【ランキング】2020年10月の児童書売上ランキングBEST10は?
今、絵本ナビで売れている児童書は? 話題になっているのはどんな本? なかなか見えづらい児童書の売れ傾向ですが、少しでも旬の情報をお伝えできるよう、1ケ月分のランキングを発表していきます。
さて2020年10月は、嬉しい長編の名作が第1位に! メディアの影響もあったかと思いますが、読み応えのある名作が上位にくるのは嬉しいですね。また、4位から10位のラインナップに少し変化があったり、シリーズを通して人気の作品などもありました。さらに、10月も素敵な新刊がたくさん発売になりましたよ。ランキングと共に合わせてチェックしてみて下さいね。
2020年10月の児童書売上ランキングBEST10【2020/10/1~10/31】
まず、10月の児童書部門第1位は、同数の売れで2タイトルが並びました。
「時間がない」「忙しい」と感じたら、ぜひ立ち止まって読んでほしい名作。大人の方にもおすすめです。
みどころ
赤ちゃんからお年寄りまで、すべての人間が平等に持っている24時間。自分の時間を自由に使えるのは当たり前? でも、もし、あなたの時間が、知らないあいだに盗まれていたとしたら……?
どこからともなくやって来て、町の円形劇場の廃墟に住みついたモモ。みすぼらしい服装に、ぼさぼさの巻き毛をした小さな女の子モモは、豊かな想像力と、特別な力を持っていました。モモに話を聞いてもらうと、ふしぎなことに悩みがたちどころに解決してしまうのです。
ある日、町に灰色の男たちが現われてから、すべてが変わりはじめます。「時間貯蓄銀行」からやって来た彼らの目的は、人間の時間を盗むこと。人々は時間を節約するため、せかせかと生活をするようになり、人生を楽しむことを忘れてしまいます。節約した時間は盗まれているとも知らず……。異変に気づいたモモは、みんなに注意をしようとしますが、灰色の男たちに狙われるはめになります。
不気味で恐ろしい灰色の男たちに、たったひとりで立ち向かうモモ。彼女をひとりぼっちにしようとする時間泥棒たちのずるがしこい作戦の数々! いったいどうなっちゃうの?
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文庫版や愛蔵版もあります。
子どもにはじめて出会わせたい、たんてい物語
みどころ
9歳のネートは探偵です。
今日もネートの元に1本の電話が入りました。
仲良しの女の子アニーから、なくなった絵を探してほしいとの依頼です。
すぐにアニーのところへ駆けつけるネート。
まず、アニーの話をじっくり聞き、部屋の中をくまなく調べます。
次に、その絵を見た他の人たちー仲良しのロザモンド、弟のハリー、犬のファングについて丁寧に調査していきます。
はたしてネートは、アニーのなくなった絵を発見することができたのでしょうか。
一見、すぐに解けそうと思わせておきながら、意外になかなか解けないナゾの面白さと、ネートのツボを押さえた探偵ぶりに子どもも(大人も!)たちまち心を掴まれてしまいます。
また9歳という年齢でありながら、どんなナゾが来ても常に落ち着き、周りから頼りにされているネート。子どもたちは、自分と同じぐらいの年齢の子の活躍とカッコよさにたちまち憧れてしまうのではないでしょうか。一方でパンケーキが大好物で、気が付けばいつもパンケーキを食べているところには親しみを感じてしまいますね。
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お話が気に入って、どんどん読みたくなったらこちらがおすすめ!
【ネートのたんていてちょう付】ぼくはめいたんてい全17巻セット(ギフトラッピング込)
日本で1982年に発売されて以降、子どもたちに長く愛されている「ぼくはめいたんてい」シリーズ。
もともとあった12冊に加えて、2013年から新刊が5冊刊行され、その後、先の12冊も新装版として次々に生まれ変わり、今年めでたく、全17冊のラインナップが揃いました。
今回「新装版 ぼくはめいたんてい」シリーズ全17冊の刊行を記念しまして、ネートの「たんていてちょう」とオリジナル箱をつけてお届けします。
日本で1982年に発売されて以降、子どもたちに長く愛されている「ぼくはめいたんてい」シリーズ。
もともとあった12冊に加えて、2013年から新刊が5冊刊行され、その後、先の12冊も新装版として次々に生まれ変わり、今年めでたく、全17冊のラインナップが揃いました。
今回「新装版 ぼくはめいたんてい」シリーズ全17冊の刊行を記念しまして、ネートの「たんていてちょう」とオリジナル箱をつけてお届けします。
年間を通して、常にベスト5入り! 40年以上読み継がれる心温まる幼年童話
みどころ
仲良しのかえる、がまくんとかえるくん。ふたりの間で繰り広げられるのは、濃くて、可笑しくて、ちょっぴり切ない……様々な愛すべきエピソード。アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズは幼年童話の傑作として、子どもから大人まで、たくさんの人たちに40年以上も愛され続けています。
そのシリーズ第1作目が『ふたりはともだち』、5つのお話が収録されています。
春が来たからと大急ぎでがまくんの家に走っていき、「おきなよ!」と大きな声で呼びたてるかえるくん。お日さまがきらきらして、雪も溶け、新しい一年がはじまったかと思うと、いてもたってもいられないのです。ところが、がまくんは布団の中。もう少し寝ていたいのです。11月から眠っているがまくんは「5月半ば頃にまた起こしてくれたまえよ。」なんて言うのです。そこで、かえるくんは……?
がまくんを外に連れ出して遊ぶためなら頭の回転だって早くなるかえるくんと、カレンダーに合わせて簡単に5月だと思い込んでしまうがまくん。最初のお話「はるがきた」で、幼さと可笑しさがたっぷり詰まったふたりのキャラクターを存分に味わうことができます。
続く「おはなし」と「なくしたボタン」では、それぞれのやり方でお互いを思いやっている様子(大いに巻き込みながらね)を、「すいえい」ではちょっぴりブラックな面をのぞかせつつ、思いっきり笑えるエピソードを披露してくれます。
すっかりふたりの世界観に夢中になった頃、登場するのが最後の「おてがみ」です。
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こちらもおすすめ。
【ギフトBOX】(特製A5版クリアファイル付き)アーノルド・ローベル ベストセレクト4冊セット
がまくんとかえるくんのおはなしをご存じですか?
小学校の国語の教科書にも登場する、アーノルド・ローベルの傑作物語です。
人形劇になったり、テレビに登場したり、舞台になったりもしています。
性格はまるで違うけれど仲良しなふたりの、ゆかいで楽しくてちょっと胸にしみるおはなし。小さい子から大人まで、ほっと温かい気持ちにさせてくれます。 そう、人生を豊かにしてくれるのです。
そんなアーノルド・ローベルのおはなしの中で、絶対に持っていたい4冊『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはきょうも』『ふたりはいつも』を、お求めやすく箱入りセットにして、なんとがまくんとかえるくんの特製A5版クリアファイル(非売品)を特典にお付けした限定セットギフトBOXを販売いたします!この特別な機会をぜひご利用くださいませ。
※セットは箱入りですが、いわゆる化粧箱ではなく、ヤッコ式と呼ばれる簡易な箱(素材:ダンボール)に、セットの表紙が貼り付けられたものになります。
がまくんとかえるくんのおはなしをご存じですか?
小学校の国語の教科書にも登場する、アーノルド・ローベルの傑作物語です。
人形劇になったり、テレビに登場したり、舞台になったりもしています。
性格はまるで違うけれど仲良しなふたりの、ゆかいで楽しくてちょっと胸にしみるおはなし。小さい子から大人まで、ほっと温かい気持ちにさせてくれます。 そう、人生を豊かにしてくれるのです。
そんなアーノルド・ローベルのおはなしの中で、絶対に持っていたい4冊『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはきょうも』『ふたりはいつも』を、お求めやすく箱入りセットにして、なんとがまくんとかえるくんの特製A5版クリアファイル(非売品)を特典にお付けした限定セットギフトBOXを販売いたします!この特別な機会をぜひご利用くださいませ。
※セットは箱入りですが、いわゆる化粧箱ではなく、ヤッコ式と呼ばれる簡易な箱(素材:ダンボール)に、セットの表紙が貼り付けられたものになります。
第4位も同数の売れで、2タイトルが並びました。
第4位 おおきなおおきなおいも
秋といえば、いもほり。迫力の大きさを楽しもう
みどころ
いよいよ明日はいもほり遠足。あおぞらようちえんの子ども達は、それはそれは楽しみにしています。ところが…当日は雨。いもほり遠足は一週間延期です。先生は仕方ありませんねって言うけれど。
「つまんない つまんない」
でも大丈夫。おいもは7つ寝ると、いっぱい大きくなって土の中で待っててくれるんですって! そのおいも、どのくらい大きくなっていると思う? 子ども達は想像しているうちに紙に描いてみたくなりましたよ。大きな大きな紙を用意して、それでも足りないからのりで貼り合わせてもっと大きくして。絵具を筆で「ごし ごし しゅっ しゅっ」「ぴちゃ ぴちゃ しゃっしゃっ」…もっと紙を足して。もっともっと。
ああーーーすごい!!
絵の具で描いたおいもの大きいこと、大きいこと。
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第4位 番ねずみのヤカちゃん
声に出して読んであげるのがおすすめです♪
みどころ
ドドさん夫婦の家の壁と壁のすき間に住む、おかあさんねずみと、四ひきの子ねずみ。そのうち四ひき目は、「やかましやのヤカちゃん」とよばれていました。
どうしてこんな名前がついたかって?
それはね…このヤカちゃん、とてつもなく声が大きかったからなんです。
たとえばこんな風。おかあさんねずみが、ドドさん夫婦に存在を気づかれないよう「けっして音をたててはいけない」と注意している時も「うん、わかったよ、おかあさん」と答える声のなんと大きいこと!他にもおかあさんねずみの注意に対して、全部うんと大きな声で答えるヤカちゃんのお返事の繰り返しが何とも愉快でたまりません。でもお返事のしかたから、ヤカちゃんがとっても素直でまっすぐで良い子だということが伝わってきて、どんどんヤカちゃんを応援したくなってしまいます。けれどもやっぱりその大きな声のせいで、ドドさん夫婦の家にねずみがいることがばれてしまって…。ここからドドさん夫婦のねずみ退治作戦が始まります。ドドさん夫婦とヤカちゃんの対決の結末やいかに…?
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第6位 エルマーのぼうけん
みどころ
さあ、リュックサックに道具をつめて、エルマーと一緒に冒険の旅に出発しよう!
これは僕の父さん、エルマーが小さかった頃のある冒険のお話です。ある雨の夜、エルマーは、年取ったのらねこから、「どうぶつ島」に捕らえられているかわいそうなりゅうの話を聞きます。りゅうは、空の低いところに浮いていた雲から落っこちてきたちっちゃな子どものりゅうで、ジャングルの猛獣たちに捕まえられて、川を渡るために働かされているというのです。
エルマーは、すぐに助けに行こうと決心します。早速ねこにどうぶつ島のことや、持っていくものを教えてもらい、旅の準備に取り掛かります。エルマーがリュックサックにつめたのは、「チューインガム、ももいろのぼうつきキャンデー二ダース、わゴム一はこ、くろいゴムながぐつ、じしゃくが一つ、はブラシとチューブいりはみがき‥‥‥」などなどたくさんの道具。そして「どうぶつ島」へと繋がる「みかん島」行きの船に忍び込んだエルマーは、六日六晩たってようやく「みかん島」へ。ここで食料のみかんをリュックいっぱいに詰め込んで、夜の間に「どうぶつ島」へと渡ります。
「どうぶつ島」へ着くと、早速りゅうがつながれている川を探しに、気味の悪いジャングルの中を歩いていくエルマー。ジャングルでは、おかしな喋り方をするねずみや、うわさ好きのいのししに出くわしたり、とら、さい、ライオンなど恐ろしい猛獣たちにつぎつぎと出くわします。猛獣たちはたいていお腹をすかせていて、食べられそうになることもしばしば。さてエルマーは、どんな風に猛獣たちの危険をくぐり抜け、どうやってりゅうを助け出すのでしょうか?
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続けて読んでみよう!
第7位 きつねの子(2) つりばしゆらゆら
みどころ
“きつねの こは、はしの いたの うえに、こわごわ あしを のせました。あしもとがゆうらり ゆれました。
「ひとつ、ふたつ、みっつ……。」
みっつ あるいた ところで いたの すきまから、あおく すんだ かわの みずが みえました。とたんに あしが すくみ、まえへ すすめなく なりました。”
谷川にかかる細いつり橋。ある日、きつねの男の子のこんすけは、友だちのくまの子とうさぎの子といっしょに、橋のたもとに遊びにきました。おそるおそるむこう側をのぞき込んでいた3匹は、橋をわたって来たいのししのおじさんから、反対側にはきつねの女の子が住んでいると聞きます。その子と遊びたい一心で、こんすけは翌朝からひとり、つり橋をわたる練習をはじめます。
はじめての朝は3歩。次の朝は5歩。そのまた次の朝は6歩……。朝早く、まだ誰も通らない時間にやってきては、毎日少しずつ、昨日よりも遠くへと進んでゆきます。
おそるおそる、でも着実に、まだ見ぬ新しい世界へと踏み出していくようすが、かわいらしくもたのもしいお話です。このくらいの年頃の子どもたちにとってはこんなちょっとしたことが大冒険。みんなにはないしょのところがワクワクドキドキ感を高めてくれます。すべてのページにつちだよしはるさんのほんわかあたたかい絵が添えられていて、風がふいてつり橋がゆれると、こんすけといっしょにどきっとしたり、足がすくんだり。まだ見ぬ世界への好奇心とおそれの間でゆれる気持ちが伝わってきて、応援する手にも思わず力がこもります。
さあ、こんすけはきつねの女の子と会えるのでしょうか?
第8位 なぞなぞのすきな女の子
みどころ
なぞなぞ遊びは好きですか? 答えるのも楽しいけれど、なぞなぞを出すのも楽しいですよね。特に答えられないような、なぞなぞが出せたら!
この本は、そんな、なぞなぞが大好きな女の子が主人公のお話です。女の子は、一緒に遊べるお友達を探しに森に出かけ、はらぺこオオカミと出会います。お母さんとなぞなぞ遊びをいつもしている女の子は、オオカミにぴったりの、何やら長いなぞなぞを出しました。オオカミは一生懸命考えるのですが、長いなぞなぞに、答えがいっぱい出て来てしまい…あらら? なぞなぞの答えは一つ、ですよね。さあ、オオカミは答えられるでしょうか?
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第9位 たんたのたんけん
第10位 『いやいやえん』
また10月は、こちらの2シリーズが、シリーズを通して人気がありました!
TVアニメでも大人気! 現在、14巻まで刊行中です。
みどころ
「いらっしゃい。ここは銭天堂。幸運をもとめる幸運な人だけが、見つけられる店でござんす。幸運なお客さんのおのぞみは、この紅子さんが、きっとかなえてさしあげましょ」
うたうような節回しでそう申すのは、古銭の柄の入った濃い赤紫色の着物を着て、どっしりと太り、真っ白な髪を結い上げた紅子さん。そう、この本の表紙でこちらをみてほほえんでいる存在感たっぷりの女性が紅子さんです。
心に悩みや望みをもつ6人の主人公たちが、それぞれ銭天堂で手に入れたのは、「型ぬき人魚グミ」「猛獣ビスケット」「ホーンテッドアイス」「釣り鯛焼き」「カリスマボンボン」「クッキングツリー」。その駄菓子を食べた時に主人公たちに起こる何とも奇妙で不思議な体験が、このお話の面白さ。毎回ドキドキハラハラさせられてしまうのは、みんな、説明書をちゃんと読まずに駄菓子を食べてしまうから。初めに説明書をきちんと読んでいれば問題なく幸運になれたものを、あせって間違った食べ方をして、それはそれは大変なことが起きてしまうんです。
(続きはこちら>>>)
ちょっぴり怖くて、とびきりキュートなゾンビの女の子が大活躍!
出版社からの内容紹介
ホラーちゃんはふつうのゾンビの女の子。
村の人々に見つからないようにひっそりと暮らしていますが、みんなとお友だちになりたくって……。
秋になり、おばけの仮装をするお祭りに参加することに。
最後に2020年10月の新刊の中から、おすすめの作品をご紹介します。
2020年10月のおすすめ新刊情報(小学生から中高生向けの新刊です)
秋山朋恵(絵本ナビ 児童書担当)
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