【クリスマス】サンタクロースに会いたい!なりたい!?「2019年 新刊クリスマス絵本」(1)
「今年はどんなクリスマスの絵本が発売されているのかな」
定番絵本も好きだけれど、新しいクリスマスの絵本も知りたい!
そんな方のために、2019年に発売されたばかりの絵本をテーマに分けてご紹介していきたいと思います。
クリスマスと言えば、やっぱりサンタさん。
サンタさんに会いたい子もいれば、サンタクロースになりたい子もいるみたい!?
子どもたちとサンタさん、そこにはどんな物語があるのでしょう。
サンタクロースに会いたい!なりたい!? 最新クリスマス絵本3冊
みなちゃんは師匠と一緒に出発。今年はいよいよ…!『みならいサンタ』
みならいサンタ
もしきみが「サンタクロース」になれるとしたら、どうする?
「サンタクロース募集」のポスターが貼ってあったとしたら?
みなちゃんは「みならいサンタ」。
今年のクリスマスにサンタクロースとしてデビューするのです。
トイレにいって、腹巻きも忘れずに、師匠と一緒にソリに乗って出発。
そう、今日はクリスマス・イブ。
一年で一番忙しい日に、みなちゃんはプレゼントを配りにいきます。
雪降るまちの夜の空、シャンシャンシャンと鈴を鳴らし、トナカイがソリをひいてゆきます。
…なんて素敵な経験なのでしょう!
「あの」サンタさんの横について屋根にのぼり、
はしごを降り、暖炉から部屋に入り、プレゼントをそっと置き。
昇級テストだってあります。
一人でプレゼントを無事に届けることができれば3級です。
さて、みなちゃんは……?
注目の絵本作家そのだえりさんの最新作は、とびっきり愛らしいクリスマス絵本。主人公はベッドの中でサンタさんがやってくるのを待つ子どもたちではなく、なんとサンタを目指す女の子。きっとサンタさんが憧れで、大好きで、いつか私も!と願っていたのでしょう。確かに、こんなに夢のある仕事はありません。その充実感は、全てをやり終えたみなちゃんの満面の笑顔が物語っていますよね。
毎年この季節になったら、絵本を読んでいる子ども達も、みなちゃんと一緒にひと仕事を終えた気持ちになる。そんなクリスマスの過ごし方も新しくて魅力的なのかもしれません。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
サンタの小さな息子の願いとは……?『リトルサンタ』
リトルサンタ
ぼくのひみつ、それはパパがサンタクロースってこと。
家にはトナカイがいっぱいいるし、部屋の中は子どもたちが好きなものでいっぱい。
パパと過ごすのはとっても楽しい。
けれど、毎年クリスマスイブの夜にパパと過ごすことはできない。
プレゼントを配りにいってしまうから。
毎年ぼくはひとりぼっち。
そんなサンタの小さな息子は、一番星にある願いをかけた。
それは……?
クリスマスイブの朝の大きな決心。
トナカイたちのひくソリに乗って、空へ駆け出したのはぶかぶかのふくを着た小さな小さな、サンタ!
北極圏の村の厳しくも美しい冬の背景を舞台に、クリスマスイブの夜をめぐる、小さな男の子の繊細な心の迷いと成長を描いたこの物語は『LITTLE SANTA』として、アメリカ・カナダ・フランス・ドイツ・ウクライナ・韓国で出版されたもの。本書『リトルサンタ』は、アメリカで出版された英語版の日本語による逆輸入版なのだそう。異国の雰囲気に憧れつつ、どこか懐かしさも感じるのは、男の子の儚げだけれど切実で強い思いというのが世界共通のものだから。
大好きなパパの大きな背中を見上げる「小さなサンタ」。
その様子を眺めているだけで、愛おしく、心の中があたたかくなってくるのです。
心に残るクリスマス絵本、それぞれの年齢で味わってもらいたい1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ねんねしないと会えないよ!「あかちゃんがよろこぶ しかけえほん」シリーズの最新作『ねんねしたらサンタさん』
ねんねしたらサンタさん
ねんね、ねんね。
ねんねしたらいいことあるかもよ。
だって、今夜はクリスマス!
サンタさんが、くるよ。ねんねしたら、くるよ。
小さな子でも簡単に動かせる丸い穴。
それをそーっと動かして、子どもたちを寝かしてあげてね。
まぶたを閉じて、寝返りをして、
お布団にもぐりこんで、しっかりねんね。
そうすると?
サンタさんが……ほら、あそこ!
ほら、まどのところに!
あ、ダメダメ。起きたらいなくなっちゃうよ。
サンタさんは「ねんね」の時にやってくるからね。
クリスマスの夜の可愛いやりとり。
サンタさんが顔を出したり、引っ込んだり。
これなら、小さな赤ちゃんでも一緒に楽しめますよね。
「あかちゃんがよろこぶ しかけえほん」シリーズの最新作は、クリスマスシーズンにぴったりのおやすみなさい絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
サンタさんは真夜中、みんなが寝静まった頃にやってくる。寝ている間、もしかしたらこんな可愛いサンタさんが一生懸命プレゼントを配ってる…なんてこともあるのかもしれないですよね。あ、でも目を開けて確かめたらいけませんよ!
磯崎 園子(絵本ナビ編集長)
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