【ふわはね絵本のある時間】2021年3月におすすめの本
絵本講師として10年以上ご活躍中のふわはねさん。絵本講座や絵本コンサル、絵本の読み聞かせ会などを年に200回以上こなしています。そんなふわはねさんに季節にあった絵本と読み聞かせ会の流れについて語ってもらいました。
- 1. 二十四節気(にじゅうしせっき)を感じる
- 2. 【季節の絵本】
- 3. 新刊絵本
- 3.1. 始まりは自分で『しりとり』
- 4. 原画展レポート
- 5. その他 3月の読み聞かせにおすすめの絵本
- 6. 絵本の読み聞かせについて思っていること
- 6.1. ふわはねプロフィール
二十四節気(にじゅうしせっき)を感じる
二十四節気とは…一年を12か月さらにその半分、24個に分けた季節を表す名称です。
3月では…
啓蟄けいちつ(3月5日)寒さも残るが冬眠していた虫たちが、大地の温まりを感じ穴から出てくる頃。
春分しゅんぶん(3月20日)太陽がほぼ真東からのぼり真西に沈む。昼と夜の長さが同じとなりこの日を境に昼がだんだん長くなっていく。
この日を境に前後3日間を春のお彼岸という。
暦を意識しているとびっくりするようなことがたくさんあります。
啓蟄の日に虫と出会ったり、立夏の日に急に真夏の日差しを感じたり、雨とともに季節の移り変わりを感じたり…。どんな時代になろうとも、そこには春夏秋冬、季節は流れ進みます。
あの日手をぎゅっと握っていた小さなあの子はとうとうと卒園の日を…というご家庭もあるでしょう。
我が家も二人の娘は卒業の日を迎えます。先日高校より連絡があり「卒業式の保護者の参列はご遠慮願います。」ときました。人生にとっては通過点に過ぎないかもしれないけれど、大切な節目。
見届けられないのは残念ですが、娘たちだけでもその節目を先生方や同期たちと迎えることが出来、良かったと思います。
どんなお話にも始まりがあり、終わりがあります。そんな大切さをふと思う今日この頃です。
暦に寄り添いながら絵本がいつもそばに。
今回もそんな絵本から始めます。
【季節の絵本】
卒園ソングの定番に『そしておめでとう』
特設サイトや絵本の奥付のQRコードからこの歌を聴くことができます。優しい歌声は山野さと子さん。瀬戸口清文さんが娘さんの卒園にと作られた歌が山野さと子さんの声とピアノにのり心の奥深いところまで届きます。
いつの間にか歌が勝手に口からこぼれる。歌っていて心が優しくなるような気がするのは私だけでしょうか。
たくさんの愛がぎゅっと詰まった卒園ソング。
これから絵本とセットで定番になること間違いなしです!
行事のレシピ絵本『おひなまつりのちらしずし』
今年のちらしずしは、なおネエが作るんだって!弟のノブは心配でたまりません。さあ、お母さんの指導のもとに、なおネエの料理が始まりました! じょうずにできるかな?
暦といえばこちらも忘れてはいけません。五節句のひとつ。上巳(じょうし)の節句。そう3月3日ひな祭りの日。女の子の健やかな成長を祈る日本の伝統行事のひとつ。
先月節分の『のりまき』に続き、季節の暦や伝統的な行事にはその日に体に取り入れると良いと言われる食べ物や料理があります。
ひな祭りの日にはちらしずし!
こちらの絵本はお米のとぎ方から始まり、材料をそろえ、乾物を水で戻し、野菜を切る。
さやえんどうのすじの取り方までも、とても丁寧に描かれていて、改めて私も勉強になります。
かなり丁寧に作られたちらしずしとお吸物(もちろん出汁からとります)。
こういう丁寧な料理は、子ども達に伝えたいことのひとつ。
わかりやすく可愛い絵と、レシピ本のようでしっかりと物語になっていて、
読み聞かせという感じではありませんが、子どもたちと楽しめる一冊です。
今年のひなまつりは娘たちと一緒にこの絵本を見ながら、ちらしずしを作ろうと思っています。
新刊絵本
始まりは自分で『しりとり』
作者の安野光雅さんが亡くなられました。御年94歳でした。
安野光雅さんは私たちに多くの絵本を残してくださいました。
この絵本は2018年6月号として福音館書店月刊絵本の「こどものとも」から刊行されたものが、ハードカバー化されたもの。
この絵本ただのしりとりの絵本ではありません。何から始めるか自分で表紙の絵を見て選ぶところから。
安野光雅さんらしいと言ったらとても偉そうなのですが、「答えはひとつではない。考えること、選ぶということ。」そんな子ども達への想いがこの絵本に託されているような気がします。どれを選んだっていい。間違いはない。行き詰まればやり直せばいい。みんな一緒じゃなくていい。君の選択は君をつくる。なんだかそんな風に言ってもらっているような。
いやいや何より理屈抜きに、絵もとても素晴らしく楽しくて、ずっとずっと見ていたくなる絵本です。
原画展レポート
「ねずみくんのチョッキ展へ行ってきました。」
大阪大丸梅田店で開催していた(会期終了)ねずみくんのチョッキ展へ行ってきました。
出来る限り原画展には足を運びたいと思っています。
そこには絵本で 何十回と何百回と読んできていても、絵本の中では感じとりきれなかったことを原画は気づかせてくれます。
その背景を教えてくれます。
・鉛筆だけで描かれた世界だったこと(なんと使う鉛筆は9Hから9Bまで!)
・背景のない世界でねずみくんたちがこんなにも生き生きと描かれていたこと。
・表情豊かなねずみくんと仲間たち。
根底にある優しさ。
・ご夫婦二人三脚での作品、その作られていく工程。
・大切な大切なメッセージ。
小学生のころからの思い出の絵本。『ねずみくんのチョッキ』のファンに改めてなりました。
○あらすじ
おかあさんがあんでくれた赤いチョッキをきたねずみくん。
そこへ動物たちがやってきて、「ちょっときせてよ」とつぎつぎにチョッキを着ていきます。あらあら、チョッキはどんどんのびて・・・
○編集部より
シンプルなくりかえしの語り口で、読み聞かせでもこどもたちに大人気の絵本です。
1974年の出版以来、読みつがれているロングセラー。
やさしさあふれるねずみくんの世界は、こどもたちから大人まで愛されています。
動物たちの個性をいかして描かれたユーモアのある展開には、ちいさくても大切なものがあるんだよとメッセージが込められています。
この本が愛読書だったこどもがお父さん、お母さんになって、今度は自分のこどもに読み聞かせている、という素敵なエピソードも数多く聞かれます。
愛されつづけるねずみくんと、おともだちになってみませんか?
そんなねずみくんのチョッキが絵本の中で遊べるタオルになっているのをご存知でしょうか。
その名も「あそべる絵本マルチタオル」
60㎝×120㎝の大きなタオルの中にはおなじみのねずみくんとその友達たち。
タオルの左側には100センチまで測れる身長計がついていて、これは出産祝いに絵本とセットで贈りたい!
出産祝いにもおすすめ「あそべる絵本マルチタオル」
【絵本ナビ限定】あそべる絵本マルチタオルno.4 『ねずみくんのチョッキ』
【絵本ナビ限定商品シリーズ企画!】
絵本の世界を楽しめる♪新企画「あそべる絵本マルチタオル」シリーズ第四弾!
絵本作品や絵本作家さんによる描き下ろしの絵が、大きなマルチタオルになるという企画が2018年7月にスタートしました。
第四弾は、2019年に45周年を迎えるロングセラー絵本『ねずみくんのチョッキ』(ポプラ社)です。
約60×120cmの大きなタオルにプリントされた絵柄は、ねずみくんと絵本に登場する動物さんたち。タオルの左側には100cmまで測れる身長計が付いています。タオルをお部屋の床やベッドに敷いて、その上に横になれば、身長が測れるのです♪ねずみくんたちが成長を見守ってくれているようで、なんだかうれしい気持ちになりますね。
▼この通り、赤ちゃんにぴったりの身長計になります。
▼タペストリーのように、壁に掛けるのもいいかも!?赤ちゃん、ねずみくんたちに興味津々です。
▼お手製の赤いチョッキを着て、はい チーズ♪
大きめサイズなので、使い方さまざま。プレゼントにもぴったりの便利なアイテムです。
●お昼寝タオルやバスタオルとして
●プールや海など、水遊びのアウトドアに
●ベビーカーでのお散歩やひざかけに
●おもちゃ箱などの収納ケースやソファーに掛けて、インテリアとして
【サイズ】約60cm×120cm
【素 材】綿100%
\「ねずみくんのチョッキ」絵本とグッズ特設ページはこちら♪/
【絵本ナビ限定商品シリーズ企画!】
絵本の世界を楽しめる♪新企画「あそべる絵本マルチタオル」シリーズ第四弾!
絵本作品や絵本作家さんによる描き下ろしの絵が、大きなマルチタオルになるという企画が2018年7月にスタートしました。
第四弾は、2019年に45周年を迎えるロングセラー絵本『ねずみくんのチョッキ』(ポプラ社)です。
約60×120cmの大きなタオルにプリントされた絵柄は、ねずみくんと絵本に登場する動物さんたち。タオルの左側には100cmまで測れる身長計が付いています。タオルをお部屋の床やベッドに敷いて、その上に横になれば、身長が測れるのです♪ねずみくんたちが成長を見守ってくれているようで、なんだかうれしい気持ちになりますね。
▼この通り、赤ちゃんにぴったりの身長計になります。
▼タペストリーのように、壁に掛けるのもいいかも!?赤ちゃん、ねずみくんたちに興味津々です。
▼お手製の赤いチョッキを着て、はい チーズ♪
大きめサイズなので、使い方さまざま。プレゼントにもぴったりの便利なアイテムです。
●お昼寝タオルやバスタオルとして
●プールや海など、水遊びのアウトドアに
●ベビーカーでのお散歩やひざかけに
●おもちゃ箱などの収納ケースやソファーに掛けて、インテリアとして
【サイズ】約60cm×120cm
【素 材】綿100%
\「ねずみくんのチョッキ」絵本とグッズ特設ページはこちら♪/
その他 3月の読み聞かせにおすすめの絵本
絵本の読み聞かせについて思っていること
絵本はコミュニケーションツールです。 絵本は子ども達の歩みを助け、その成長を促してくれるかもしれません。 しかしそこには読んでくれる人の温もりを通した生きた声が不可欠です。 人と人とが向かい合い、片手間にはできない読み聞かせだからこそ愛情が注がれるのです。 子どもの持つその心のコップを絵本を使って愛情で満たしてあげてください。大好きな人の声で温もりの中聞く美しく豊かなお話。それはあっという間の子育ての濃密な時間を助け、後にその子どもたちの長い人生の心の支えとなるでしょう。
ふわはねプロフィール
ふわはね(内田 祐子)
大学で児童文学を学ぶ。2005年絵本講師1期生として絵本講師資格取得。関西を中心に企業での定期教室をはじめ、
【ふわはね絵本のある時間】では、読者のみなさんからの感想や質問を募集しております。アンケートよりご意見をお寄せください。
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