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学校に行きたくない!いじめられる子、いじめる子。親と子で「いじめ」について考える本 年齢別25選

ほんの少しのきっかけでいい!自分を変える、まわりを変える小学生から大人まで読んで救われる本

久しぶりに学校のお友だちと再会!夏休み明けの楽しいはずの新学期。

しかし、内閣府の調査によると、毎年9月に「子どもの自殺」が多いのだそうです。それが年々早くなり最近では8月末にその傾向が見られるのは、夏休みの期間が短縮され、8月後半から学校に戻る子どもたちが増えていることが影響しています。

 

「いじめ」と一言で片づけるには簡単すぎるほど、実際はその形態も深刻さもさまざまです。いじめる子ども、いじめられる子ども、いじめがあるのに気づかないふりをして乗り切る子ども、その状況に気づけない先生や親。気づいてもどう行動していいかわからない。些細なことから子どもの一生に関わるような命を奪う「いじめ」について、いろいろな角度から取り上げた絵本や本を年齢別に厳選してご紹介します。

うらやましかっただけ。珍しかっただけ。小学校低学年におすすめの絵本

本当はそんなつもりはなかった。ただ、自分よりあの子がちょっと上手で悔しかっただけ。お家ではいつも一番に褒められていた自分が学校という社会にデビューすることで知る、自分の順番。それがきっかけで「いじわる」から「いじめ」につながることもあります。

 

小学校低学年だとその言動が、直接「いじわる」や「いじめ」だと認識できていないこともあります。いじめる子にも理由があるのかもしれません。いじめられても、その行為を客観的に考えることができたら、自分を守ることもできます。そして本当は身近な家族や一番仲の良いお友だちに相談できたらいいのですが、近すぎるからこそ本音が言えないこともあるかもしれません。そんな時に家族じゃない大人が理解してくれたら、それだけでいろいろなことが変わる可能性もあります。

成績もよくて誰にでも好かれている人気者にいじわるしてしまった理由は?

ルーシーといじめっこ

先生にほめられた、工作のクロウタドリをこうしのトミーに壊されてしまったルーシー。おかあさんにも言えず、なんとか直そうとしていましたが…。そのうち、ルーシーのほんが破られ、絵がくちゃくちゃになり、鉛筆が折られ…。それでもだれにも言えず、ルーシーは、どんどんかなしそうな顔になり…。『さかさまになっちゃうの』で、ハンディキャップをもつこどもを描いた芸術作品に贈られるシュナイダー・ファミリー・ブック賞を受賞したクレア・アレクサンダーが、いじめの問題に取り組んだ作品。これが、彼女の絵本第一作。

個性という言葉を理解していない子どもたちに個の違いを認める心を教えてくれる絵本

ミカちゃんのひだりて

ミカちゃんと私はちがう。
でもな、それでええねん。

他人と自分の違いを認め合う、思いやりの心を育む絵本

となりの席のミカちゃんは、ちょっと「かわった」女の子。ある日、クラス発表会の劇の準備で、みんなと交わらずに、ひとり窓の外を見つめるミカちゃん。そんなミカちゃんに「くうき よめや!」とクラスメイトのたつしが怒鳴った。次の日、ミカちゃんは学校を休んだ…。

親や先生だけじゃない!自信のない子どもたちを救ってくれる大人たち

私ってごみくず、かな?!

いじめられっ子の女の子、ルビーのお話。ルビーはクラスのみんなから嫌われていじめられています。学校の先生には叱られてばかり。たまに誰かに褒めてもらっても、その言葉の意味がルビーにはわかりません。勉強してる時も遊んでる時も鏡をみてる時も、いつも自分が嫌いでため息をついています。でもある人に出会ってからルビーの人生は変わっていきます。
☆ 自信が持てず、自分のことが好きになれない子どもたちのための絵本です。

いじめる側でもいじめられる側でもない子どもができること

ちっちゃな サリーは みていたよ ひとりでも ゆうきを だせたなら

一年生で一番小さい女の子、サリー。友達のいじめや捨てられた物などを見て心を痛めますが、周りは無関心。本当にそれでいいの?ある日、サリーは立ち上がります。

たった一人心のつながる友だちができることがどれだけの救いになるのか

わたしはヴァネッサと歩く

転校生ヴァネッサはいつもひとりぼっち、いじめる男の子もいる。主人公は心を痛め、朝思い切ってヴァネッサの家へ迎えに行く。

どこからがいじめになるの?子どもにユーモラスに伝えるいじめのこと

いじめだよ!

ふとっているこをからかうのは…いじめだよ! お花におしっこ、なめくじのくしざし、ひとにつば、かみのけをひっぱること、けとばすこと…おもしろくてしたいたずらが、いじめになってしまうことがあると、ユーモラスに教えるフランスのおしゃれな絵本。

子どもが自分自身に自信を持ち、自分を守るための実践法

ひとりでがまんしないよ! いじめにまけない

友だちから突然無視されたら、見ぬふりをしてしまったら、いじめてしまったら…。いじめをやめさせ、自分を守る自信がわく絵本!
じぶんでじぶんをまもろうシリーズ第2弾

クラスの空気が影響する小学校中学年から高学年におすすめの本

小学校の中学年にもなると、クラスの中に仲良しグループ同士の派閥ができたり、クラス全体の雰囲気により流されてしまうこともあるかもしれません。低学年での問題がより個人レベルからクラスレベルに広がる可能性もあり、高学年になればなるほど子どもたちの悩みは深刻になっていきます。でも、子どもたちは、低学年の時よりも他人のことをちゃんと理解できる力が付いているはず。そして自分の気持ちを説明できる語彙や表現力も向上しています。ただ、やっぱり心の問題。それを抱え込まずに他人に伝える勇気が必要です。

みんな一緒じゃないことを知る。一人の人間により深く関わることで知る。

コケシちゃん

スイスから来たコケシのような顔をした女の子、京ちゃん。堂々としていてはっきり物事を言う京ちゃんに、内気なくるみは戸惑い…。国の文化の違い、家庭環境の違い…みんないろいろな事情を抱えて生きている!

ふつうってなに?を考えさせられる。人に合わせることと個性の否定は別物。

なんでそんなことするの?

クラスのみんなから「変なやつ」と思われてるトキオ。そんなトキオに「ふつう」なるようせまってきた友だちが、突然現れた変な生き物に、ぱくっと飲みこまれて……。

いじわるをして少しでもチクリとするならいくらでもやり直しはできる。

ひとりひとりのやさしさ

ある朝、クローイのクラスに、校長先生がはいってきた。つれていたのは、ひとりの女の子。「転校生のマヤですよ」。マヤのかっこうはみすぼらしい。お弁当のなかみもへんだ。クローイたちは、そんなマヤをわらいあい……。新しい友だちとの出会い、無視しつづけた日々、とまどい、後悔、そして……。多感な少女の心のうごきを丁寧にすくいとり、大切なテーマを読者ひとりひとりの心に問いかけます。美しい絵も心にせまる一冊。

小学6年の著者が同世代の子どもたちへ伝えたいメッセージ

いじめているきみへ

「いまから かく ことばは きみには とどかない かもしれない
いじめているこは じぶんのこと いじめっこだなんて おもわないから」。

当時小学6年生だった著者が書いたことにより、朝日新聞で大反響を巻き起こした「いじめている君へ」が待望の絵本化。

小さなお子さんでもわかりやすい言葉に全面大改稿しました。
巻末には、今いじめられている子へ向けたメッセージもついています。

いじめの記憶がある人も、ない人も、
そしてこれから人間関係で悩んでしまうかもしれない、すべてのお子さんへ。

クラスの中での上下関係に悩む主人公。それぞれの立場の視点が描かれる。

ブルーとオレンジ

「ぼくはピラミッドの下のあたりにいる人間なんだ。」
現役教師が描く、痛いほどリアルな教室内カーストと、その解決への確かな希望!
小五の“ぼく”はクラス内の上下関係を敏感に感じ取りながら、何とか平穏にやり過ごすことのみを心がけて、嘲りのようないじめに日々耐えていた。そんなある日、クラスの男女で観戦していたサッカーの試合中に監督が言った、「自分の武器はなにか、考えろ」という言葉が頭に残る。そして、自分の武器を発見した“ぼく”は見事にカーストの下克上に成功するのだが……。
一方、同じクラスの“うち”は明るい世渡り上手な性格で、クラス内のちょっと嫌な雰囲気の力関係の中でも無難に毎日を過ごしていた。だが、ある女の子へのいじめをどうしても見過ごせず悩み、やはり同じサッカーの監督の言葉を聞いていた“うち”は自分にできることは何か、真剣に考える。
スクールカーストといじめにさらされている子どもたちの姿が痛いほどリアルに描かれている。人間の上下関係が生むどうしようもない理不尽さに立ち向かい、戦う勇気を与えてくれる衝撃作。

居場所は突然あらわれる。新しい出会いが自分を変えてくれることもある。

ジェーンとキツネとわたし

仲間はずれにされているエレーヌは、悪口を言われても、居場所がなくても、大好きな本『ジェーン・エア』を読んでやり過ごしていた。
ところがあるとき、学校の合宿に青い目のジェラルディーヌがあらわれてから、小さな変化が訪れて…。

少女の揺れ動く心をみずみずしく描くグラフィックノベル。カナダ総督文学賞受賞作。

新しい環境にとまどい、複雑な人間関係に悩む中学生におすすめの本

中学生では、良い、悪いと簡単に判断することのできない、より複雑な人間関係が生まれることもあります。クラスはもちろん、部活動での上下関係など、子どもと大人の狭間に揺れる心と体の成長以上に学校生活での毎日が大きな影響を及ぼします。

居場所は少しでも多く持つこと、たくさんの逃げ道を作ることで自分を守ることもできます。その狭い世界だけで生きなくてはならないと思い込まないことが大事です。物語の主人公たちがどのように乗り越えていったか、また同じ気持ちを感じてる人が自分だけではないのだと知った時にどれだけ心が救われるか、自分が共感できる物語と出会うことも一つの救いや自分を変えるヒントとなります。

『いじめから脱出しよう!自分をまもる方法12か月分』では、中学生からの具体的ないじめの悩みに対してわかりやすく答えを教えてくれます。

いじめを乗り越えた14歳の著者の実体験から書かれた小説だからリアルに響く。

いじめ14歳のmessage

学校でのいじめを乗り越えた体験をもとに、14歳の少女が書いた小説!!
第18回パレットノベル大賞審査員特別賞受賞作品。多数の応募作品のなか、今にも消え入りそうな手書きの原稿が、14歳の著者が実際に乗り越えた「小学6年生の時のクラスで受けたイジメ」、「中学校での部活内イジメ」をモチーフにいじめられっ子の悲痛な日常を描いたこの小説だった。文章力や構成力に幼さは目立つものの、大人には決して描くことのできない学校現場からの生の叫びが聞こえてきたのだった。これは、大人が押しつけたいじめに対する建前論を語った本ではない。なぜ、いじめがいけないのか、どうすれば相手を思いやれるのかを。たった14歳の著者がこの小説を通して読者に訴えかけてくる。「いじめなんかに負けないで! 自分を見失わないで」というメッセージを送ってくる。著者と同世代の読者には、同世代だからこそ持てる同じ視点の言葉に共感し、人間の心のあり方を考える材料となるに違いない。  ――主人公・彗佳(すいか)は明るい普通の中学2年生。ある日、クラスでリーダー格の陽子が千夏に対してゲームと称していじめを開始する。その非情さを咎めた彗佳は、千夏の身代わりとなりいじめ(前出)のターゲットに。彗佳はこの悪夢から逃れられるのだろうか……!?

「本当のいい人ってどんな人?」いい人でいることだけでは成り立たない人間関係を知る。

いい人ランキング

不器用な子にエールをおくる、ちょっとビターな青春小説。
木佐貫桃は中学2年。母の再婚によって、2学期から名字が変わりました。
本人にとっては大きなできごとですが、クラスメイトには違和感があるのは最初だけ、慣れれば別にどうということのない小さな変化だとばかり思っていました。9月の終わりの文化祭。開催する予定だったミスコンを職員会議で禁止されたことから、2年1組は「いい人ランキング」というコンテストを行うことになります。木佐貫桃が第1位になったことからクラスの空気は変わりはじめ……。小さなきっかけがさまざまな連鎖を引き起こし、少女が追いつめられていく過程、そして意外なところからその状況を打破していく姿が、リアルに、そしていきいきと描かれています。

みんなはこう考えてる!いじめられる子、いじめる子の本音が見えてくるいじめ体験談。

いじめ 心の中がのぞけたら

投書や取材をもとに、いじめの体験をリアルに再構成。
朝日中学生ウイークリーに連載中の漫画「明日がくる」からセレクトして書籍化。「明日がくる」は、朝日中学生ウイークリーの投稿欄「いじめ伝言板」や取材記事などをもとにして漫画の形で再構成したものです。いじめられる子、いじめる子、それにかかわる人たちの本音や微妙な心模様がえがかれています。苦しい思いや悲しい体験だけでなく、こうしたら、こう考えたら…というヒントがいっぱいつまっています。
いじめをテーマにした小説も書いている小説家あさのあつこさん、タレントの細山貴嶺さんからのメッセージなども収録。小中学生にぜひ読んでほしい一冊。

いつの時代もいじめはあった。海外からきた留学生の視点からみた日本のいじめ

いじめレジスタンス

ぼくが小学生~中学生だったころ、学校は野蛮だった。おかしな教師が多かった。ツッパリもいた。そして、いじめがあった。傍観者だったぼくは、フランス人留学生との交流から学んだ、ささやかな抵抗運動をはじめる。昭和時代の成長物語。

●編集者コメント
昭和時代に少年期を過ごしたぼくの成長を描きます。環境は大きく変わっても、子どもたちが抱える悩みには、いつの時代も同じです。西洋人から見た、日本人の不可思議さという視点も盛り込まれた、自伝スタイルの物語です。

どうやって具体的に脱出するのか?いじめから身を守る学校生活の1年間の実践法Q&A

いじめから脱出しよう!自分をまもる方法12か月分

いじめ発生時期別「身を守る方法」伝えます
いじめには「よくある型」があります。

学校生活の4月から3月までの、同じクラスで過ごす1年間、
人間関係が変化していくとともに、
その「いじめの型」がさまざまな形で現れてきます。

この本では、その「いじめの型」や、
「いじめっ子はどんなことを考えているのか」
「いじめが起きるまでの流れ」
など、いじめっ子側の事情を詳しく説明してあります。

「自分がターゲットとなっていじめられていると、
焦りや恐怖で周りが見えなくなります。
混乱して、『もう死ぬしかない』と考えてしまうかもしれません。
しかし、「ああ、こういうことだったのか」と理解できると、
それだけで安心します。

いじめがなぜ起きるのかが分かってくると、冷静になり余裕が出てきます。
そうすると、状況を見て、自分なりに考えて行動できるようになります」(はじめに、より)

著者にメール相談をした結果、いじめから脱出できた先輩たちの実例が毎月掲載されています。

是非、身近に置いて愛用してください。

ご自身も小中学生ずっといじめられてたボクシングの内藤大助さんなど、乗り越えた味方になってくれる大人から心強いメッセージ

いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ

読んで考えてください。家族や友だちと話しあってください。64人のおとなたちからの、命のメッセージ。さかなクン、乙武洋匡、あさのあつこ、石田衣良、内藤大助、西原理恵子、美輪明宏ほか収録。朝日新聞の大反響連載が一冊に。

子どもの世界を理解して手を差し伸べる大人に読んでもらいたい本

かつて自分も子どもだったはずなのに、大人は大人から見て正しいと思うルールや価値観を子どもに押し付けようとします。ここで紹介する本は、いじめに負けない子どもたちの心を育てるため手助けをしてくる本や大人が思っているよりも大人の判断ができる子どもの繊細な気持ちを描いた本などをご紹介します。子どもの心を理解し、寄り添う大人が増えることも環境を変える大きなきっかけとなるはずです。

何がいじめの要因となるのか。いじめもしない、いじめられもしない子どもたちを育てる。

いじめない力、いじめられない力 「脱いじめ」ワークブック付

いじめる側、いじめられる側のどちらにもならないテクニックはトレーニングで身につく。いじめの要因を探り、それにうまく対処できる子どもを育てるためのバイブル。

アメリカのいじめ対策チーム「いじめに負けるなプロジェクト」から学ぶいじめを乗りこえる方法

いじめを乗りこえる

書く、観察する、考える-
5段階のミッションをクリアすることで、
いじめられない人間力を身につける!

アメリカではすでに32の州で「いじめ防止法」が制定。
本書は、アメリカのいじめ対策チーム「いじめに負けるなプロジェクト」の全面 協力によって作られた、いじめを乗りこえるための「書きこみ式ワークブック」です。

子どもの心の声が詩になった。どんな気持ちだったのか相手の気持ちを知ることから。

いじめのきもち

いじめられた時、いじめた時、どんな気持ち? 

「ぼくと同じ!」と共感できる子どもたちの詩を収録。親子で読んでほしい一冊。

大人が考えている以上に複雑な子どもの生きる世界が見えてくる。

きみは知らないほうがいい

米利は、あまり話したことのないクラスメイトの昼間くんとバスでいっしょになる。どこへ行くのか聞いてみると、「きみは知らないほうがいい。」という。米利があとをつけると、昼間くんは駅の地下通路でホームレスの人と会っていた。
第62回産経児童出版文化賞 大賞受賞!

いじめを軽視するすべての人に読んでほしい「いじめの政治学」を子ども向けに訳した本

いじめのある世界に生きる君たちへ

日本を代表する精神科医、中井久夫の「いじめの政治学」を子ども向けに訳した本。いじめの過酷なプロセスを精神科医の知見から叙述。いじめられている子ども、いじめ体験に傷ついた子ども、いじめをみている子どもたちが、自分の状況や体験を理解し、サバイバルのきっかけをつかむ心の1冊。親や教師、子どもの近くにいる大人たちが、いじめを軽く見ず、真剣に向き合うための必読の書。

子どもたちの微弱なSOSに大人が気づくための「11のきっかけ」

いじめで死なせない:子どもの命を救う大人の気づきと言葉

「ぼくにはずっと黙っていたことがある」
大人が異変に気づき、絶望の淵から救われた子どもたちがいる。
激化するいじめの中で生と死をわけたものは何か。日本テレビの報道記者、キャスターとして長く教育問題を取材してきた著者が
大人にできることを探る。微弱なSOSに大人が気づくための「11のきっかけ」。子どもがいじめを告白した時、親にも実践できる「カウンセリングマインド」。いじめは「笑いがとれる」という加害側少年の心理と、その背景に見え隠れする、加害側の親の影響にも斬りこむ。
「いじめサバイバー」の言葉に耳を傾け続けた著者が見出した、子どもに「明日の希望」を与えるための糸口。

[目次]
はじめに
第一章 いじめの現場をおさえた父
長男に起きた〝異変〟/くしゃくしゃの一万円札/十か月に及んだいじめ
SOSは、微弱電波のように/気づいたサイン、気づかなかったサイン
ぼくが死ななかった理由/「学校、休むか」で開けた世界

第二章 この言葉に救われた
いじめられた子の心は/あなたは命がけで生まれてきた/家族がぼくの命綱
精神科病院で過ごした、不登校時代/あなたは、あなたのままでいい
スクールカウンセラーの相談室の中で/学校に行かなくていい、では足りない
震災でいっぱい死んだから、生きると決めた/津波で失った友

第三章 なぜ、大人に話さないの
絶対話さないのには、わけがある/母娘を近づけた「ハグチケット」
ぼくが絶望した先生の一言/「先回りの育児」がもたらすもの
父と始めた交換日記/子どもを見守る、第三者の目
最期まで言わなかった、自分へのいじめ/今なら絶対、死なせない

第四章 いじめる心の奥にあるもの
初めて証言台で語られたこと/始まりは「仲間」の「遊び」
「性的いじめ」が追いつめる/いじめは「笑いがとれる」という少年
「いじり」と「いじめ」の境界線/いじめないと、いじめられる
同調圧力を克服する「コップの授業」/大人の差別意識は子どもに伝染する
暴力を肯定する大人たち/愛情は、足りているか

第五章 子どもたちは知っている
助けられなかった、親友/体育祭の夜の告白/ぼくは席を立てなかった
LINEで伝えた、「死ぬ準備」/ネットとリアル教室とのギャップ
ひとすじの涙

第六章 いじめから抜け出す
いじめを許さない集団をつくる/教師の感度、という問題
今、ここにある「いじめ」/いじめへの対応力を、評価する
いじめていない、という子には/教師の本業を見極める
スマホで匿名通報、は機能するか/「いじめ認知件数ナンバー1」のアンケート

第七章 親でも実践できるカウンセリングマインド
子どもの変化に気づく、十一のきっかけ/大人の視界から消える「ネットいじめ」
カウンセリングマインドは難しくない/自分を守る力を育てる
親が、まず自分を愛する

いかがでしたか。

本にはこれまでの経験談やヒント、気持ちを楽にしてくれるものがたくさんあります。いじめられる子だけが頑張るのではない、社会全体が「いじめ」について考えるべきです。決して子どもだけの世界の話でありません。メディアでも、子どもの見本となる大人が大人同士でいじめていたり、誰かを追い込むような行為をしています。「いじめ」は他人事ではなく、すべての人がより関心を持って理解する必要があると思うのです。

少しでもいい環境が子どもたちに与えられ、楽しく思い出に残る学生生活を送れることを願うばかりです。

富田直美(絵本ナビ編集部)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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