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もう読んだ? (ベストセラー編)

『ねないこだれだ』…いつの時代も子ども心をくすぐるのは「怖いけど、好き」

「おばけ絵本」の第一人者せなけいこさんの最高傑作『ねないこだれだ』

小さい子どもにとって、真夜中っていうのは未知の世界。
だって、毎日夜9時になるとパパやママがお布団のそばに来て言うんだもん。

 

「もう、子どもは寝る時間だよ」

 

でも、そんなの納得できない。
どうして大人は起きてるのに、子どもは寝なくちゃいけないの?
真夜中に何をしているの?
子どもの知らない美味しいお菓子を食べているんじゃないの?
どこか楽しい場所に出かけているんじゃないの?

 

そんな事を言いながら、気が付いたらスヤスヤスヤ……。パパやママに絵本を読んでもらったり、トントンしてもらうと気持ちが良くて、ついつい寝ちゃうんだよね。


…こんな可愛いやりとりが、今も色んなおうちで繰り広げられていることでしょう。
あれあれ、よく見ると、目をぎゅっとつむって布団を頭までかぶって、慌てた声で「おやすみなさい!」って言っている子がいるみたい。それはきっと、この言葉が聞こえてきたからかな。

 

「こんな じかんに おきてるのは だれだ?」
 

ねないこ だれだ

ねないこ だれだ

時計が9時を指して鳴ります。ボン、ボン、ボン…。
「こんな じかんに おきてるのは だれだ?」
ふくろうにみみずく、どらねこ、それともどろぼう?
いえ、いえ、夜中に起きているのは……おばけ!
おばけの時間です。

あれあれ、こんな時間に起きている女の子がいましたよ。
夜中はおばけの時間のはず、いったいどうなっちゃうのでしょう?

ママやパパの子どもの頃からずっと読まれ続けている、せなけいこさんの描く「おばけ絵本」の最高傑作『ねないこだれだ』。大人になってから改めて読んでみると、意外な怖さに驚きます。だって、最後に女の子が連れていかれたのは…!? そのインパクトは強烈です。ずっと記憶に残っている、という方も多いことでしょう。

でも、記憶に残っているのは「怖い」だけではありません。なんといっても主人公となる「おばけ」です。いや、子どもたちにとってはこの「おばけ」会いたさに、繰り返し読んでもらっていたりするのです。一度見たら目が離せなくなる魅力。
「怖いけど、好き」
この感情こそ、絵本が永遠に愛され続けている最大のポイントなのかもしれません。

さあ、ドキドキのおやすみ時間。
今晩もパパやママと一緒に過ごしてから、すぐに目を瞑って寝ましょうね。
じゃないと、君もおばけのせかいに……!?

(磯崎 園子 絵本ナビ編集長)

【ママとパパの声より】怖いけど…大好き!

怖いが大好き!
2歳になる前に、保育所にあったらしく初めて絵本を暗記してママに教えてくれた絵本。最初は感動しました!
保育所でも、肌身離さず独り占めして持っていたらしく、購入しました。
せなけいこさんの絵本は、カラーがはっきりしていて1才時でも入りやすいようです。
(なみなみ太さん 30代・ママ 女の子2歳)

怖いけど…好きなの
30年前、私も大好きだった本です。
息子も大のお気に入り。

 

時計の音や黒猫どら猫、いたずらネズミ。
泥棒まで出てきて、気分を高めてくれます。

 

そして登場する、おばけ!

 

やっぱり、登場するお化けは怖い…。
でも…読みたい。
でも、でも、怖い。
どうしようかな…。

と、一人本棚の前で葛藤する1歳児の後ろ姿は微笑ましいものです。

 

私自身は、あまりおどろおどろしく読まず、単調に読んであげています。
その方が、息子も安心してこの本を楽しむことができるみたいです。
(たいまるちゃんさん 30代・ママ 男の子1歳)

「怖い」は感情を豊かに
大好きなせなけいこさんの絵本の中で、最高傑作といえると思います。これほどまでに子どもたちにインパクトを与える本は珍しいです。1~2歳のころは「怖いもの見たさ」と言う感じでドキドキしていますが、この絵本はあらゆることを子どもに教えてくれているようです。
あんまり怖がらせたらまずいかな?と思いましたが、NHKのラジオで「子ども時代の肝試しや、“怖い”と思う感情は、逆の“笑い”や“喜び”の感情を育てる大切な要素」というお話を聞いて以来、なるほど、この絵本はそれだから人気があるのだな~と思いました。
(00あき00さん 30代・ママ 男の子4歳、女の子2歳)

『ねないこだれだ』はグッズも大人気!

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ねないこはわたし

ねないこはわたし

『ねないこだれだ』は、子どもを寝かしつけるしつけの本ではなかった、という驚きの告白からはじまる本書は、せなさんが初めて「自分のことを書いた絵本」。
各章では、デビュー4冊の『にんじん』『いやだいやだ』『もじゃもじゃ』『ねないこだれだ』などを入り口に、その独特すぎる世界、画風、文体やアイデアの源泉、そして本と絵への愛情をつづっていきます。

磯崎 園子(絵本ナビ編集長)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部

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