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小学生におすすめのシリーズ

【小学1、2年生におすすめのシリーズ】「こぐまのどんどんぶんこ」全12巻


読書の秋。1年の中でも一番、本がじっくり読めるいい季節になりましたね。小学1、2年生の子どもたちも、2学期に入り、本を読むのにも少しずつ慣れてきた頃でしょうか。けれども、絵本を読んでもらうのは大好きだけど自分読むのはちょっと苦手……。そんな風に思っている子も多いかもしれませんね。今回は本に苦手意識のある子でもどんどん読めちゃう楽しいシリーズをご紹介します。子どもたちがひとりで読めるようさまざまな工夫が凝らされたシリーズですが、もし「読んでほしい」とリクエストされた時には、ぜひ読んであげて下さいね。

「どんどんぶんこ」シリーズってどんな本?

「こぐまのどんどんぶんこ」シリーズは、本を読むのがちょっと苦手な子も、どんどんたのしく読めるようにと工夫された幼年童話シリーズ。小学校低学年からの1人読みにぴったり。絵本の次に何を読もうかと迷っているお子さんがいたら、ぜひ手渡してあげたいシリーズです。楽しい挿絵が全ページに入っているので、絵本からの自然な移行を助けてくれるでしょう。

おすすめポイント

  • 子どもの興味に合ったお気に入りのお話が見つかる!
    ラインナップは全部で12巻。おもしろい話、こわい話、ほっこりする話、ハラハラする話、日本の話、外国の話などバラエティ豊か。きっとお気に入りの1冊と出会えるはず。
     
  • 日本の子どもの本の名手たちや、世界の民話の伝承者たちが勢揃いの美しい文章が魅力
    馬場のぼるさん、たかどのほうこさん、松岡享子さん、松野正子さん、おのりえんさん、ななもりさちこさん、砂山恵美子さん、など日本の子どもの本の名手たちや、日本の昔話や、世界の民話を子どもたちに語り継いでいらっしゃる筒井悦子さん、剣持弘子さん、渡辺洋子さんによる、美しい日本語でお話を味わうことができます。また、「チム・ラビット」シリーズや「グレイ・ラビット」シリーズ、『時の旅人』などで有名なイギリスの童話作家、アリソン・アトリーの作品もあります。
     
  • たのしい挿絵がいっぱい!
    カラーやモノクロの挿絵が全ページに入っているので、どの巻も楽しく読み進められます。絵本からの自然な移行を助けます。
     
  • 読みやすい文字組
    文字の大きさが大きめで、行と行の間が広くとられているので、文章の部分も読みやすく作られています。子どもたちが本を開いた時にも「これなら読めそう!」とホッとした気持ちで読み始められそうです。

ラインナップは全部で12巻。どれから読む?

12巻それぞれのお話を、内容別に分け、みどころや「読者の声」と共にご紹介します。

日本の子どもの本の名手による楽しさいっぱいの創作童話

『ポンちゃんはお金もち』

『まあちゃんのながいかみ』「つんつくせんせい」シリーズなどの絵本から、『みどりいろのたね』「へんてこもりのはなし」シリーズなどの幼年童話、『紳士とオバケ氏』などの中学年向け読み物『十一月の扉』『時計坂の家』などの高学年向け読み物まで、楽しくて深い数々の物語を生み出し、子どもから大人まで絶大な人気のあるたかどのほうこさんによるとびきりのお話です。お話の途中まではわりと想像通りに進んでいくのですが、途中から思いもよらない方向へ。お母さんと息子が深いところで共感しあうところに読む子どもたちは幸せな気持ちになるでしょうし、大人が読むとじーんとしてしまうような読後感の良いお話です。

ポンちゃんはお金もち

出版社からの内容紹介

今日は移動遊園地がくる特別な日。家で問題集をやらされているコータを、見知らぬポンちゃんという子が「こっそり抜け出して遊園地に行こう」と誘いに来ます。
10円玉使い放題というゴージャス(?)なお話。

読者の声より

すっごくいい!!!オススメの一冊!!!

来春に小学校にあがる娘と「幼年童話」が読みたくて、
図書館の方に薦めていただいた一冊ですが、
とっても素敵な幼年童話。

ポンちゃんって誰だろう?
っていうのがずーっと頭の中で疑問ですが、
最後にポンちゃんの正体が分かったとき
そしてお母さんの思い出話に
なんだかとってもジーンときて
私は読みながら泣いてしまいました。

あぁなんて心温まる素敵な本なんだろう。

たかどのほうこさんの絵本は「つんつくせんんせい」を読ませていただきましたが、こんな素敵な幼年童話もあったとは!

親の私はジーンときちゃったけど、
もちろん娘は娘でとっても楽しめたストーリー。
読みやすいし、長さも、文章と挿絵の比率もバッチシ!
幼年童話にチャンレジしたい親子さんにぜひお薦めの一冊です!
(ムスカンさん 30代・ママ 男の子11歳、女の子6歳)

『きっちり・しとーるさん』

まずなんて面白そうなタイトルなんでしょう。なんとなくお話が想像できて、読みたくなってしまいますよね。主人公の「きっちり・しとーるさん」、きっちりしているのは良いことだけれど、きっちりしずぎて、まわりの人からこわがられてしまうことも……。きちんとしていることが最良のことではないことを伝えてくれるこんな物語は、子どもたちをホッとさせてくれるのでは? 『でんでら竜がでてきたよ』や「ヘンテコはりねずみ イガー・カ・イジー物語」シリーズが小学生に人気の作家、おのりえんさんのほっこりするお話です。

きっちり・しとーるさん

みどころ

しとーるさんは、きっちりしとーる。いつもきっちりきっちり。
起きる時間も、歯磨きの時間まできっちり。アイロンだってぴっちりかけます。

しとーるさんは図書館で働く司書さん。
とっても頼りになるしとーるさんですが、ちょっときっちりしすぎです。

そんなしとーるさんの目の前に現れたノミだらけの子猫。
全然きっちりしてない小さなお客様に奮闘するしとーるさん。

子猫に振り回されながらも、子猫と気持ちが通じていく様子は、お話を読んでる子どもたちにも伝わるでしょう。
しとーるさんはきっちりしてるけど、いじわるじゃないんだよね。
なんでもきっちりしとーるさんを優しいまなざしで見守る館長さんにも注目です。

物語の最後に、この館長が子猫にとっても素敵な名前をつけます。
読み終わった後に、心がぽっと温かくなるおはなしです。
絵本から読み物へ、低学年の子どもたちに読んでほしいですね。

読者の声より

名前の通り

名前の通りにきっちりした人ですねー。
いっしょにいると気持ちのいいようなつかれるような…。
きちんとしていない人を見ると、いらっとするなら、私は側にいられないなー(笑)。
町の人たちが彼を時計代わりにしているとか分かる気がします。
ある日、子ネコちゃんと出会って、しとーるさんに変化が?変化した彼のほうがやっぱり好きですねー。
(みちんさんさん 30代・ママ 女の子7歳、女の子5歳、女の子1歳)

『てんこうせいはワニだった!』

同じく、おのりえんさんの楽しいお話をもうひとつ。

もしクラスにやってきた転校生がワニだったら……!?小学1、2年生の子どもたちが読んだら、もし自分のクラスにワニがやってきたらどうなるかな?なんて楽しく想像しながら読めるのではないでしょうか。

「いろんなことがあったって、なんとかなるもんだよ。そしてなにより、ワニくんといると、毎日とってもたのしいんだよ。」

 

てんこうせいはワニだった!

出版社からの内容紹介

ある日、ぼくのクラスに転校生がやってきた。なんとびっくり、ぶったまげーたー、アリゲーター!転校生はワニだった!
鉛筆を持てずにすねちゃったり、給食をおぼんごと食べちゃったり…。
一筋縄ではいかないワニくんとの一日は大騒動の連続。でもなんだかとっても楽しいんだ。

読者の声より

普通にお友達としてやっていけそうです

タイトルが、面白いので図書館から借りてきました。
ワ二が、転校生でも心配しなくても普通にお友達として解決して
いけそうな気持ちになれました
ワ二くんの椅子が座れなくても、先生の椅子と交換したり、言葉
が離せなくても、「んだ!!」と、しゃべれたり(?)退屈な授業や
体操服で、結構先生のほうが、戸惑っているのが可笑しかったで
す。先生よりか、ワ二くんにアドバイスできる頼りになるお友達っ
て、クラスの中にはいるものだなあと思いました。プールのリレー
もワ二くんのお陰で楽しくなったりしてました(笑)
(ぴょーん爺さん 60代・じいじ・ばあば )

日本の子どもの本の名手による昔話や民話風のお話

『たらふくまんま』

「11ぴきのねこ」シリーズで多くのファンをもつ馬場のぼるさんの幼年童話。「たらふく山」に住む、とんでもなく大食らいの山男「たたふくらふくまんま」が巻き起こすゆかいなお話。まずは馬場のぼるさんの愉快なイラストを楽しむつもりで手にとってみてください。

たらふくまんま

みどころ

たらふく山の、山奥に、たらふくまんまという山男がいました。
とんでもなく大食らいの山男で、お腹がすくとふもとの村までおりて、勝手に畑の野菜を食べたり、家にあがりこんでごはんを食べたり。
何でも手当たり次第に食べてしまうので、村人は困って、山からたらふくまんまがおりてこられないように、落とし穴を掘ります。
でも、たらふくまんまときたら、自分から落とし穴に落ちて遊ぶ始末……。
悪気はないものの、村はめちゃくちゃ。村人が困るのも当然です。

たらふく山のずっと向こうにある、こんぴら山のこんぴら子という女の子は、そんなたらふくまんまに忠告します。
「おっさん、そんなに、めちゃくちゃに食べると、おなかがぱんくするよ。」
笑ってとりあわない、たらふくまんまですが、果たして、こんぴら子の言ったとおりになっちゃいます。
さあ、おなかがぱんくした、たらふくまんまはどうなったでしょう(続きはコチラ>>>

読者の声より

憎めない大食らい

大食らいで自分たちの食べ物を取ってしまうから、村人たちから疎まれているたらふくまんまですが、無邪気で悪気がないところが好感の持てるところです。
お腹がパンクしても介抱してくれるこんぴら子がいます。村人たちが困っているときに助けたりします。
こんな困った子たちを相手にしていると、困らないようにするにはどうしたら良いだろうかと考えてしまいます。
物語の終わり方が良いだけに、学ぶところもあるお話です。
(ヒラP21さん 60代・パパ )

『にわとり城』

『こぎつねコンとこだぬきポン』などの著作がある松野正子さんの文章に、『なぞなぞのすきな女の子』の大社玲子さんが挿絵を描いた昔話ふうのお話。暗い森の場面では、物音ひとつきこえない暗闇に閉じ込められてしまったこわさを感じます。寒いまっくらな闇で魔物の目が光り、袋の中のめんどりだけがあたたかい……。20数ページにわたる、闇の中のなぞなぞ対決の場面はみどころです。
最後にはこのお話の題名がなぜ「にわとり城」なのかがわかりますよ。

にわとり城

みどころ

昔、にわとりをたくさん飼っていたお百姓が死んで、息子が一人残されました。こころのやさしい息子でしたが、のろまで、じゅうぶんな世話ができないうちににわとりの数はどんどん減り……ついに家までなくしてしまいます。
息子は、後をついてくる一羽のめんどりと、旅に出ることにしました。

森や山では楽しい旅でした。でもかんかん照りのはらっぱに出てから、少しずつ食べ物はなくなり、とうとう息子はめんどりを食べてしまおうかと考えます。けれども、めんどりの心臓がうごくのを感じて思いとどまります。
やがて真っ暗な森に迷い込んだ息子とめんどり。夜の魔物とのハラハラドキドキのなぞなぞ対決がはじまります……(続きはコチラ>>>

読者の声より

こういう展開のお話大好き!

7歳の娘と読みました。
心は優しそうだけどなんだか非常にパッとしない青年が主人公で、
しかもとっても幸が薄い!
この先この人大丈夫だろうかと心配になって娘と読み進めるうち、
ストーリーがなぞなぞに突入していって、
魔物の出すなぞなぞがこれまた面白い!
そんなの分かるかい!というような問題を
一羽のめんどりの力を借りて次々とクリアしていきますが、

 

ここらへんあたりで、
あー!!!!!とひらめいた私と娘。

だよねだよねだよね!
やっぱりこういう展開だよね!
この流れでお話しを作ってくれた作者さんに感謝の思いで
最後まで楽しく読ませていただきました。
長さもとってもちょうどよくて、娘と一緒に読めて嬉しい一冊でした☆
(ムスカンさん 30代・ママ 男の子11歳、女の子7歳)

『ちびおにビッキ』

絵本『おままごと』を描かれている砂山恵美子さんによる、小さな子どもが成長するドキドキと喜びを描いたお話。お兄ちゃんたちと同じように早く「おにの学校」へ通いたいけれど、ビッキはまだ通えません。大おに校長の金ぼうより背が大きくならないと入学できない、という学校のきまりがまた楽しいところ。早く大きくなりたい、お兄ちゃんたちに追いつきたい!というビッキの気持ちに共感しながら、応援しながら読んでみて下さいね。

ちびおにビッキ

みどころ

ビッキは、とうがらしのように真っ赤っかで、くりっとした目をした、おにの子。
頭には、もじゃもじゃの毛にうまるように、小さい角が一本はえています。
ビッキは家族と一緒に、おにの村に住んでいます。
お兄ちゃんとお姉ちゃんは、おにの学校に通っていますが、ビッキはまだ通えません。
なぜなら、大おに校長の金ぼうより背が大きくならないと入学できない決まりだから。
くやしいビッキは、いつか学校に入学し、授業についていけるようになるため、毎日ひとりで特訓を重ねますが……。

そんなビッキがある日、ひょんなことから、とんびにさらわれてしまいます!
空の高いところから「ギャーッ!」と落ちてしまうビッキはどうなるの!?

(続きはコチラ>>>

読者の声より

兄姉がいる人ほど共感しそう

みんなみたいに学校に行きたい!というのは下の子なら一度は思ったことありそう。小さい子は学校に憧れますよね。
頑張ってるビッキが可愛くて子供らしくてとても良かったです。全体的にほのぼのしていますが、冒険シーンはワクワクすると思います。
(lunaさん 30代・ママ 男の子9歳)

『こだぬきコロッケ』

『やぎこ先生 いちねんせい』や、『オバケの長七郎』が人気のななもりさちこさんによる、ユーモアたっぷりのお話。化けるのがへたで、毎日怒られてばかりのポン吉と、強がりながらも実は人間がこわくてたまらないオオカミが、コロッケ食べたさに人間の村に繰り出します。さてどうなる?

あげたてのホカホカコロッケがなんとも美味しそう! おなかがすいちゃうお話です。

こだぬきコロッケ

みどころ

こだぬきのポン吉は化けるのが苦手。
ある日、うまく化けられなくて、お母さんにも甘えられなかったポン吉は、つきなみ山でいじけて丸まって寝てしまいました。
すると、はらぺこのおおかみがやってきて、ポン吉をとびきりでかいコロッケと間違えてガブッ!
とび起きたポン吉は、おおかみから話を聞いてまだ食べたことのないコロッケというものを食べたくなります。
それからポン吉とおおかみはそれぞれあるモノに変身?して、つきなみ村の「まっちゃんのコロッケ」屋さんを目指して出発するのですが…?

いじけて尻尾を抱えたまま、すうすう寝てしまうポン吉はまだまだ子ども。化けてもひげとか尻尾とか出てきちゃう。
ぶっきらぼうなおおかみも、本当は人間がこわくてたまらない。(続きはコチラ>>>

読者の声より

おいしいお話

たぬきとオオカミのお話です。
二人はおいしいコロッケに魅了され、
コロッケを探しに行きます。
でも人間にばれたら殺されてしまう
そう思った二人は変身します。
たぬきは人間にばけてオオカミは
犬らしくしてみせました。
ほっぺにはりついているセロハンテープ、
これが大きなヒントになります。
(ジョージ大好きさん 40代・ママ 男の子9歳)

海外の児童文学の名手による珠玉の物語

『小さな赤いめんどり』

「チム・ラビット」シリーズや「グレイ・ラビット」シリーズ、『時の旅人』など数々の名作を残されたイギリスの童話作家、アリソン・アトリーによる、ふしぎなめんどりとおばあさんの物語。田舎暮らしの様子が、描写豊かにいきいきと描かれます。ドキドキしたり、ほっこりしたり、不思議を感じたり、悪者がちゃんとやっつけられたり、物語の面白さが1冊にギュッと詰まっています。

小さな赤いめんどり

みどころ

あるところにひとりぼっちで暮らすおばあさんがいました。
おばあさんは気持ちのしっかりした人でした。体が弱いことにも、貧乏にも負けず、朝から晩までせっせと働き、ひとりでりっぱに暮らしていました。
でも、そんなおばあさんだって、話し相手がほしくなります。一緒にパンを食べ、おしゃべりをして冗談をいえる人がいてくれたら…。

ある晩、小さな赤いめんどりがたずねてきました。
おばあさんは小さなお客さんに喜び、とりかえしに来た、元の持ち主のおそろしい男からめんどりを守るため、大切なろうそく立てを手放します。そのめんどりはふしぎな力をもつ働き者で、暮らしは少しずつ楽になっていきます。何よりも、おばあさんは、めんどりと一緒にいるだけで幸せになるのでした。
しかし男がまたもや、めんどりをとりかえしに来て、無理やり連れていってしまい(続きはコチラ>>>

読者の声より

アリソン・アトリーはおもしろいです

一人暮らしのおばあさんのところに、ある日、小さなめんどりがやってきます。そのめんどりは、不思議なめんどりで……。
短いお話のなかに、いろいろおこり、ひきこまれます。
年月がどれだけたとうとも、やっぱり、アリソン・アトリーの物語はおもしろいなあ、とあらためて思いました。
(あんじゅじゅさん 40代・その他の方)
 

世界の楽しいお話

『カテリネッラとおにのフライパン イタリアのおいしい話』

イタリアのお話、読んだことがありますか?

フライパンをかりたお礼に、鬼にドーナツをあげる約束をしたカテリネッラ。でもついつい自分で食べてしまって、大変なことに! タイトルにもなっている「カテリネッラとおにのフライパン」をはじめとして、イタリアの昔話の中から、食べものにまつわるお話を4話収録。だましたり、だまされたり……美味しいだけではないちょっとピリリとしたお話をお楽しみ下さい。
 

カテリネッラとおにのフライパン イタリアのおいしい話

みどころ

イタリアの美味しいおはなしが4つ。
表紙にあるような美味しそうなドーナツや、パン、お肉、チーズそしてワインなどが出てきます。
でも、ただ美味しいものが出てくるだけのおはなしではないようです。

たとえば、カテリネッラのおはなしは……
鬼にフライパンを借りて(!)お礼にドーナツを10個入れて返す道々、カテリネッラはそのドーナツの美味しい匂いに我慢ができず1個ずつ食べちゃって、代わりに「あるもの」を入れて返しました。
その「あるもの」にもびっくりだけどその後起こったことはもっとびっくり!最後は、えー!!なおはなしです。(続きはコチラ>>>
しょう。

読者の声より

イタリアの昔話が4つ

題名と表紙の絵が気になって、図書館で借りて読んでみました。
食べ物にまつわる、イタリアの昔話が4つ入っています。
さいしょのお話は、美味しいドーナツが出てきます。
ドーナツは美味し過ぎたようですが、ええっ!と驚く終わり方でした。ほかのお話もそれぞれ面白かったです。
字も大きくて読みやすそうです。
(capellaさん 60代・じいじ・ばあば )

『りこうな子ども アジアの昔話』

『りこうなこども』とタイトルにあるけれど、どんな風にりこうなのだろうと読んでみたらびっくり! 3つのお話に出てくる子どもたちは、知恵やほんの「ひと言」で悪い大人を打ち負かしたり、大人でも解けない難題を一瞬のうちに解決してしまうのです。その爽快感たるや。低学年の子どもたちに「なにか面白い本ない?」とリクエストされたら、まず手渡したい一冊です。東京子ども図書館理事の松岡享子さんが編まれたアジアの3つの昔話です。読み終えたら、似たようなお話をもっともっと読みたくなってしまいそうです。

りこうな子ども アジアの昔話

出版社からの内容紹介

子どもたちが知恵を使って窮地を切り抜けるアジアの昔話集。
人さらいにあった男の子が、機転を利かせて無事に家に帰る 「りこうなこども」、
祖父を捨てようとする両親を、たった一言で改心させる幼い子どもの話 「ドコ(竹かご)」、
幽霊に家を乗っ取られた若者を救う少年たちの物語 「バラモンの若者とゆうれい」の3話を収録。

読者の声より

賢い子どもの物語(短編)

とんちが効いているお話3作でした。
1作目は、なかなか賢い子どもが命拾いする話。
2作目は、親を改心させる話。個人的には1番短い話ながら1番面白くスカッとしました。
3作目は、不思議さ神聖さが心に残るお話でした。
(lunaさん 30代・ママ 男の子7歳)

世界のこわい話

『千びきおおかみ 日本のこわい話』

こわいお話が大好きな子どもたちにおすすめしたいお話がこちら。1話1話は短いのですぐに読めますが、なかなかのこわさのお話が集まっています。お話を選んで再話して下さったのは、『子どもに語る日本の昔話』(全3巻)の著者でもある筒井悦子さん。また、絵を描いた太田大輔さんは江戸の風俗にくわしく、小道具など細部までこだわった絵には臨場感がたっぷり。はじめて読む時にはひとりで読むとこわすぎるかもしれないいので、大人の方が読んであげるか、お友達と一緒に読むことをおすすめします。

千びきおおかみ 日本のこわい話

みどころ

ちょぴりこわいおはなしを読みたい。そんな子ども心をくすぐる幼年童話。
本を読むのが苦手な子もどんどん楽しく読めるようにと作られた幼年童話のシリーズ、「こぐまのどんどんぶんこ」の1冊です。
「千びきおおかみ」「くもの化けもの」「おいとけ堀」「子育てゆうれい」など選りすぐりの6話を収録しています。

表題作「千びきおおかみ」は、反物(布)を売り歩く商人が、山を越えている途中で日暮れになり、木の上で一晩をあかすことになるおはなしです。
「こんな山の中で、夜の夜中に、なにかでてこなければいいが」とびくびくしていると、あらわれたのはおおかみたち。
商人がいる木の根元にあつまってきて、かわるがわるのぼろうとします。
なかなかのぼれないおおかみたちは、「ねこのばあさをつれてこよう」と猫又を連れてきます。
まるで人間みたいに衣服を着込み、ギャロンギャロンと啼く猫又のおそろしいこと。
おおかみばしごを上ってきた猫又が商人に食いつこうとする場面には、思わず息をのみます。
商人が刀で猫又に斬りつけると、おおかみばしこは崩れ、木の根元にはたくさんの血。
その血をたどっていくとある家にたどりつきますが……?
ドキドキの展開、結末をお楽しみに。(続きはコチラ>>>

『プーカの谷 アイルランドのこわい話』

こちらはアイルランドのこわい話。アイルランド伝承文学の研究者である渡辺洋子さんが、アイルランドの民話から少し怖くて不思議なお話を3話選出し、再話して下さいました。タイトルの中の「プーカ」というのは、しんだあと、すぐにあの世にいけず、大きな犬や馬やヤギのすがたで人間の世界をさまよっているたましい(ゆうれい)のことなのだそう。このプーカをはじめ、古いお城に住んでいる小さい妖精、いずみの妖精などこわい存在が出てきますが、はたして出会ってしまった人たちがどうなるのか、続きが気になって最後まで一気に読んでしまう面白さです。いまでも妖精の存在をたくさんの人々が信じているという「不思議の国」ならではの、雄大な自然の中から浮かびあがってくる「もうひとつの世界」を本の中で体験してみて下さい。

プーカの谷 アイルランドのこわい話

出版社からの内容紹介

アイルランドの昔話より、ちょっとこわくて不思議なお話を集めました。動物の姿をかりてさまよう幽霊の話「プーカの谷」、貧しいけれど勇敢な青年が美しい娘を救う話「妖精にさらわれたむすめ」、なだらかな丘や泉といったアイルランドならではの風景のなかで妖精たちが織りなす物語「ふしぎないずみの話」の3話。

いかがでしたか?

読んでみたいお話は見つかりましたか? 自分の力で読めた! という体験を通して、本が読める喜びが子どもたちの中に湧きあがっていきますように。

秋山朋恵(あきやま ともえ) 

絵本ナビ 副編集長・児童書主担当

書店の本部児童書仕入れ担当を経て、私立和光小学校の図書室で8年間勤務。現在は絵本ナビ児童書主担当として、ロングセラーから新刊までさまざまな切り口で児童書を紹介。子どもたちが本に苦手意識を持たずに、まず本って楽しい!と感じられるように、子どもたち目線で本を選ぶことを1番大切にしている。著書に「つぎ、なにをよむ?」シリーズ(全3冊)(偕成社)がある。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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