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おうち時間のおたすけ本を探そう!

おうち時間のおたすけ本を探そう!第6弾 物語でリラックス。本を開いて、ホッとしたり、笑っちゃおう

新学期が始まるまであともう少し? 今年はお休みが長くなったので、お休み疲れしてる子もいるでしょうか。毎日耳にするニュース等で、なんだか落ち着かなかったり、なんとなく元気が出なかったりしている子もいるかもしれませんね。そんな時に物語で気分を変えて、リラックスすることができたら。そう願いながら、思わず笑ってしまうような楽しい物語や、気持ちがホッとする物語を集めてみました。大人が読んでも笑ってしまったり、そっと心に効いてくるはず‥‥‥。1日の生活の中にちょっとした読書タイムを設けて、親子で一緒に読んでみませんか?
 

楽しい物語を読んでリラックスしよう

小学1、2年生向け

でたらめな動物の名前を言ったら、その動物がつぎつぎに出てきてびっくり!

へんてこもりのはなし1 へんてこもりにいこうよ

出版社からの内容紹介

ヘンテ・コスタさんがつくったへんてこもりは、本当にへんてこ。仲良し四人組が動物しりとりをしていると?

読者の声より

へんてこもりにいこうよ、これは6歳の息子に読んで大うけだった本です。
子どもたちがしりとりをしていくのですが、途中で思いつかなくなり思いついた適当な言葉を言ってしまいます。
ところが、その言葉にぴったりの生き物がどこからともなくあらわれて、とってもおもしろいのです。
まるぼ、ぼさこう、うるりんぞ、なーんて言葉だけでも笑えるじゃないですか!
それにぴったりの生き物がまた個性豊かで子どもはこの本にすっかりはまってしまいました!
この不思議ワールドに子どもはきっと夢中になるでしょう。
(ラブケイさん 30代・ママ 東京都 男の子6歳、男の子2歳)

ぺちゃんこになっちゃったけれど、便利なこともいっぱい。体が薄いと、遠くへの旅行も思わぬ方法で楽々なんです♪

ぺちゃんこスタンレー

みどころ

朝目が覚めた時、体がぺちゃんこになってたらどうする?ある日、たった1.3cmの厚さになってしまったスタンレー。はじめは困っていたけれど、便利なこともいっぱいで大活躍!そんなスタンレーを羨ましく思ってなんとかぺちゃんこになろうとする弟にも笑えます。お話まるごと楽しくて最後はスッキリ!満足感のあるお話です。

読者の声より

奇想天外のストーリーと、トミー・ウンゲラーのとぼけた挿絵がとっても楽しい児童書です。娘も私もこの本が大好きです。何度読んでも笑えます。
寝ている間に掲示板の下敷きになって、厚さ1.3センチの体になってしまったスタンレー。排水溝に落ちてしまった指輪を拾えたり、封筒に入って郵便でカリフォルニアに行けたりと、ちょっとうらやましくなるほど楽しそう。ついには絵画泥棒まで捕まえるという活躍ぶりです。
登場するおとうさんおかあさんや、弟くんたち家族の態度も素敵です。朝、ぺちゃんこになったスタンレーを見て、「とにかく朝ごはんをたべてしまいましょう」とは・・・センスあるなぁ。
(クッチーナママさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子5歳、男の子3歳)

きょうだいの中で一番小さいメリーメリー。けれど、知恵と度胸は人一倍! 楽しい事件を巻き起こします

メリーメリーおとまりにでかける

出版社からの内容紹介

メリーメリーは、5人きょうだいのすえっ子。いつも、おねえちゃんやおにいちゃんたちに、「あっちいって」とか、まだ小さいからむり」とかいわれてばかり。でも、メリーメリーはめげません。あたしだって、おしゃれして出かけたり、料理したりするもん!世界一おもしろいすえっ子のおはなし全15話を3冊本でお届けします。

読者の声より

松野正子さん翻訳の「すえっこメリーメリー」を持っていて6歳の娘が大のお気に入りなので,今回こちらの「メリーメリーおとまりにでかける」も購入してみました。いくつかかぶるお話もあるのですが,こちらの本は小宮由さん翻訳なので,その違いも親としてはまた楽しみでもあります。
我が家の娘は一人っ子ですが,末っ子メリーメリーの行動を面白く感じ興味津々でいます。時に大爆笑するくらい楽しんでいます。
行動力あるメリーメリーが魅力的で楽しい本なので,今後また2冊発行されるのも親子で楽しみでいます!
(まゆみんみんさん  30代・ママ 女の子6歳)

小学3・4年生向け

日記に書いたウソが本当になったらどうする? とにかく笑える40年読み継がれている名作です

はれときどきぶた

みどころ

とにかく面白く、笑えるお話です。自分の日記をお母さんに読まれていることを知り、「あしたの日記」としてウソの日記を書きはじめた主人公の則安。けれども日記に書いたウソが本当に起こりはじめたから、さあ大変! 本が苦手な子でも無理なく読め、笑える1冊でありながらも、大人になってからも楽しいエピソードが心に残り続ける名作です。

読者の声より

男の子が書いたでたらめの日記が、本当になってしまうお話。
12827/はれときどきぶた/
3年生のクラスで流行っているようで、息子が借りてきました。
私が子どものころからあった有名な絵本ですが、実は読むのは初めてで…やっぱり名作ですね。
面白かったです。
シリーズもあるとの事で、他の話も読んでみたいなと思いまいた。
息子は、日記の部分を中心に何度もニヤニヤしながら読んでいました。
特に、お母さんが鉛筆を天ぷらにして、お父さんがうまいうまいと言ってバリバリ食べる日の日記がお気に入りのようでした。
(Sprashuterさん 40代 ママ 熊本県 男の子8歳、男の子6歳)

「分かる、分かる!」と笑いながら共感の嵐。けれども最後はほっこり。ママが読んだら泣ける場面も

かあちゃん取扱説明書

出版社からの内容紹介

ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」
扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが…。

読者の声より

冒頭の作文に笑い、父ちゃんのコメントにも笑い、それを褒める先生の姿にもあるあると頷く息子。早くが口癖で怒ってばかりのかあちゃんをうまく操縦しようと、取扱説明書を作る事にした少年の話です。
説明書を作るために相手の事を良く知らなくては、とかあちゃんがどういうときに怒るのか、機嫌がいいのはどんな時か、考えたり、観察したり。最初はうまい事操縦し始めた子どもの姿にハラハラしましたが、やっぱりかあちゃんは一枚上手。
気がつくと言われなくても宿題したり、部屋を片付けたりしています。
相手のことを考え、自分のこともできるようになった子どもの姿、悪い事をしたと心を痛め、態度で示そうとする姿に心を打たれました。
私もこんなかあちゃんになりたいな。
(ヤキングさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子4歳)

勘ちがい、聞きまちがい、言いまちがい、記憶ちがい満載の、楽しいお話集。おとぼけメンバーがおかしくて力が抜けます

グドーさんのおさんぽびより

おさんぽ好きなおじさん、グドーさんは、なかよしのイカサワさん、キーコちゃんと連れだってきょうもふらりと外へ出かけます。3人は、ぶらぶらさんぽしながら、おしゃべりしたり、お茶したり、自由気ままに過ごします。のどかで楽しい日常を彩るのは、3人それぞれの、勘ちがい、聞きまちがい、言いまちがい、記憶ちがいが引き起こす、くすりと笑えるハプニングの数々。おとぼけ3人組がおりなす、力の抜けた新しいお話集。全20話。

読者の声より

春夏秋冬通した日常のお話たち。
グドーさん、イカサワさん、キーコちゃんの3人はいい組み合わせですね。
とぼけたお話たちで勘違いしたりな日々がゆかいでした。
みんないいキャラしているなー。
この3人以外にもキャラクターは出てきますよ。
いつも楽しそうでいいですねー。
20話収録されています。
(みちんさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子4歳、女の子0歳)

広い海で、気の合うふたりが過ごす幸せな時間。ちょっとのぞいてみませんか?

ともだちは海のにおい

出版社からの内容紹介

お茶がすきないるかとビールがすきなくじらが友達になった。ふたりは散歩したり、読書したり、手紙を書いたり…。ユーモアに満ちた友情の日々を詩と掌編でつづるオムニバス。

読者の声より

8歳の息子と読んでいます。
もうずいぶん前に、私は読んで癒された記憶があり、今度は、息子に感じてほしくて、眠る前の読み聞かせに2~3篇ずつ楽しんでいます。
一日の終わりに優しい気持ちにさせてくれる1冊です。
くじらといるかの日常を描いた物語。
お茶の好きないるかとビールの好きなくじら。
体を鍛えることの好きないるかに、本が大好きなくじら。
似てないようで、本当は「コドクが好きなたち・・・」なんて、共通点を持っていて。
途中途中に、くじらの自作の詩やなんかもかかれていて素敵です。
ゆったりとした海の情景を、温かな言葉で伝えてくれる本。
工藤直子さんの動物からみた視点は、生き物の気持ちを代弁してくれています。生き物への優しさと愛を感じます。
ともだち・生き物への優しさ・海・癒し・・・この本のキーワードです。
(ハッピーカオリンママさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子7歳、女の子4歳)

小学5・6年生向け

「この森でもなければ その森でもない あの森でもなければ どの森でもない」こそあどの森へ行ってみよう

こそあどの森の物語(1) ふしぎな木の実の料理法

みどころ

謎に包まれた不思議な森。そこには5つのユニークな形をした家があり、個性的な住人たちが暮らしています。

その住人の1人で物語の主人公的存在となるのが恥ずかしがり屋の少年スキッパー。ある日、スキッパーのところに一通の手紙が届いたところから最初の物語が展開していきます。手紙の差出人は、一緒に暮らしているけれど今は旅行中の博物学者バーバさんです。ダンボール箱の中には、手紙と一緒にポアポアという実(バーバさんが旅先のナンデモ島で出会った)が20個入っていました。
しかし、あいにくポアポアの実の料理法が書いてある手紙の箇所が雪で濡れてしまっていて、ところどころしか読めません。気になるのは、「    さんにたずねるとわかるでしょう」という部分。いったい誰にたずねれば料理法が分かるのでしょう?
そこでスキッパーは、次の日から、勇気を出して「こそあどの森」の住人1人1人を順番におとずれ、料理法をたずねて周ります。たずねられた人たちはそれぞれに知恵をしぼり、ゆでたり、炒ったり、焼いたり、たたいたり、呪文?!を唱えたり。しかしポアポアはびくともしません。

やしの実よりも小さくて、りんごよりは大きい、色はうす茶色で固くすべすべしているポアポアの実。いったいどうやって食べるのか、そのナゾを解き明かす過程もワクワクするのですが、同時に少年スキッパーの心の微妙な変化も気になり、心が掴まれます。

(続きはコチラ>>>

読者の声より

岡田淳さんの作品が好きです。
これは知らないシリーズだったけど、人気のある本だということで借りてきました。借りてきて、私のほうが先に読んでしまいました。
主人公のスキッパーは、ちょっとつかみどころのない少年。
表情もなく、笑わない。内気で人付き合いなんかとても出来ない、静かに本を読んで過ごすのが好き、といったぱっとしない少年です。
でも、不思議な実、「ぽわぽわ」のおかげで、最初は仕方なくではあったけれど、いろんな人と話をせざるをえなくなり、そして、だんだんとそのことが楽しくなっていくのです。
こそあどの森に住む人たちは、ほんとに不思議な人ばかり。住んでいる家も実にユニークで、ところどころに出てくる挿絵で、その家の間取りを見るのも楽しい。
最後は、なんだか、ほわ~っとあたたかい感じに包まれて問題も解決。シリーズものらしいので、ぜひ次の巻も読みたい!
(たかくんママさん  30代・ママ 女の子11歳、男の子8歳)

「モノを盗む」というよりも「モノを救う」どろぼうのお話。読んだ後には、モノへの見方がちょっと変わるかも!?

どろぼうのどろぼん

出版社からの内容紹介

どろぼんはどろぼうの天才。どろぼんは絶対に捕まらない。どろぼんには「もの」の声が聞こえるのだ。雨の降る午後、あじさいの咲き誇る庭で、ぼくはどろぼんに出会った。

読者の声より

どろぼうのどろぼんは、人々がその存在さえ忘れてしまったモノの声が聞こえます。その声に導かれて、そのモノを盗み出すのですが、盗まれた人もまったくそのモノの存在を忘れているので、盗まれたことさえ気が付きません。
そんなどろぼんがある雨の日、刑事であるぼくと出会います。
その出会いのシーンもとても美しい文章で綴られています。「あじさいの小さな花びらのひとつひとつに雨つぶが包まれるように当たって、そのささやかな音がたくさん集まってつめたい空気をふるわせていた。あじさいにはじかれた雨つぶは、さらに小さくくだけて紫色の煙幕になり、むせかえるようにあたりをかすませていた。それがどろぼんと、ぼくの出会いだった。」p6
それから始まる取り調べで、どろぼんの不思議な不思議な体験を聞くことになります。そのお話は、読む者をもぐいぐい引き込んで魅了していきます。
どろぼんは、ある夏の夜に出会ったものとの関係を築く中で、モノの声を聞く力を失っていくのですが、どろぼんがそこで自分の生き方をみつめなおしていくあたりも、じんわりと心に響いてきます。
詩人の斉藤倫さんの美しい文章が、ふんわりと、「子どもというには年をとりすぎているけど、おじいさんというには若すぎる。背はのっぽというには低すぎるけど、ちびというには高すぎる」という特徴のないどろぼんのように、私たちを包み込み、読後は優しい気持ちになることができました。
(若葉みどりさん  50代・ママ 男の子17歳)

「ヤービは、私の中にずっとあった生命力そのもの」(梨木果歩さん)。豊かな自然の中に心も体もまるごと入り込めるお話です

岸辺のヤービ

出版社からの内容紹介

ある晴れた夏の日、わたしが、湖に浮かべたボートの上で出会ったのは、ふわふわの毛につつまれた、二本足で歩くハリネズミのようなふしぎな生きもの、「ヤービ」でした。

ヤービの深い秋

出版社からの内容紹介

出会ったのは森の奥深く、きみの夢の底深く
秋はしだいに深まり、冬ごもりの支度におおいそがしのヤービたちは、博物学者であったグラン・グランパ・ヤービが、ややこし森でみつけたという、まぼろしのキノコ、ユメミダケを探す冒険に出発します。同じころ、フリースクールの生徒ギンドロと、ウタドリ先生たちも、ギンドロの見つけた不思議な手紙に導かれ、テーブル森林渓谷、ヤービたちのいうところのややこし森へと向かっていたのでした。ヤービシリーズ待望の第二弾。

読者の声より

梨木さんのファンタジーは期待せずにはいられません。そして、やはり、よみはじめたとたん、夢中になってしまいました。
かわいらしい挿絵を楽しみ、小さな生き物の暮らしぶりにわくわくしながらも、ヤービの抱えている問題は、深く考えさせられることばかり。
ヤービのこれからが気になります。そして、まだ謎である語りての「わたし」についても。早く続編が読みたいです。
新作なのに、なぜだか懐かしく、古くからある名作のようなたたずまいを感じる本でした。
(あんじゅじゅさん 40代・その他の方)

いかがでしたか。

軽く運動をしたり、勉強をしたり、TVを見たり・・・・・・、そんな1日の生活の中にちょっとだけでも物語を読む時間を取り入れてリラックスしてみて下さいね。
 

秋山朋恵(絵本ナビ 児童書担当)

掲載されている情報は公開当時のものです。
絵本ナビ編集部
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