【ふわはね絵本のある時間】2021年2月におすすめの本
絵本講師として10年以上ご活躍中のふわはねさん。絵本講座や絵本コンサル、絵本の読み聞かせ会などを年に200回以上こなしています。そんなふわはねさんに季節にあった絵本と読み聞かせ会の流れについて語ってもらいました。
- 1. 二十四節気(にじゅうしせっき)を感じる
- 2. 【季節の絵本】
- 2.1. 春の足音と共に『はるになると』
- 2.2. レシピ絵本『のりまき』
- 3. わらべうた絵本
- 3.1. その味わいがクセになる『もちっこやいて』
- 4. 新刊
- 4.1. 『新装版 くまの子ウーフの童話集』
- 5. その他 2月の読み聞かせにおすすめの絵本
- 6. 絵本の読み聞かせについて思っていること
- 6.1. ふわはねプロフィール
二十四節気(にじゅうしせっき)を感じる
二十四節気とは…一年を12か月さらにその半分、24個に分けた季節を表す名称です。
2月では…
立春りっしゅん(2月3日)立つ春と書いて立春。暦の上では春を迎える。まだまだ寒さ厳しい中にも太陽の光に春の気配を感じ始める頃。
雨水うすい(2月18日)雪が雨に変わり氷が溶けだす頃。農作業を始める日の目安ともなる。
お正月から始まる今の暦から一か月ちょっと。今年こそは!と思っているなんやかんやがずるずるだらだらと伸ばし伸ばしになっていたり、三日坊主になってしまったりしてることありませんか?
そんな新しい始まりをもう一度立て直せるのが立春。
旧暦では立春が新年の始まりとされていました。まだまだ寒さ厳しい頃ですが、ふとした太陽の光に春の気配を感じたりもします。
気が付けば春までもう少し。改めて仕切り直しをもらえたと思うとなんだか得した気分。
心新たにまた立春から始まる一年。自然に心を寄せて歩んでいきたいと思います。
暦に寄り添いながら絵本がいつもそばに。
今回もそんな絵本から始めます。
【季節の絵本】
春の足音と共に『はるになると』
とても小さな絵本です。でもその中に春の息吹がぎゅっとつまっています。
この絵本がポケットに入っているだけで何だかそこがぽかぽかと暖かくなるような気さえしてきます。この本を訳された小川糸さんがカバーの袖に書かれた言葉がとても素敵です。
さむくてつらい冬を
のりこえたからこそ、
あたたかい春をよろこべる。
生きていくことも、おなじかもしれません。
たとえどんなにつらいことがあっても、いつかかならず、春はやってくるのです。
(中略引用)
まだまだ先の見えない日々にお守りにしたい一冊です。
<読み聞かせ時間目安1分45秒>
レシピ絵本『のりまき』
すこし順番前後してしまうのですが立春の前日は節分です。
新しい年の始まりが立春だとすれば、その前日は大晦日のような日に当たります。
そう、季節を分けると書いて節分。
この日には豆まきをして鬼(厄)を追い払い新年を迎えるとされています。
節分に欠かせないものといえば豆とのりまき。
のりまきといえばこの絵本。小西英子さんの描く食べ物はどうしてこうも美味しそうなのでしょう。
1ページ1ページ丁寧に丁寧にが描かれる。贅沢なレシピのような絵本。
この絵本にはその味やかおりなどすべての五感をゆっくりと刺激してくれる。
動画のレシピのようにどんどん流れるのではなく急がされることなくたっぷりと味わいながら・・・。今年はこの絵本と一緒に子どもたちと節分ののりまきつくりませんか?
<読み聞かせ時間目安1分>
わらべうた絵本
その味わいがクセになる『もちっこやいて』
もちっこやいて とっくらきゃしてやいて しょうゆをつけて たべたらうまかろー
わらべうた「もちっこやいて」の絵本です。
北風の子どもたち、いちくんとにーくんとさぶえもんが空を飛んでばっちゃんのところにお餅を食べに行くところから、この絵本は始まります。
途中豆まき峠を越えるとき、あかおにのあおくんとくろくんが一緒に。
げんこつ山の上ではるかぜちゃんとたぬきさんが一緒に・・・。
もうこの流れだけで私は1時間話せます(笑)。
これは二十四節気の暦通りじゃないですか!北風から節分をこえ南風に・・・。
この始まりの素敵さに気づいたとき本当に感動しました。
やぎゅうげんいちろうさんの絵本はユーモラスな絵と文が特徴です。きっとその無骨だけれども素朴で芯のある味や触感に癖になること間違いなしです。読んでいるうちにこどもたちと大合唱になる。そんな大人気の絵本です。
はーい。北風くんや鬼くんたちが、ばっちゃんちに勢揃いして、みんなでお餅をたべまーす。この本を読むと「もちっこやいて」の歌をうたって、みんなで遊びたくなりまーす。
新刊
『新装版 くまの子ウーフの童話集』
誕生から50年以上愛されるくまの子ウーフ。
子どものころ大好きだったウーフのお話が、新装版として一回り小さくなってウーフのお顔の箱に3冊セットで入り発売されました。
子どものころから親しんでいたウーフ。そして子供たちと楽しんだウーフ。
そんなウーフとの三度目の出会いは新装版でぴっかぴかになっていて。なんだか照れくさいような、ウーフもかしこまっているように見えました。でも中を開くとそこにいるのはやっぱりいつものウーフ。
あそぶのが大好き、なめるのと、たべることが大好き。
それからいろんなことを考えるのも大好き。そんなウーフがちゃんといて。
幼い頃に読んだ自分と、子供たちが小さなころに読んだ母としての自分とそして今改めて自分に読むウーフ。
また違う心の奥に届くものがありました。
「くまの子ウーフ」の物語は、1969年の刊行以来、小学校の教科書をはじめ、さまざまな形で読み継がれてきたロングセラーです。卵を割ると、必ず卵が出てくることに感心し、自分が何でできているか真剣に考えるウーフ。子どもたちはウーフとともに考え、発見の喜びに目を輝かせてきました。また、命のふしぎと生きることの本質をあざやかに描いた物語は、幅広い層の読者の共感を集めてきました。時代を経てますます輝きを増すウーフの世界をたっぷり味わえる「くまの子ウーフの童話集」を、コンパクトなサイズにリニューアルしてお届けします。
【推薦コメント】
●谷川俊太郎さん
「くまの子ウーフ」に初めて会った。ぼくはもうおじいさんだけど、ウーフとつきあってると、今のこのキツイ世界にもどこかでウーフが無邪気に生きてるんだと思うようになった。
●角野栄子さん
くまの子ウーフは、いつもいつも考える。「なぜ?」「どうして?」「知りたいな!」
ウーフといっしょに歩いてみたら、「発見」「発見」「ふしぎ発見!」
ウーフもわくわく、みんなもわくわく。ほら、世界がピカピカ光り出したよ。
●菊池亜希子さん
好奇心の赴くままに全力でかけまわるオーバーオール姿の我が子を捕まえて、ぎゅーと抱きしめ匂いを嗅ぐ。「きっとウーフって、こんな匂いなんだろうな」と、かつてウーフだった私は思うのだった。
そんなウーフがドイツの最高級ブランド「Steiff/シュタイフ」とのコラボで誕生したウーフテディベアが誕生したそうです。
シュタイフ社といえば世界で初めてテディベアを作った老舗のぬいぐるみメーカー。
親子代々引き継がれ時代を超え愛されるというところはくまの子ウーフと一緒。
本物だからこそ長い年月たくさんの人たちに愛されてきたウーフ。
これは一生の宝物として欲しい~!!!
シリアルナンバー入りの数量限定だそうです。
くまの子ウーフ×シュタイフ ぬいぐるみ
くまの子ウーフ×シュタイフ ぬいぐるみ
こちらの商品は単品のみでご購入いただける商品です。他商品とはご一緒に購入いただけません。
他商品をご希望の場合は別途ご購入お手続きをお願いいたします。
●ご注意ください
※ご注文をお受けしてから製作する受注生産品のため、商品の発送は2021年5月以降となります。
※ご注文後のキャンセルは一切お受けできません。予めご了承ください。
【くまの子ウーフ×シュタイフ】
誕生から50年以上愛されるロングセラー「くまの子ウーフ」シリーズと、2020年に50周年を迎えるドイツ・シュタイフとのコラボレーションが実現しました。
ドイツ・シュタイフにより職人によって1体1体手作業で製作され、同じ顔のものは二つと存在しない、特別なテディベアです。
どこか懐かしいアンティーク・テディベアのようなシュタイフのベアの正統的魅力をたたえながら、表情やフォルムは、ウーフの無垢な愛らしさそのものが表現されています。本から飛び出てきたような「くまの子ウーフ×シュタイフ」。夢のようなベアが誕生しました。
▼作者の神沢 利子先生と「くまの子ウーフ×シュタイフ ぬいぐるみ」の貴重なショット
いつだって真剣で愛嬌いっぱいのウーフ。たくさん考えて、驚いて、発見していく姿がとっても純粋で‥‥。
こどもの頃、「くまのこウーフ」を読みながら一緒に考えたり、喜んだり、悲しくなったり、怒ったり、感動したり…‥共感をしながら読んだ方も多いのではないでしょうか。そんなウーフが特別なベアになっていつでも側にいてくれたら、とっても嬉しいですよね。
誕生から50年が経ったことを記念し出版された「新装版くまの子ウーフの童話集」シリーズと一緒に、改めてお出迎えするのも素敵ですね。大人になってから読み返すと、新しい発見がきっと見つかることでしょう。
※「くまの子ウーフ×シュタイフ ぬいぐるみ」は単品のみでご購入いただける予約商品です。
書籍ご購入のご希望の方は別途ご注文をお願いいたします。
ウーフと一緒に世界を見つめてみると、世界がキラキラと輝き出します。
© Margarete Steiff GmbH 2020
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【くまの子ウーフ×シュタイフ】
誕生から50年以上愛されるロングセラー「くまの子ウーフ」シリーズと、2020年に50周年を迎えるドイツ・シュタイフとのコラボレーションが実現しました。
ドイツ・シュタイフにより職人によって1体1体手作業で製作され、同じ顔のものは二つと存在しない、特別なテディベアです。
どこか懐かしいアンティーク・テディベアのようなシュタイフのベアの正統的魅力をたたえながら、表情やフォルムは、ウーフの無垢な愛らしさそのものが表現されています。本から飛び出てきたような「くまの子ウーフ×シュタイフ」。夢のようなベアが誕生しました。
▼作者の神沢 利子先生と「くまの子ウーフ×シュタイフ ぬいぐるみ」の貴重なショット
いつだって真剣で愛嬌いっぱいのウーフ。たくさん考えて、驚いて、発見していく姿がとっても純粋で‥‥。
こどもの頃、「くまのこウーフ」を読みながら一緒に考えたり、喜んだり、悲しくなったり、怒ったり、感動したり…‥共感をしながら読んだ方も多いのではないでしょうか。そんなウーフが特別なベアになっていつでも側にいてくれたら、とっても嬉しいですよね。
誕生から50年が経ったことを記念し出版された「新装版くまの子ウーフの童話集」シリーズと一緒に、改めてお出迎えするのも素敵ですね。大人になってから読み返すと、新しい発見がきっと見つかることでしょう。
※「くまの子ウーフ×シュタイフ ぬいぐるみ」は単品のみでご購入いただける予約商品です。
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ウーフと一緒に世界を見つめてみると、世界がキラキラと輝き出します。
© Margarete Steiff GmbH 2020
その他 2月の読み聞かせにおすすめの絵本
絵本の読み聞かせについて思っていること
絵本はコミュニケーションツールです。 絵本は子ども達の歩みを助け、その成長を促してくれるかもしれません。 しかしそこには読んでくれる人の温もりを通した生きた声が不可欠です。 人と人とが向かい合い、片手間にはできない読み聞かせだからこそ愛情が注がれるのです。 子どもの持つその心のコップを絵本を使って愛情で満たしてあげてください。大好きな人の声で温もりの中聞く美しく豊かなお話。それはあっという間の子育ての濃密な時間を助け、後にその子どもたちの長い人生の心の支えとなるでしょう。
ふわはねプロフィール
ふわはね(内田 祐子)
大学で児童文学を学ぶ。2005年絵本講師1期生として絵本講師資格取得。関西を中心に企業での定期教室をはじめ、
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