第3回 やってみよう!ひろげよう!みんなでできるエコ活動!
「考えよう!明日の地球とこどもの未来。はじめよう!今しかできないできること。」では、身近な温暖化現象から、エコ育絵本のご紹介など第1回、第2回を通してエコについて考えてきました。
さて・・・・気になる第3回は、ゴミ問題や環境保護など、実際のエコ活動をご紹介したいと思います!
今しかできない自分でできることって?
身近なゴミ問題について考える
これからも、増え続けるゴミをどうする?
地球上で出るごみの量は、世界の人口増加に比例して、これからも増え続けると予測されています。
これはかなり大きな環境問題!
日本では、1年間で使われる資源の量は、約18億6,600万トン。そのうち約3分の1となる約5億5,400万トンは、ゴミになるのだそうです。そのゴミの約半分は、燃やす処理をされた後、埋め立てて最終処分されています。つまり、資源として再利用されたり、自然にかえることのない、残りのゴミは、全て処分場に埋められているのです。現状なにも変わらず、このまま同じ量のゴミを出し続けると、2032年以降、処分場はいっぱいになってしまうと考えられています(2013年度末の時点での予測)。これはたいへんです!資源は減って、ゴミは増えるばかり・・・。わたしたちに今できることってあるのでしょうか。
すぐはじめられる!3R(スリーアール)にチャレンジ!
「3R」とは、資源を大切に使うために必要な行動のことで、ゴミの量を減らす=Reduce(リデュース)・繰り返しつかう=Recuse(リユース)・再び利用する=Recycle(リサイクル)の英単語の頭文字の3つのRを指します。
【3Rをやってみよう!】
1.Reduce=ゴミの量を減らす
・ 容器のゴミをださないように、つめかえのできる製品を選ぶ。
・ 過剰な包装はしない
・ レジぶくろを使わず、エコバッグを使う
2.Reuse=ものをくり返し使う
・ こわれたものを修理して使う
・ いらなくなったものは捨てずに人にゆずる
・ マイ箸を持ち歩いて、割り箸を使わない
3.Recycle=使い終わったものを再び資源として利用する
・ 古新聞や古紙を資源回収に出す
・ リサイクルボックスでゴミを分別する
・ リサイクルされた製品を選んで使う
人に教えたくなる、自慢したくなるリサイクル商品!
国産のお米と野菜から作られた「おやさいクレヨン」
ご紹介する色とりどりのクレヨンの名前はどれも美味しそうな野菜の名前が付いています。「とうもろこし」「にんじん」「くろまめ」「こまつな」、本物の野菜の粉末が入った、ザラザラとした描き心地のおやさいクレヨン。
実は、使用している野菜は「食べられるのに規格外で廃棄されるもの」「出荷時にカットされる部分」を使用し、主成分のワックスも米ぬかを生成する際に排出される「ライスワックス」というお米の油を使用しています。60年もの歴史を持つクレヨン工場で、ひとつひとつクレヨン職人さんの手によって作られています。
口にいれても安全な素材のみでつくられているそう。リサイクルだからこそ味わえる自然そのものの色で描く世界、子どもたちにも見せてあげたいですね。
mizuiro株式会社
〒030-0845青森県青森市緑2-20-13
みんなでやるから意味があることって?
さらにもう一歩ふみこんでエコ活動をみてみましょう。近頃、みなさんが気軽に参加できるとても面白いエコ活動がどんどん増えているのをご存知でしょうか。ここではあるとてもユニークなリサイクル活動をご紹介します。
参加してみたい!ユニークなリサイクル活動
「FUKU-FUKU プロジェクト」 あなたの服を地球の福に。
「あなたの服が、地球を幸せにする。」
そんなコンセプトから、消費者が楽しくエコ活動に参加できるよう、新しい衣料品のリサイクル方法を提案しているFUKU-FUKUプロジェクトをご存知ですか?
これまで、服のリサイクルといえば、着なくなったものをそのまま回収して必要な人にゆずるという方法がありましたが、それではゴミを減らすという根本的な解決策につながりません。そこで、バイオエタノールという新しい燃料にリサイクルしたり、近い将来は回収した服を繊維に戻して新しい服を作り直したりすることができるのです。日本国内で、年間170万トンも衣料品が廃棄されて、約8割が焼却や埋め立て処分になっているそうです。いらなくなった服をこんな新しい形で使えるものにできるなんて、なんだかワクワクしますよね。
詳しい回収場所や方法については、公式ホームページをご覧ください。
事務局:日本環境設計株式会社
誰かの活動を支援することもエコ活動!
自然環境保護について考える
野生動物がいなくなる未来
環境が変わると、影響をうけるのは人間だけではありません。約30年前に日本の野生のトキは絶滅してしまい、国内でとれるニホンウナギは、平成25年に、絶滅危惧種に指定され、今、日本では3,596種の生き物が絶滅の危機にあるそうです!わたしたちは、多くの種類の生き物たちが存在することでもたらされる自然の恵みで、生活しています。でも、今のままだと、わたしたち人間の暮しが原因で、生物多様性が失われてしまうのです。
わたしたちができることってなんでしょう。
【生物多様性のためにできる、5つの行動】
1.食べよう
・ 地元でとれたものを食べて、旬のものを味わう
2.触れよう
・ 自然の中へ出かけて、自然や生き物にふれよう
3.伝えよう
・ 自然の素晴らしさや季節の移り変わりを感じて、家族や友だちに伝えよう
4.守ろう
・ 自然や生き物の観察会、保護活動などに参加しよう
5.選ぼう
・ エコラベルが付いた、環境にやさしい商品を選ぼう
出典:環境省「こども環境白書2016」を参考に作成
守ろう!自分の地域に住む野生生物
直接的な行動ができなくても、動物や自然を守る活動を応援することで、エコ活動に参加することもできます。全国で様々な活動があります。
北海道シマフクロウの会
ここでは、北海道シマフクロウの会をご紹介します。シマフクロウは、北海道に生息する世界最大級のフクロウです。
開発により生活環境が破壊され、今は北海道東部にわずか140羽ほどの生息が確認されている、絶滅危惧種。これは25年間で約2倍になったものの、絶滅の危機からは脱してはいないのです。
北海道シマフクロウの会は、生物多様性の保全とシマフクロウに関する情報の収集・発信およびシマフクロウの保護に携わっている関係者の方々への支援を目的に結成されています。
詳しくはこちらのホームページをご覧ください。
出典:北海道シマフクロウの会事務局
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