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月別児童書ランキングBEST10

【ランキング】2022年1月、2月の児童書人気ランキングBEST10は?


今、絵本ナビで売れている児童書は? 話題になっているのはどんな本? なかなか見えづらい児童書の売れ傾向ですが、毎月、旬の情報をお伝えできるよう、人気ランキングを発表していきます。今回は、2022年1月と2月のランキングをまとめてご紹介♪ さて、今どんな児童書が読まれているのでしょうか。素敵な新刊もぞくぞくと発売されています。小学生の読書のご参考に何を読もうか迷ったら、ぜひご活用下さい。

2022年1月、2月の児童書人気ランキングBEST10【2022/1/1~2/28】

第1位は『ふたりはともだち』がまくんとかえるくんの温かい友情のお話は寒い季節にもぴったり!

ふたりはともだち

みどころ

仲良しのかえる、がまくんとかえるくん。ふたりの間で繰り広げられるのは、濃くて、可笑しくて、ちょっぴり切ない……様々な愛すべきエピソード。アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズは幼年童話の傑作として、子どもから大人まで、たくさんの人たちに40年以上も愛され続けています。

そのシリーズ第1作目が『ふたりはともだち』、5つのお話が収録されています。

春が来たからと大急ぎでがまくんの家に走っていき、「おきなよ!」と大きな声で呼びたてるかえるくん。お日さまがきらきらして、雪も溶け、新しい一年がはじまったかと思うと、いてもたってもいられないのです。ところが、がまくんは布団の中。もう少し寝ていたいのです。11月から眠っているがまくんは「5月半ば頃にまた起こしてくれたまえよ。」なんて言うのです。そこで、かえるくんは……?

がまくんを外に連れ出して遊ぶためなら頭の回転だって早くなるかえるくんと、カレンダーに合わせて簡単に5月だと思い込んでしまうがまくん。最初のお話「はるがきた」で、幼さと可笑しさがたっぷり詰まったふたりのキャラクターを存分に味わうことができます。

続く「おはなし」と「なくしたボタン」では、それぞれのやり方でお互いを思いやっている様子(大いに巻き込みながらね)を、「すいえい」ではちょっぴりブラックな面をのぞかせつつ、思いっきり笑えるエピソードを披露してくれます。

すっかりふたりの世界観に夢中になった頃、登場するのが最後の「おてがみ」です。
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「がまくんとかえるくん」シリーズ、人気の4冊が豪華な一冊に。2022年2月に発売されたばかりの新刊です。

ふたりはしんゆう がまくんとかえるくん ぜんぶのおはなし

ふたりきりで すわっている かえるくんと がまくんは、しんゆうでした。― 日本で誕生してから50年。『ふたりはともだち』『ふたりはいっしょ』『ふたりはいつも』『ふたりはきょうも』4冊の大判合本。贈り物に最適な一冊。

新1年生がはじめて読むお話としてもおすすめ。ネートはどうやってナゾを解く?

ぼくはめいたんてい(1) きえた犬のえ(新装版)

みどころ

1982年の発売以来、たくさんの子どもたちに愛され、読み継がれてきた「ぼくはめいたんてい」シリーズの第1巻目。マージョリー・W・シャーマットさんによる全17巻となるこちらのシリーズは、5歳ぐらいから小学校低学年の子どもたちにちょうど良いハラハラさで、子どもたちがはじめて物語の楽しさに出会えるシリーズでもあります。つぎつぎにネートに降りかかるナゾ解きの面白さはもちろんのこと、巻ごとに増えていく個性的な登場人物、ネートからママへの置き手紙の内容など、読めば読むほど多くの楽しみをも発見できるでしょう。

すべての漢字にふりがながついているので、はじめての読み物としてもぴったり。ひとり読みに移る前に、まずは読んであげながら親子で一緒にナゾ解きを楽しんでみるのもいいですね。シーモントさんの温かくユーモアたっぷりの挿絵と、訳者の小宮由さんの柔らかな語り口も、子どもたちの読書をやさしく応援してくれます。お話の最後には「めいたんていのこころえ」もついていて、もし周りでなにかナゾが起きた時の役に立つかも!? さあ、ネートとどんどんナゾを解いて、一緒に名探偵になろう!

(秋山朋恵  絵本ナビ編集部)

楽しく個性的な登場人物がいっぱい!

新1年生の入学祝いや、新2年生への進級祝いにもおすすめのシリーズ全巻セット(全17巻)

はれときどきぶた

みどころ

三年三組。畠山則安。あだなは、十円やす。じまんは毎日、日記をつけていること。けれどもある日、大事な日記をお母さんが勝手に読んでいるところを目撃してしまった則安くんは、腹を立て、「あしたの日記」としてへんなことを書き始めます。トイレに大蛇がいた! お母さんが鉛筆を天ぷらに! 金魚が飛び回る、お母さんの首がのびた、そして空からぶたが降る!? はたして日記を書いた後に起きたこととは?

1980年に刊行され、40年近くにわたり読み継がれてきた『はれときどきぶた』。子どもの頃に読んだという大人の方もたくさんいらっしゃることでしょう。

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第4位 エルマーのぼうけん

子どもと一緒にハラハラドキドキの冒険の旅へ!

エルマーのぼうけん

みどころ

さあ、リュックサックに道具をつめて、エルマーと一緒に冒険の旅に出発しよう!

これは僕の父さん、エルマーが小さかった頃のある冒険のお話です。ある雨の夜、エルマーは、年取ったのらねこから、「どうぶつ島」に捕らえられているかわいそうなりゅうの話を聞きます。りゅうは、空の低いところに浮いていた雲から落っこちてきたちっちゃな子どものりゅうで、ジャングルの猛獣たちに捕まえられて、川を渡るために働かされているというのです。

エルマーは、すぐに助けに行こうと決心します。早速ねこにどうぶつ島のことや、持っていくものを教えてもらい、旅の準備に取り掛かります。エルマーがリュックサックにつめたのは、「チューインガム、ももいろのぼうつきキャンデー二ダース、わゴム一はこ、くろいゴムながぐつ、じしゃくが一つ、はブラシとチューブいりはみがき‥‥‥」などなどたくさんの道具。

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可愛い箱に入った3冊セットもおすすめ♪(小学1、2年生に)

エルマーのぼうけんセット

エルマー少年とりゅうの子の冒険物語3部作。ユーモアたっぷりのお話は、読むものの心を空想の世界に羽ばたかせながら、物語のリアリティーに引き込みます。幼年童話の最高峰として読みつがれているロングセラー。

第5位 たまごのはなし

第28回ブラチスラバ世界絵本原画展で金牌を受賞(2021年10月)。絵にもお話にも魅力がたっぷり♪

たまごのはなし

みどころ

つるんと白く、見事なフォルム。それは、どこから見ても完璧なたまご。だけど、その体からは、細くて繊細な手足が伸び、何とも言えない目鼻口の表情が浮かびあがっている。そして言うのです。

「やあ、こんにちは。わたしはたまご。
 今から、わたしのはなしをするからね。」

一目で心を掴まれてしまった読者に向かって、たまごは、自分が目を覚ました瞬間のことから、はじめて歩き、はじめて話をした時の事を語ります。そして、マシュマロに出会い、巻き込みながら、一緒にキッチンの台を降り、リビングにまで足を運ぶ話へと続きます。

注目の絵本作家、しおたにまみこさんの初めての絵童話。その独特な感性は、絵だけではなく、思考回路にあるのでは……と、改めて驚かずにはいられません。(続きを読む>>>

第6位は同数の売れで5タイトルが並びました。

第6位 チョコレート工場の秘密

チョコレート工場の秘密

チャーリーの町にあるチョコレート工場は、世界一有名。でも、働く人たちの姿をだれも見たことがない、ナゾの工場! そこへ5人のこどもたちが招待されることになった。そして…? 国際アンデルセン賞画家Q・ブレイクの軽妙洒脱な挿画、柳瀬尚紀による渾身の〈新訳〉で贈る新シリーズ・第一回配本。本書を原作とする映画『チャーリーとチョコレート工場』は、ジョニー・デップ主演、ティム・バートン監督で2005年秋公開。

第6位 番ねずみのヤカちゃん

番ねずみのヤカちゃん

みどころ

ドドさん夫婦の家の壁と壁のすき間に住む、おかあさんねずみと、四ひきの子ねずみ。そのうち四ひき目は、「やかましやのヤカちゃん」とよばれていました。
どうしてこんな名前がついたかって?

それはね…このヤカちゃん、とてつもなく声が大きかったからなんです。

たとえばこんな風。おかあさんねずみが、ドドさん夫婦に存在を気づかれないよう「けっして音をたててはいけない」と注意している時も「うん、わかったよ、おかあさん」と答える声のなんと大きいこと!他にもおかあさんねずみの注意に対して、全部うんと大きな声で答えるヤカちゃんのお返事の繰り返しが何とも愉快でたまりません。でもお返事のしかたから、ヤカちゃんがとっても素直でまっすぐで良い子だということが伝わってきて、どんどんヤカちゃんを応援したくなってしまいます。けれどもやっぱりその大きな声のせいで、ドドさん夫婦の家にねずみがいることがばれてしまって…。

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第6位 ルドルフとイッパイアッテナ

ルドルフとイッパイアッテナ

みどころ

まるごと猫の視点で語られるところが何より面白い1冊!飼い猫からノラ猫の世界に突然入り込んだルドルフに、ノラ猫として生きていくのに大事なことを教えてくれるイッパイアッテナ。勉強することがなぜ大事なのか、どんな風に役に立つのかということも彼の手にかかれば深く納得できてしまうから不思議です。次第にめばえていくアツい友情にもご注目下さいね。

第6位 なぞなぞのすきな女の子

なぞなぞのすきな女の子

みどころ

なぞなぞ遊びは好きですか? 答えるのも楽しいけれど、なぞなぞを出すのも楽しいですよね。特に答えられないような、なぞなぞが出せたら!

この本は、そんな、なぞなぞが大好きな女の子が主人公のお話です。女の子は、一緒に遊べるお友達を探しに森に出かけ、はらぺこオオカミと出会います。お母さんとなぞなぞ遊びをいつもしている女の子は、オオカミにぴったりの、何やら長いなぞなぞを出しました。オオカミは一生懸命考えるのですが、長いなぞなぞに、答えがいっぱい出て来てしまい…あらら? なぞなぞの答えは一つ、ですよね。さあ、オオカミは答えられるでしょうか? 
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第6位 おおきなおおきな おいも

おおきなおおきな おいも

いよいよ明日はいもほり遠足。あおぞらようちえんの子ども達は、それはそれは楽しみにしています。ところが…当日は雨。いもほり遠足は一週間延期です。先生は仕方ありませんねって言うけれど。

「つまんない つまんない」

でも大丈夫。おいもは7つ寝ると、いっぱい大きくなって土の中で待っててくれるんですって! そのおいも、どのくらい大きくなっていると思う? 子ども達は想像しているうちに紙に描いてみたくなりましたよ。大きな大きな紙を用意して、それでも足りないからのりで貼り合わせてもっと大きくして。絵具を筆で「ごし ごし しゅっ しゅっ」「ぴちゃ ぴちゃ しゃっしゃっ」…もっと紙を足して。もっともっと。
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新刊から人気のあった作品もご紹介♪

原作『赤毛のアン』の魅力がたっぷり伝わる、はじめての「赤毛のアン」との出会いに!

はじめての赤毛のアン アイスクリームのピクニック

みどころ

おとうさんもおかあさんもいないアンは、緑の切り妻屋根の家に住むマリラとその兄マシューに引き取られて「プリンス・エドワード島」で暮らしています。
ある日、日曜学校のピクニックで、アイスクリームが出ると聞いて、大興奮! なぜならアンはまだ一度も、アイスクリームを食べたことがないのです。ピクニックへも行ったことがありません。
ああ、食べてみたい。行ってみたい。

けれどもピクニックを水曜日にひかえた月曜日に事件が起こります。
マリラがとても大切にしているアメジストのブローチがなくなってしまったのです。
はたしてアンは、ピクニックへ行くことができるのでしょうか。

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富安陽子さんが描く話題作! 明治16年の上野の博物館を舞台にしたミステリー(長編シリーズ第1作)

博物館の少女 怪異研究事始め

出版社からの内容紹介

運命に導かれ、文明開化の東京にやってきた少女イカルは、上野の博物館の古蔵で怪異の研究をしている老人の手伝いをすることになる。日本に誕生して間もない博物館を舞台に、謎が謎を呼ぶ事件を描くミステリアスな長篇。

明治16年、文明開化の東京にやってきた、大阪の古物商の娘・花岡イカルは、親戚のトヨの用事で上野の博物館を訪れた際、館長に目利きの才を認められ、博物館の古蔵で怪異の研究をしている織田賢司(= 通称トノサマ)の手伝いをすることになる。
トノサマの指示で蔵の整理を始めたイカルだったが、目録と収蔵品の照合を終えた後、黒手匣(くろてばこ)という品物だけが何者かによって持ち去られたことが発覚した。いったい誰が、何の目的で盗んだのか? 隠れキリシタンゆかりの品とも噂される、この匣に隠された秘密とは?

「魔女の宅急便」スピンオフシリーズの第三弾! 本編第三巻に登場したケケが描いた物語。

ケケと半分魔女 魔女の宅急便 特別編その3

出版社からの内容紹介

本編第3巻に登場したケケが大人になって物語を書き上げました。タイトルは「半分魔女―もうひとつのものがたり」。主人公のタタは4歳で母親を亡くし、いつも自分は“半分”だと心もとなく思っている女の子です。周囲に反抗ばかりしていた十代のある夜、タタは屋根裏部屋で母親が残した〈おわりのとびら〉という本を手にし、そこに書かれていた奇妙な言葉にひとり旅立つことを決意します。それは、“半分を探す旅”でもありました。

おすすめ新刊読み物情報

最後に2022年1月と2月の新刊から、おすすめの作品をご紹介します。

2022年1月の児童書新刊よりおすすめ

2022年2月の児童書新刊よりおすすめ

まるごと春の喜びを感じさせてくれるささやかな魔法が詰まった物語。

コロキパラン 春を待つ公園で

みどころ

ある二月の日曜日、広い公園の真ん中に開店したチョコレート屋さん『ムッシュ・チョコット』。チョコにそえるカードに、あげた人の似顔絵がついていたら、もらった人はきっとうれしいにちがいない。そう思いついた店長さんのお手伝いで、チョコを売る係の森田さんと一緒に、似顔絵をかく係となった「わたし」。

コロキパラン‥‥‥キロラポン‥‥‥
コロキパラン‥‥‥キロラポン‥‥‥

開店準備をしているわたしたちのところに時おり流れてくる、ちょっとないほどにきれいなオルゴールの調べ。それは、少し離れたベンチのそばで、ひとりのおじさんが車輪つきの大きな木箱のハンドルを、ゆっくりゆっくり回すところから聞こえてきます。「楽しいっていうか、ふしぎっていうか、なんだかおとぎばなしみたいな感じ」と喜ぶ店長。いよいよお店の開店です。

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秋山朋恵(あきやま ともえ) 

絵本ナビ 副編集長・児童書主担当

書店の本部児童書仕入れ担当を経て、私立和光小学校の図書室で8年間勤務。現在は絵本ナビ児童書主担当として、ロングセラーから新刊までさまざまな切り口で児童書を紹介。子どもたちが本に苦手意識を持たずに、まず本って楽しい!と感じられるように、子どもたち目線で本を選ぶことを1番大切にしている。著書に「つぎ、なにをよむ?」シリーズ(全3冊)(偕成社)がある。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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