大人のサンドイッチ、子どものサンドイッチ 2017年1月27日
最近発見したこと。
新宿にある老舗の喫茶店には「大人のサンドイッチ」がある、ということ。
相変わらず、人の流れに乗れなくて押し出されたり、ランチの帰りに迷子になったり、すぐには外に出られないオフィスにこもっているうちに行き詰ったり。
それでも「わりと好きな場所かも」と思えたのは、そういうお店をいくつか発見したから。オイスターがのっているような渋いサンドイッチや、フレッシュさとボリューム感が尋常じゃないフルーツサンドだったり、ホットサンドとコーヒーのセットがたまらなく似合う雰囲気の喫茶店だったり。
小腹が空いた時、帰宅前に疲れて歩く気力のない時、作業に集中したい時。コーヒーと軽くサンドイッチを食べる。なんて楽しい大人の過ごし方なのでしょう。改めてサンドイッチの奥深さを思う今日この頃なのです。
じゃあ、「子どものサンドイッチ」ってなに?
という事になりますよね。
色々想像してみましたが、やっぱりこういうことじゃないでしょうか。
ぺったん! サンドイッチ
鈴木まもるさんとサンドイッチ。
これは美味しそうだぞ!ワクワクしながらページをめくってみると。
うすぎりパンに マーガリン ぬって マヨネーズぬって
レタス のせて ハム のせて トマト のせて
「はさむよー」
ぺったん!
あっという間に具がぎっしり挟まった、ふわふわサンドイッチの出来上がり。
スライスされた素材の一つ一つが、画面から飛び出してきそうなほどの迫力で、
瑞々しさを放ちながら目に飛び込んできます。
なんだか本物よりも美味しそう!?
今度は、ポテトサラダ のせて ハンバーグ のせて…
ピーナッツバターにバナナも…
繰り返しの心地よい言葉にのって、どんどん新しいサンドイッチが完成していきます。
最後はみんなが最高にうれしいサンドイッチも登場して!!
思いかけず親子でスキンシップもできちゃいます。
楽しくて、美味しくて、嬉しいサンドイッチ絵本。
子どもたちが手放さなくなっちゃいそうですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
子どものサンドイッチには「夢」があります。
読んでいるうちに、なんだか挑戦してみたくなってくるのです。
「見たこともないサンドイッチをつくるぞ!」ってね。
そこを刺激してくるから、絵本はやっぱりすごい。
さて、渋いサンドイッチが食べられる店には数回行った後、「確かこの辺だったはず」の場所に行っても、どうしても再びたどりつけない……。幻だったのでしょうか。やっぱり不思議な街なのです。
(後日調べたら、本当に閉店してしまっていました。残念)
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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