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絵本ナビニュース2019

食物アレルギーの子を持つ家庭の悩みと最新アレルギー対応食品

国内では10人に1人が食物アレルギーをもつといわれています。食物アレルギーって『大変そうだなぁ』とは思うものの、実際のところ家族にアレルギーの方がいないと悩みは分からないもの。NPO法人「アレルギーっこパパの会」の理事長、今村慎太郎さんの「食物アレルギー」をテーマにした講演会と食品メーカー4社によるアレルギー配慮食品の試食会に参加してきました。

>>>NPO法人アレルギーっこパパの会

給食は、食物アレルギーの子どもをもつ親にとって心配の種

今井さんによると、春は初めての給食が始まる時期で、子どもが食物アレルギーを持っている方は事故が起こらないかどうか、とても心配な時期だそう。除去食対応の給食日は、子どもにもしっかり伝えておいた方がいいそうです。今井家では、ホワイトボードを使って、給食の献立を確認し、アレルギー除去給食日なのかどうか、毎朝子どもと確認していたそう。楽しい給食の時間を続けるには、学校側との連携や子ども自身としっかり認識することがとても大事だと分かりました。

食物アレルギーの方は、スーパーでの買い物がかなり制限されている

家庭での食生活を聞いてみました。今井さんの子どもは「大豆」「卵」「乳」「小麦」の4つの食物アレルギーでした。今井家がスーパーで買えるものは「生鮮食品だけ」だったそうです。ここからも日々のご苦労が少しだけ理解する事が出来ます。

食べることは、家族団らんの大事な時間ですよね。家族で同じ献立が1番良いし、調理もラクです。今井家では、普通の家庭が30分で準備できる料理でも倍の1時間は掛かっており、家庭での調理はとても大変だったそうです。

 

 

そんな中、アレルギー対応食品や加工製品を手に入れることは日々の調理時間を少しでも短くできる大事な手段です。ただし食物アレルギーの方が、一番苦労しているのが食物アレルギー対応食品の入手です。スーパーやコンビニで見かけることは少なく一般的でないと感じます。最近の各メーカーの取り組みを聞いてみると10年前から取り組みをしており、アレルギー対応食品も様々な商品が出ていることが分かりました。小売店での販売はまだまだ少なく感じますが、インターネットでの通販はあるそうで、LOHACOなどでまとめて売っているサイトもあるそうです。このようなサイトや小売り店でアレルギー対応食品コーナーなどが増えるといいですね。

アレルギー除去食品で作られたパーティーメニュー

各メーカーのアレルギー除去食品を使ったメニューの試食をしました。見た目だけでは分からないおいしそうなメニューが並んでいました。

米粉でつくる白いパンケーキ

米粉で出来たパンケーキ。小麦で作られたパンケーキとは違い、食感がもちもちしていて美味しいパンケーキでした。

小さな花むすび

こちらの花むすびは「ふりかけ」「マヨネーズ」「ウィンナー」にアレルギー対応製品を使っています。加工肉にもアレルギー対応食品があるとは知らず驚きました。

くり抜きカレーパン

こちらのカレーパンは、「お好み焼き粉」「レトルトカレー」「パン」「衣の素」にアレルギー対応製品を使っています。カレーが好きな子どもって多いですよね、アレルギー対応のレトルト食品があるのはいいですね。

プチオープンサンド

簡単に作れて美味しいオープンサンド。「マヨネーズ」「ロースハム」「ミートボール」「食パン」がアレルギー対応食品でした。見た目も華やかで、子どもも一緒に調理するのを楽しんでくれそうですね。

プチオコ&プチピザ

お好み焼きとピザのプチサイズ。ミックス粉は、小麦ではなく米粉を使っています。ソースもアレルギー対応食品でした。お好み焼きってソースが大事ですよね。これはうれしいです。

 

どの食品も美味しくいただきました!各商品は常にストックしておきたいものばかり。忙しいときや時間がないときやレトルト食品などは災害用ストックとしてもおススメです。

4つのメーカーから出ているアレルギー対応食品

4つのメーカーから出ているアレルギー対応商品は、「LOHACO 食物アレルギー配慮商品特集ページ「みんなで一緒に食べよう」からも購入可能です。

各メーカーのアレルギー配慮商品の詳細は…

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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