きれいな海について考えよう。日本初 海洋プラごみを再生した洗剤ボトルが発売
海洋プラスチックごみによる海の汚染が深刻化
海洋プラスチックゴミが世界的に問題になっています。世界の海洋には毎年800万トン以上のプラスチックごみが流入していると言われます。このままでは2050年には魚の数よりも海洋プラスチックごみの方が多くなるという報告もあります。
また、海洋プラスチックごみの多くはアジアを発生源としているといわれ、日本でも深刻な問題として対策が求められています。
日本はプラスチック容器の廃棄量が世界で2番目に多い
国連環境計画によりますと、日本は、1人当たりの使い捨てプラスチック容器の廃棄量が、アメリカに続き世界で2番目に多いということです。
プラスチックごみの最大の受け入れ先だった中国が2017年12月31日に受け入れを停止したのに続き、タイやベトナム、インドなども輸入を規制しています。これに対して日本の企業の間でプラスチックごみを再利用して別の商品に活用する動きが広がっています。
P&Gが日本国内の海岸で回収されたプラスチックごみを再生
P&Gでは、海洋プラスチックごみを再生利用した台所用洗剤ブランド「ジョイ」のボトルを11月新発売しました。海を漂流し、海岸で放置された海洋プラスチックごみは劣化の程度も様々です。大量生産品の原料としては必ずしも相応しくないため、様々な工夫で、容器の約25%にリサイクル原料を充てています。店頭で見かけた際は、「海洋プラスチックゴミ」問題について思い出してみて下さい。
2020年7月には、プラスチック製のレジ袋の有料化が義務付けられる予定です。今後、さまざまな分野で対策が本格化するとみられます。
お問い合わせ:P&G
「海のプラスチックごみ」を子どもと考えたい本
【話題の「海洋プラスチックごみ問題」がいちばんよくわかる本!】
このままでは2050年に海の魚の重量を超えるといわれるプラスチックごみ。
地球温暖化にならぶ環境問題として、いま世界が注目しています。
クジラや海ガメといった海洋生物がエサと間違えて飲みこんで死亡するなど、
プラスチックごみの生態系への影響は年々深刻さを増しています。
また、小さくなったプラスチックの破片「マイクロプラスチック」を、
魚がプランクトンと間違えて食べることで、
私たちも食物連鎖の中でプラスチックをとり込み、その影響が心配されています。
世界でも、とくにプラスチックごみが集まりやすいとされる日本の海。
その実態は? 人体への影響は? 世界は、日本はどう動いているのか?
海洋プラスチックごみ問題の最前線を取材しました。
<目次>
はじめに —— 世界はとても困っている
1 プラスチックってなんだ?
使うと便利、でも、ごみになると困りもの
2 プラスチックはなくならない
自然にかえらず、残り続ける
3 新たな大問題が起きている
生態系をこわすマイクロプラスチック
4 海のプラスチックごみを減らすために
できることからやってみよう
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