磯崎編集長出演! bayfm『田中美里 Sompo Japan presents Morning Cruisin’』 12/18放送で紹介されたクリスマス絵本は…?
「クリスマスに絵本のプレゼント。
いくつになっても、心がときめきます。
夢みる子どもたちに、そして夢みる大人たちに…」
こんな素敵な声とフレーズで始まったのは、女優の田中美里さんがパーソナリティを務めるラジオ損保ジャパン日本興亜presents MORNING CRUISIN'(bayfm)。
「今日は恒例クリスマスの絵本特集、もうすっかりおなじみの絵本情報サイト絵本ナビの磯崎編集長に今年のクリスマス絵本のおすすめをご紹介いただきますよ。」
そうなのです。今回この番組によんでいただくのは6回目! 今年もまたクリスマスの絵本の特集に登場させていただきました。今回は、発売されたばかりの2021年新作クリスマス絵本の中から、個性的な3冊をご紹介。最初は……
bayfm『損保ジャパン日本興亜presents Morning Cruisin’』の2021年クリスマス絵本特集で磯崎編集長が紹介したのは…?
…あれれ。 この子、どこかで見たような?
ロングセラー絵本『くまのコールテンくん』(偕成社)に登場するコールテンくんが、なぜコールテンくんという名前になったのか、どうしてタイトルに「クリスマス」とついているのか。読んでみたくなっちゃいますよね?
コールテンくんのクリスマス
12月のデパートのおもちゃ売り場でお昼寝から目を覚ましたのは、くまのぬいぐるみ。そこへ男の子とお母さんがやってきます。くまくんは背中をぴん!
「ぼく、サンタさんに あの はしごしゃを おねがいするんだ」
ところが、彼が指をさしたのは、1段上の棚にある赤いはしごしゃ。次にやってきた女の子が選んだのは、隣に座っているドレスを着たお人形。そこでくまくんは、誰かのプレゼントになるにはちゃんとした服を着なくちゃ、と考えます。その晩、くまくんはそっと棚から降りて……。
くまくんが歩き回って見つけたのは、みどり色の素敵なズボン。サイズもぴったり、よくお似合いです。でも、あれれ。 この子、どこかで見たような?
……そうです、コールテンくんです! このお話は、彼がコールテンくんと名付けられ、あの女の子に出会う直前までが描かれています。そして『くまのコールテンくん』(偕成社)の冒頭シーンへとつながっていくのです。ああ、こうしてあの幸せな出会いが生まれたのだと思うと、胸が熱くなるのです。
どちらを先に読んだとしても、子どもたちはきっとコールテンくんのことを大好きになってしまうはず! クリスマスの時期にぴったりな愛らしいお話。嬉しい贈り物ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
そんなはらぺこで大丈夫……?
2冊目は、はらぺこめがねさんによる「はらぺこサンタ」の物語。お腹がすきすぎて、なにもかもがごちそうに見えてきてしまうサンタさん。大丈夫なのかな……!?
はらぺこサンタのクリスマス
いよいよ明日はクリスマス。サンタクロースは準備中。ところが時間がなくて大あわて。食事はあきらめ出発です。たくさんのプレゼントをソリに積みこみ、こびとたちに見送られ、トナカイにひかれて夜空に飛びたったのですが……
おや?
こんなところにシュトーレン!?
はらぺこサンタは思わずごくり。夜空に浮かびあがっているのは、真っ白な粉砂糖に包まれ、果実や木の実がぎゅっとつまっているシュトーレン、のはずもなく。雪が積もったお山です。しっかりしなくちゃ、サンタさん。ところが、今度は目の前にコンソメスープ、ミートローフにブッシュ・ド・ノエル……なにもかもが食べものに見えてきてしまうのです。こんなはらぺこで、サンタさんは大事な仕事を終えられるのでしょうか。
クリスマスのごちそうが画面いっぱいに次から次へ。なんて迫力、なんて美味しそう。こんなに何度も「ごくり」とつばを飲みこむクリスマス絵本があったでしょうか。それもそのはず、作者は「はらぺこめがね」さん。食と人をテーマに創作活動を続ける彼らが手がければ、クリスマスの物語だってこの通り。
さあ皆さんも。この絵本を読んで、めいっぱいお腹をすかせて。素敵な夜を迎えてくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「ああ、毎日がクリスマスだったらいいのに!」
クリコってなに? クリスマスっていつまで続くの……!? 3冊目はとびっきり個性的なこの絵本。
クリコ
朝はサンタさんからプレゼントをもらったし、昼はクリスマスケーキを買ってもらったし、夜は大ごちそう。 おまけにおかあさんの作る料理はほっぺが落ちそうなくらいおいしい。こんな一日を過ごしていたら、思わず思っちゃいますよね。
「ああ、毎日がクリスマスだったらいいのに!」
でも、本当にそんなことがあったらどうなっちゃうのでしょう……。その夜、この家ではとんでもない事件が起こります。みんなが楽しみにしていたケーキが突然しゃべりだし、チキンをほおばり、言うのです。
「あたいの名前はクリコ。今日から家族の一員ね」
すると翌朝、まくらもとにまたプレゼントが届いています。今日は26日だというのに! 次の日も、また次の日も。クリコが来てから、この家は毎日クリスマス。これって、なんか変。届くプレゼントも変。それでも続くクリスマス。いったいどうなっちゃうの……!?
シゲタサヤカさんの描くクリスマスは、やっぱり普通じゃない。だって物語の中心はクリスマスの次の日からだし、クリコっていう名前も気になるし、最後まで展開が読めないし。でも、なぜだか心にずっとひっかかる不思議な話。……大丈夫、どうやらクリコには一年中会えるみたいですよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
最後に朗読したのはこの絵本…!
番組後半、「私の本棚から」のコーナーにも磯崎のコメントが少し登場。さらに田中美里さんの朗読におすすめとして選ばせていただいたのはこの絵本です。期待通り、とってもしっとりとした声が絵本の持つ雰囲気にぴったり♪
ひとりぼっちのもみの木
クリスマスの前の晩。ひとりぼっちのもみの木が、丘の上にぽつんと立っていました。寒さと静けさに身震いしながら、下に広がるきらめく街並みをうっとり眺めています。
かつてはここも大きな森で、仲間がたくさんいたのですが、今ではみんな居場所を見つけ、心地よさそうにしています。話し相手もなく、ひとり長い冬の眠りにつこうとしていたその時。ざくざく足音をさせ、あたたかなあかりと共にあらわれたのは……?
誰もが自分の居場所と温もりを求めるその晩に、優しく陽気なその人は、もみの木のために仕事にとりかかり、あっという間に願いを叶え、夜空に飛び去っていったのです。なんて素敵な夜なのでしょう!
一年に一度もみの木が最高に輝くその瞬間を、静かにあたたかく描きだすこの物語。決して派手ではないけれど、それでも確かに奇跡は起き、夜はきらめく光に包まれて、その光景は忘れられないほど美しく。
「みなさん クリスマス おめでとう
そして みなさん すてきなよるを」
江國香織さんの翻訳で味わう、小さなクリスマスの絵本。誰かに贈りたくなる1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
番組のサイト内でも、この日に登場した絵本をご紹介してくださっています!こちらも、ぜひのぞいてみてくださいね。
絵本ナビのクリスマス2021
番組内でもしっかりとご紹介してくださった「絵本ナビのクリスマス2021」。今年もおすすめ絵本やグッズ、ギフトにおすすめのセットなどクリスマスのプレゼントにおすすめの商品をたくさんおすすめしています。
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