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「第14回MOE絵本屋さん大賞2021」決定!第1位は『あんなに あんなに』

「第14回MOE絵本屋さん大賞2021」決定

島田ゆかさんの『ぶーちゃんとおにいちゃん』がシンボルです

株式会社白泉社が主催する「第14回MOE絵本屋さん大賞2021」の大賞および部門賞が2021年12月28日に決定しました。

 

MOE絵本屋さん大賞とは、月刊MOEが全国の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者3000人にアンケートを実施し、最も支持された絵本30冊を決定する年間絵本ランキングです。

『第14回MOE絵本屋さん大賞2021』の栄えある第1位は、ヨシタケシンスケ/作『あんなに あんなに』(ポプラ社)が受賞。
部門賞では、「新人賞」第1位をガタロー☆マン/作『笑本おかしばなし1 ももたろう』(誠文堂新光社)が、「パパママ賞」第1位を工藤ノリコ/作『ノラネコぐんだん ケーキをたべる』 (白泉社)が、それぞれ受賞しました。

「第14回MOE絵本屋さん大賞2021」受賞作

第1位 『あんなに あんなに』ヨシタケシンスケ/作 ポプラ社

『あんなに あんなに』

あんなに あんなに

子育ては「あんなに」の連続。あんなにほしがってたのに、あんなにしんぱいしたのに、あんなに小さかったのに―。日常にあふれるたくさんの「あんなに」の中で、子どもは大人になっていく―。
大人気の絵本作家・ヨシタケシンスケによる、こどもと昔こどもだったすべての人に届けたい、ちょっと目頭が熱くなっちゃうやさしい絵本。

「第14回MOE絵本屋さん大賞2021」第1位受賞に際しての ヨシタケシンスケ氏コメント

想像以上に幅広い世代の方に届いているようで、
すごくうれしいです。
今回は、いつも絵を描き留めている手帳に
「あんなにほしがっていたのにもうこんな」って描いた絵をもとに、
「子どもの飽きっぽさ」から一冊を考えてみました。

(MOE2022年2月号より抜粋。インタビュー全文は誌面にて)

第2位 『たまごのはなし』しおたにまみこ/作 ブロンズ新社

第3位 『街どろぼう』junaida/作 福音館書店

『街どろぼう』

街どろぼう

山の上に巨人がひとりきりで住んでいました。ある晩、ふもとの街におりていき、一軒の家をこっそり持ち帰るのですが……。『Michi』『の』『怪物園』のjunaidaが送る、巨人の小さな物語。

第4位 『怪物園』junaida/作 福音館書店

『怪物園』

怪物園

遠くから眺めると、それはお城のようでした。けれども、屋根には目玉、窓からは、毛むくじゃらの手、蹄のついた長い足もあります。みんなはそれを怪物園と呼びました。怪物園は、たくさんの怪物たちをのせて、長い旅を続けていました。ある夜、怪物園が眠ったすきに、外の世界へと抜け出した怪物たちは、街までやって来ると、通りを行進しはじめました。『Michi』『の』のjunaidaがつむぐ、どこかのだれかの物語。

第5位 『ゆめぎんこう』コンドウアキ/作 白泉社

『ゆめぎんこう』

ゆめぎんこう

「いらっしゃいませ、ゆめぎんこうです。
おきゃくさまは、どんなゆめをごきぼうですか?」
夢のアメを売る不思議なお店を営んでいるのは、
こわがりの店主ぺんぺんと、夢を食べるもぐもぐ。
ある日、夢を取りに来てほしいという依頼があって…。
リラックマの原作者コンドウアキが贈る、優しさあふれる夢の絵本。
2020年10月刊

第6位 『二平方メートルの世界で』前田海音/文 はたこうしろう/絵 小学館

『二平方メートルの世界で』

二平方メートルの世界で

小学生と人気絵本作家の感動作

札幌に暮らす小学3年生の主人公は、生まれたときから脳神経の病気で入退院を繰り返している。入院するとしばらくベッドの上での生活となる。お母さんは一緒にいてくれるが、放射線を使った治療のときは、ガラスを隔てて別々になる。家ではお兄ちゃんが鍵っ子になる。申し訳ない気持ちだ。どうして自分だけが病気なんだろう・・・。そんなある日、海音ちゃんは、病室で大発見をする。わたしはひとりぼっちじゃなかった! 実在の小学3年生が書いた 「子どもノンフィクション文学賞」(北九州市主催)の大賞受賞作品に、当代一の人気絵本作家はたこうしろうが絵をつけた奇跡のコラボレーション。誰も予想できない30ー31ページ目の見開きと、ハートウオーミングなラスト。涙なしには読めない感動作。

【編集担当からのおすすめ情報】
子どもノンフィクション文学賞を、満場一致で受賞した小学3年生の女の子の作文を読んだ人気絵本作家はたこうしろうさんが、その作者・前田海音ちゃんを訪ねて札幌へ。海音ちゃんが見ている札幌の街の風景や、小学校、そして病院を描いた。なにより、海音ちゃんの心を描いた絵本です。

第7位 『にげて さがして』ヨシタケシンスケ/作 赤ちゃんとママ社

『にげて さがして』

にげてさがして

 私たちが生きる世界にはいろいろな人がいて、それぞれが違う感情や言葉をもっています。それらは自分だけのものなのに、大きな流れや「みんな」に飲み込まれて、自分を大切にできなくなってしまう。
「逃げちゃダメ」と言われることが多い世の中ですが、どうするかは自分で決めていいし、自分で決めること。

「逃げずに戦うことの大事さを説くお話」がある一方で、「逃げることで新しい可能性に出会うお話」があってもよいのではないか。著者のそんな思いが込められた絵本です。

にげて さがして、うごいて うごいて――
ラストは、あなただけの物語に続きます。

第8位 『ノラネコぐんだん ケーキをたべる』工藤ノリコ/作 白泉社

『ノラネコぐんだん ケーキをたべる』

ノラネコぐんだん ケーキをたべる

累計180万部突破の大人気シリーズ最新作は、ケーキ屋さんが舞台!
朝、開店前の「ワンワンケーキのみせ」をのぞくノラネコぐんだん。
店内では、マーミーちゃんがワンワンちゃんに「1こ たべても いいでしょう?」とおねだりしています。
いつもとはひと味違う新展開に、ハラハラドキドキが止まらない!
マーミーちゃんの活躍やケーキづくりのシーン、おいしそうなケーキの数々も必見です♪
2020年11月刊

第9位 『あきらがあけてあげるから』ヨシタケシンスケ/作・絵 PHP研究所

『あきらがあけてあげるから』

あきらがあけてあげるから

くやしい。ボクはくやしい。

ボクはチョコがたべたいんだけど、このふくろ、あけにくいんだよ。


ボクはまだちっちゃくてちからもよわいから、このふくろはあけられないんだ…。


でも、もうすこしおおきくなったら、ボクはきっとなんでもあけられるようになるとおもうんだ。

じぶんのぶんもみんなのぶんも、ぜーんぶあけてあげたい。

あきらがあけてあげるから!



どんなものでもあけられるって、なんだか楽しい!

夢が広がるヨシタケシンスケのユーモア絵本。

第10位 『ながいながい ねこのおかあさん』キューライス/文 ヒグチユウコ/絵 白泉社

『ながいながい ねこのおかあさん』

ながいながい ねこのおかあさん

子猫のおかあさんは、体が長い長い猫。
ある風が強い日、子猫は遠くまで吹き飛ばされてしまいます。
おかあさんの顔を見たくて、心細い思いのままひたすら走る子猫。
さて、子猫はおかあさんに会えるのでしょうか?
人気作家の共作が実現!
親子の愛情を描いたお話です。
2020年11月刊

部門賞

「新人賞」第1位 『笑本おかしばなし1 ももたろう』ガタロー☆マン/作 誠文堂新光社

『笑本おかしばなし1 ももたろう』

笑本 おかしばなし ももたろう

ギャグマンガ界の鬼才中の鬼才!
マンガ家デビュー30周年を迎えた漫☆画太郎が、「ガタロー☆マン」として本気で描く、子ども向け笑本(えほん)シリーズ刊行。

子どもも大人も、一緒に笑って楽しめるまったくあたらしい昔話。
第1弾は「ももたろう」。

「パパママ賞」第1位 『ノラネコぐんだん ケーキをたべる』工藤ノリコ/作 白泉社

『ノラネコぐんだん ケーキをたべる』

ノラネコぐんだん ケーキをたべる

累計180万部突破の大人気シリーズ最新作は、ケーキ屋さんが舞台!
朝、開店前の「ワンワンケーキのみせ」をのぞくノラネコぐんだん。
店内では、マーミーちゃんがワンワンちゃんに「1こ たべても いいでしょう?」とおねだりしています。
いつもとはひと味違う新展開に、ハラハラドキドキが止まらない!
マーミーちゃんの活躍やケーキづくりのシーン、おいしそうなケーキの数々も必見です♪
2020年11月刊

MOE2月号で「第14回MOE絵本屋さん大賞2021」を大特集

2021年12月28日発売のMOE2月号では、表紙&巻頭で「第14回MOE絵本屋さん大賞2021」が大特集されています。今回はMOE誌面での大特集に加えて、上位受賞者の発表および表彰式をYouTube白泉社チャンネル(https://www.youtube.com/user/HakusenshaBooks)で2021年12月28日12時から公開されています。受賞作家の方々は、映像や直筆コメントなどで参加しています。最後まで見逃せないプログラムになっていますので、ぜひご覧くださいね。

MOE 2022年2月号

■ 特別ふろく ■ ヒグチユウコカレンダー2022
ヒグチユウコさんのカレンダーが手に入るのはMOEだけ! ! A4サイズ16ページの豪華仕様&壁掛けタイプ。描きおろしの絵も収録!
■ 巻頭大特集 ■ 全国の絵本屋さん3000人に聞いた年間ランキング!
第14回MOE絵本屋さん大賞2021
全国の絵本屋さん・書店の絵本・児童書担当者が2021年に「もっともおすすめしたい絵本」30冊が選ばれました。時代を映し出す30冊の絵本をご紹介します。受賞作家へのインタビュー、絵本屋さんたちの推薦レビューを通して、受賞作品の魅力をたっぷりとお届けします。 同時発表の「新人賞」、幼児向け絵本を対象にした「パパママ賞」、 MOE読者のアンケートで選ばれた注目の絵本作品にもご注目ください。

● 絵本屋さんが選んだ 2021年の絵本ベスト30発表!
● 第1位~第5位 受賞作家インタビュー
● 第6位~第10位 受賞作家コメント
● 第14回MOE絵本屋さん大賞2021 新人賞・パパママ賞
● 第11~30位 受賞作品紹介
● 読者が選んだ2021絵本ベスト10
● 見逃せない! 2021年 広松由希子の注目絵本
● 絵本売場から見た2021年
● 2021年の絵本市場
● 2021絵本トピックス

■ 連載 第16回
ヒグチユウコ×大島依提亜「映画のはなし」

■ 最新情報満載
ヒグチユウコ最新ニュース

■ アートで元気になる!
絵本と美術の展覧会2022

■ 美術史家・池上英洋先生に聞く
名画の見かた

■ 酒井駒子インタビュー
「子どもの時間」

■ ウェス・アンダーソン監督最新作
フレンチ・ディスパッチ
ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊

■ 1枚の葉が紡ぐストーリー
愛を届ける「葉っぱ切り絵」

■ 最新インタビュー
なかやみわ「やさいのがっこう」新作絵本を語る

■ 審査結果発表!
第10回MOE創作絵本グランプリ

■ 連載第3回 合わせ鏡の迷宮へ
junaida 「EDNE エドネ」

■ 好評連載
「ワンワンちゃん」工藤ノリコ
「日本の絵本 100年100人100冊」広松由希子
アーティスト・インタビュー 生瀬勝久
注目の作家インタビュー 安東みきえ
MOEのおすすめ新刊絵本
「糸暦 いとごよみ」小川糸/文 杉本さなえ/絵

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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