知育教育の目的や必要性は?おすすめの方法も解説
知育教育の意味や目的について気になっている方もいるのではないでしょうか。
知育教育は幼少期に行うことで、より効果を高められると言われています。本記事では知育教育の目的や必要性、年齢別のポイントなどを解説しているので、知育教育について知りたい方は参考にしてください。
知育教育とは?
知育教育とは、考える力や記憶力、想像力などのさまざまな知的能力を育てる教育のことです。
知育教育は、学校で学ぶような暗記などの学習とは違い、遊びを通して楽しみながら学んでいきます。よって、心身の成長発達が目覚ましい乳幼児期の早い段階から始めるのが望ましいとされています。
知育教育の目的
知育教育は、子どもの成長を促すことが目的で、とくに心身が大きく発達する幼児期から取り入れると高い効果が見込めると言われています。この項目では、知育教育でどのような点が成長するのかを解説します。
知育教育を始める時期については、下記の記事も参考にしてください。
- 2023.07.07知育教育はいつから始める?効果や年齢別の内容も紹介
人格形成
知育教育では、豊かな人格形成を目的のひとつにしています。幼児期から知育教育を取り入れると、脳の発達が早い時期であるため、さまざまなことを吸収します。さまざまな体験を通して「やってみたい」という意欲や、「できた」という達成感が得られるでしょう。
単なる遊びでも意欲や達成感の感情を得ることはできますが、知育教育では子どもの能力を養い、考える力を身につけ、豊かな人格形成を目的としている点が異なります。
地頭やIQの向上
地頭とは元々備わっている頭の良さ(論理的思考力やコミュニケーション能力)のことを指します。人間の脳は0歳から3歳までに急速に発達すると言われているため、幼児期にたくさん考える機会を設けることで地頭を鍛えることができます。
また、知育教育ではIQの向上も見込めるでしょう。IQとは知能指数のことで、学力ではなく、知能の高さを表しています。子どもの考える過程を刺激し、自力で考えるサイクルを繰り返すことで、結果としてIQの向上につながります。
社会基礎力の向上
知育教育では、考える力や判断力を育てることから社会性が身につきます。社会性は、学校や社会での集団生活に必要な能力です。そして、社会性のみでなく考える力や判断力が身につくと、学習面でも応用問題などに対応しやすくなります。
また、大人になって社会に出ると、自分で考えて行動する力が求められます。知育教育で身についた能力で、臨機応変に行動できる大人に成長するでしょう。
知育教育の必要性
近年では、子どもに関する課題として下記のような点が挙げられます。
・基本的な生活習慣が身についていない
・他者との関わりが少なく、コミュニケーション能力が低下している
・ルールや約束を守る意識の低下
・運動能力の低下
・集中力の低下
・意欲の低下(受け身の学習姿勢)
上記の現状を踏まえ、脳の成長が目覚ましい時期に知的能力を養うと応用力が身につくことから、幼児期から知的能力を養い、子どもの成長を促すとよいと言われています。
おすすめの知育教育の方法
知育教育は、幼稚園や保育所の集団生活の場以外でも、家庭で取り組める方法があります。日々の生活を少し工夫し、知育の視点で物事に取り組むとよいでしょう。また、以下に紹介する方法を取り入れるのもおすすめです。
知育玩具
知育教育を始めたいものの、何から始めるべきか分からない場合は、知育玩具がおすすめです。子どもの成長に合った知育玩具は、五感を刺激し、表現力や考える力を伸ばします。
知育玩具は積み木やパズル、粘土、おままごとなど、さまざまな種類が販売されています。知育を目的とした絵本も数多く存在するため、知育玩具と合わせて検討してみてください。
たとえば0~2歳向けの知育玩具として、以下に紹介する絵本もおすすめです。
知育アプリゲーム
玩具などの物を増やしたくない、場所を選ばず遊べる知育教育を取り入れたい場合には、知育アプリやゲームもあります。
スマホやタブレットなどのモバイル端末をお持ちの場合、お子さんの好みや成長に合わせた内容の知育アプリをインストールするだけですぐに活用できるため、手軽に知育教育を始めたい方におすすめです。
知育アプリやゲームは、動画や音声で子どもが興味を持ちやすい内容になっています。幼少期からスマホに触れる機会が増えるため、テクノロジーに対する抵抗感をなくせる可能性があります。
知育教材
幼児向けの教材には知育目的のものがあるため、家庭では知育教材の使用もおすすめです。知育教材は楽しみながら、考える力や集中力、表現力が伸ばせます。内容も親と一緒に楽しめるものや、工作のようになっているものなど、多くの種類が存在します。
はじめての知育教材として、以下で紹介する二冊の絵本もおすすめです。
Sassyのあかちゃんえほん にこにこ
いつもにこにこ、 左右対称のはっきりした顔。
白と黒や赤の強いコントラストの規則的な模様。
月齢に応じた赤ちゃんの発達心理学を研究し、 「色」や「形」に視覚的にこだわった、 Sassyのキャラクターやグラフィックを使った赤ちゃん絵本が誕生します!
カラフルで見ていて楽しく、 視覚を通して心や脳に良い刺激をあたえ、 発達を育みます。
全世界の赤ちゃんとママたちに愛され続けてきたSassyのおもちゃに、 新しい定番絵本が仲間入りです!
出産祝いや贈り物にも最適!生まれたての赤ちゃんの“はじめて”にもピッタリな絵本です。
<推薦のことば>榊原 洋一(お茶の水女子大学副学長・小児科医)
人の顔、水玉、しま模様は、赤ちゃんの好奇心をわしづかみ!
その現代乳児心理学の成果が、この絵本に結晶しました。
Sassyのあかちゃんえほん もぐもぐ
世界中のママや赤ちゃんが大好き!心や脳を育むSassyの絵本シリーズ!
いつもにこにこ、左右対称のはっきりした顔、白と黒や赤などのコントラストの強い規則的な模様。
発達心理学を研究し、デザインされたトイブランドSassyのキャラクターとグラフィックは、赤ちゃんの目を通して、心と脳の発達をうながします。
さらに、赤ちゃんが大好きな言葉もいっぱい!
ぜひ、声に出してやりとりを楽しんでください。
世界中のママ&ベビーが大好きなSassyのおもちゃと一緒に、新しい定番絵本が仲間入りです!
0歳の生まれたての赤ちゃんから、はじめて目にするのにぴったりの絵本です。
<推薦のことば>お茶の水女子大学名誉教授・小児科医/榊原洋一
鮮やかな色の果物と野菜に赤ちゃんは好奇心いっぱい!
優しい顔と、おいしい味の音のコラボが
食欲を刺激し、赤ちゃん大よろこび!
自然体験・体験活動
動物や自然に触れる体験活動は、五感を刺激して知的能力を養います。自然に触れる体験とは、登山や海・川での遊び、野菜の収穫などがあります。農業体験などに参加することで動物と触れ合い、生命の大切さも学べるでしょう。
自然体験などの体験活動は想像力や表現力を高めると言われています。地域の活動や家事の手伝いも体験活動のひとつなので、ぜひご家庭で取り入れてみてください。
知育教室
知育教育の始め方が分からない方や、プロに任せたい方は知育教室もおすすめです。知育教室では、年齢や目的に合った教育が受けられ、設備も充実しています。最近人気のプログラミング教室も知育教室のひとつです。
近年ではさまざまな知育教室があるので、楽しく学べる知育教室を探してみるのもよいでしょう。
年齢別の知育教育のポイント
知育教育は年齢や成長に合わせたものを取り入れることが大切です。年齢別の知育教育のポイントについて紹介します。
0〜1歳
0~1歳頃は、「見る」や「聞く」、「触る」などの五感を刺激する以下の遊びを取り入れ、脳の刺激を促しましょう。
・色がはっきりとしたカラフルなおもちゃを使う
・絵カードを見せる
・歌を歌う
・絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせでは、以下の二冊もおすすめです。
赤ちゃんモンテッソーリ おおきい?ちいさい?
本家イタリア・モンテッソーリ協会公認、0ヵ月からの育脳絵本ついに上陸!世界各国で発売、話題沸騰!
将棋の藤井聡太君や英国ウイリアム・ヘンリー王子、Amazon創業者ジェフ・ベゾス等多くの著名人が受けたとして、今大注目のモンテッソーリ教育。なかでも重視されるのが、知的活動の基礎である五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)を刺激し、発達を促す「感覚教育」。
本書は発祥の地であるイタリア・モンテッソーリ協会が公認する、0ヵ月の赤ちゃんから楽しめる絵本。新生児の視覚は黒と白の対比から始まり、3ヵ月目で赤を認識できるようになります。黒白赤のみの色と、シンプルな線で構成された絵に、赤ちゃんの視覚と想像力が刺激されます。
目で追って、指でなぞって。驚くほど赤ちゃん釘づけ!ファーストブック、出産祝いにも最適です。「どうぶつ」「ついておいで!」「おおきい?ちいさい?」「おにわ」全4巻同時発売。
2〜3歳
2~3歳頃になると指先が上手く使えるようになるため、箸や鉛筆を持つ練習にもつながる、指先を使う遊びを取り入れていきましょう。指先を使った遊びは、下記のようなものが挙げられます。
・積み木やパズル
・おままごと
・シール貼り
・ビーズを紐に通す
指先を使って触ったり、貼ったりできる以下の二冊の絵本もおすすめです。ぜひ知育教育に活用することをご検討ください。
さわってあそぼう ふわふわあひる
かおノート
顔が52ページ分に、目・鼻・口などの顔パーツのシールが6枚ついた「アートなふくわらい」絵本。
付属のシールを貼ったりペンや色鉛筆で描き加えたりして、自由な発想で顔を完成させてみよう!
うれしい顔、笑った顔、困った顔、照れた顔、いろ~んな顔を作って・遊んで・笑える「かおノート」。
シールは本のページにセットされているので、お子さまの移動中のおもちゃとしてもぴったりです。
友だち同士や親子で作って、出来上がったおもしろ顔を見せ合っても楽しいです!
4〜6歳
4~6歳になると文字や言葉の理解が深まるため、少し考えてできるような言葉や数字を使う以下の遊びがおすすめです。
・しりとりやなぞなぞ
・数字を使ったゲーム
・折り紙
・パズル
なかでもしりとりは、ひらがなを覚える基礎になるため、就学前の子どもにおすすめの遊びです。また、さまざまな言葉を学べる以下の絵本もおすすめです。
知育教育を始める際の注意点
知育教育を取り入れるときは、以下の点に注意し、楽しく遊べるようにしましょう。
成長速度には差があることを理解する
子どもに知育教育を取り入れると、子どもの成長速度が気になってくる場合もあるでしょう。しかし子どもの成長発達には個人差があり、一人ひとりスピードが違います。
子どもが楽しく取り組めるように見守りながら、必要であれば声掛けや手伝いなどのサポートをしましょう。
無理強いせずに楽しめるようにする
知育教育で大切なのは子どもが楽しみながら学ぶことです。無理強いはせず、子どもの「やりたい」という気持ちを大切にして、自主的に取り組めるようにしましょう。
いきなり難しい課題に取り組むとやる気が失われるため、まずは取り組みやすいものから始めます。その中で子どもは達成感や楽しさ、意欲を覚えていきます。
親も子どもと一緒になって取り組む
知育教育は、子どもひとりではなく親と楽しむことも大切です。子どもとコミュニケーションを図りながら一緒に遊ぶと、子どもは安心して楽しめます。
また、親子のコミュニケーションのなかで、子どもは自己肯定感を養っていきます。できたことはしっかり褒めて、自己肯定感を高めるよう関わっていくことも大切です。
知育教育の目的や方法に関する知識を深めて実践しよう
知育教育は豊かな人格形成や地頭・IQの向上、社会基礎力の向上が目的の、知的能力を養うための教育です。
近年では、子どもに関する課題として、コミュニケーション能力や運動能力の低下、基本的な生活習慣が身についていない点などが問題視されており、子どもへの知育教育の必要性が高くなっています。
知育教育を取り入れる際は子どもが楽しみながら遊べることを大切にして、年齢や発達に合ったものを取り入れましょう。
また、周りと比べず親子でコミュニケーションを図りながら一緒に遊ぶと、子どもの自己肯定感も養われます。ぜひ子どもが楽しめる知育教育を取り入れてください。
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