「第17回 絵本テキスト大賞」子どものための絵本テキスト(文章)を募集!
「第17回 絵本テキスト大賞」の応募要項を公開
日本児童文学者協会と童心社から、絵本作家の発掘と育成、また新鮮な絵本の出版を目的として、絵本テキスト(文章)が募集されます。
大賞に選ばれた絵本テキストは、著名な画家たちのすばらしい絵のついた絵本になります。
応募期間は、2024年4月1日から6月末日まで。
皆様からのたくさんのご応募をお待ちしております!
絵本テキスト大賞とは
「絵本テキスト大賞」は、童心社と日本児童文学者協会が主催する新しい絵本作家の育成、新しい絵本の出版を目指すコンクールです。
2008年より、10年以上にわたって開催されている、歴史あるコンクールです。
応募は、絵本テキスト(文章)のみ!
多くの絵本コンクールと異なり、「絵本テキスト大賞」では、絵本テキスト(文章)のみを対象としています。
もっと「物語の力」に満ちた絵本を、今までにない才能ある作家を世に送り出していきたいーー
そうした願いが込められた、特色ある絵本コンクールです。
審査は著名な現役の絵本作家がつとめます
応募要項
新しい感覚の絵本の世界を!
第17回『絵本テキスト大賞』原稿募集
毎年グレードを意識せずにご応募される方がいますが、きちんと対象年齢を意識した絵本テキストを募集いたします。
新しい絵本世界を切り拓く可能性を秘めた、瑞々しくフレッシュな感性で描いた作品を募集いたします。また絵本としての特徴を生かしながらも、ストーリー性のある原稿を望んでいます。
たくさんの皆さんからのご応募をお待ちしています。グレードを確認してお送りください。
【募集する作品】
子どものための絵本テキスト(文章)を募集します。(絵は描かないでください)
テキストの文章は、展開を考えて場面割りをしてください。
ただし応募は最大でAグレード1編・Bグレード1編までといたします。
<Aグレード> 幼児(3~5歳)……11見開きの原稿
<Bグレード> 幼年(6~8歳)……15見開きの原稿
※「1見開き」……本を開いたとき左右のページを合わせて、1見開きといいます。
対象の子どもたちの年齢を考えた、字数・文章量にしてください。
これまでの受賞者の作品などを、童心社のサイトでご覧いただき参考にしてください。
https://www.doshinsha.co.jp/special/ehontext/list.html(このサイトをご覧ください)
【応募要項】
応募資格 プロ、アマ、国籍は問わず。15歳以上の方。
締切日 2024年6月末日。
募集期間 2024年4月1日から6月末日までとする。(消印有効)
原稿用紙 A4サイズで文章のみ。原稿は5部同封すること。
原稿は右肩を綴じ、別紙1枚に、筆名のほか本名・住所・年齢・職業・電話番号・メールアドレス、作品タイトル、また児童文学歴があれば書き添えること。なお原稿にはタイトルのみを記入し、名前などは記入しないこと。なお応募封筒にはAかBかのグレードを朱記すること。
Aグレード、Bグレードそれぞれ1編ずつまで応募可とし、自作の未発表作品に限ります。(商業出版を目的としない同人誌での発表は可としますが、その旨ご記入ください。)
応募原稿は、いかなる場合にも返却いたしません。
事務手数料として、切手を120円分同封してください。
大賞は童心社より単行本として刊行し、所定の印税をお支払いいたします。
大賞受賞者には2024年10月中に、選考委員会よりお知らせします。
また「日本児童文学」2024年11・12月号誌上にて発表し、日本児童文学者協会と童心社のホームページでも選考結果を公表します。
選考委員 内田麟太郎・加藤純子・浜田桂子・橋口英二郎(童心社取締役 編集長)(敬称略)
原稿の送り先&問い合わせ先
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂6-38 中島ビル502
日本児童文学者協会『絵本テキスト大賞』宛
TEL03-3268-0691 FAX03-3268-0692
E-mail:zb@jibunkyo.or.jp
*受付締め切り後の選考期間中、電話やメールなどでのお問い合わせはお断りします。
あの話題作も!「絵本テキスト大賞」受賞作紹介
『おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました』渡辺朋 作/高畠那生 絵(第10回大賞受賞作)
おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました
女の子がお気に入りの白いドレスを着て、レストランに行くと、
白いドレスにケチャップが、ぽとっ……。
「ががががーん」
それを見たママは「げげげげーん!」
ママを見たパパは「ぞぞぞぞーん!」
女の子のショックは赤ちゃんにも、ウェイターさんにも、
パンにもビンにもコーンにも伝わって、
町中のみんなを巻き込んでの大騒ぎに!
\ 子どもたちが大笑い /
第10回絵本テキスト大賞受賞作。
連鎖していく擬音がおもしろい、ナンセンス絵本。
【 作者のことば /渡辺 朋】
「ママー、わたし、このドレスがほしい」
どれどれ…う、白い。
…ねえ、もしもこのお洋服を着てレストランに行くとするでしょ?
食べ物をお洋服にこぼすよね、そしたら「がーん」だよね、
「ががががーん」だよね、それを見た人は「げげげげーん」かもよ
「うふふ」じゃ、次の人はねえ……とまあこんな感じでこのお話はできました。
さあさ、皆さん、ご一緒に。
ががががーん!
*第14回リブロ絵本大賞・入賞/第5回親子で読んでほしい絵本大賞10位・読者賞第2位
*関連記事
【史上もっとも『ががががーん!』な絵本はこうして生まれた!】担当編集者に聞く、新刊『おきにいりのしろいドレスをきてレストランにいきました』
『たかこ』清水真裕 文/青山友美 絵(第2回優秀賞受賞作)
*第4回MOE絵本屋さん大賞第8位&新人賞受賞(2011)
『かぶきやパン』かねまつすみれ 作/長野ヒデ子 絵(第7回大賞受賞作)
『ちこくのりゆう』森くま堂 作/北村裕花 絵(第9回大賞受賞作)
『まいごのモリーとわにのかばん』こまつのぶひさ 文/はたこうしろう 絵(第13回大賞受賞作)
まいごのモリーとわにのかばん
ひつじのモリーは、おでかけするのがだいすきです。
森でも海でも沼地でも、ひとりでおでかけできるのでした。でも、だいたいまいごになるのです。
おとうさんがくれた、わにのかばんをもって、きょうもおでかけするのですが……
きまぐれで、いきあたりばったりのモリーの姿は、幼い子どもそのものです。
どこへでも歩いていけるモリーを、そっと見守るのは、なんとわにのかばん!?
ユーモラスでいて心あたたまるお話です。審査員の満場一致で、第13回絵本テキスト大賞を受賞した作品です。
こまつのぶひさ さん コメント
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
書き始めるとき
最初に思いついたのは、わにのかばんのキャラクターでした。
生きているわにのかばんがいて、一緒におでかけりしたり、おしゃべりできたら楽しいなぁと。
それを、ひつじのモリーに持たせてみたところ、モリーは必ず迷子になって、物語が勝手にどんどんふくらんでいきました。
小さな子どもたちにとって、一人でおでかけするのはちょっとした冒険です。
僕は子どもたちに、たまには冒険してみてほしいのです。
少し生意気だけれど天真爛漫なモリーは、わにのかばんを相棒に、今日もどこかへおでかけです。
楽しんでもらえるとうれしいです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
はたこうしろうさんコメント
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつも自信まんまん、真っすぐに進むモリーは超COOL!!
そんなモリーにお供するわにのかばんは、家来だったり、おもりだったり、親友だったりと、ふたりの関係がとってもかわいくて。
もっと先が読みたい、もっと描きたいって思ってしまう作品なんです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まいごのモリーとこうもりのかさ
ひつじのモリーはおでかけするのがだいすき。どこへだって、ひとりでおでかけできるのです。
きょうは、おとうさんをバスていまでおむかえです。わにのかばんと、おとうさんのこうもりがさをもって、雨ふるこみちをあるきます。けれども、あるいてもあるいても、ちっともバスていにつきません。どうやら、まいごになってしまったようです。
でも、モリーはへっちゃら。だって、おとうさんのこうもりがさには、すてきな秘密あるから。それはね……。
わにのかばんをおともに、モリーが元気いっぱいにおでかけしていきます! 『まいごのモリーとわにのかばん』に続く、シリーズ第2作目です。
まいごのモリーのおかいもの
ひつじのモリーはおでかけするのがだいすきです。きょうはおかあさんと、あおぞらいちばにやってきました。
まずはやおやで、おやさいえらび。こんばんのシチューに、なにをいれよう?
おつぎはざっかや。「どれがほしいか、いってごらん。ただし、ひとつだけね。」おかあさんがいいました。あれもこれもほしいのだけれど。
そこへ、おかあさんのともだちがやってきて、おしゃべりがはじまってしまいました。たいくつしたモリーが、ちかくのおみせをみていると、いつのまにかまいごになってしまいました……。でも、だいじょうぶ! モリーには、たよりになるすてきなあいぼうがいるのです。
ぜったいまいごになってしまう、ひつじのモリーのお話、シリーズ3作目です。
メガネ屋、カメラ屋、焼き芋屋……モリーといっしょに、市場にならぶ露店を見て回るのがたのしい絵本です。
この記事が気に入ったらいいね!しよう ※最近の情報をお届けします |