【今週の今日の一冊】新年度のスタートに! 春に読みたいビッグブック絵本特集
「わあ、大きい!」
登場した瞬間にそんな歓声が聞こえてきそうな、絵本のビッグブック(大型絵本)。実物を手にしたことはありますか? その名の通り、開くと大人も驚くほど大きなこの絵本は、中身を開くと1メートル近くにもなり、見る人を喜ばせてくれます。そして、子どもたちを瞬時に物語の世界へ引き込み、迫力満点の魅力で、おはなし会でも大活躍! とくに園や学校では、春のはじめましての機会や、教室、図書室でのオリエンテーションにおすすめです。
今週は、新年度のスタートや春にみんなで楽しみたいビッグブックを特集します。
2026年3月16日から3月22日までの絵本「今日の一冊」をご紹介
3月16日 ビッグブックで読めば、ますます「きょだい」に!
月曜日は『大型絵本 きょだいな きょだいな』
(通常版のみどころより)
表紙の絵はなんでしょう。きつねが見ているのは、なにかの・・・足?
「あったとさ あったとさ
ひろい のっぱら どまんなか
きょだいな ピアノが あったとさ
こどもが 100にん やってきて
ピアノの うえで おにごっこ
キラリラ グヮーン
コキーン ゴガーン」
なんと「きょだいなピアノ」の足でした!
だって、一番下の金具の部分だけで、きつねの背丈くらいあります。大きい!
そしてまたお話は「あったとさ あったとさ・・・」と続きます。
きょだいなせっけん、きょだいなでんわ(むかしなつかし黒でんわ!)、きょだいなトイレットペーパー・・・。
ひろいのっぱらどまんなかに、でーんとそれがあらわれて、子どもが100にんやってきて、みんないったい何をする?
あの『めっきらもっきらどおんどん』と同じコンビ、長谷川摂子さん・文章、降矢ななさん・絵の作品。
文章から音やリズムがあふれ、透明感のあるカラフルな絵とあいまって、ダイナミックで夢いっぱい、長谷川さん・降矢さんならではの世界観をつくりだしています。
最後はきょだいなせんぷうきに、ひらひらくるるるる・・・と吹き飛ばされた子どもたち。どうなったかというと・・・?
おしまいの絵には、きっと幸せな気分にさせられちゃいますよ。
「あったとさ、あったとさ♪ ひろーいのっぱらどまんなか♪」と子どもたちが笑顔で呪文のようにくりかえす、人気絵本。ぜひ声にだして読んでみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
読者の声より
自宅にある普通サイズの絵本をよく読んでいるのですが、
図書館に行くと、必ずこの大型絵本を持ってきます!!
「きょだいな きょだいな」という書名のとおり、いろいろな
巨大なものが登場します。
例えば、きょだいなピアノ、きょだいなせっけん、きょだいな
でんわ・・・などなど。
それらを大型絵本でみるので、その巨大さは圧巻です!!
この絵本は、大型版で見ると、より楽しめるものだと思います♪
家にもほしいくらいでした(笑)!!
(スケボウさん 30代・ママ 女の子3歳)
3月17日 一緒にバスに乗れちゃうような臨場感が味わえそう!t
火曜日は『大きな大きな絵本 25 おべんとうバス』
(通常版のみどころより)
まだ誰も乗っていない真っ赤なバスが止まっています。
「バスに のってください」
「ハンバーグくーん」
「はーい」
「えびフライちゃん」
「はーい」
そこへ次々に登場するのはハンバーグくんやえびフライちゃん、たまごやきさんなど、お弁当の定番おかずやおにぎりさんたち。みんな元気に「はーい」と返事をしてバスに乗り込んでいきます。野菜とフルーツも一緒に、さあ、しゅっぱーつ!
ビビッドな色づかいで描かれたかわいらしい絵と、リズミカルにくりかえされる会話は、あかちゃんの頃から楽しめそうな絵本です。「はーい」という声にあわせて小さな手をあげる微笑ましい姿が目に浮かびますよね。乗り物が好きな子は、からっぽのバスの姿だけでぐっと興味をひかれそうです。
少し大きくなってきたら、どこに行くのかな、誰と行くのかな、次のピクニックはどこにいこうか、お弁当は何を持っていこうか。そんな話をしながら読み進めても。お弁当箱をバスに見立てたら、目的地までの道のりもこんなにウキウキするんですね。
最後はもちろん「いただきます!」。一緒にお弁当の絵をつまんで、おいしく食べちゃってください。本棚から「これ、食べよう」って持ってくる、くいしんぼうさんもいそうですね。
(三木文 絵本ナビライター)
読者の声より
保育園のクラスでの読み聞かせに使いました。子どもたちが好きな絵本なので内容は知っているのですが、カバーからだした途端、歓声が!ビッグサイズは初めてだったので、たまご焼きやハンバーグ、おにぎりなどの登場人物に大喜びでした(*^^*)大きいので見応えがあります。
(☆うさこ☆さん 30代・せんせい 男の子0歳)
3月18日 ぼうしの中はどうなっている!?
水曜日は『tupera tuperaのおおきなしかけ絵本 ぼうしとったら』
男の子のぼうしをとったらでてきたのは……ケロケロ、カエルさん!カウボーイやコックさんのぼうしのしたにはなにがある?たくさんぼうしをめくれる、楽しいしかけ絵本。読み聞かせ会にぴったりの大型絵本になりました。
読者の声より
前に普通サイズの「ぼうしとったら」を読んだのですが、読み聞かせにおいて大型本によって反応がこれほどに違う事に驚きです。
帽子部分をめくると意外な絵が飛び出す仕掛け絵本ですが、何が出てくるかわかっていても、子どもたちには楽しいのですね。
大人とは違う感覚です
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方)
Gakkenのtupera tuperaえほんの大型絵本はこちら
3月19日 進級の春、みんなの身長は伸びたかな?
木曜日は『アリス館のよみきかせ大型絵本 どうぶつしんちょうそくてい』
(通常版のみどころより)
今日は、動物園の身長測定の日。
背の高さを測ります。
ゴリラの先生が測ってくれるようです。
動物たちはみんな順番を待っているのです。
ウサギは耳をピンとのばして
身長を高くみせようとしています。
でも、あら残念。頭を測るので、40cmです。
さてさて、おつぎはだれかしら。
自慢のジャンプばかりしているカンガルーに
測定器を楽にはみだしてしまうキリン。
ワニたちは積み重なって
大きくなろうとしているし
コウモリは・・・。
コウモリはどうやって測るのでしょう。
大丈夫ですかね?
みんなちゃんと測ることができるのかしら?
(続きを読む>>)
合わせて、『どうぶつたいじゅうそくてい』の大型絵本もおすすめ。
3月20日 「ぼくをたべると、キャベツになるよ!」「ブキャ!」
金曜日は『みるみる大型絵本 キャベツくん』
(通常版のみどころより)
キャベツくんが道を歩いていると、向こうからやってきたのはブタヤマさん。ブタヤマさんはお腹が空いてフラフラです。キャベツくんが「こんにちは」と挨拶をしても、返ってくる返事は、「フー」。ところがブタヤマさんは、あまりにもお腹が空き過ぎて、次の瞬間にはキャベツくんをつかまえて、こんな事を言うのです。
「キャベツ、おまえをたべる!」
だけど、キャベツくんは慌てません。
「ぼくをたべると、キャベツになるよ!」
すると空には、鼻がキャベツになっているブタヤマさんが浮かんでいます。
「ブキャ!」
これには驚きの声をあげるブタヤマさんでしたが……。
長新太さんの不思議な世界が存分に楽しめるこの絵本。だけど難しいことは何もありません。ひたすらキャベツを食べたいブタヤマさんと、驚かせ続けながらも少しだけ同情してしまう人が好いキャベツくんの、愉快なやり取りの繰り返しなのです。ブタヤマさんが「ブキャ!」と言うたびに、笑ってしまえばいいのです。(だって面白いんだもん)
地平線まで見えるような地面に、黄色く広がる大きな空。遠くには山々が連なって。そこから一本の道がずーーっと伸びていて……。なんでしょうね、この解放感。ここにいるだけで、心が晴れてくるようです。そんな道の向こうからやってくるのは、小さな可愛い「キャベツくん」。ああ、ブタヤマさんじゃなくたって、私だってきっと話かけてしまうはず。「こうなる!」と言って、体の一部がキャベツになっている変な動物を次々に見せてもらいたい。
そんな風に彼に夢中になってしまった皆さまがた。ご安心ください、キャベツくんはシリーズ全5冊。この摩訶不思議な世界がどんどん続いていきますよ!覚悟してくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
長 新太さんの絵本はとてもユニークでおもしろいので、1度は読んであげたいと思っていました。
思っていた通り、ページを読み進めるたびにゲラゲラ子供は笑っています。
大人も日常の常識や考えを超えて、読んでて楽しめる本です。
(ニワトリサンママさん 20代・ママ 2歳)
3月21日 あたらしい友だちと出会う新年度に…
土曜日は『ビッグブック ともだちや』
(通常版のみどころより)
何だかおかしな格好をしたキツネがやってきましたよ。
両手にちょうちん、のぼりを立てて、彼は言うのです。
「えー、ともだちやです。
ともだちは いりませんか。」
彼が思いついたのは「ともだちや」。
1時間で100円、2時間で200円…お金をもらってともだちになってあげるのです。
ひとりぼっちの人に、さびしい人に、ともだちや。
うーん、これはなかなか名案!? どうかしら。
200円もらってクマのともだちになったキツネは、とても疲れているように見えますが…。
そんな時、どこかから声がかかります。
「おい、キツネ」
こわごわと声のする方を覗き込むと、そこにいたのはオオカミ。
トランプの相手をしろ、と言うのです。
言われるままにひとりしきりトランプ遊びで盛り上がった後、キツネがお代をもらうために申し訳なさそうに手を差し出します。すると、オオカミは思わぬことを言うのです……。
「ともだち1時間100円」、なんて強烈なフレーズなのでしょう。だけどこれこそ、これから長く続くキツネとオオカミの関係の始まりの物語なのです。こんな事を思いつくのは一体どんな狡猾なキツネなのかと思いきや、憎めないどころか考えている事が全部が表情に出てしまうような、愛嬌たっぷり、一度見たらすぐに好きになってしまうようなキャラクターなのです。オオカミから「ほんとうのともだち」という言葉を聞いて、心の底から驚くキツネ。どうやら何も知らずに「ともだち」を欲しがっていたのは、キツネの方だったようです。
「なるほどねえ」
いつだって媚びることなく、思ったことだけをいうのはオオカミ。しびれますよね。この二人の「ともだち関係」はこれからどうなっていくのでしょう。内田麟太郎さんと降矢ななさんによる最高傑作シリーズ「おれたち、ともだち!」の記念すべき第1作目。この1冊ははずせませんね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より
息子の保育園で読み聞かせを頼まれたときに読みました。
お話しを知っている子もいましたが、
ビッグブックは初めてだったようです。
迫力があって、30人ほどの子どもたちは
「おだいだって~」のページでちょっとのけぞっていました(^^
あのオオカミさんだけでもビッグブックにした甲斐が
あったかな。
キツネの衣装など、ビッグブックでよく見えたのも
よかったようです。
(いーめいさん 30代・ママ 女の子9歳、男の子6歳)
3月22日 こんなに大きくなったけど…進級、卒園の春に。
日曜日は『読みきかせ大型絵本 あなたがとってもかわいい
(通常版のみどころより)
おかあさんとして、いつまでもずっとかわらない気持ち。
赤ちゃんの顔、いつでもどんなときもかわいい。
笑っている顔も、怒った顔も。いろんな顔、いろんな表情のどれもがかわいいのです。
いつでもどんなときもかわいかったあなたは、今はこんなに大きくなったけど、前とちっともかわらず、あなたがとってもかわいいのです。
男の子のママにとって、子育ての毎日は実に大変なことでしょう。
小さい頃はあんなにかわいかったのに、今ではまったくもう・・・なんて気持ちになったら、
ぜひ息子さんと一緒にこの絵本を開いてみてください。
ママが息子を抱きしめる最後のページでは・・・あったかい涙が溢れてくるかもしれません。
一家に一冊、読めばママの気持ちがすーっと軽くなる、そんな素敵な絵本です。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
新年度に読みたいビッグブック。こちらもおすすめ。
防犯、防災、子どもたちに大事なことを伝えるビッグブックも。
持つのが大変! そんな読み手の悩みを助けてくれる、大型絵本用の読み聞かせ台もあります。
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材質:スチール(焼付塗装)・ゴム・プラスチック
収納時サイズ:W45.3(ネジ部含む)×D8.5×H37.7cm
使用時サイズ:最大D27×H34cm
重量:1.2kg
※対象商品は、画像右側のグリーンの商品です。
実はたくさんのタイトルが出ているビッグブック。どんなものがあるか楽しくチェックしてみてくださいね。
選書・文:秋山 朋恵(絵本ナビ副編集長)
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