『それから それから』刊行記念原画展10月27日まで開催中
世界がゆらぐ不安定な日々の中でも流れていく大切な「日常」とは?
近年、度重なる天変地異に加え、先の見通しがつかない未来へ、全世界がまるで霧の中を手探りで進むようななんとも心もとない日々が続いています。そんな中で、誰しもが自分たちの生きている「日常」を見直す機会となっている気がします。絵本『それから それから』は、そんな私たちに希望を与えてくれるような絵本です。
高山なおみさんの言葉と中野真典さんの躍動感のある絵が美しい『それから それから』の原画展は、10月27日までTitle 2階ギャラリー(東京・荻窪)で開催中です。
今だからこそ、大人に感じてもらいたい絵本『それから それから』
目の前にあるものが、確実に未来へとつながっていく。
高山なおみさんのぽつりぽつりと優しく語る言葉は心地よく降る雨のようで、中野真典さんの生命を感じる伸びやかな絵が、絵本の中でそう語りかけてきます。
今の私たちに希望を与えてくれる、静かに強く心をゆさぶる絵本です。
「それから それから?」と続く言葉優しくいつまでも残ります。
かそけき糸
かそけき希望
の本
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長い坂の上にある私の部屋は空に浮かんでいるようなので雨が降ると雨に近くなります。
ある晩夢をみました。洗濯物がはためく昼下がりラジオから流れるちょっとかすれた歌声を私は聞いていました。
それから それから
というフレーズが重なるにつれ、海に空に地に水に身を沁み込ませていく女の人の歌でした。それは昔の流行歌のようでもあり見知らぬ国の伝承歌のようでもありました。
―― 高山なおみ (オビより)
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迫力を持ちながらのびやかに広がる絵と
音となって胸のうちに響く言葉。
日常と災禍を行き来しながら紡がれるものがたりが、
かすかな、だけど確かにそこにある一筋の光を感じさせてくれる絵本。
―― 世界がゆらぐような日々の中でも、いつもの「日常」はここに。
原画展「それから Title」
◎ 中野真典個展 ~「それから それから」原画 + 描き下ろし作品を中心に
会期:2020年10月10日(土)- 27日(火)
会場:Title 2階ギャラリー(東京・荻窪)
『それから それから』の原画だけでなく、中野さんの描き下ろし作品も多数展示いたします。
■中野真典さん在廊予定日:10月10日(土)、11日(日)、12日(月)Title
〒167-0034 東京都杉並区桃井1-5-2
* 諸般の事情により日程が変更となる場合がございますので、ご了承ください
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