遊び食べに悩んでいます(1歳7か月)【子育てアドバイザーに聞く「育児お悩みQ&A」】
絵本ナビユーザーの「育児のお悩み」を解決!
「子どものこんな行動って叱っていいの?」「予定通り行動できなくていつもイライラ…」などなど、理想通り、想像通りにいかない子育て。
子育てに正解はないとはいえ、もう少しスマートにいかないかしら…と思ってしまうママやパパも多いのではないでしょうか。
以前、絵本ナビで行ったアンケートで寄せていただいた絵本ナビユーザーからの「育児の悩み」に、子育てアドバイザー・高祖常子さんが回答する連載です。
1歳7か月・女の子ママのお悩み
食事をおとなしく座って食べてくれないこと、食べ物を投げることがあるのが悩みです。まだ1歳7か月なので、会話がある程度成立するまで自由にさせておいていいのか、それとも今からでも厳しく言って聞かせた方がいいのか、わかりません。
A おなかが空いている状況を調整し、食事時間を楽しく
食事のときですが、「座って食べてくれない」のは、いつもなのかというところに注目してみましょう。ほとんどいつも座って食べてくれないということなら、おなかがすいていない可能性もありますね。おなかが空いているのに、立ち歩いていたらしっかり食べることができないかなと思います。
まずは、1日の食事時間を確認してみましょう。朝、昼、夜、どの時間の場合に座って食べてくれないのか。夜の時間は特に座って食べないなら、それはおやつの量が多めだったり、おやつを食べてからの間隔があまり空いていなかったり。または、午後あまり体を動かしていなくて、おなかがすいていない可能性もありますね。
食事の時間と、おやつの時間や量、遊ぶ時間、体を動かす時間などを、ちょっと客観的に見直してみるといいかもしれません。
または食事時の周りの環境にも注目してみましょう。テレビがついていたり、楽しそうなおもちゃが目についたりする場合、おなかがあまり空いていなかったら、そちらに興味が奪われてしまい、立ち歩くことにもなりかねません。お子さんとしては「面白そうなものがあるのに、座っているどころではない!」という感じかもしれませんね。
もう一つは、家族で食卓を囲んでいるかということ。パパの帰りが遅いなど、難しいこともあると思いますが、家族が食卓について一緒に食べていると、「おいしそう」「楽しそう」と思い、食事に集中するモチベーションになります。子どもだけ先に食べさせなくてはならない状況もありますが、できれば、家族で食べる楽しい時間になるよう心がけてみましょう。
「食べ物を投げる」というのは、食べ物の感触がおもしろかったり、ママの反応を楽しんでいる場合もあります。「食べ物は遊んだり投げてはいけない」ということを理解していないため、「やめなさい」「投げちゃダメ」ときっぱり制しましょう。これは年齢にかかわらず伝えましょう。投げ始めるということは、それはもうおなかが満たされ、食べることよりも遊ぶことに興味が移った可能性もあります。「もうおなか一杯かな?」と声をかけて、様子によっては食事を切り上げて片付けてしまいましょう。
「やめなさい」「投げちゃダメ」と声をかけるときも、きっぱり伝えることが大事です。声を荒げる必要はありません。「やめてよ~」など、笑いながらあやふやにいうと伝わりませんから、短くきっぱりが基本です。
質問に答えてくれたのは…
高祖常子さん
子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか各NPOの理事や行政の委員も務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。著書は『男の子に厳しいしつけは必要ありません』(KADOKAWA)、『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。3児の母。
子育てに悩むママ・パパへ!高祖さんの本
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外出自粛による子どもの休校、親の在宅勤務等により、子どもと一緒に過ごす時間が増えました。
慣れないテレワークや、生活への不安も募る中、親子ともに強いストレスを抱えてしまうケースも増えています。
パパママも、子どもたちも、せっかく一緒にいる時間が増えたのだから笑顔で過ごしたい。
そう思えば思うほど、イライラしてしまうことがしんどい……そんな悩みを抱えるパパママは必読!
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改正児童虐待防止法が2020年4月より開始されました。
とはいえ実際は、親や教育現場の中に、まだ「体罰=しつけ」の意識、特に男児は怒鳴られ、叩かれることで鍛えられるという考えは根強く残ります。
厳しくしごかれてきた時代のパパもたくさんいらっしゃると思います。また、ママにとっては力も強く活発な男の子を育てるのに「言葉だけでは伝わらない…」と不安になることもあるでしょう。
ですが、それでも「怒鳴る」「叩く」は、子どもにとって恐怖が植えつけられるだけの、間違ったしつけの方法なのです。
本著では厚労省や東京都の体罰防止に関する会議等に参加している著者が、法的な角度の解説も踏まえつつ、いかに「怒鳴る」「叩く」が子どもに悪影響かをまとめ、
コミュニケーションが取れない乳児期から、男児特有の困った行動が出始める幼児期、学童期の「親の感情を“おしつけない”子育て法」を、漫画でわかりやすく紹介します。
0歳から6歳までの年齢別になっていますが、いつから始めても遅くはありません。
でも今すぐに、親が「怒鳴らない、叩かない」と心に決めてほしい。そう思いを込めた一冊です。
メディアに話題になった『イラストでわかる 感情的にならない子育て』(2017年)の第2弾。
著者は、前作同様「どならない、たたかない子育て」を推進し、4万6000人のママとパパにアドバイスしてきた、子育てアドバイザーの高祖常子さん(育児情報誌miku編集長)。
育児情報誌mikuのアンケートによれば、親の約6割以上が「子どもをたたいしまったことがある」と答えたことがあるとのこと。「毎日イライラ」「たたきそうになった」「どなってばっかり」と自己嫌悪するママやパパに贈る、「子育ての困った」をまるっと解決してくれる1冊です。
前作は「たたかない」「どならない」で子育てする大切さを伝えた前作はたくさんのメディアで取り上げられました。今回は、読者の方々やセミナー受講者の方々から届いた質問に、著者高祖常子先生がお答えしたものです。
前作と同様に、イラストやマンガは上大岡トメさんが担当。かわいいイラストに「イラっ」とくる場面もほっこりさせてくれます。
シーンは<食事中><なんでもイヤイヤ><園・学校の準備><睡眠><習い事><友だちとのあそび><パパや祖父母との関わり>etc.
【この本の特徴】
・かわいいマンガとイラストでさくっと読める
・毎日のシーン別でわかりやすい
・イラっとなってしまったときのママ・パパの「心の整理の仕方」もわかる
著者は、「どならない、たたかない子育て」を推進し、13万部以上発行される育児情報誌miku(全国の小児科、子育て支援センター、幼稚園、保育園に配布)の編集長、高祖常子さん。
育児情報誌mikuのアンケートによれば、親の約6割以上が「子どもをたたいしまったことがある」と答えたことがあるとのこと。子どもを愛しているのに、イライラして、どなったり、感情的になってたたいてしまう……。本当は、そんなことしたくないのに……。
この本は、おもわずカッとなって、どなったり、たたいたりしている自分に自己嫌悪しているママ・パパに向けたものです。
どなったり、たたきそうになる前のクールダウンの方法など、具体的な対処法などの方法論も掲載しています。また、人気イラストレーターの上大岡トメさんのかわいいマンガとイラストで、忙しいママやパパも短時間で読めて、抜群の効果を発揮する一冊です。
【子育てアドバイザー・高祖常子さんに聞く「育児お悩みQ&A」】では、読者のみなさんからの感想や質問を募集しております。アンケートよりご意見をお寄せください。
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