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絵本をもって旅に出よう~絵本と過ごす、いつもと違う1日~

【絵本と旅に出よう】森の中で絵本を読むと見えてくること

絵本ではないけれど確実に大人と子どもの冒険ゴコロをくすぐる『冒険図鑑』

森の中でだからこそ味わえる絵本の世界

絵本は、いつでもどこでもページさえめくれば、あっという間に私たちを冒険の世界へと連れ出してくれます。騒がしい家の中でも、ひとたびページをめくれば、星空輝く大海原の上に浮かぶ小舟で寝ているかもしれないし、しーんと静まりかえった図書館の中で、炎をはくドラゴンと戦っているかもしれません。ただ、絵本を実際に読む場所といえば、室内がほとんど。そこでちょっとした疑問がムクッと頭をもたげました。

では、お気に入りの絵本を持ち出して、いつもと違う場所でひらいてみたらどうなるでしょう。

 

「絵本と旅にでる」そう空想しただけで、もうすでにワクワクしませんか。何かいつもと違うことが起きそうな予感がします。いつも見ている絵本が、家の外ではよそ行きの、もしくは本当の顔を見せてくれるかもしれないですよね。そこで、思いついたらすぐに行動。気になる絵本や図鑑をリュックに入れて、いざ、森へ!

まずはコレで!見ているだけで気持ちは本物の冒険者や旅人気分!

まずは絵本を開く前に、この本で気持ちをグンと高めていきたいと思います。「野外で生活するために」というサブタイトルがついた『冒険図鑑』。この本には、野外生活を楽しむために必要なノウハウがなんと500項目もぎっしりつまっているんです。小学生が読んでもわかるように、すべての項目にイラストレーションが入っていて、とても分かりやすく具体的に説明してくれます。

冒険図鑑は、家の中で見てるだけでもワクワクしちゃいます!

『冒険図鑑』は、はじめてキャンプをするための心得はもちろん、くつひもの結び方、雨に濡れないための工夫、リュックサックのつめ方にはじまり、天気の予測や星空の見方、野菜の切り方から食べられる山草の紹介、野宿するためのテントの張り方や寝袋の使い方、応急処置、よく見かける動物や昆虫のことなど、驚くほどありとあらゆる情報が丸ごとつまっている、まさに「冒険の書」そのもの!子どもはもちろん大人も読んでるだけでなんだかワクワク。ただひたすら見ているだけでも十分にサバイバルな気持ちが高まってきましたよ!

「冒険」とは何だろう?危険を冒すことと序文から気になります!

もちろん、キャンプする前にしっかりと読んで持ち物を準備したり、実際に野外活動をする時に活用したい、おススメの1冊です。アウトドアが大好きな人、冒険好きな人は是非読んでみてくださいね。

詳しく描かれてある

最近はCGやイラストも子供向けのが多いが
こちらは丁寧に描かれてあり、図鑑だけど、いわゆる図鑑とは異なる気がする。手引書のような存在で、福音館らしいつくりとなっている。読み方も一通りでなく、絵を見たり、読んでもらったり、わくわくする本だ。小学生になると読み込んでいけるのでは、と思う。
(もぐもぐもぐもぐさん 30代・ママ 男の子4歳、男の子1歳)
 

森の空気を吸って、目を凝らして木々を見てみよう

さて、お次は文字のない絵本「もりのえほん」。せっかくなので森の中の澄んだ空気を思いっきり深呼吸。そしてゆっくりとページをめくって絵本の中の森へ目をこらします。そして、そのあと森の木々を見てみると、あら不思議!!なんだか絵本を見る前よりも、自分をとりまくいろいろなものが謎の生き物や動物に見えてきます。絵本に感化されて、自然の造形美を見る目が養われるのか、気づけばたくさん発見しましたよ。大人の私でもこれだけ見つけられるので、お子さんと一緒だったらもっと想像力が膨らみそう!

お部屋の中でも森に行くことができる素敵なさがし絵本『もりのえほん』
じっと目を凝らして見ていると、動物の姿が・・・。
木の幹にも動物がいます。本当の木と見比べてみるのも面白い!

立ち読みでは済みません!  
 表紙を見てもページをめくってみても一見ただの森の風景。絵に使われている色は黒と緑だけ、おまけに文字は一切ナシ。
なんて地味なの・・・と思いきや、よ~く目を凝らして見てみると、その森の中にいるわいるわ沢山の動物達!その数なんと130余り。
5歳の娘にも簡単に見つけられるものから、大人の私でも未だに見つけられないものまで、それはそれは見事な隠し絵です。

この絵本とは図書館で出会いました。
娘と二人でその場に座り込んで、絵本に隠れている動物達を探し始めたら、いつの間にか私達の周りには子供たちの輪ができていました。
「あっ、ここにトラがいる!」
「見て見て、こっちにはリスが!」
「ここにも、ここにも・・・」と皆で大盛上がりです。

この絵本は、一見、子供の目にはあまりにも地味に映るようで、あらかじめ内容を知らないと、手に取って見てみようとは思わないようです。
図書館の貸出し履歴もとっても少なかったのですが、私達が借りる時には、その場に居た子供達が皆、
「次、私に貸して!」
「じゃあ、その次は僕ね!」
と大人気でした。

この本をどこかで見つけたら、ぜひぜひ、一度ページをめくってみてください。
きっと立ち読みでは済まなくなりますよ~。
( なまっつさん 30代・その他アメリカ  女5歳 )

絵本の中の虫と本物の虫、可愛い虫はお洒落さん

自然の中で読む絵本はとても不思議。絵本の中にいる虫や生き物が現実の森の世界へそのまま飛び出していきそうな気がします。『てんてんむし』にはカラフルな色や水玉やストライプ柄を身にまとったお洒落な虫がたくさん登場します。見ているだけでも楽しくなる色彩豊かな絵本。

実際の虫が可愛く色とりどりに描かれています。名前も載っているので図鑑のよう
てんてんむし

虫の世界って、奥が深かったんだぁ。
女性って、どうも、虫が苦手ですよね。私もあまり得意な方ではありません。昔は、子どもの頃はそんなでもなかったのに。
今、虫が好きなうちの子どものために、図書館で借りてきました。読んでびっくり。虫って、すごい。こんなに奥が深かったんだ。
身体の模様に、星が1個の虫から、2、3、4、5・・・複数までいるし、目の形、縦線、横線、数字にアルファベットまである。
人の顔した模様を持つ、フタホシアリバチの絵が、一番笑えました。虫が、こんなに可愛いと思ったのは、たぶん初めてです。
(てんぐざるさん 30代・埼玉県久喜市  7歳、2歳)

絵本の中の虫たちが飛び出してきそうな瑞々しさ!草や土の香りがより強く感じられます。
ふと地面を見ているとなんだか小さなコケがたくさん生えているのに気づきました。

絵本を見ていると、どんどん五感が研ぎ澄まされていくようで、なんだか視覚、触覚、嗅覚がするどくなっていくみたいな感覚があります。イメージに脳が刺激されて、普段気づかないようなミクロのものまで目に入ってきたリ、空気のにおいに敏感になっていきます。森の一部になったみたいですごく気持ちいいのです。

写真絵本でみた本物と出会えるかも!それが森の中

せっかく森へきたからには、いつも見ていた写真絵本や図鑑の虫たちにも出会えるいいチャンスです。気になる虫や生き物にあえるといいな。「この虫はなんて名前だろう。」「なにを食べてるのかな。」次々に疑問がわいてきます。実際に確かめることができるのも自然の中にいるからこそ。おともにポケットサイズの図鑑も一緒に持っていくとすぐ調べることができます。実際に見たものを観察して、すぐに調べてみるのもフィールドワークのいいところです。ただ見つけてつかまえるだけではなく、その生き物の生態を紹介している写真絵本を一緒に読むこともおススメです。気づけばお子さんよりパパやママが夢中になってしまうかも。

日本にいるツノゼミは地味なものが多いようですが、小さいその姿を見つけた時の興奮はやみつきに!
ものまね名人 ツノゼミ

子ども向け。唯一のツノゼミの本(だと思う)。

最近訳あって、一家でツノゼミにはまっています。
ツノゼミを調べたくて、図書館やネットを駆使して探していますが、
この本は、子ども向けとしては多分唯一のツノゼミ専門書。
大人向けもかなり少ないのが現状です。
セミではなく、なんだかよくわからない、ツノゼミですが、
なんともかわいらしいです。
ツノゼミの魅力がいっぱい。
貴重でありがたい本です。
(Tamiさん 40代 ママ 千葉県 男の子6歳)

『てんてんむし』のテントウムシをつかまえて、観察してみる

気になる「ツノゼミ」は見つけることができませんでしたが、「テントウムシ」を見つけました。

飼育することができないので、観察のためにちょっとケースの中に入ってもらいました。このケース、フタの部分に虫眼鏡のレンズがついているので、虫を触らずして、大きく見ることができるのです。赤い背中にちゃんと黒い点々がつています。動き回る様子を観察していると、触覚を手入れしたり器用にプラスチックのケースの側面を歩いています。「お腹はこんな感じなんだ。」「脚はこんな風についているんだ。」観察するのにもってこいでした。

草の上をひたすら歩くテントウムシ
模様も上から見る虫眼鏡でバッチリ見えました。
森の中のキャンプ場にはたくさんのテント。

いかがでしたか?非日常の中で触れる絵本は、なにより新鮮で、より現実の世界とつながるような感覚がありました。現実の世界と絵本の世界が歩み寄るような、面白い体験ができたことが驚きです。そして、想像以上に絵本の世界を楽しめたこと。絵本のおかげで、目の前にある現実の世界がより鮮明に感じられたことは大きな発見でした。

 

絵本と旅にでる。旅と行っても物理的に遠い場所である必要なんてありません。みなさんも是非お気に入りの一冊と旅にでてみませんか。きっと旅をしたあとはその絵本がもっと大好きになっているはず!

文・写真 富田直美(絵本ナビ編集部)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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