【保存版】小学1年生・7歳の子ども向けおすすめ本~絵本から児童書まで~
いよいよ小学1年生。たくさんの本との出会いがありますように。
7歳さんといえば、小学1年生から2年生にあたる年齢。いよいよ小学生の一員となって、新しい教室に新しい先生、新しい友だち‥‥‥と、とにかく新しいものばかりの生活に不安と期待でいっぱいの毎日を送ることでしょう。そんな中、知りたい、やってみたい、という好奇心にあふれ、読書に対しても、読みたい! という意欲満々な7歳さん。こちらでは、好奇心旺盛な7歳さんの身近な関心から世界を広げる本や、読みたい気持ちを応援する本をテーマごとにたっぷりご紹介します。
また、小学生だからこそ、さらに楽しさが広がり、読みも深まる「読み聞かせにおすすめの絵本」も合わせてご紹介していきますので、学校での読み聞かせのご参考にもどうぞ。
絵本ナビ児童書担当セレクト! 小学1年生・7歳におすすめの本
まだまだ絵本をたっぷり楽しんでほしい年齢です。自分で読める絵本も増えているかと思いますが、「読んで」とお願いされた場合には、とことん読んであげて下さい。好きな絵本の傾向や好みがはっきりしている子も多いことでしょう。さらに興味が広がるよう、さまざまな絵本との出会いを作ってあげたいですね。字の多い読み物については、夏休み前後ぐらいから読み始めるという1年生が多いようです。「絵本から読み物へ」。その移行期は行きつ戻りつしながら長い目でゆっくりと進めてみて下さいね。
(絵本ナビ 児童書担当 秋山)
小学1年生・7歳への本の手渡し方
- ポイント① 本って楽しい! をいっぱい感じさせたい時期です。
6歳に続いて、7歳の子どもたちもお話が大好き。自分で読むのはまだ自信がなくても、親御さんや先生が読んでくれるお話には目をキラキラさせながら夢中で入り込むことでしょう。いろいろな本と出会えるよう、図書館や書店など本のある場所にたくさん足を運んでみてほしいと思います。
- ポイント② 絵本も読み物もまだまだ読み聞かせを。(6歳から引き続きのポイントです)
ひらがなを学校で勉強して、文字が読めるようになっても、本の中の文字を頭の中で文章として繋げて、さらにイメージを膨らませてお話を理解するというのはなかなか難しいことです。一方で、読んでもらって耳から聞く言葉には、読み手の理解や気持ちも入ることで子どもたちに伝わりやすく、お話を理解する力を助けます。文字にとらわれず自由にお話世界を想像できるのも良いところですね。その繰り返しが自分で読む力に大きく繋がっていきます。思いのこもった言葉を耳からたくさん聞く体験の積み重ねがとても重要な時期です。絵本も読み物もまだまだたくさん読んであげて下さい。
- ポイント③良い幼年童話を選ぶポイントは?
年齢に合った、読み物への入り口にふさわしい、幼年童話がたくさん出ています。起承転結がはっきりした分かりやすい構成であること、表現が具体的であること、主人公が人間でも動物でも、子どもの生活とその周辺からかけ離れていないこと、主人公が魅力的な個性を持っていることなどに注目して選ぶのがポイントです。
※絵本ナビでは、絵と文が対等な配分でお話(物語)が進んでいくものを「絵本」、文章が主体となってお話(物語)が進んでいくものを「読み物」と呼ばせていただきます。また、対象年齢が小学生以上である作品(大人向けの本は対象外)について、絵本ナビではジャンル分けを「児童書」とさせていただいておりますが、そのうち物語の本について「読み物」と呼んでおります。
※絵本から読み物への移行期におすすめの本には、物語だけでもさまざまなタイプの本があります。内容は理解できても自分で読むのは難しいという本も多いため、こちらの記事で紹介していく本には、目安として下記の表示をつけさせていただきました。こちらを参考に、子どもたちの様子をみながら手渡してみてほしいと思います。
<7歳の本の難しさにおける目安表示>
【絵本】
【読み物・読み聞かせ】【読み物・ひとり読みのはじめに】【読み物・ひとり読みに慣れてきたら】
それでは、絵本から読み物まで小学1年生・7歳におすすめの本をテーマ別にご紹介します。
シリーズになっているものは、シリーズも合わせてご紹介します。
「小学1年生・7歳」の身の周りの知りたい! から広げる
学校のとびら
小学生になったばかりの子どもたちにとって、小学校の生活に慣れるのはなかなか大変なことですよね。これまでの園の生活とは1日の流れが大きく変わり、時間割があったり、1日の多くを自分の席で過ごしたり‥‥‥。小学校ってどんなところ? こちらでは小学校のことを教えてくれる本から、ちょっとユニークなお話を通して小学校が楽しみになるような本を紹介します。
【読み物・ひとり読みのはじめに】『ハキちゃんの「はっぴょうします』このお話を読めば、発表なんてこわくない!
出版社からの内容紹介
朝の発表で何を話すか悩んでいたハキちゃんは、クラスメイトのよねだ君から「カナヘノサウルス」という生き物を見せてもらいます。その正体やいかに!? 豊かで自由な子どもの発想を描いた、おかしさ満点の傑作童話!
読者の声より
小学校低学年の心をググッと惹きこむ作品です!
まず、舞台は学校 1年1組。
「あさのはっぴょう」と題して、みんなにおしえてあげたいことを一人ずつ話すのです。
この時点で、「あるある・・・」な気分でしょう☆
他の子の発表をきいて、尻込みしちゃったり、もっとすごい発表をしたいと闘争心が芽生えたり、悪ふざけする子、される子。
随所に小学生らしさが溢れています。
小1の娘も、教室に居るかのように、発表に聞き入ったり、笑ったり!
また、主人公のハキちゃんが、いいです!
名前のとおりハキハキしてて、行動力も説得力もあります。
発表の内容も、身近だけど「おおっ!」ってなることで、素晴らしかったです。これは、クラスメイト達も読者も、きっと試してみたくなる!
すごくウキウキわくわくしたし、スカッと爽快な気分にもなりました。
全63ページ、漢字には かなが振られています。
小学校低学年にオススメです!
(しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子7歳)
【読み物・読み聞かせ】『やぎこ先生 いちねんせい」先生だって、ピカピカの1年生!
出版社からの内容紹介
春の訪れとともに、山里の小さな小学校にやってきたのは、「先生一年生」のやぎこ先生。さっそく、入学したばかりの一年生子やぎたちと、ハラハラドキドキの一年がはじまります。けれども、事件をおこしてしまうのは、やぎこ先生ばかり。学校に着ていく服に悩みすぎて遅刻したり、夏休みの宿題を出し忘れてしまったり……。でも、八匹の子やぎたちは、元気なやぎこ先生の背中を見ながら、たくましく成長していきます。
読者の声より
やぎのやぎこ先生は新米の先生1年生!
クラスメートとの1年間を巡る物語です。
季節ごとに章が分かれていて読みやすいです。
先生1年生ならではのうっかりや間違いにクスッと笑えます!
毎朝着て行く洋服に迷い遅刻してしまうやぎこ先生に、クラスメートのみんなが素敵な提案を...(??????)
運動会ではまさかの大失態!給食の時間には、やぎこ先生の大の苦手なあの野菜を大盛り食べるはめに!?
我が家の新1年生と一緒に楽しく読みました。
(あさのこさん 30代・ママ 女の子8歳、男の子6歳)
合わせておすすめ
友だちのとびら
小学校に入って出会うたくさんのお友だち。もしかしたら7歳さんが一番関心があるのはお友だちのことかもしれませんね。いつも会っている友だちはどんなことを考えているのかな? 本の中に友だちと似ている子はいるかな? 本に出てくる登場人物の気持ちを知ることは、周りにいる友だちの気持ちを考えることにも繋がるでしょう。
【絵本】『となりのせきのますだくん』こんな子いるかな? でも本当は‥‥‥
読者の声より
娘が小学校に上がって、おとなりの席はやはり「ますだくん」でした。
そう、「かいじゅう」に見えるらしいんです。
「何かとこちらに話しかけてくる」「こうしろああしろとうるさい」
「・・・こわい」なんて言うんです。
そこでこの絵本登場。
何度も何度も読み返していました。
そして「私はみほちゃんと一緒。」なんて言うんですよ(笑)
シチューも嫌い、給食苦手、運動苦手、引っ込み思案なとこも。
でもね、ラストには気持ちが少し近づく二人がいるんですよ。
ますだくんの優しさに気づく時がかならずくるよ。
小学校での生活をユーモアと切なさで描いた素敵な1冊です。
1年生に上がる子どもさんに是非どうぞ。
(ハッピーカオリンママさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子6歳、女の子3歳)
【絵本】『だんまりうさぎとおしゃべりうさぎ』違うからこそ仲良くなれることもあるよね♪
出版社からの内容紹介
ひとりでくらしているだんまりうさぎが、さみしいなあとおもったときに、あらわれたおしゃべるうさぎ。おしゃべりうさぎはだんまりうさぎの分までそれはたのしそうにおしゃべりしてくれます。うれしくてげんきになっただんまりうさぎはとれたてのかぼちゃで、パンプキンパイをつくって、おしゃべりうさぎたちを招待することにします!
読者の声より
口数が少なく、一人で もくもくと畑仕事や料理をするうさぎと、物怖じしないおしゃべりなうさぎが出会います。だんまりうさぎは、おしゃべりうさぎの元気なおしゃべりに ちょっとタジタジ。でも、なんだか楽しくて楽しくて、胸がことこと・・・。
誕生日。だんまりうさぎは、おしゃべりうさぎに手伝ってもらって、いろんな人を招待します。大きなカボチャのパイを焼いて、賑やかに過ごしたかったから。今まで寂しかったけれど、おしゃべりうさぎと仲良くなったことをきっかけに、こうやって友達の輪を広げていくのです。だんまりうさぎも なかなかやるじゃない!と思いました。
みんなのおしゃべりに圧倒されて「今日は、ぼくの誕生日なんだよ」と言えなかったけれど(笑)、楽しかったから いいのです。きっとそのうち おしゃべりの輪にも入れるようになるでしょう。だんまりうさぎタイプの子どもさんは、ちょっと勇気づけられるお話ですね。
安房直子さんのお話と、ひがしちからさんの 親しみやすく元気で可愛い絵が一緒になった、手に取りやすく 読みやすい絵童話です。絵本からお話の本に変わる時期の子どもさんにどうぞ♪
(なみ@えほんさん 50代・その他の方)
家族のとびら
小学1年生・7歳の子どもたちにとって、家族はとっても身近で大好きな存在でしょう。けれども時にはケンカしてしまったり、素直になれなかったりすることも成長の過程で増えてくるかもしれません。
いろんな家族のカタチやそれぞれの気持ちなどをお話を通して知ることで、自分の家族についても新しい発見があるはず。
【絵本・読み物 ひとり読みのはじめに】『ぼくのなまえはへいたろう』名前を通して自分のこと、家族のことを考えてみよう。
出版社からの内容紹介
自分の名前、好き? きらい?
へいたろうは、自分の名前が好きではありません。クラスの子にからかわれたからです。へいたろうは、いろいろな人に「名前」について話を聞くことにしました。改名のこと、世界の奇妙な名付け、人気の名前などを知ったへいたろうは次に、両親に自分の名前の由来を聞いてみることにしました。自分の名前と向き合う、へいたろう。はたして自分の名前を好きになれるのでしょうか。名前を通して自分自身や家族のことについて考えます。
読者の声より
息子が小学生だったころに、自分の名前の由来を調べてくるという宿題が出たことがあります。
名前には、親の思いや願い、時代の流れなど様々なものが込められています。
時にはいじられる材料になったり、人と比較されたり、人と間違われたり…。
でも、自分自身を象徴してくれるのが名前です。
この本は自分の名前を考えつつ、受け入れることを教えてくれています。
「平太郎」って、結構いい名前だと思いました。
(ヒラPさん 60代・パパ)
読者の声より
夏休みの読書感想文の本として娘が読みました。
赤ちゃんが生まれて、初めて『おねえちゃん』になる女の子のお話です。
我が家では、娘に初めての『いとこ』が生まれて、今まで独り占めだったじぃじとばぁばが赤ちゃんにとられたようで寂しい思いを経験した娘にとっては、おんなじだ!という思いが強かったらしく、感想文もスムーズにかけていました。
タイトルどおり、ごきげんなお話で、私もこんな捨て子になろうかなという。感想には笑ってしまいました。
(みいここさん 30代・ママ 女の子7歳)
【読み物・ひとり読みのはじめに】『ネコジャラシはらっぱのモグラより』じいちゃんとぼくとの温かい交流
出版社からの内容紹介
そうたの家に、じいちゃんがやってきてひと月。
おっかなくてあまり笑わず、ほとんどしゃべらないじいちゃんを、
家族は心配しています。
そんなじいちゃんの元に届いた一通の手紙。
差出人は「ネコジャラシはらっぱの モグラより」
そう書いてあって…。
モグラからの手紙が気になって仕方ないそうたと、
気難しく見えるじいちゃんの関係を軸に、
人と人とのつながりを優しく描く物語。
ことば・詩のとびら
あいうえおの五十音を覚えたら、その五十音を使ったいろいろなことば遊びを通して、ことばの面白さをたっぷり体験してみませんか。読んだ後は自分でことば遊びを考えてみるのも良いですね。
また、詩との出会いも小学1年生が最初かもしれません。思わずくすっと笑ってしまうような詩や、聞いていて心地良い詩をたくさん読んであげて下さいね。
【詩・読み聞かせ】『のはらうた 1』ページを開くと生き物たちのいろんな声が聞こえてきます。
出版社からの内容紹介
くどうさんが野原に遊びに行くと、いろいろな詩人に会います。かまきりりゅうじ、とか、みのむしせつこ、
かぜみつる、きりかぶさくぞう、へびいちのすけ、こねずみしゅん、といった人たちです。
かまきりりゅうじは、おれはかまきり、という詩を書きました。ご紹介しましょう。
おう なつだぜ
おれは げんきだぜ
あまり ちかよるな
おれの こころも かまも
どきどきするほど
ひかってるぜ
おう あついぜ
おれは がんばるぜ
もえる ひをあびて
かまを ふりかざす すがた
わくわくするほど
きまってるぜ
きりかぶさくぞうの くらし という詩はこうです。
わしは
いちにちじゅう
「どっこいしょ」を
している
こんな詩なら自分でも書けるぞ、と子どもたちはすぐに真似をして、
自分流の「のはらうた」を作って送ってくれます。あなたも おひとつ、いかがですか?
読者の声より
「おれはかまきり」は、息子が一番大好きな詩です。
「おう!なつだぜ!おれはげんきだぜ!!」なんてかっこつけて、自分がかまきりになったつもりです。
虫や動物や自然たちにも、名前があって心があって伝えたいことがある...。そんな風に思わせてくれる、何とも優しい気持ちになれる1冊です。
子どもたちとお散歩しながら虫や風や動物たちと出会ったら、いつも「のはらうた」を思い出します。
テントウ虫と出会ったら「ああ、てんとうむしまるクンだ!」
ありと出会ったら「ありんこたくじクンがいるよ!!」って。
子どもだけでなく、大人にも忘れかけていた、虫や自然への愛情を思いださえてくれる詩ばかり。
一生懸命そこで生活している小さな命の輝きを共感できる1冊です。
(ハッピーカオリンママさん 30代・ママ 男の子7歳、女の子6歳、女の子3歳)
読者の声より
上の子が一年生の時に音読の宿題で何度も読んでいたことを思い出し、5歳になった下の子にこの絵本を買って読んであげました。
寺村輝夫さんのユーモアいっぱいの言葉選びと、どこかとぼけた顔のおうさまのイラストがピッタリとマッチして、ページをめくるたびに笑ってしまう本当に楽しい絵本です。
気づいたら「あいうえお」を自然と学ぶことができて、単語の習得にもつながっていきます。あらためて、音読本としても最高の教材だったのだな~と思いました。
親子でそれぞれにお気に入りのページを見つけたり、高学年になった上の子もついつい口ずさんでしまうような独特のリズムで、男女問わず幅広く楽しめるおすすめの一冊です。
(ouchiikanさん 40代・ママ 女の子11歳、女の子5歳)
読者の声より
「ことばのこばこ」と言う題が素晴らしいと思いました。
簡単に言うと、ことば遊びの絵本ですが、内容はとっても考えられたものになっていて、子供だけじゃなく大人も楽しめます。
回文や、しりとりや、上から読んでも下から読んでも同じ言葉など・・様々な言葉遊びがあり、日本語の素晴らしさを感じた1冊でした。
言葉が沢山出てきますが、本自体が大きいので、とっても読み易く1年生の音読にはピッタリでした。
是非、お勧めしたい1冊です。
(みっちー77さん 30代・ママ 7歳、4歳)
読者の声より
以前、同じ「ゆかいなことばつたえあいましょうがっこう」シリーズの第1弾『赤のはんたいは?』を娘と一緒に読んだことがあって、とても勉強になりました。こちらはその第2弾ということで、娘と一緒に読むのを楽しみにしていました。
今回は、あわてんぼうのたぬきツナくんが、読点を使わずに日記を書いてしまったことから、おはなしが始まります。、がない文章は読みにくいだけでなく、意味も違って伝わってしまうということが分かります。
1年生の娘も、よく点のない読みにくい文章を書くことがあるので、ちょうどいい内容だなと思いました。娘も気をつけるようになってほしいです。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子10歳、女の子7歳、男の子5歳)
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