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8月の終戦記念日を忘れないために。絵本で考える戦争と平和

戦争ってどんなこと?平和ってなに?親子で一緒に考えてみよう

今年もこの季節がきました。

8月は楽しい夏休みの季節ですが、忘れてはならない、終戦記念日があります。

今の平和がどんなにかけがえのないものか、しっかり伝えていきたいですよね。

そうは言っても、自分で調べることができない年齢のお子さんに「戦争」や「平和」を伝えるのはとても難しい!言葉だけでは伝わらなかったり、一方的な考えを押し付けたりすることにもなりかねません。子どもが自発的に戦争や平和に考えることができるようになるために、絵本を活用してみると、親子で話し合いがしやすくなるかも。わかりやすく書かれた内容と、心に残る絵を通して、感受性が豊かになる時期に問いかけや、疑問、考え方の選択肢を広げてあげることはとても大切なことなのではないでしょうか。

自然に受け入れられる絵本で、戦争と平和を理解する

戦争のきっかけや、どんなことが起こるのかという事実を、小さい子どもに映像で見せてしまうと、ただ恐怖だけが心に残ってしまう可能性があります。絵本の場合、戦争を友達との「喧嘩」に置き換えたりと、受け入れやすい形で簡単に説明してくれています。そのため、自分に置き換えて考えるという事ができるようにあるかも。

絵本を活用して学びながら、戦争を起こさない重要さや、戦争が起こると悲しいということ、平和が大切であるということを親子で考えるには絵本を活用してては?絵本は読む枚数が多くありませんので、読みやすく、「どうして?」という自己の考えを発しやすいですよ。描かれている絵も感受性やこころの成長に役立ちます。

幼稚園くらいの子どもにおすすめの絵本

小さい子には、受け入れやすい例えで、考えることを促してくれる絵本がおすすめ。その中から、未就学児のお子さんにオススメの絵本3冊をご紹介します。

考えるきっかけになる絵本

へいわってすてきだね

へいわってなにかな。ぼくは、かんがえたよ。ねこがわらう。おなかがいっぱい。やぎがのんびりあるいてる。ちょうめいそうがたくさんはえ、よなぐにうまが、ヒヒーンとなく。へいわっていいね。へいわってうれしいね。みんなのこころから、へいわがうまれるんだね。ああ、ぼくは、へいわなときにうまれてよかったよ。これからも、ずっとへいわがつづくように、ぼくも、ぼくのできることからがんばるよ。

人間や動物が自然と共に暮らすこと。いつもお腹がいっぱいになれること。そんな普通のことが当たり前だけれども尊いということを、的確に伝えてくれている「へいわってすてきだね」。絵も受け入れられやすく、考えるきっかけになる絵本です。

連想することでわかる、他の国の状況

ぼくがラーメンたべてるとき

ぼくがラーメンたべてるとき、地球の裏側ではなにがおこってる?ぼくがおやつを食べてるとき、世界の子はなにしてる?遊んでる、働いてる、倒れてる・・・長谷川義史が世界の子たちへ平和への願いをこめました。

自分の回りに何も起こっていなくても、遠い場所や地球の裏側で、世界の子どもたちが直面している事実があるということを教えてくれる「ぼくがラーメンたべてるとき」。悲しんでいる子どもが、地球にたくさんいるということを分かりやすく伝えてくれています。

すべての大人が祈っていること

おかあさんのいのり

わたしのあかちゃん、その手がどうか銃などにぎりませんように。世界中のこどもたちから平和をうばわないで…。母の子への愛情は万国共通。戦後70年、平和への願いをこめておくる絵本。

お母さんにとって子どもはとても大切です。子どもの小さな手が成長していく姿を思い、戦争に加担することがないようにと祈りを込めている絵本「おかあさんのいのり」。いつまでも争いをしない優しい心でありますようにと、願いが込められた絵本です。

興味も考えも伴ってくる小学生におすすめの絵本

自分から知ることや考えることができるようになる小学生くらいの子どもにおすすめの絵本はこちら。

 

1冊目は、戦争をしないこと、爆弾を落とさないこと。平和ってこういうことなの?と疑問を投げかけてくれる絵本「へいわってどんなこと?」です。戦争がどんなものかを知らない世代に、当たり前な平和は尊いものだということを教えてくれています。身近な韓国・中国の作家さんと共同で作られた絵本です。

ストレートな文章が響く

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

へいわってどんなこと? きっとね、へいわってこんなこと 。いろいろな事から平和を考えます。日本の絵本作家が中国と韓国に呼びかけ、三か国12人の絵本作家の協力で実現した平和を訴える絵本シリーズ第一作。

2冊目はこちら。

戦争によって特攻隊で命を散らす若者。国のために戦うということは、自分の大切な人を守るということにつながると教えてくれる絵本「すみれ島」。子どもは何も知らずに兵士に「頑張って」と言います。その意味をまだ知らずにという内容が、深く心に刻まれてくることで、親子で大切なことを話し合える機会になる絵本です。

しっかり味わいたい1冊

すみれ島

太平洋戦争ののち、南の海の小さな島に、ひっそりすみれが咲きました。・・・特攻に散った若者達と小学生の交流を愛情をこめて描く。

最後にご紹介するのはこちら。

広島の原爆の実話に基づいたお話の「いわたくんちのおばあちゃん」。家族や兄弟を原爆で亡くしながらも生き残った、おばあちゃんの体験談が描かれています。実際の写真も載せられていることで、「戦争しない」という決心や、戦争や爆弾が「悲惨」を引き起こすという事実を心に訴えかけてくれます。

同じ目線で考えていける

いわたくんちのおばあちゃん

家族で、そして学校で。子どもたちといっしょに読み、考えてください。4年生の男の子の目を通して平和と家族の尊さを描く1冊の本。……実話に基づくお話です。

親子で考える戦争と平和。一緒に考えて、感じることがなにより大切

地球のどこかでは今も戦争が起こっています。しかし、日本では戦争を知らない人たちの方が多くなっていて、一方、体験をした人は身近にも少なくなっています。戦争のことを伝えるのは難しいといえるでしょう。
そこで、絵本を通して多くの子どもが犠牲になっている現実を知り、自分には何ができるかという考え方や、戦争を起こさないという決心、平和を守る尊さを学んでいくことができます。絵本を通して感じることを大切にしていきたいですね。

今年の終戦記念日は、こんな絵本で迎えてみてはいかがでしょうか。

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http://www.ehonnavi.net/special.asp?n=775
掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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