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子どもに由来を聞かれたときのおすすめ絵本

「敬老の日」について子どもに聞かれたら?「おじいちゃん、おばあちゃんといっしょ」の絵本

敬老の日が近づいてきましたね。

 

1966年に国民の祝日となった「敬老の日」。現在は9月第3月曜日が敬老の日として祝日になっていますが、かつては9月15日が敬老の日と決められていました。聖徳太子が身寄りのない老人や病人のための施設「悲田院」を建立したのが9月15日だったという説話が由来の一つともいわれています。

 

普段はおじいちゃんやおばあちゃんと離れて暮らしていても、敬老の日に合わせてプレゼントを贈ったり、手紙を書いたりするという子どもたちも多いのではないでしょうか。そんな季節に読みたい、おじいちゃんやおばあちゃんと周囲との関わりが素敵な絵本を選んでみました。

おばあちゃんの子どもの頃の暮らしって?

おばあちゃんがこどもだったころ

なつかしい昭和の頃の出来事を、一枚一枚のページにとじこめたユニークな絵本です。
おばあちゃんがまだ小さな女の子だった頃、都会の下町の、親戚の家の2階に住んでいました。
夜寝るときは、親子3人で川の字になって眠ります。弟は生まれる前でした。

家の前は、舗装されていない道で、雨がふるとどろんこになりました。
ゴムとびやフラフープで遊ぶのが流行っていました。
やがて家族は団地へ引っ越します。
おばあちゃんは小学生になり、友だちと駄菓子屋さんにいったり、貸本屋さんで漫画を借りたり、ときどきは家族でおめかししてデパートにいったり…。

絵本を開くと、そこには、「おばあちゃんがこどもだったころ」の風景があります。
そして、昭和を代表する物品の数々が、絵の中によみがえります。
真空管テレビや、真空管ラジオ。自動式電気炊飯器。
オリエンタルカレーやオロナインのホーロー看板。
ホンダのポートカブや、ダイハツのミゼットなどの二輪車。
おじいちゃんやおばあちゃんに本書を見せたら、生き生きとかつてのことを教えてくれるかもしれません。

小さな女の子だったおばあちゃんが成長するにつれ、プレハブの校舎から、デパートやお店が立ち並ぶ大通りへ、デパートのレストランや屋上の遊園地、学生運動がさかんな大学、大阪の万国博覧会と、視点は大きくひろがっていきます。

この絵本を開きながら、おじいちゃんやおばあちゃんに子どもの頃の話を聞いてみませんか?
今のようにスマートフォンなんてなかった時代。
でも子どもたちは昔も今と変わらず、毎日精一杯楽しんでいたみたいです。
表紙では現在の東京タワー、裏表紙では建設中の東京タワーを見ることができます。
激動の時代とともに、移り変わってきた風景を見くらべてみてくださいね。

子どもたちはおじいちゃん、おばあちゃんが大好き!

おじいちゃん

元気なころのおじいちゃんと孫娘のなにげないやりとり。老いとはなにかを考えさせながら、絵本作りの名手バーニンガムが、かけがえのない生についてすがすがしく描き出します。クルト・マッシュラー賞受賞作。

うさこちゃんのおじいちゃんへのおくりもの

もうすぐおじいちゃんの誕生日です。うさこちゃんは、毛糸を見つけて、贈り物を作り出しました。
それは細くて長いもののようです。何でしょう?
 

はやく あいたいな

ある日、よおちゃんは急におばあちゃんに会いたくなりました。
丘の上に住んでいるよおちゃんは、バスに乗って出かけます。

その頃、おばあちゃんも急によおちゃんに会いたくなります。
山の上に住んでいるおばあちゃんは、電車で出かけます。

…ということは? 
大変!
よおちゃんとおばあちゃんはすれ違いでお家に着いてしまったので、ふたりとも急いでかえります。おばあちゃんはタクシーで、よおちゃんはトラックで。

…ということは?
ふたりはまたまたすれ違い。
だけどね、ふたりはのんびり待ってなんていられません。
だって、今日おばあちゃんに会いたいのですから。
よおちゃんに会いたくて仕方がないのですから!

なんて素敵な関係なのでしょう。
思い立ったらすぐ行動。願いが叶うまであきらめない。
ふたりは息がぴったりです。
最後にふたりで交わす、ふたりだけの約束が私は大好きです。

親と子とはまた違う、相手を想い合うおばあちゃんと孫との関係がパワフルに伝わってきて、元気になれる一冊です。

あらまっ!

寝ない少年と元気なおばあちゃんの痛快絵本
おばあさんの家に泊まりにきたパトリック。早く寝なさいと言われても「ベッドがないから寝られないよ」と抵抗。
そこでおばあさんは、森の木でベッドを作った。するとパトリックはさらに…!?愉快なナンセンス絵本。

 

不安な気持ちもどーんと受け止めてくれるのはおじいちゃん!

いいから いいから

「いいから いいから」
なんて気持ちのよいことば。
こころがほぐれていきま~す。

「いいから いいから」
このおじいちゃんのおおらかさ。
肩のちからがぬけていきま~す。

ゆたかな笑顔が生まれる一冊!
これが長谷川義史の絵本の醍醐味です。
もちろん、お約束のかくし味も各所に!
これはもう一家に一冊、必読書です。


 

新しいことにもチャレンジしちゃう!おばあちゃん

エマおばあちゃん

72歳で、ひとりぐらしのエマおばあちゃん。ふだんは、しましまねこと静かにくらしています。お誕生日にあそびに来た子どもや孫たちからお祝いにもらった絵をながめているうちに、おばあちゃんは自分でも絵を描いて見たいと思いたちますが…。素朴で、味わい深い絵本です。

だってだってのおばあさん 新装版

だってわたしはおばあさんだから。それが口ぐせのおばあさん。ある日、おばあさんの99歳の誕生日、ろうそくがたりなくて、おばあさんは5歳になりました。だって、わたしは5歳だもの! 新しい生活がはじまります。

おしゃれな絵も素敵な絵本

たんじょうび

 マウリ、ルリ、べロの仲良し3匹と動物たちがリゼッテおばあちゃんのお誕生日のために奮闘するかわいいスイスの絵本。エプロンをかけ、キッチンをちらかしながらケーキ作りに励む3匹の姿がほほ笑ましいです。家の外ではおんどりやめんどり、ヤギ、うさぎたちが、自分たちもお手伝いしようと大騒ぎ。みんな一生懸命な様子が軽やかなペン画に表現され、躍動感いっぱいの作品に仕上がっています。後半は、笑いと共に心のあたたまる場面が続々と登場。やさしいおばあちゃんと愉快な動物たちが愛しくなる作品です。
――(ブラウンあすか)

おじいさんならできる

ヨゼフが赤ちゃんの時、おじいさんがブランケットをぬってくれました。そのブランケットは古くなりましたが、おじいさんの手によって次々と新しい使い物に変身していきます。

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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