【おはなし会でおすすめ】梅雨の時期~夏の始まりに読みたい絵本
おはなし会が決まったら、欠かせないのが絵本の選書。楽しくもあり、一苦労でもある作業です。
この記事では、絵本ナビスタッフ・セトグチが実際におはなし会で読んだ絵本の情報を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
6~7月のおはなし会で、必ず読みたくなる絵本があります。
雨の日が続き、空気がモワッとしている。気温も上がったり下がったり…。
そういった天気の変化を感じると「あぁ、もうすぐだな。」 と思うのです。「もうすぐ夏がくる。」と。そんな梅雨の時期~夏の始まりに、必ず読みたくなる絵本があります。その絵本が、こちら!
この迫力、体感せよ!夏の風物詩たちの勢いに目が離せません!
気象予報士のかたつむりが「梅雨明けはもうすぐでしょう」と伝えました。すると太陽が「もうすぐ梅雨明けですか。そろそろみんなに知らせますか」と立ち上がりました。
まず、メロンとスイカが誰かに呼ばれたような気がしました。それに続いて、セミ、カブトムシ、かきごおり、ソフトクリーム、せんぷうきとひまわりも呼ばれたようです。いよいよ夏の風物詩たちの出番になりました。
みんなは、夏に向かってまっしぐらに走っていきます。すると、かとりせんころうさんや、とうもろこしぞうさんが一緒に連れていってと走ってきました。そして、きんぎょばちかさんに、うきわのすけさんも合流します。全員がそろうと、目の前に大きな大きな黒い雲が見えてきました。一瞬にして、大雨が降り、雷が鳴り響き、突風までおこりました。そしてながしそうめんのじっちゃんに会うと……。さあ、夏はもう目の前です!
梅雨明けから夏までをユーモアいっぱいに描いた一冊。
この迫力と勢いを伝えたい!と思い、読み方を試行錯誤したのですが…。声で表現しようとするほど、絵の迫力と勢いを抑えてしまうことに気が付きました。そんなときセトグチは、「聞き手と一緒に、純粋に絵本を楽しもう!」と切り替えて(開き直って?)読むことにしています。
気を付けているポイント
前半は”間”を特に大事にして、静かにゆっくり読むようにしています。ページのめくりも、ゆっくりと丁寧にすることを意識します。
楽しく読むポイント
我流ですが、自分自身が楽しくなっちゃう読み方ポイントを紹介します。
1:【「ながし○○」のページでは、息継ぎしないで読みきる!】
子ども達が一生懸命応援してくれますが、早口で何と言っているかわからなくなります。参加人数や場所等で、臨機応変に実践してみてくださいね。
2:【夏の風物詩たちが人間界に降りたラストシーンで「ミーンミンミン」とセミになりきり、絵のBGMになる。じっくり絵を見せる。】
いろいろな夏の音が描かれているシーン。一つずつ読むのももちろん楽しいので、じっくりと時間が取れる会の場合には、聞き手とコミュニケーションを取りながら一つずつ読むことをおすすめします。
おはなし会での参考情報
セトグチが実施したおはなし会の情報をご紹介します。目安として、ご参考にしてみてくださいね。
- 読み時間・・・5分程度。文字が少ないページが多めなので、読み方で前後します。実際に時間を計ってみることをおすすめします。
- 参加者の対象・・・小学校低学年~中学年向けに選ぶことが多いです。
- プログラムの組み合わせ・・・掴みの絵本の後やプログラムの中盤に読むことが多いです。時間の短いおはなし会であれば、締めの絵本にしてもいいかもしれません。
瀬戸口あゆみ(絵本ナビスタッフ)
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