済学部経営学科3年(筑駒中高卒)
「子どもが読書好きになるオンライン習い事 ヨンデミーオンライン」を運営する株式会社Yondemyの代表取締役を務める。

 

「本好きへの入り口」である「お気に入りの一冊との出会い」を、
膨大な図書データと自身の多読講師としての経験をもとに
確実に子どもたちに届けるサービスとして、
多くの保護者から賞賛を集めている。

 

読書が苦手な子でも、読書に夢中になるような読書体験を
日本中の子どもたちへと届けている。

当日の様子はこちら!

9月19日(土)の午前10時30分。定刻通りにイベントがスタートしました。

まずは絵本ナビについて、簡単な紹介から……。みんな、真剣に聞いてくれていました。

当日はこのようなプログラムで進行しました

当日は事前アンケートで参加の皆さんに教えてもらっていた、「最近読んだ本」のタイトルが紹介されたり、講師の絵本ナビ児童書担当の秋山、子どもが読書好きになるオンライン習い事を運営する「ヨンデミー」代表の笹沼さんが、参加してくれた子どもたちと同じ小学生の頃によく読んでいた本の紹介から本編がスタート。

 

話はそこから、「読書感想文の本選び」についてへ。

弊社秋山、ヨンデミーの笹沼さんが口を揃えたのは「自分がおもしろいと感じる本を選ぼう!」ということでした。「自分がおもしろいなと思った本で感想文を書く方が楽しいですよ」と笹沼さん。

「読書感想文」と聞いただけで何となく構えてしまう子どもたちも、「楽しい」と聞いて少し気が楽になったのではないでしょうか。

笹沼さんによるワークショップ中の様子

当日のプログラム「②かんがえよう」「③やってみよう」では、読書感想文を書くためのワークショップが始まりました。

秋山からは「感想文は“他の誰かに自分が思ったことを伝える練習”かなと思います」、笹沼さんからは「実は、"感想"っておもしろいんです。そのおもしろさを知ってみませんか?」との話が最初にあり、子どもたちの関心もより一層高まったようです。

 

ワークショップでは、本を読んで子どもがどう思ったのか、なぜそう思ったのか、子どもの考えを引き出すための質問例を紹介しながら、具体的にどのようにしたらいいのかを笹沼さんがわかりやすく解説してくれました。

 

お子さんのお気に入りの本について親子で話し合ってみたり、保護者の方がお子さんにインタビューをしてみたりしながら、笹沼さんが解説してくれたことを実践していきました。

 

休憩中には講師と子どもたちとのやりとりも

その後の質問タイムでは、「その本の好きなところ、好きなものを聞いてみると即答できるけど「なんで?」と掘り下げると黙ってしまう。どうしたらいいのでしょう?」という保護者の方からの質問や、「自分がそこにいたとしても……と考えてみても、上手にイメージできなかった」というお子さんからの質問が飛び出しました。

それに対する笹沼さん、秋山からの回答は、ぜひ動画でチェックしてみてくださいね!

最後はイベント参加の皆さん&スタッフで記念撮影!

お子さんと参加した保護者の方からの感想をご紹介♪

具体的な質問例がわかって、とても助かりました。

「読書感想文は、本のことを書くのではなく、自分のことを書くのです」……ということを冒頭でお話ししてくださったことが、息子にとって刺激になったようです。また、おすすめ本の紹介や先生ご自身のことなど、色々なお話が聞けたことが楽しかったと言っていました。

私自身も先生の色々なお話を聞くことがとても楽しく、また『やってみよう』のコーナーで感想を広げる質問は、いつも夏休みに2人でやっているときは難航することも多いのですが、皆さんと一緒にやっているという刺激のおかげか、息子の考えがどんどん広がっていって楽しかったです。

受講後には「図書館行きたい!」と、本読みたいモードになっていました。
当日は図書館へ行く時間はありませんでしたが、学校からの宿題の日記はやる気満々で終わらせていました!

本に詳しい先生のお話をたくさん聞けたこと、子どもへのインタビューを先生に実践していただけたことがよかったです。

こちらもチェック! イベント時のお知らせ情報

イベントの最後には、参加者の皆さんへ向けて協賛企業からおすすめの本やキャンペーンの紹介も。

こちらでも簡単にご紹介します!

秋の読書に♪ おすすめ書籍

『夏に降る雪』(フレーベル館)

夏に降る雪

東京から長崎県佐世保市に引っ越してきた大河は、慣れない環境に不満や不安を感じる毎日。人見知りで目立つのもきらいなのに、防空壕「無窮洞」についての市民劇に参加することになって……。


「無窮洞」は、戦時中の小中学生が自らの手で学校の裏山に掘って作った巨大な防空壕で、今も実在しています。大河は、実際に防空壕を掘った方、戦争を体験した方々から話を聞き、当時の子どもを演じることで、今の自分と向き合っていきます。
登場する戦争体験談は、作者が実際に現地を訪れ、取材した内容がもとになっており、現代の子どもたちに戦争をリアルに感じ、自分自身の戦いに引き寄せて考えてほしいという作者のメッセージがこめられています。

<絵本ナビ 秋山のコメント>

「戦争」がテーマと聞くと、なかなか自分で選ぶことは少ないかもしれませんが、読んだ後に「この本に出会えて良かった」と思える作品です。
この本には、長崎県佐世保市に実際に存在している「無窮洞」という防空壕の話が出てきます。主人公の大河はじめ多くの子どもたちがこの「無窮洞」の存在を広めるために演劇に取り組みます。東京から長崎に引っ越してきたばかりで、友達もできず、つらいことばかりだった大河でしたが、演劇を通して実際に防空壕を掘った方や、戦争を体験した方と出会い、前に進む力をもらいます。そして私たち読者もまた、戦争体験者が語る言葉に大きく励まされるのです。
子どもから大人の方まで幅広い年齢の方に読んでもらいたい1冊です。

『はれときどきぶた』(岩崎書店)

はれときどきぶた

あしたは「はれ、ときどきぶたがふるでしょう」。

則安君が書いたでたらめの日記。ところが日記に書いたことが現実になった!大人気ベストセラー童話。

今年で刊行40周年を迎える「はれぶた」ですが、低学年向けの感想文にぴったりの本として選ばれています。親子二代で読める超ロングセラー読み物です。

刊行40周年キャンペーンを10月下旬頃より開始予定!

著者矢玉先生へのインタビューや特設サイト、記念動画なども予定しています。

<絵本ナビ 秋山のコメント>

私も小学生の頃に読んだ懐かしいお話です。「空からぶたが降ってくる」という内容にとにかく衝撃を受け、大人になってからも心に深く残っているということにこの本の力を感じます。
私が小学校の図書室に勤務していた頃ですが、読みたい本が見つからずに困っている小学3年生の男の子がいました。私が彼に『はれときどきぶた』を勧めたところ、その男の子は10巻まである「はれぶた」シリーズの続きを次々に借りて、とうとう全10巻をすべて読んでしまったのです!
これは子どもがはじめて「本っておもしろい!」と発見した瞬間だったなあと思います。
「本って難しそう、なんだか苦手」と思っている子にまず勧めたい本です。

『パワーブック 世界を変えてやるチカラ』(東京書籍)

パワーブック 世界を変えてやるチカラ

大人や友だちとの力関係、法律や規則の力、言葉や知識の力、有名であることやお金の力など、世の中を形作る様々な「力」の正体を知って、自分の力のつけ方が学べる、小学生のための絵本。

読んでいる君自身や友だち、親や先生を含めた周りの大人たち、みんながいろんな力を持っています。その力そのものは、良いものでも悪いものでもありません。
使い方によって、良い方向に社会を動かしたり悪い方向へ物事を動かしたりできるものです。
この本では、人が持っているいろんな種類の異なる力や、なぜ、他の人が持っている力を持っていない人がいるのかなどを学びます。自分の身の回りを、そして、世界を最高にしていくにはどうしたらいいのでしょうか? 
この本にはそれを考えるヒントがたくさんつまっています。

<絵本ナビ 秋山のコメント>

テーマが「力」という部分がこの本の他にはないおもしろさです。この本を読むと、私たちの周りにはいかに多くの力が働いているかということがわかります。読む人によって、本の中のどの力に興味を持つかが異なると思うのですが、私自身は「言葉の力」「広める力」というページが特に気になりました。「自分はこんな『力』に興味がある、それはなぜなのだろう?」と考えていくと、読書感想文もこの本で書けそうです。
今まで意識していなかった「力」の存在に気づくと、世界の見方がぐっと広がります。気になる「力」について家族で話し合うこともできそうですね。

応募してみよう♪ おすすめキャンペーン

今年完成した「くらしえほん」最新作

「くらしえほん」とは、クラシエの基本理念「人を想いつづける」に込めた想いを具現化し、お伝えするキャンペーンです。2008年に始まり今年で13回目を迎えます。
大切な想い出になっている実際にあったエピソードを募集し、社員投票を経て、優秀賞3作品を決定。その受賞者の方々へ取材を行い、プロのイラストレーター、コピーライターと制作スタッフの手により、エピソード募集から約半年をかけて、「くらしえほん」(30cmx30cmサイズ!)が出来上がります!

出来上がった絵本は10冊お届けしているので、家族や友人にも渡せると大変喜んでいただいています。


今年も、10月15日からキャンペーンが始まります。
ぜひ日々の暮らしの中の「おもわずジーンとしたこと」「クスッと笑ってしまう出来事」や「忘れたくない想い出」のエピソードをお寄せください。

<絵本ナビ 秋山のコメント>

どの絵本のストーリーにも温かなものと同時に力強さも感じました。その力強さの秘密は、実際のエピソードが元になっているところにあるのではないかと思います。
ストーリーを彩るイラストもとても素敵だと感じました。
1冊1冊が個人の方のかけがえのないエピソードでありながらも、読む誰にも訴えてくるものがある。まさにクラシエの基本理念である「人を想いつづける」ということが伝わってきて、読むと誰か大切な人を想わずにはいられないと感じました。

Yondemyからも嬉しいお知らせ♪

「子どもが読書好きになるオンライン習い事 ヨンデミーオンライン」は、一人ひとりの好みや読書力に合わせた本のおすすめや、本の楽しみ方・感想の書き方などを学べるレッスンを提供するオンライン習い事です。

 

ヨンデミー講師の選書ノウハウを再現した独自開発の「AI司書」が、数え切れないほどの児童書の中から、お子さんにぴったり合った「お気に入りの一冊」を見つけ出します。

 

読書が苦手だった子でも、「読書の楽しさ」を体感することで読書に夢中になっていく。
そんな夢のような読書体験を届ける「ヨンデミーオンライン」は、現在11月入会枠の事前予約を募集しています!

 

「絵本ナビで見ました!」とお伝えいただいた方限定で、11月入会時の初月受講料が無料となるキャンペーンを実施します!
詳しくは、下記のボタンより資料請求をお申し込みください。

 

 

読書ができればなんでも学べる。
英語だってプログラミングだって
なんでも全部本に書いてある。

 

読書という「人生の武器」を、
お子さんに渡してあげませんか?

※キャンペーンは終了いたしました。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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