【今週の今日の一冊】みんなのハロウィンのぞいてみよう。楽しいハロウィン絵本特集♪
10月のイベントといえば……ハロウィン! この時期、カボチャや魔女などのアイテムを目にすることが増えたり、子どもたちのかわいらしい仮装の様子が見れたりもする楽しい時期ですね。なにか大きなことをしなくても、絵本でハロウィンの由来を知ったり、雰囲気を味わうというのもおすすめの楽しみ方かなと思います。今週は、今年2022年に発売されたばかりの新刊を交えながら、楽しいハロウィン絵本をご紹介します。絵本の中のみんなは、ハロウィンをどんな風に楽しんでいるのでしょう。
2022年10月24日から10月30日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
10月24日 パレードしてたら、いつの間にかおばけの家に!
月曜日は『アニーとパパのハロウィン』(2022年9月発売の新刊)
アニーはパパが大好き! ハロィンの準備で、パパと2人でジャックオーランタンを作りました。
友達とみんなで、トリックアトリートのパレードをしましたが、いつの間にか、おばけの家にたどり着いちゃったみたい! さあ、大変! おばけから逃げることはできるかな?
10月25日 仮装して家をまわるよ。くらやみで光るページも!
火曜日は『トリック オア トリート!』
今日はハロウィン。 4人の子どもたちが、とっておきの仮装ででかけます。 いろんな家のドアをたたいて、あいことばをいってみよう。 「トリック オア トリート おかしくれなきゃ いたずらしちゃうぞ!」 だれがでてくるかな? どんなおかしをもらえるかな? ポケットがおかしがいっぱいになったころ、 町はずれの大きなおやしきのドアをたたくと、そこは・・・。 声を出したり、あてっこをしたり、小さい子どもたちも参加しながら楽しめるハロウィン絵本。 暗いところでおばけが光る、蓄光インクを使った驚きのページもありますよ!
読者の声より
ハロウィンの季節に読むのにピッタリの絵本ですね(^^)
お話も、色んな家を回ってお菓子をもらい行くという、何とも楽しい内容です。
家もお菓子も可愛くて楽しくて、「次はどんなお菓子がもらえるのかな~?」とワクワクしながら読みました。
しかも、住んでる人もまた仮装してたり、本物の忍者?宇宙人?などと面白かったです。
更にこの絵本のスゴイところは、蓄光インクで光るページがあること!
子どもって、光るものが大好きですよね。
ハロウィンの夜に、部屋を暗くして絵本が光ったら、ビックリするし、盛り上がること間違いなし!
(MYHOUSEさん 40代・ママ)
10月26日 動物たちが過ごす愉快なハロウィンに想像が膨んで…
水曜日は『どうぶつたちのハロウィーンって?』(2022年8月発売の新刊)
動物たちはハロウィーンに何をするのかな?カボチャにお顔をつけて、蜘蛛の巣でかざりつけ?!
口の大きいワニカボチャ、チョコレートあじのアリなど、ハロウィーンならではのどきどきアイテムがいっぱい!
スーパーマン、ミイラ、魔女に仮装した動物たちまで登場します。
動物たちが過ごす愉快なハロウィーンを一緒に楽しめます。想像膨らむ一冊。
10月27日 ひとりぼっちのおばけくん。でもこの日だけは…
木曜日は『おばけくんのハロウィン』
いつもひとりぼっちのおばけくん。でも、ハロウィンの日だけはちがいます! 「トリックオアトリート」と、仮装をした子どもたちといっしょにお菓子をもらいにいきます。もちろん、子どもたちはおばけくんが本当におばけだなんて気づいていません。ところが、ある家にきたとき。犬が突然おばけくんに飛びかかって・・・。
子どもたちとおばけくんの、こころあたたまる友情ものがたり。
『ぼうしくんのクリスマスプレゼント』に続く、新井洋行氏のシーズン絵本第二弾!
読者の声より
主人公のおばけくんは、遊び相手がいません。
だから、いつも一人ぼっちです。
でも、今日はハロウィン。
「トリック オア トリート!」
おばけの仮装をした子どもたちが、そう言いながら家々をまわります。
だからこの日だけは、おばけくんが紛れてもバレないのです。
仮装をした子どもたちと一緒に、大はしゃぎできるのです。
でも、大変!ある家で、おばけにしかできないことを、おばけくんはしてしまいました。
どうしよう?
小さい子でも楽しめる、可愛らしい絵本です。
人間の子どもたちがおばけくんにとった態度が、素晴らしいです。最後の数ページがキラキラ光る、思いやり溢れる絵本です。
10月28日 いろんな犬種のわんちゃんたちの楽しいハロウィン!
金曜日は『わんわん ハロウィーン』(2022年8月発売の新刊)
きょうはハロウィーン。「なにになろうかな?」と悩んでいるのは、いろんな犬種のわんちゃんたち。大きな犬、ちいさな犬、車椅子に乗った犬など、個性豊かな面々たちが登場。「にんじゃにへんしん!むにむにむに!」「ピエロにへんしん! わんわんぴょーん!」と、それぞれ思い思いの仮装を楽しみます。
準備ができたらさあ出発!夜の町はハロウィーンの飾りつけをしたおうちでとても賑やかです。たくさんのおともだちも仮装をして集まってきましたよ。「おかしちょうだい!」と、ジャックオーランタンのカゴにお菓子をたくさん入れてもらうわんちゃんたち。みんな最高にうれしそうです。
10年ほど前に、作者の高林麻里さんが『ゆめちゃんのハロウィーン』(講談社)を出版された頃は、日本ではハロウィーンは今ほど身近ではなく、ニューヨークで暮らす高林さんの実際の体験が元になっていました。今では日本でもハロウィーンは子どもたちにとって身近な存在になりましたよね。今回は、初めてハロウィーンに出会う、小さな子どもたちのためのお話。みんなにもわんちゃんたちのように、ハロウィーンを思いっきり楽しんでほしいです。
(出合聡美 絵本ナビライター)
10月29日 いたずら好きな双子が、どんどん周りを巻き込んで…
土曜日は『ハロウィン ゴーゴー!』
いたずらずきのふたごが、まほうつかいに変身! ハロウィンの町をゴーゴー!
今日はハロウィン。いたずらずきのふたごは、家のなかにあるものをつかって、大へんしん!
まほうつかいになって、町に飛び出し、みんなをおどかします。
「ようし、あの丘の上のおにいさんの家にゴーゴー!」
でも、おにいさんの家にいたのは…!?
人気作家中垣ゆたかが描く、とびっきり楽しいハロウィン絵本です。
読者の声より
『ぎょうれつ』や『UFOのつくりかた』で、中垣ゆたかさんのことを知っていたので、読むのが楽しみでした。
賑やかな絵は、眺めているだけで楽しいです。
いたずらな双子が、周りを巻き込んでいく様子は、ハロウィンの雰囲気にぴったり。
カラフルなイラストと相まって、楽しさ倍増でした。
(クッチーナママさん 40代・ママ 女の子15歳、女の子12歳、男の子10歳)
10月30日 本当の楽しみ方が分かるあこがれのハロウィン絵本
日曜日は『ハロウィンのかぼちゃをかざろう』
ハロウィンの本当の楽しみ方を教えてくれる、とっておきの絵本ができました。
オレンジや紫のハロウィン色に彩られた大判絵本は、気分を盛り上げるのにぴったり。
もちろん準備の内容もばっちり描かれています。
「まず はじめに かぼちゃを えらびましょう」。
かぼちゃ畑には、オレンジやみどり色、形もいろんなのがごろごろ。
「しろっぽい かぼちゃも おばけみたいで ハロウィンには ぴったりかもしれません」
……なんて、わぁ、本格的!
かぼちゃ選びくらいで驚いていちゃいけません。
実際にどうやってかぼちゃを磨き、中の種やワタをごりごりかきだし、顔を描いてナイフでくりぬくのでしょうか。
かぼちゃの準備ができたら家のまわりの飾り付けも必要ですよ。
生き生きした表情の子どもたち、ハロウィン前のあれこれが具体的に描かれます。
すべてが外国風でわくわくしちゃう!
でも、さすが、なかがわちひろさんの訳は、日本の子どもが読んでも違和感ありません。
「ジャック オ ランタン」「ハッピー ハロウィン!」のミステリアスな響き。
ロウソクの火がともったら、ハロウィンの世界に誘い込まれそう。
ゆらゆらゆれる、ジャック・オ・ランタンのひとみを見つめながらドキドキしちゃう……。
「本当のハロウィン、やってみたいな」
わが家の小学生も思わずつぶやく、あこがれのハロウィン絵本です。
本書の作者パトリシア・トート(文)、ジャーヴィス(絵)のコンビで『クリスマスツリーをかざろう』も出版されています。
こちらも本物の木を飾る本格的クリスマスツリー。
ぜひあわせて見てみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
他にも、ハロウィンを楽しんでいる人気者たちがいっぱい!
いかがでしたか。みんなハロウィンをとっても楽しんでいる様子が伝わってきましたね。
我が家は息子が恥ずかしがりやで、なかなか仮装に挑戦できずにいるのですが、今年もハロウィン絵本を読んで盛り上がってみようかと思います♪
選書・文:秋山朋恵(絵本ナビ副編集長)
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