【ランキング】今週の絵本売上ランキングBEST10は?(2019/7/1~7/7)
今、絵本ナビで話題になっている絵本は? 売れている絵本は?
絵本ナビの絵本売上BEST10のランキングを見れば絵本業界の動きが見えてくる!?
1週間分のランキングを毎週発表していきます。気になった作品があればのぞいてみてくださいね。
今週の1位は、横須賀美術館の展示会のキービジュアルにもなっているあの絵本!
今週の絵本売上ランキングBEST10は?【2019/7/1~7/7】
ねないこ だれだ
時計が9時を指して鳴ります。ボン、ボン、ボン…。
「こんな じかんに おきてるのは だれだ?」
ふくろうにみみずく、どらねこ、それともどろぼう?
いえ、いえ、夜中に起きているのは……おばけ!
おばけの時間です。
あれあれ、こんな時間に起きている女の子がいましたよ。
夜中はおばけの時間のはず、いったいどうなっちゃうのでしょう?
ママやパパの子どもの頃からずっと読まれ続けている、せなけいこさんの描く「おばけ絵本」の最高傑作『ねないこだれだ』。大人になってから改めて読んでみると、意外な怖さに驚きます。だって、最後に女の子が連れていかれたのは…!? そのインパクトは強烈です。ずっと記憶に残っている、という方も多いことでしょう。
でも、記憶に残っているのは「怖い」だけではありません。なんといっても主人公となる「おばけ」です。いや、子どもたちにとってはこの「おばけ」会いたさに、繰り返し読んでもらっていたりするのです。一度見たら目が離せなくなる魅力。
「怖いけど、好き」
この感情こそ、絵本が永遠に愛され続けている最大のポイントなのかもしれません。
さあ、ドキドキのおやすみ時間。
今晩もパパやママと一緒に過ごしてから、すぐに目を瞑って寝ましょうね。
じゃないと、君もおばけのせかいに……!?
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
おへそのあな
子どもが生まれたときの感動がよみがえる。
家事や仕事で時間に追われる毎日を過ごしていると、子どもが生まれたときの感動は次第に薄れていってしまうもの。ときにはこの絵本で優しい気持ちに戻りましょう。
ママのおなかから出てきた日がその子の誕生日ですが、おなかのなかでは赤ちゃんが、生まれていく日を待っています。おなかのそとでは家族みんなが、生まれてくる日を心待ちにしながら、準備をしています。おなかの中の赤ちゃんが、そんな様子をおへそのあなから見ているとしたら?おへそのあなから見える、聞こえる、におう…。そして生まれてくる前の日に、そっとひとこと、聞こえないように言うのです。そのひとことが…泣けます。出産祝いにも喜ばれる絵本です。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
生まれてきてくれてありがとう
お腹の赤ちゃんが、お母さんのおへその穴から覗く、外の世界。
一緒に覗いてみたら…。
発想の転換がすごい&愉快です。
こんな風に私の赤ちゃんも見てたのかな、
なんてふと思ってしまいました。
上下逆さまに見えるのも『そっか!』と膝を打ちました(笑)。
みんなが待っているよ。こんなに楽しみに待っているんだよ。
やがて、月が満ちて…。最後のページでは、思わず涙が
こぼれました。じーんときました。
いま、傷ついている迷っている悩んでいる子どもたちに、
ぜひ読んでほしい。読んであげたい、と思いました。
あなたの誕生をこんなにも待ちわびた家族がいると
いうことを。あなたは一人じゃないんだよと伝えたい。
抱きしめてあげたい。
(あまたろうさん 40代・ママ 女の子7歳、男の子7歳)
からすのパンやさん
いずみがもりの木の上には、みんな、からすのうちがあり、
その中くらいの木に「からすのパンやさん」のお店がありました。
そして、その「からすのパンやさん」のうちに四羽のあかちゃんが生まれました。
オモチちゃん、レモンちゃん、リンゴちゃん、チョコちゃん。
お父さんとお母さんは、優しく大事に育てました。
でも、彼らのおうちはパンやさん。とにかく忙しいのです。
朝早くから起きて、パンを作り、お店の掃除をし、お客さんにパンを売り。
その合間にあかちゃん達をあやしたり、抱っこしたり。
おっぱいをあげたり、おしめをとりかえたり。
そのうちに、お店がちらかってきて、お客さんも減っていき…とうとう貧乏になってしまいました。
それでも、子どもたちは元気に育っていきます。
お店で売れなかったパンやこげたパンなどは、みんな子どもたちのおやつになります。
そのおやつパンが、まわりの子どもたちの間で評判になり、みんなが買いにくることに。
そこで、「からすのパンやさん」は一家総出で沢山のパンを作ります。
とっても素敵な、変わった形のパンばかり。
かにパン、うさぎパン、パンダパンにはじまり、バイオリンパン、テレビパン、じどうしゃパンまで、何と80種類以上!
香ばしいにおいが森いっぱいに広がり、パンやさんは…大フィーバーです!!
発売から40年以上。絵本作家かこさとしさんの代表作の一つと言えるこの絵本。
何と言っても圧巻は、見開きいっぱいに描かれたユニークなパンの数々。
子どもたちは、こうして並べたものを見るのが大好きなのです。
一つ一つを見ればどれも工夫された形になっていて、眺めていて飽きることがありません。
かこさんの絵本は、いつだって子どもたちの好奇心を刺激してくれるのです。
そして、かこさんの絵本はユニークなだけじゃありません。働く家族の姿を、ありのまま描きます。4人の子育てをしながら、自分たちのお店を切り盛りをしていくのは大変なこと。それでも一家は明るく力強く乗り切ります。読んでいるパパやママの方だって元気をもらっちゃいますよね。「からすのパンやさん」が大繁盛していく様子は、40年経った今でも決して古く感じることはありません。
さて、久々にこの絵本を開いたなら、ぜひ最後のかこさんの言葉を読んでみてくださいね。
この作品に込めた思いが述べられ、最後にこう言います。
「もう一度からすたちの表情をみて笑ってください。」
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
4位 ねえだっこして
5位 あっちゃんあがつく たべものあいうえお
うたって、あそべて、たのしめる、愉快な「たべものあいうえお」。「あ」から「ん」まで、濁音、半濁音も含めて69音すべてが登場。名前の頭文字で「ことばあそび」もできます。
6位 わたしのワンピース
7位 だるまさんが
8位 しろくまちゃんのほっとけーき
しろくまちゃんがホットケーキを作ります。卵を割って、牛乳を入れて…。
焼き上がったらこぐまちゃんを呼んで、二人で「おいしいね」。
見開きいっぱいに描かれたホットケーキの焼ける場面は、子どもたちに大人気。
9位 じゃあじゃあびりびり
10位 いろいろバス
あかい バスが やってきました
きいろい バスが やってきました
みどりの バスが やってきました
バスからおりるのは だあれ?
バスにのるのは なあに?
色とりどりのバスに乗り降りする、あんなモノや、こんなモノ。思わずクスッと笑っちゃう!?
えーっ!とびっくりぎょうてん!!
ユーモアたっぷり、おしゃれな色あそび絵本です。
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