【2歳におすすめ】遊びからどこまでも想像は広がって…『せんろはつづく』
子どもたちには、それぞれ「お気に入りの遊び」というものがありますよね。それは、一見すると何が楽しいのかわからないこともあります。同じ動作を繰り返しているだけのような。
例えば…
自分のおもちゃを何度も並べるのがお気に入りの子。
つみきを積み上げては壊して、また積み上げて。
ぬいぐるみと会話をするのが好きな子がいれば、
窓から外を眺めているのが好きな子だっているでしょう。
電車が好きな子だったら、
きっと線路をつなぐところから楽しんでいるはずです。
その子の目の周りには、もしかしたらこんな景色が広がっているのかもしれませんよね…。
子どもの大好きな遊びがそのまま絵本に!『せんろはつづく』
せんろはつづく
この絵本の主役は「せんろ」。
広い野原の真ん中で、線路と線路をつなぎます。
みんなでどんどんつなげば、どんどん長くなり、
線路はどこまでも続いていきます。
もっともっと。
山があれば、トンネルを掘り、
川があれば、橋をかけ、
線路はもっともっと続きます。
今度は道があったよ。さて、どうする?
この絵本を読んでるうちに思い出すのは、あの興奮。
…そうだ、子どもたちは「せんろ」が大好きだったんだ!
体を動かしたり、頭を使ったりしながら、
線路は広い野原を越えて、山越えて、川も道も越えていき、
ぐるっとひとまわり。つながった!!
仕事をやり終えた充足感に包まれている頃、
煙を吐き出しながらやってくるのはもちろん…。
遊びの中から生まれた愛らしい絵本だけれど、
そこに描かれているのは、夢のような壮大な景色。
テンポの良い展開に、リズミカルな言葉の繰り返し。
読み進めながら、イメージはどこまでも広がっていくのです。
竹下文子さん&鈴木まもるさんコンビによる大人気「いっしょにあそぼうよ!」シリーズは、毎日読みたいお気に入りの絵本として、小さな子どもたちからも絶大な人気を誇っています。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
読者の声より「一緒に線路作りを楽しめる」
実際に親子でこの絵本を読んでみると、子どもたちには、どんな反応があったのでしょう?絵本ナビユーザーから寄せられたレビューをご紹介します!
電車絵本は数あれど…
電車好きの2才の息子のお気に入り。読むと必ず「もう1回、もう1回」とお願いされます。
電車が主役の絵本はたくさんあるけれど、線路を主役にしたものはなかなか少ないのではないでしょうか?小人たちが協力しながら線路をつなげていく様子を見て、息子もうれしそう。「やまがあった どうする?」「かわがあった どうする?」というやさしい声かけも楽しいようです。
自分がおもちゃの線路をつなげて遊ぶときにも、この絵本の中のように、山や川を思い浮かべて、遊んでほしいものです。
(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子4歳、男の子2歳)
一緒に線路作りを楽しめる
子どもたちの大好きなプラレールの電車あそび。自分が作った線路の上を電車が走るのでとても楽しい遊びです。トンネルや信号やいろんな景色もつけていきます。砂場では大きな山を作ってトンネル作り。
そんな遊びを絵本の中ではこびとたちが線路をつなげながら汽車を走らせていきます。 山があったらトンネルをほったり、線路工事をしたりしてどんどん線路が続いていくのが本当に面白いです。
こびとさんと一緒に線路を作っている気持ちになるんでしょうね。工事のページをじーとみつめる子どももいれば、線路のページにおもちゃの汽車を走らせている姿もみられました。
こびとと一緒にうさぎやねこも活躍するのも動物好きの子どもたちには楽しいところです。
この小人さんシリーズはあそびが広がる楽しい絵本ですね。
(とむままさん 40代・ママ 男の子13歳、女の子11歳)
女の子でも楽しめる
初めて購入した電車にまつわる本です。女の子なのでそれほど電車には興味がないのですが、広大な野原にどんどん線路がつながっていく様子が楽しいようで、興味深く見ています。
途中、池のシーンに出てくるアヒルやうさぎ、遮断機のシーンに出てくる豚など、動物を見つけては「あっ、ぶたさん!」などと叫んでいます。
ひそかにベビーカーに寝ている赤ちゃんも出てくるのです。ページの隅の方に出てくるだけなのですが、うちの子はめざとく見つけて「あかちゃん、あかちゃん」と喜んでいます。単なる電車の本ではなく、色々なものが登場し、あたたかい気持ちになれる絵本です。なので女の子でも十分楽しめると思います。
(りおらんらんさん 30代・ママ 女の子2歳)
関連書籍「いっしょにあそぼうよ!」シリーズ
『せんろはつづく』と合わせて読みたい【2歳におすすめ絵本】
ねずみさんのながいパン
ねずみさんが長いパンをもってとっとこ走っていきます。いったいどこへいくのかな?ねずみさんについてゆくと、いろんな動物たちの家族がご飯を食べています。
合わせて読みたい2歳におすすめ絵本
2歳の子にはどんな絵本がおすすめなの?
好きなもの、お気に入りがたくさん出来ます。果物が好き、電車が好き、動物が好き、外遊びが好き、走るのが大好き…。イヤイヤも増えるけど、こだわりだって出てきますよね。そんな子どもたちの気持ちをよく観察しながら、一緒にお気に入りの絵本を探してあげてくださいね。読み方だって、パラパラ読んだり、繰り返し読んだり。きっと色々試している途中のはずです。
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
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