【ランキング】今週の絵本売上ランキングBEST10は?(2023/6/5~ 6/11)
今、絵本ナビで話題になっている絵本は? 売れている絵本は?絵本ナビの絵本売上BEST10のランキングを見れば絵本業界の動きが見えてくる!?1週間分のランキングを毎週発表していきます。気になった作品があればのぞいてみてくださいね。
今週も話題の『おばけのケーキ屋さん』が1位に。「たなたばたの絵本」もランクイン!
今週の絵本売上ランキングBEST10は?【2023/6/5~ 6/11】
おばけのケーキ屋さん
ぼくはおばけ。
普通のおばけは、ただ人を驚かすのが好きみたいだけど、ぼくは自分のつくった世界一美味しいケーキでみんなをビックリさせるのが大好きなんだ。
そんな彼はおばけのケーキ屋さんです。
夕方の開店に向けて、自慢のケーキをつくってつくってつくって。たくさん出来たら後はお客さんを待つだけです。
ある時、ケーキ屋さんにやってきたのは不機嫌な顔をした女の子。
おばけは女の子が笑顔になれるようにケーキをふるまってあげます。
すると女の子は言ったのです。
「おいしい。でもパパのつくるケーキと同じくらいかな?」
なんだって!女の子は驚かないのです。
くやしいおばけは、女の子に毎月ケーキを作って食べてもらうことにします。だけど、いつまでたっても答えは同じ。
「パパのつくるケーキと同じくらい」
気がつけば、女の子は毎日お店にくるようになり、おばけと女の子は色々なことを話したり、時には一緒にケーキをつくったり。そんな日々を送っているうちにすっかり女の子は成長していったのです。
そしてある日のこと。女の子の口から思いもかけない言葉が出て・・・。
かわいいおばけと女の子のほんわかしたお話だと思っていると、後半の展開には驚かされます。
女の子のために奮闘するおばけ、そして明らかになっていく二人の本当の関係。
いつも言っていた「パパのつくるケーキと同じくらい」という言葉が大きな意味を持って読者の頭に浮かびあがってきます。女の子にとってどれだけ大切な時間が流れていたのでしょう。
ケーキがとりもつ、切なくも優しい物語。イラスト投稿サイトPixivで発表され、話題となった絵本が書籍化された作品です。
きんぎょがにげた
金魚鉢にきんぎょがいっぴき。
…あ、きんぎょがにげた!
いったいどこに逃げたのでしょう。どうやら、お部屋のカーテンの模様に隠れているみたい!? 見つけたと思ったら、また逃げ出したよ。
今度は、植木鉢?キャンディーの瓶?盛り付けたイチゴの上?
きんぎょは見つけたそばから、部屋から部屋へ、自由に逃げていきます。それはそれは上手に隠れるのです。ちゃんと見つけられるかな?
そして、最後には…!?
小さな子どもたちから絶大な人気を誇るこの絵本。大好きな探し遊びであるのはもちろんのこと、カラフルなお部屋と愛らしい形をしたきんぎょ、そしてわかりやすい場面転換に引っ張っていってもらいながら、すっかり夢中になってしまうのです。嬉しそうに指をさす様子が目に浮かびますね。
0歳の頃から、何年も繰り返し読み続けている子が多いというこの作品『きんぎょがにげた』は、なんと発売から40年も経つ、五味太郎さんの代表作の一つ。大人になったって、ページを開く度にため息が出るような、決して飽きることのない美しい絵本なのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
みんなの声より
どこ? と聞けば、そこを指差すようになったきっかけがこの本でした。きんぎょさんをキョロキョロと探しながら、最初は見つけるのに時間がかかっていたのですが、次第に探すのが早くなり、最近ではきんぎょさんの場所を覚えております。
絵本の読み聞かせはお母さんのが上手でしたが、この本は、読んで!とパパにせがんで来るので、買ってよかったなと思う本です。笑
(いぬてんさん 20代・パパ)
くだもの
ページをめくるとまずどーんと丸ごとの緑のスイカ。さらにめくると、カットされた真っ赤なスイカが「さあ どうぞ」と差し出されます。
続いてもも、ぶどう、なし、りんご、と、次々に登場する平山和子さんの写実的な絵は、どれもみずみずしくて本当においしそう。その果物たちが、今度は皮がむかれて食べやすくカットされて迫ってくるわけですから、あかちゃんは、きっとその絵の迫力に釘付けになるでしょう。あんまりおいしそうなので子どもでなくても思わず手が伸びてしまいますよね。
子どもたちは果物が大好き。とっても身近な存在なのに、日常では腹ぺこキッズに「食べたい!」「おなかすいた!」と言われてあわててむいて、小さく切ってお皿にのせてテーブルへーー。スーパーでカットフルーツが簡単に買える時代だし、食育が大切だとわかってはいても、まるごとの姿は意識していないとなかなか教えられないのかもしれません。果物って、皮をむいたら全然違う姿になってしまうものが多いからなおさらです。
離乳食がはじまって食べ物に興味が出はじめたら、ぜひ手にとってほしい1冊です。おしゃべりしはじめた子と一緒に名前を覚えるのもいいですし、たくさんおしゃべりするようになったら「いただきまーす」と読みはじめて、「あまーい」「すっぱい!」と親子で感想を言い合いながら「ごちそうさま」と読み終えれば、しっかり読み応えもありますね。だけどご注意。食いしん坊さんは寝る前に読むと、食べたくなって泣いてしまうかも!
(三木文 絵本ナビライター)
みんなの声より
初めのうちは、私もめくって読み上げる様な読み方をしてしまっていたので、娘もあまりいい反応をしてくれなかったのですが、ある日イチゴを食べる真似をしてみせてから、まるで変わりました!
それからというもの皆さんの感想にもあるとおり、本当に楽しそうに食べる真似をするんです。1歳9か月の今、自分から持ってくるお気に入りの本の1つです。
この絵本を開いて二人で食べて食べさせあって、「おいし~い」ってニコニコ笑って、これが「幸せな時間」なんだな~と思います。
(ひぽさん 30代・ママ 女の子1歳)
4位 だるまさんが
5位 くっついた
6位 どうぞのいす
7位 いないいないばあ
8位 たなばたバス
9位 だいじ だいじ どーこだ?
近年、幼少期から正しい性の知識を身につけることの大切さを医師や専門家たちが啓蒙し、徐々に子どもを持つ親たちが「性教育」に関心を持ち始めています。幼いころから自分の「からだ」を知ること、また「プライベートパーツ(口や胸、性器)」を理解し、自分も他人も大切な存在だということを認識することが大切です。著者の遠見才希子医師が自身のお子さんとのエピソードを交え、からだの大切さだけではなく、一人ひとりが大切な存在ということを伝える”いちばん最初に読む「からだ」と「性」の絵本”です。
10位 からすのパンやさん
いかがでしたでしょうか。それぞれの絵本の詳細は絵本ナビ作品ページに掲載されています。ぜひチェックしてみてくださいね。購入もできます!
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