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絵本ナビニュース2018

【news】10代にこそ出会ってほしい「絵本」がある。読む力、生きる力をはぐくむ13歳のための絵本ブックガイド!

小さな子どものためでも、大人の癒しでもない10代のために絵本

小さな子どもだけのものでも、大人のための”癒し”でもない。YA(ヤングアダルト)世代だからこそ心に響く〈YA絵本〉の魅力を、読書の愉しみと豊かさを知りつくした本のプロ14人が紹介します。

4月12日に発売された『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』(西村書店)。

 

「13歳に読みものではなく絵本を」と聞いて違和感を覚えた人も多いのではないでしょうか。

ところが、このガイドブックで紹介されている絵本は、13歳だからこそ今、この絵本を読んでほしい!という強い思いから生まれこの絵本ガイドブック。小さな子どものためのものと思われがちな「絵本」の中には、10代の心にこそ響く素晴らしい作品がたくさんあるのだそうです。

 

10代の揺れ動く敏感な成長する心を導く頼もしい道案内となるブックガイド。

一体、どんな内容なのでしょうか。

読書の愉しみと豊かさを知りつくした本のプロ14人が紹介する絵本

夢や悩みを抱くYA(ヤングアダルト)世代のために、書評家、作家、翻訳家、書店員、編集者など本のプロ14人が、今オススメの絵本をご紹介しています。

●アート/ナンセンス/私は私/恋愛と友情/家族/生と死/平和と戦争/歴史/自然/物語の全10 ジャンルで100 冊、 さらにコラムで9 冊を掲載 

 

●評論家、 作家、 翻訳家、 書店員、 編集者など、 さまざまなかたちで絵本にかかわる14人が独自にセレクト

 

●名作・ロングセラーから2017 年刊行のものまで10代の心に響く絵本を幅広く紹介 

<掲載絵本(一部)>

『アライバル』『ウェン王子とトラ』『サウスポー』『せかいいちのねこ』『ぜつぼうの濁点』『仮名手本忠臣蔵』『希望の牧場』『ゴールディーのお人形』『チョコレートをたべたさかな』『とべ バッタ』『なぜカツラは大きくなったのか』『百年の家』『まめまめくん』『森の絵本』etc.
 

▲【見開きページ見本】〈第6章 今なにを感じてる? 生と死〉より。 『黒グルミのからのなかに』 
黒グルミのからのなかに

病に倒れた母を救うため、息子のポールは死神を黒グルミの中に閉じ込める。ところがそのせいで、世界に「死」がなくなってしまう。「死」のない世界では、たまごは割れず、畑の作物は収穫できず、魚は海へ戻ってしまう。「生」と絶対に切り離すことができない「死」。母に命のおきてを教えられたポールは、黒グルミを探す旅に出る…。読み聞かせや命の授業でも大反響の絵本です。2008年「この絵本が好き!」翻訳絵本部門第5位。2008年度静岡県夏休み推せん図書選定。

▲【見開きページ見本】〈第10章 一生ものの物語を探して〉より。『水曜日の本屋さん』
水曜日の本屋さん

あのおじいさん、いつも戦争の本を読んでいるけれど、どうしてそんな本を読むの……? フランスの街角の小さな本屋さんを舞台に、本が介する少女と老紳士との心の交流を描いた絵本。少女の豊かな感受性が胸を打つ感動作。

【章扉見本】

【目次】 
第1章  ぐっとくるアート 
第2章  ナンセンスにハマる! 
第3章  私は私…だよね? 
第4章  どっちも大切。 恋愛と友情
第5章  家族の中の居場所 
第6章  今なにを感じてる? 生と死 
第7章  私たちの平和と戦争 
第8章  ヒトにもモノにも歴史あり 
第9章  自然という贈り物 
第10章  一生ものの物語を探して

大人が読んでもグッとくる!10代におすすめの絵本ガイド

13歳からの絵本ガイド-YAのための100冊-

絵本のなかには、10代だからこそ胸に響いたり、
深く味わえる作品が数多く存在している。
小説ではなく、絵本だからこそ可能な表現もある。

しかし、文字が少なく、絵が大きく扱われているためか、
「絵本は小さな子ども専用のもの」と思われがちだ。
そこで、もっと10代の若者が自分にふさわしい絵本に出会えるように、
書評家、作家、翻訳家、書店員、研究者、編集者など、絵本のプロである14人が、
おすすめのYA絵本を厳選し、その魅力を縦横無尽に紹介する。

書店員や司書が、選書や売り場・コーナー作りにも活用できる、
<YA絵本>という新たな読書の扉をひらくガイドブック。

いかがでしたか。

10代のための絵本「YA絵本」という新たな読書の扉をひらく刺激的な機会を与えてくれる新しい絵本ガイドブック。扉の向こうには、若い世代はもちろん、大人にとっても心を揺さぶられるような読書体験が待っているはず。ぜひ親が読んでみてから子どもたちのすすめるのも良いと思います。新しい絵本の読み方、ぜひ参考にしてくださいね!

刊行記念トークイベント開催

日時 :2018年5月11日(金)19時~20時30分 《終了後サイン&交流会あり》
主催・会場 :こどもの本専門店&カフェ ブックハウスカフェ(千代田区神田神保町)
登壇者 :金原瑞人(法政大学教授・翻訳家)、ほそえさちよ(編集者・大学非常勤講師)、中野怜奈(中学校司書・翻訳家)
※中学生・高校生の参加も大歓迎!  

同時開催「『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』掲載絵本フェア

以下の書店にて『13歳からの絵本ガイド YAのための100冊』に掲載の絵本が勢ぞろいする刊行記念フェアが開催されます。 気になる作品を店頭でお手に取ってご覧のうえ、ご購入いただける絶好の機会です。 ぜひ足をお気軽におでかけしてみてくださいね。

● 丸善丸の内本店 児童書売場

 開催期間:4月15日~(約1ヵ月間ほどの予定)


 ブックハウスカフェ フリースペース ”リリパット”

 開催期間:5月1日~(約1ヵ月間ほどの予定) 

監修者プロフィール

金原瑞人 (かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。 法政大学教授・翻訳家。 訳書は児童書、 YA小説、 一般書など500点以上。 訳書に『青空のむこう』『さよならを待つふたりのために』『月と六ペンス』、 エッセイ集に『サリンジャーに、 マティーニを教わった』、 日本の古典の翻案に『雨月物語』など。 

ひこ・田中 (ひこ たなか)
1953年大阪府生まれ。 児童文学作家、 評論家。 『なりたて中学生』で第57回児童文学者協会賞受賞。 長編『お引越し』『ごめん』、 幼年童話『ハルとカナ』『サンタちゃん』、 絵本『へたなんよ』、 評論『大人のための児童文学講座』『ふしぎなふしぎな子どもの物語』など。

 

執筆者(五十音順)  

位頭久美子(絵本雑誌プロデューサー)、奥野奈緒子(書店員)、 兼森理恵(書店員)、三辺律子(英米文学翻訳家)、中村真理子(ぶんこでいず・えほんでいず発行人)、西村醇子(大学講師・翻訳家)、野坂悦子(児童文学翻訳家・作家)、平岡敦(フランス文学翻訳家)、広松由希子(絵本評論家・作家)、ほそえさちよ(編集者・大学講師)、 松田素子(編集者・作家)、森口泉(書店員)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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